
その昔、マセラティの古いのに乗ったら思ったより圧迫感が強く、それはフロントウィンドの角度よりサイドウィンドが内側に予想よりも倒れこんでいて、オーバーに言えばAピラーが顔に刺さる感じがしたからでした。
やや狭所恐怖症の自分は、そういう車が結構不得意というか、長い時間乗るとしんどくなります。その割に好きなんですけどね、Aピラーが内側にめり込んでいるデザインの車。
そして、時代が進むにつれて太くなるAピラー。ある日、気が付いたのは今よりもちょっと前が一番ダメなAピラーだった気がする、という事です。
80年代基準だと輸入車も国産も太くないので、視界の妨げにあまりならず、例えば我が家のボルボ850などは細いです。91年デビューの車なので、基準は85年辺りのはず。これが初代V70になるとすこーし太くなって、しかも若干寝ます。最悪なのはこの後の285系な気がするんです。
安全基準が上がり、それまでのAピラーではクリアできないので太くなり、空力を良くする為と見た目重視で寝てしまい、基本的にそれまでの車より邪魔になりました。
S60Rに乗っていた時に一番イライラしたのは、実際問題その辺りの視界の悪さAnd中途半端にデザインされたドアミラーのダメさでした。
ただ、これはボルボだけでなく、全てのメーカーに言えることで、どうやらその時代の車はAピラーの安全確保とデザインにおける性能保持の過渡期に思われます。
その後になると、フロントウィンドが寝たり寝なかったり、それも設計の進歩で自由になり、サイドウィンドの極端な倒れこみも無くなります。四代目クアトロポルテみたいな倒れこみは5代目でやや少なくなり、6代目は普通になりました。
そして、鋼材の進歩で同じ性能でも細くなり、且つ設計が良くなったのはピラー自体のデザインが内張の角度などを含めて良くなり、変な視界の悪い車は減りました。まぁ、これ法律の問題もあると思うんですが、素材とコンピューターの進化が大きいように感じます。
さて、マイカーのこれ、、、、
酷い。
正直なところ、この車はそこかしこ死角だらけで、もはやデザインの事しか考えていない事が明白です。グラスラインの切れ目も実はウェザーストリップより上にあるのでとにかく横方向の視界が悪いし、ダッシュボードはカッコいいけど全然前が見えない(フロント隔壁の上辺が相当上にあるので全然前が見えない)。挙句にリアガラス周辺は柱か小さなシートしか見えず、左後方も見えません。
こんなもん、よくも21世紀に出したな!!!と驚くばかりです。
これに比べれば、DB11もNewヴァンテージもDBXも超絶に運転がしやすい車です。見えるので、外が。足にできますよ、という言葉の意味はメルセデス由来のインフォシステムだけでなく、実際問題「普通のメーカーが出来ている事をうちもしてみました、アストンマーティンぽい形はキープして」という事の方がデカい気がします。まぁホント、DBSとか足に楽勝で出来ますよ。
とはいえ、異常な空間に自分を置くことでしか興奮出来ない、人生の修正が効かなくなってしまった人には残念ながら今のアストンマーティンは刺さりません。少なくとも、一生持ち続けたいとか、爪楊枝使ってでもキレイにし続けたいとか、そういう事を思える相手ではないはず。
超絶にお金があれば、アストンの形をした足にできるクルマなので、耐久消耗材として買おうかな、とか思うくらいじゃないでしょうか?DB6以前の方々は、もはやもっと別で、多分そういう方々は「靴を磨く会」とか「魚を釣らないフライフィッシングの会」とかに出ているんだと思います。足はきっと、なんか違う凄いのです、多分。
かく言う自分も、ここ最近の「良いAピラー」をお持ちのアストンは別に全否定しているわけでもなく、マジで金余りで5億円くらい即座に捨てたい、という状況であればとりあえず全部OP付けたDBSをアシにします。まぁ、あれはあれで「今風」でカッコいいですし、それをぶち乗る事で虚栄心を満たせます、笑。家族用にはSロングかレンジローバーオートバイオロングでも買いますよ、笑。
邪魔なAピラーを愛せるか、この異常性癖に陥ったら、さようなら今風の趣味車人生・・・になってしまいそうなので、出来れば今の911でも乗ってノーリスクなカーライフをお勧めいたします。
蛇足
リアルよいな、と思ったのは最近のトヨタばっかりですけど、、、いやぁ、トヨタって本当に良い車作るなぁ、、、壊れないし見えるんだもん。
Posted at 2022/01/23 22:41:26 | |
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