
仕事で忙しくて車関連のWebを見ることができなかったので今日いろいろ見ていたら、RomRaiderに面白いECUツールがアップされていた。
点火時期を編集するアプリケーションなのだが、これまた非常に良い。昨年の今頃にアップされていたら、もっと良かったと思うアプリケーションだ。自分の場合、「Total Timing」を計算する時にRomRaiderのECU EditorからBase TimingとAdvance Timingの各テーブルをコピーして、Excelに貼り付けて計算していた。また、エンジン回転数やエンジン負荷を軸にしたグラフを作成していたのだが、これを即座に表示してくれるという優れものだ。もちろん点火時期を修正した後は、それをコピーしてEditor側にペーストすることができる。
詳しく説明するようなものではないが、トピックに掲載されている操作説明に加えて、プラスアルファして訳してみた。現在このTiming EditorはV9になっているが、操作性改善のためにほぼ連日アップデートされているようだ。ダウンロード先は、RomRaiderのフォーラムの「Tuning Utilities and Spreadsheets」にある「Timing Editor」からダウンロードできる。
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Timing Editor
作者:NSFW
【使い方】
1. 左上の項目ウィンドウから「Initial base timing」を選択してください。
2. RomRadiorの「Base Timing」からテーブルをコピーし、項目ウィンドウ下にあるペーストボタンをクリックしてください。
3. 次に「Initial advance timing」を選択してください。
4. RomRadiorの「Timing Advance」からテーブルをコピーし、項目ウィンドウ下にあるペーストボタンをクリックしてください。
5. 「Initial total timing」を選択してください。マウスでテーブル内のセルを移動すると、それぞれのトータルタイミングカーブを見ることができます。
上:エンジン負荷を基準としたタイミングカーブ
左:エンジン回転数を基準としたタイミングカーブ
6. 「Modified base timing」、または「Modified advance timing」を選択してください。
画面下部には、ヘルプテキストが表示されるので注意して見てみてください。
7. 変更したいセルをクリックして、データを変更してください。
「Smooth Selection」ボタンは、カーブをライン(直線)にするためのボタンです。セルを3つ以上選択すると、ボタンをクリックできるようになります。
8. 変更が完了したら、各テーブルでコピーボタンをクリックし、RomRaidorの各テーブルにペーストしてください。ペーストした後は、変更した値に問題がないかを再度確認してください。
7. ECUに書き込んでログを取り、最適な値が見つかるまで繰り返してみてください。
<項目ウィンドウ内の補足>
Modified Total Timing … 変更したトータルタイミングを表示します。
Delta total timing … 変更したセルの値(増分または減分)を表示します。
<ボタンの補足>
Redo:やり直し
Undo:元に戻す
<動作環境に関して>
Microsoft .NET Framework 2.0以上が必要
Posted at 2009/02/28 19:01:16 | |
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