
金曜日から続く風の強さには参った。通勤時にある高層マンションの近くを自転車で通るのだが、自転車がまったくこげないw 仕方なく自転車を押して歩いたのだが、えらい重労働だった。
今日はだいぶ風は収まったけど、まだ風速10mくらいありそうだ。
さて、久しぶりのECUネタ。
チェロ. さんの整備手帳を拝見していたら、ICW(インタークーラー・ウォッシュ)の動作条件というものがあった。
すっかり忘却の彼方になっていた項目だったが、読んでみると何かが足りないという感じがした。
勘違いして欲しくないのだが、チェロ. さんの整備手帳が間違っているのではなく、たぶんスバルの整備書に記載がないだけである。
インタークーラー・ウォータースプレーに関しては、2年前くらいに解析済みなので、RomRaiderで再びその閾値を確認してみた。
項目名だが、16ビットの定義から流用してきているのでICAW(インタークーラー・オートウォッシュ)にしている。スクリーンショットのように水温、吸気温度、エンジン回転数、そしてブースト圧の4つの閾値がある。
だが、ECUにはもう1つの閾値が存在するのである。
その値とは”188”と”187”だ。
※これはECUの生データを十進数に換算したもの
解析した時は、「Requested Torque」の値だろうと思っていた。なぜなら、16ビットの定義では「速度」という閾値があったからだ。
ところがログを取ってみたらどうも違う。「Requested Torque」が閾値に達していない時でも、ICAWのリレースイッチがONになっていることがあったのである。
しかし、その当時は点火時期や燃調なんかの方が気になっていたので、それ以上この値は深く追求しなかった。
昨日、改めてIDAでサブルーチンを追っかけてみたところ、この値が何であるかが判明した。
最初に解析したブースト圧は、「Manifold Relative Pressure (相対圧)」だったが、これは「Manifold Absolute Pressure (絶対圧)」だったのである。
そしてこれらの閾値は、それぞれのセンサー値と比較して、閾値を超えていれば条件フラグを立てるという単純なものだった。
結局のところ、この閾値もそんなに高い値ではないので変更する必要はなさそうだ。
ちなみにICAWがないAZ1G800Sを調べてみたのだが、ECUは汎用品だということを証明するように閾値と処理フローは存在していた。意外とハードのポン付けでイケるのかもしれない。
Posted at 2013/07/07 13:02:14 | |
トラックバック(0) |
ECU関連 | クルマ