![2012年度K4-GP GP-1(AT)クラス3位入賞! 2012年度K4-GP GP-1(AT)クラス3位入賞!](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/027/451/166/27451166/p1m.jpg?ct=74bc1e19f05e)
さて、2012年度K4-GP参戦記です。
今年も無事に完走、クラス3位入賞という結果を残すことができました。
今年は静岡に前泊して少し楽ができたものの、
それでも13日当日は午前4時半~5時という早い時間に富士スピードウェイに集合、眠い。。
去年と同様、ゲートには参加車両やサポート車両がいっぱい!
毎年これだけでハイテンション!\(゜ロ\)(/ロ゜)/フォー↑
我らがteam ACEも2人のドライバーとピットクルーと合流。
クラッシュしてリタイヤした2010年→3位入賞した2011年→再び3位入賞した2012年
「K4-GPって何だか面白そう」で集まった素人集団ですが、そこそこ奮闘できていることにビックリ。
何より楽しいです、みんなで楽しめるレースは最高です。
さすがに今年は迷わずスムーズに37番ピットに向かいます。
まごまごしていた初参加の2010年が懐かしい。。。
37番ピットはランプ・バンレーシングさんと同じピット。挨拶を交わします。
アクリルで軽量化した速そうなナンバー無しのアルトワークスがレースカーです。
同じGP-1(AT)クラスに出場するようです。
気のせいか赤アイが少しビビっているような気がしたので、赤アイのボディをナデナデ。
「大丈夫、去年より更にレベルアップしたお前(赤アイ)は良い仕上がり。他のクルマは気にするな」
と赤アイに話しかける やんかど です。
私、よくクルマに話しかけるんですよ。ビョーキ??普通???
さて、さっそく走行準備。
・前後ワイドトレッドスペーサー
・前後オーバーフェンダー
・シート・内装・ナンバー外し
今年も全ての車両をチェックするのではなく、時間とスタッフの人数の都合上、抽出された車両のみ車検を受けるという形でした。
去年、車検を受けているからか、今年は車検対象車両にならず。
ということで、今年は車検の時間は暇になり、のんびり朝食の時間に。
ブログ的にはネタが少なくなって、読者が減っちゃう?(笑)
車検の最中、コース上では毎度お馴染みコペン軍団が走り始めました。
ファミリー走行の時間で、今年もコペンの方々はオフ会を兼ねて来ているようです。
羨ましいなぁ。アイでも企画してみたいけど、アイはサーキットイメージのクルマじゃないし、台数が集まらないか。
今年は8~9時に「サーキット勉強会」なるものがあり、初心者向けに富士スピードウェイのコースの攻略を主催者側がバスツアーで実施してくれるものです。
参加してみたかったけど、サインボードエリアの機材設置等でバタバタしていて参加できず。
いよいよ9~10時は500km耐久クラスの練習走行の時間。
天気は晴れ、なので、私も走ります。
2012年度も完走への方程式は継続(笑)
「雨が降ったら やんかど は練習走行を走らないこと」
レース出発前に照る照る坊主を作ったのが効いたかな?
今年の目標は
「・耐久レースをみんなで快適に楽しむこと。
・去年と同じか、それ以上の順位を目指す。」
です。
今年は快適に耐久レースをみんなで楽しむために、
・サインボードエリアに屋根のブルーシート・テーブル・イスを設置
・クーラーボックスをピットに設置
・アウトドア用イスを多めに設置
したり、とにかく快適に5時間を過ごせるよう、チームとして備品の充実を図りました。
来年は扇風機・日よけすだれ・ディスプレイを設置しようか(笑)
さて、練習走行は本番同様にシケイン有りのコース。
・走行フィーリングのチェック
・燃費・タイム計測
・車高とタイヤ空気圧のセッティング
を行います。
年々K4-GP仕様になっていく赤アイ。
今年は去年より更に踏んでも燃費良く速く走れるクルマに仕上げており、そこそこ踏んでもリッター8キロ以上を記録。
去年より更に速いクルマに仕上がっています。
ちなみに、今年はリッター10キロが必要。
更に今年は、
・追加4連メーター
・燃費計
・無線機
を導入したので、なんとドライバーは走行しながらにして、エンジンコンディション・消費燃料・ドライバーごとの燃費が分かるのです!
ピットインのタイミングも無線でレースカー→ピットへ伝達し、次のドライバーはあたふたせずに済みます。
感覚と手計算のアナログ戦略で頑張っていた去年は、逆に凄かったかと。。
練習走行が終わり、リーダーミーティングが終わると11時半。
12時から車両をコースインしなければならないので、さっさと昼ごはんを食べます。
今年のレストラン・オリヅルは少しメニューが変わっていました。
ドリ太麺がなくなっていて、
チキン勝つDon→チキン勝つカレーに。
更に、ぶっ飛びナントカってメニューがあって、
「いやいや、サーキットでぶっ飛んだらイカンでしょ」って言いながら笑ってたんですが、肝心のメニュー名が記憶にありません(泣)
素敵なネーミングだった「ドリ太麺」は、いずこに~!?
食事後、すぐにピットに戻り、車両のコースイン。
12時半~コース上でドライバーズミーティング。
13時~いよいよ5時間500km耐久クラスが始まります。
幸いなことに、今年の富士スピードウェイは去年より涼しく、灼熱の太陽と路面の照り返しはややマシでした。
13時になり、開始のファンファーレと共にフォーメーションラップ。
そしてローリングスタート!今年の第1ドライバーは安定感のある走りが定評のIさん、頑張って!
ギリギリまで迷ったのですが、今年は暑さ的に大丈夫と判断し、なんと休憩無し100分走行作戦です。
つまり1時間40分走りっぱなし。ピットインはドライバー交代の2回のみ。
去年は作戦ミスで5~6回ピットインしてしまい、その反省を生かします。
打ち合わせ通り、Iさんは安定した燃費走行で走行。
走行タイムを確認し、ピットボードで毎週の走行タイムをドライバーに伝える作業が結構大変ですが、これぞ耐久レースって感じ。
メインストレートを赤アイが走って来たら、サインボードを出すのと合わせて、手を振って応援\(゜ロ\)(/ロ゜)/ガンバレー
これがドライバーにとっては嬉しいんです。「ピットのみんなと一緒に頑張ってるんだな」って。
今年はタイム記録表も用意し、各ドライバーごとの毎周走行タイム・問題点・気候等も記録します。
このデータは来年のK4-GPにも生きますし、ドライバーにとっても興味深い資料となります。
序盤から飛ばすチームもあれば、燃費走行に徹するチームもあり、チームの戦略が分かれます。
自然吸気エンジン車両は比較的飛ばしているような??
ターボ車両はマイペースで走っていたイメージ?
Iさんはタイムがあまりブレず安定した走りで無事に100分間を走り切り、14時40分に第2ドライバーの やんかど に交代。
レベルアップした今年の やんかど は去年とは違います。
全身スパルコのレーシングスーツ・シューズ・グローブに身をまとった「レーシングドライバー やんかど」なのだ!
人間をチューニングするべく、半年前から体力作りのためジムに通って減量し、レースカーでも走り込みを続けてきました。
Iさんがピットイン前に給油を終え、ピットインしてからテキパキとIさんから走行した感じを聞きつつ、燃料ゲージ残量チェック、トリップメーター数字確認、4連メーター・燃費計チェック。
スムーズにドライバー交代を終え、今年もいよいよ「やんかど、出る!」
これから100分(1時間40分)の長く暑い戦いです。
しかし、ここでトラブルというか、予想外の出来事が。
予想より実際の燃費が良すぎて、15L給油するところを14Lしか入らず。
休憩無し作戦のため、もう給油のためには止まらず、ガソリンを1L使えなかった状態で走ることに。
耐久レースにはトラブルがつきもの、ドライバー側で頑張りましょう!
リッター10kmの燃費を維持するため他車のスリップストリームを使いつつ、タービンを上手く回してやるよう心がけてスロットルを開け、かなり頑張ってブレーキングでタイムを削ります。
「盛り上げ隊長 やんかど、ちゃんと期待に応えなさい」
どこかで天の声が聞こえたような??山の神様???
すると山側の方から、どんよりした黒い雲が。。。
嫌な予感、一気にどしゃ振りの雨が来そう。
ピットでは雨を予測していたのか、路面がドライの内にタイムを稼ぐべく、ペースアップの指示が出る。
雨に敏感(トラウマ)な やんかど、指示が出る前から既にペースアップを実施。
そうこうしている内に、どしゃ降りの雨が降り始める。
雨は降り始めが怖い、これホント。ブレーキングで既にタイヤが滑り始める。
トラウマのコカコーラコーナーでは絶対に無理しないよう、解除できないビビリミッターが やんかど には装着されています。
さすがの某ECUどっと混むでも、このビビリミッターは解除できまいw
それでも、降り始めて2周目のコカコーラコーナーで、ターンイン時にアイのお尻がムズムズ→スライドした瞬間「クラッシュした、あの記憶」がよみがえります。
しかし、走り込みのお陰で体が先に反応→スライドしたと分かる前から手がカウンターを当てていてスライドは収束→そのまま100Rへ。
クルマのチューニングもいいけど、人間のチューニングに勝るものは無い、と実感した次第です。
特にMRのアイはウェットでスライドが発生したとき、カウンターステアのタイミングが遅れると即スピンなので。
因縁の雨でもクラッシュすることなく やんかど も100分を走りきり、16時20分に第3ドライバーのSさんに交代。
\(゜ロ\)クラッシュした2010年のリベンジは、果たしたぞ~(/ロ゜)/
かなり燃料を温存した状態で、この時点でクラス2~3位を推移。
ここで次のトラブルが発生!
コースインしたはずの赤アイがピットの裏から戻って来た!?
何事かと思いきや、
Sさん「グローブ、つけるの忘れてました(*_*;」
あははwこりゃネタになるわww
ってことで慌ててグローブつけるSさんを容赦なくみんなで写真撮影w
気を取り直して、行ってらっしゃい!
すると、また赤アイが戻って来るではないですか!?
さっきは笑っていたSさんも、今度はしかめっ面。
Sさん「レーシングツナギではないから、という理由でスタッフに止められてコースインさせてもらえず、ツナギに着替えて来るように言われました」と。
確かに、Sさんの服装はツナギではないですが、ツナギと同じ綿100%素材の長袖・長ズボン。
以前、主催者スタッフにも確認したことはあるのですが、
「レーシングスーツが1番だけど、とりあえず長袖・長ズボンならOKだよ」とのことでした。
ちなみに、マッドハウスの競技規定には、
「耐火性レーシングスーツ、レーシングギアが望ましい。
モータースポーツを行う上で、常識的な装備の用意する事。」
と微妙な表現の記載がありました。
やんかど「以前、長袖・長ズボンでOKと確認したことがある。マッドハウス競技規定にはツナギでなければ走れないとは書いていない。コースインを許可しないというのはあまりに酷いのではないか?その解釈は間違っているのではないか?」
とスタッフへ抗議していたところ、K4-GPの責任者っぽい男性が2人やって来て、
責任者っぽい男性「実は着替える必要はなかったんです…。やっぱり、そのままコースインしてもらって結構です。競技規定をツナギでなければコースインできないと解釈したのは間違いでした…申し訳ありません」
team ACE一同「ハァ?(--〆)フザケンナ!!」
スタッフ「だって、他のチームはみんなツナギですよ。。。」
ハッキリ言ってブチ切れそうになりましたが、楽しむために年に1回参加しているK4-GPです。
ここでスタッフや主催者に食ってかかっても、嫌な思い出にしかなりません。
何より、このような楽しいイベントを企画してくれている主催者には非常に感謝しています。
下がった順位どうこうより、楽しむことが最も大切。
こんなことで本部へ抗議をするのもバカらしいので、とりあえずSさんにすぐツナギを着せて、Sさんが再々出発するとき、急遽作戦を変更。
「さっきので頭にきたし、もう燃費とか完走とか、マジどうでもいいよ。
好きなように、スッキリ走って来ていいよ!全開走行を許可します。
ラスト100分、思いっきり楽しんで来て! 」
きっと、その場にいる誰よりも頭にきたのはSさんのはず。
せっかく楽しむためにK4-GPに出ているんだから、楽しみ方も人それぞれ。
順位はどうでもいいから、最後ぐらい好きに走ってスッキリするのも、これもK4-GPの楽しみ方でしょう。
まさか、この指示が最後の100分間を最高に楽しませる展開になるとは。。
結局、Sさんがコースインするまでに、約10分も足止めを食らうことに。
2~3位を推移していた順位も、一気に7~8位まで転落。
ピット内もイライラして嫌な空気でしたが、その空気をSさんが走りで変えてくれました。
燃費走行していたIさんや やんかど は、3分前後でラップを刻んでいましたが、Sさんはいきなり2分53秒を記録!
そのまま2分50秒、2分49秒、2分48秒と、ラップを重ねます。
もう、完全に走り方が耐久レースではなく、スプリントレースの走り方。
壮絶なバトルを展開している他のクラスのトップグループに混ざって、赤アイも同じく1コーナーのブレーキポイントが50mの看板辺りw
「あんな遅い、ブレーキングで止まるのかー?
・・・おぉ!止まって、ちゃんと曲がったー!!!
しかも速いトゥデイのインを差しに行ってる、アイがww
イン側のリアタイヤが浮いてインリフトしてる!コケるなよ~」
ピットは超、大盛り上がり!!
メインストレートを赤アイが通り過ぎるたびに、
「もっと行けー!」と全員で大騒ぎ\(゜ロ\)\(゜ロ\)(/ロ゜)/(/ロ゜)/
1位と2位は燃料が厳しいのか、3分10秒辺りでラップしており、1周当たり約20秒追い上げている状態。
気付けば、クラス4位と同一周回まで追いつき、Sさんの勢いは止まりません。
よほど、さっきのがムカついたのでしょう(笑)
ドライビングを見ていて、「燃費とか完走とか、マジどうでもいいッス」という声が伝わって来るようです。
そして、遂に4位をパスして3位に!!
ピットではみんなでハイタッチ(/ロ゜)/\(゜ロ\)イェーイ
そんなハイペース走行が続いていますが、時間は17時30分。
16時30分過ぎのコースインから約1時間、Sさんはずっと超ハイペース走行をしていることに。
ピット内で誰もが心配「燃料、残り大丈夫??」
そんな心配をよそに、ここでSさんがベストラップを更新!2分42秒!!!
どうなってる!?燃料まだ余裕あるの??
シケイン有りのコースで2分42秒って、ほとんど全開じゃね?
そして17時40分を過ぎた辺りで急に大人なタイム…3分00秒、次の周は3分6秒!
タイムを見た瞬間、ピット内で誰かが叫ぶ「もう燃料が限界なんだ!!」
去年は私が最終ドライバーを担当したのでよく分かるのですが、恐らくこの時点で燃料計の最後のセグメントが消えている状態でしょう。
燃料計は E の文字のみが表示されている状態。
恐らく、3リッターもない状態でしょう。
1位と2位のタイム差は約20秒、2位と赤アイ(3位)のタイム差は約50秒。
1~3位が同一周回という、耐久レースと思えない僅差のバトル。
ここにきて1位がペースアップ!
2位がペースを上げられずに離され、それでも赤アイとは同じタイムでラップしているので、赤アイとの差は変わらず。
そのまま走りきり、遂に5時間が経過し、電光掲示板にはFINISHの文字!
あと1周、頼む~戻って来てくれ~
「戻って来ーい!!」
そして待つこと数分、メインストレートの奥の方から赤アイが来た!!
「おおおおおお!!!
戻って来たあぁぁぁぁ!!!」
無事に5時間を走りきり、メインストレートに完走した車両を停車。
チームのみんなでSさんを迎えに行きます。
赤アイの側に、汗だくでドヤ顔のSさんが立っていました。
Sさん曰く、もうラスト50分は完全にタイヤがタレてグリップしなかったとのこと。
とにかく、本当にお疲れ様(^.^)
そして表彰式が始まります。
雨が降りそうなので、さっさと表彰式が進みます。
GP-1(AT)クラスは今年も6位まで入賞で、3位でゼッケン254 team ACEが呼ばれました。
色々ありましたが、結果としては去年に引き続きクラス3位。
競り合いもあったし、スプリント走行で盛り上がったし、何より人もクルマも無事に5時間を走りきれたので良しとしましょう(^^)
反省点はいくつかありますが、何より来年はドライバーは全員、ツナギ着用を義務づけることと致します。
そして表彰式後は、500kmでは初めてパレードランがありました。
シートを外してあるレースカーにチームメンバー全員(6人)乗り込み、富士スピードウェイのコースを1周します。
AZ-1に3人乗車など序の口で、ビートに6人、アルトバンに8~9人乗っているツワモノもw
お互いに「お疲れ様~!」と完走をたたえ合います。
忘れられない、素敵な夏の思い出になりました。
そしてお楽しみの給油、35リッタータンクになんと35.23L入りました。
限界超えてる…もう、いつガス欠で止まってもおかしくない状態(゜o゜)
荷物を積み込み、富士スピードウェイを後にし、チームのみんなでファミレスで軽く打ち上げをして解散、無事に2012年度K4-GP参戦は終了となりました。
長文お読みいただき、ありがとうございます(^.^)
応援して下さった、全ての方々にこの場を借りて御礼申し上げます。
本当にありがとうございました!!
写真は追ってアップ致します。