
先週ブログにできなかったのECUネタの1つ。
まずは「Knock sum per cylinder」。
これはシリンダー毎のノックをカウントする拡張パラメーターだ。RomRaiderにアドレスの解析方法が解説されているが、今までで一番簡単に探せた。
ログから分かったことを簡単にまとめてみると次のようになる。
1. 3番シリンダーのノックカウントが多い。
ノックは、ある程度均等にあるものだと思っていたのだが、3番シリンダーのカウントが圧倒的に多かった。
カウントの多い順に並べると、#3(288回) > #4(159回) > #1(3回) > #2(2回) という結果だった。
当たり前と言えば当たり前なのだが、3番シリンダーの位置は運手席近く、つまりタービンに近い場所にあるからどうしてもノックは起きやすい。
ただ、吸気温度や水温が下がってくると、カウントはあまり変化しなくなり、巡航になるとなおさら変化量は少なくなった。
なお、カウントは254がMAXとなり、その後はでリセットされて、再び1からカウントされる。
2. FBKCと関連性がない。
FKBCをなるべく発生させるためにハイギヤードで走行してみた。しかし、FBKCが発生しても極端にカウントされることはなかった。
FLKCの方も調べたかったのだが、ここ最近発生しておらず、今回も発生しなかったので関連性までは調べられなかったので不明である。
3. Knocking Signal #1と関連性がない。
これはスイッチ系パラメーターなのだが、「Knock sum per cylinder」とは関係ないことが分かった。
自分の予想では、シリンダー#1から#4までのカウント合計値によって、このパラメーターが”0”から”1”に変化するものだと思っていたのだが外れてしまった。
ちなみに”1”を出力するのは、Engine Loadが1.0以下の時、またエンジン回転数の方は、だいたい約700rpmから2000rpmくらいまでの間で記録されている。一番多かったのはなぜかアイドリング状態だった。
もしかするとこのパラメーターのアドレスが違っているのかもしれないなぁ。
ざっと以上のような感じだったが、このパラメーターはチューニングというより、ヘルスチェック用な感じに思える。
Posted at 2013/01/27 11:07:26 | |
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