
トランプ大統領は難癖を付けるのが上手過ぎます。
ブチかましておいて交渉の結果「譲歩してやったんだ」とするやり方はまさにトランプ流です。
トランプ大統領に限らずアメリカの大統領は、「アメリカは日本車を買っているのに日本はアメ車を買わない」から始まり「アメ車が売れないのは日本が規制しているからだ」と言い続けています。
日本を含め世界の安全基準とアメリカの安全基準に差異があります。
日本ではボーリングの玉を車にぶつけていませんが、歩行者頭部保護性能の試験で大人及び子供の頭部を模擬したダミー(頭部インパクタ)を試験機からボンネット等に発射させ、頭部インパクタが受ける衝撃を測定し、頭部傷害値(HIC)として評価します。
トランプ大統領の「ボーリングの玉」発言は差異を認めないスタンスの表れと思えます。
日本は車の安全基準に関する国連の「1958年協定」に加入していますがアメリカは加入していません。
この協定は欧州各国などと型式認証の基準や試験方法を国を超えてそろえることで改めて型式認証を取る必要がありません。
アメ車を輸入する場合、日本の型式認証を取得する必要があり、認証のためのパーツ交換が必要になったりしますので関税以外にもアメ車の足枷になっています。
仕向け先の仕様に合わせるのは数を売りたい商売としては当然だと思うのですが、「うちの仕様で不都合がないのに仕様が違うから買わないはおかしいだろ」と言われてもね。
【参考】
対米関税交渉、車安全基準の緩和案 輸入の障壁見直し ー 日本経済新聞
(2025年4月19日 掲載 会員限定記事)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA1919I0Z10C25A4000000/
“売れないアメリカ車” その理由は? ー NHK NEWS WEB
(2025年4月23日 掲載)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250423/k10014787671000.html
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雑談 | クルマ
Posted at
2025/04/26 04:29:26