
もう7年以上前の話になりますが
アクセラに乗り換えたばかりの頃
ボンネットを開けてふと気付いた事が。
ラジエターキャップ
見当らねぇよ!
前車ではいわゆる「開弁圧アップ」していたラジエターキャップが見あたりません。
エンジンルーム内を調べると、樹脂製タンクのキャップに圧力らしい数値を発見!
えっ、リザバータンクに圧が掛かってるの??

そうです。アクセラの冷却系は「完全密閉式」と呼ばれる、比較的外車に多いタイプだったのです。
従来型の冷却システムでは・・・(以下抜粋)
リザバータンクはラジエターからオーバーフローした冷却水を貯水する働きと、冷間時に冷却水の体積収縮による負圧によりラジエター内へ冷却水を補充する役割を持っており、リザバータンク内は常に大気開放状態になっている。
完全密閉式冷却システムは、リザバータンクにラジエターキャップを設けて、リザバータンクにも圧力の掛かる構造として大気を遮断し、冷却水路を完全に密閉している。リザバータンクを冷却水路の一部とすることで、全冷却水を常に循環させることにより外気との接触を無くして、蒸発による冷却水の減少や大気接触による劣化の防止を計ることが出来る。
また、冷却系路内の気泡をリザバータンク内で気体と液体に分離出来るため、気液分離性能の向上が図れる・・・んだそうな。
以下、エンジンルームの画像がしつこい程あります(^_^;A
2006 Ford Focus ST

アクセラと全く同じリザバータンクだ〜!
2012 Volvo V40

こちらはちょっと背高。レイアウトで使い分けているのかな?
BKアクセラはFord FocusやVolvo V50/S40と兄弟車になったので、この辺りの構造も共通化されたのでしょうね。
もちろんモデルチェンジでBLアクセラになってもこの冷却系は継承されましたが・・・

BKアクセラとは兄弟車のCRプレマシーは同じ密閉式なのかな?と思いきや従来型の冷却系で、CWに変ってからもそのまま継承されました。
2011 Mazda Axela

アクセラに関してはスカイアクティブ化されても密閉式のままです。
考えてみれば、兄貴分のアテンザ、上位車種のCX-7、MPV、弟分のデミオに至っても全て従来型。もちろんRX-8も・・・あれ、マツダでは密閉式はアクセラだけの異端児なのか!?
2011 Mazda CX-5

もちろん、今年発売されたCX-5も、これから発売されるGLアテンザも従来型です。
国内他社へ目を向けると、トヨタなんかは密閉式にシフトしているみたい?
2011 Toyota Auris

PIAAから樹脂製キャップが出ていますが、トヨタ専用ですね(/_・)/
http://www.piaa.co.jp/products/car/radiator_valves/radiator_valves/jushi_type.html
BMW 116i

先日バッテリーが上がった友人宅の先代1シリーズも密閉式。それ以外の面でもBMのエンジンルームは機能的ですね!
長時間の高速走行が多い欧州車を中心に密閉式が普及している様ですが、大して速度域の高くない国産車(国内仕様)ではそこまで必要無いのかな?コストとかそういう面は良く分かりませんが、マツダにおいてアクセラは海外比率が高いのでそのまま採用しているのでしょうか。それともライセンスの問題?
アクセラ以外に採用しない理由や他車種への採用など、今後の行方が気になります。
余談ですが・・・

Volvo S40のエンジン・・・中身はマツダなんですね〜(´ー`)b
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車関係 | 日記
Posted at
2012/11/12 20:54:20