• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2013年03月26日

ランボルギーニ・プロトタイプ・エキシビジョン

ランボルギーニ・プロトタイプ・エキシビジョン 少し古い話題ですが、前回のブログで取り上げたカウンタックLP500(風)プロトタイプをはじめ、珍しい試作車がたくさん展示されていた、「Lamborghini Prototype Exhibition at the Audi Museum」をご紹介します。

主な車両は現在でもサンタアガタのムゼオ・ランボルギーニに展示されているので、その気になれば見に行くことは可能ですが、現ランボルギーニの親会社であるアウディのミュージアムで行われたという珍しい企画の展示会でした。

2011年の3月から6月まで、ドイツ・バイエルン州インゴルシュタットのアウディ本社で開かれていたようですが、保守的なイメージのあるドイツ人の方々には、どのように受け止められていたのでしょうか?

アウディ社は比較的地味な印象のあるドイツ車(ドイツ車ファンの方々、失礼!)の中でも革新性を打ち出してきたメーカーですが、当時ランボルギーニを買収した陰には、「願っても叶わない豪華なドレスを着ることに憧れた、シンデレラのような気持ち」が隠されていたと考えるのは、私の穿ち過ぎでしょうか・・・。



言わずと知れたスーパーカーの始祖ともいえるミウラですが、この車は本当にどの角度から眺めてみても美しいと思います。
ところが当時この車を最初に見たフェルッチオは、こう言い放ったそうです。
「こんな変な顔をした車、絶対に売れないぞ!」と・・・

彼の予想が外れて幸いでした、もしミウラの開発に時間が充分あったとしたら、フェルッチオはこのプロジェクトを変更していたかもしれませんから!


Lamborghini Miura S (1969)






この車もある意味貴重な存在です。
コンセプトとしては、V12搭載の重量級トップモデルの隙間を狙ってイタル・デザインからプレゼンされたベビーランボでしたが、評判は芳しくなく、日の目を見ることはありませんでした。
「カーラ」と名づけられていますが、公開当時のプレスリリースには、ジウジアーロの息子のファブリッツィオの作品だとクレジットされています。

どうやらカーデザインの世界に「親の七光り」は通用しなかったようですね(笑)

Lamborghini Calà (1995)





言わずと知れたガンディニーニ作、ディアブロのプロトタイプですが、この後ランボルギーニ二度目の倒産騒ぎのせいで完成が遅れてしまい、その後経営権を握ったクライスラーの意向もあり、オリジナルの姿はもっと滑らかなスタイルに変更されてしまいました。
ガンディーニは変更後のボディに、よく彼のサインを入れることを許可したと思います。

このモデルは試作モデルがいくつかあった中の終盤の方のデザインだと思いますが、今改めて見ると、生産されたディアブロとの違いが良く分かります。
当時スクープ写真を見た時はあまりカッコイイと思いませんでしたが、今だとガンディーニの訴えたかったことが分かるような気がします。

あくまで私見ですが、生産型ディアブロの特徴的なリアバンパーは、当初のオリジナル・デザインには入っていなかったのではないでしょうか?
このエキシビジョンにおけるプロトタイプには小規模なリアバンパーがセットされていますが、初期のプロトにはバンパーは無く、スタイリング上もリアバンパー無しで成立しているように感じるからです。

おそらく、最大の市場であるアメリカの安全規制に対応する形であの特徴的なリアバンパーは組み込まれ、逆にそのことを逆手にとってディフューザーとしても機能するように意識的にデザインされたような気がしています。

リアのテールライトなんか、まんまカウンタックのものをそのまま使っていて、特徴的なエア・アウトレットが綺麗に収まっていますから!



Lamborghini P 132 (1986)



放置プレイ状態で、レストアされる前の保管状況だと思われますが、ところどころぶつけられて凹みがあり、可哀相な状態です。


リア・バンパーレスのすっきりとした状態。



テスト風景だと思われます。



別(カラー?)バージョン。







これを好きだと言い切るには勇気がいりますが、最新の新幹線のようにフロント・ノーズ(バンパー?)を伸ばし、私が2階建て車と勝手に呼んでいるムルティプラやジュークに先んじていたという点で、やはりサスガというべきでしょうか?

Lamborghini P 147 Acosta (1997)





ZAGATOが手を下したといわれるCANTOです。
イタリア語でCANTOは「歌」という意味らしいのですが、プレスリリースではCANTOと表記されているのに、実車には「KANTO」と書かれています。
一体どっちが正しいのでしょうか?

Lamborghini P 147 Canto (1997)








Lamborghini Diablo Roadster (1992)








Lamborghini Concept S (2005)








Lamborghini Murcièlago Versace (2006)








これは本当に珍しい車両です。

地味なデザインですが、世界に1台しか存在しないワン・オフの400GTをベースとした2+2のスポーツカーですから!
ボディワークはNeri と Bonacini.といわれています。

Lamborghini 400 GT Monza (1966)







そして果敢な挑戦を試みたLP400(改)500







さて、あなたのお好みはどの車両だったでしょうか?(^_^)




ブログ一覧 | スーパーカー | クルマ
Posted at 2013/03/26 17:29:41

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

みんカラ:モニターキャンペーン【C ...
ドクロおじさんさん

洗車するタイミングない! それなら ...
ウッドミッツさん

CRUISEさんにて異音解消のため ...
もけけxさん

みんカラ:モニターキャンペーン【C ...
MASAYA7さん

雨の中納車しました〰️♪
kuta55さん

告示!カーオーディオ定例会♪
rescue118skullさん

この記事へのコメント

2013年3月26日 18:28
ディアブロのプロトタイプってチゼータV16Tに似てますね。あれもガンディーニデザインでしたっけ。
コメントへの返答
2013年3月27日 16:58
そうです。

元ランボルギーニ社のエンジニアだったクラウディオ・ザンポーリが、映画「フラッシュ・ダンス」の作曲等で有名だったジョルジョ・モルダーら出資者を募って開発を始めたプロジェクトでした。

この時期のガンディーニ作品は結構みな似ています。
初期EB110もそうでしたが・・・

天才といえども全ての作品をパーフェクトに仕上げることは不可能ということかもしれませんね。
2013年3月26日 20:53
400 GT Monzaのデザインって、Miuraに繋がるものがありますね

私はMiuraが一番かな~
Countachも甲乙付けがたいし…

あぁ~、やっぱりランボはイイっ!
コメントへの返答
2013年3月27日 7:56
お久しぶりです。

それにしてもしんべエさんも読みが深いですねぇ、400 GT Monzaがミウラに繋がるなんて!

ボディのコーチワークは、ジョルジオ·ネリとルチアーノ・ボナチーニと言われていますが、もともとこの車はフェルッチオがスカリオーネのデザインした350GTをあまり気に入っておらず、より以上の成功を期待して彼らに依頼したプロジェクトだったといわれています。

その後この車は行方不明になっていたようですが、1996年に発見されオークションに掛けられた後、現所有者の下にあるようです。

これらの車もミウラやクンタッチと同じようにランボルギーニの伝説なんですよね~!

2013年3月27日 0:16
こんにちは。

Lamborghini 400 GT Monza 、どストライクです!ただ、やっぱりミウラは永久の憧れです…ああ、lp500も大好きなデザインですし…全部欲しいです…

昔のランボやフェラーリは車というよりなんだかスイスの超高級時計のような緻密な美しさがあると思います。そういう意味でいうとハラマとかエスパーダなんかもとっても素敵だと思います!
コメントへの返答
2013年3月27日 8:16
あらっ、328 512さんも400GT Monzaがお好みですか!?

以外といっては何ですが、皆さんランボの派手さよりも渋めの車がお好きなようでビックリしました。

でも最後はミウラに行き着くみたいですけど!(^^)

ハラマやエスパーダは、みん友のサルトルさんがその内お買い求めになるのではないかと想像しています。


※緊急連絡!
  サルトルさんハラマのオーダーが入ってますよ~~~~!!\(^o^)/

2013年3月27日 11:42
初めまして。
当時この時期偶然このミュージアムに行き、何でアウディーの博物館にランボルギーニが?
と、思ってたのですが、そうゆう事だったのですね。
Calàのタイヤウォールにも、ジウジアーロのロゴが入っていたのを思い出しました。
実車だけで無く、風洞実験用?とおぼしき1/4スケール位の模型も沢山展示されていました。
コメントへの返答
2013年3月27日 13:04
コメントありがとうございます!

当時実際にご覧になっていたとは羨ましいですね。
それに、タイヤのジウジアーロ・ロゴまでチェックしておられたとは!!

もしその当時の画像などありましたら、是非Rafael Guevaraさんのブログで後悔してください~<(_ _)>
2013年3月27日 12:25
初コメかもです。

CALAは当時「カッコヨイ♪」、P132は「カッコワルイ」と感じましたが、今改めてみると逆の感想を持ちます。歳のせいでしょうか。

日本人デザイナーのソニアとかってのもありませんでしたっけ。

うろ覚えなんで勘違いかもですが。
コメントへの返答
2013年3月27日 13:15
初コメ、またリクエストありがとうございます!

Calaは微妙ですね~。
当時はイタルデザインがランボルギーニにプレゼンしたと話題になりましたが、私はあまりカッコ良く感じませんでした。

スタイリング全体に緊張感がなく、曲線が柔らかすぎて、日本車っぽく感じたからだと思います。
特にリア周りがゴチャゴチャしていて某○菱社製のスポーツクーペにそっくりだと感じていました。

それに比べれば山崎さんがデザインしたソニアの方がよっぽどエキゾチック・カーらしかったです。

私の以前のブログで取り上げていますので、よろしければご覧ください。

http://minkara.carview.co.jp/userid/615290/blog/28381775/

http://minkara.carview.co.jp/userid/615290/blog/27458111/



2013年3月27日 20:03
初コメ失礼します。

どれが好みかと聞かれ答えたくなりました。
やっぱりカウンタックです。(カウンタックと言う言い方育ちですw)

どのデザインもそれから抜け出せない、もしくは継承している気がします。
また一番余分なモノがない、NACAダクトのないプロトタイプ(nobuさんの前回、前々回のブログ)は最高です。
コメントへの返答
2013年3月28日 8:30
初コメありがとうございます!

皆さんに問いかけの形式で書くと、コメントし易いんでしょうかね~?
別に皆さん拘らず、書き込んで下さって構わないんですが~(^^)

私もカウンタックの方がしっくり響くのは事実なんですが、イタリアでランボルギーニの関係者が話すのを聞いていると間違いなく「クンタッチ」なので、なるべく正しい現地表記?で伝えるように努力しています。

よくみんカラの中でも「クンタッシュ」が正しいという書き込みを見かけるのですが、これはイギリス英語の発音で、イタリア語では基本ローマ字読みなのでクンタッチです。

TVのトップ・ギアなんかでジェレミーが度々クンタッシュと発音しているので、皆さん誤解しているのだと思いますが・・・。

ちなみに現地でカウンタックと発音しているのは、日本人だけだと聞いています・・・。

私も同じ感想です。
つまり初期ガンディーニの作品が、人間にとってワクワクする車として最高のカタチなんだと思います。

誰か私じゃなくても、LP500を現代に蘇らせてくれる方はいらっしゃらないでしょうか?

ファットポ-ンさん如何ですか!!
2013年3月28日 11:58
こんにちは。
リクエストにお答えして、写真UPしました。
こちらへ見にきて下さい。
http://minkara.carview.co.jp/userid/490417/blog/29574564/
コメントへの返答
2013年3月28日 18:23
Rafael Guevaraさ~ん!

早速リクエストにお答えいただいて、どうもありがとうございました。

貴重な画像を頂いちゃいましたし、大変参考になりました!!

再度ありがとうございます!m(_ _)m

プロフィール

「Rebirth! COUNTACH LP500 Plototipo http://cvw.jp/b/615290/42421877/
何シテル?   01/18 16:36
nobuです。よろしくお願いします。 '76年式308GTB(ファイバー)/'78年式ロータス・エスプリS1/ '75メラクSS(レストア中)/'73年式...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2024/6 >>

      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30      

リンク・クリップ

『謎の円盤UFO』 シャドーカー 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2019/10/16 13:39:14
華麗なるNG集 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/08/12 11:43:47
セリカLB搬送中 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2014/08/12 11:32:30

愛車一覧

ランボルギーニ ウラッコ ランボルギーニ ウラッコ
1973年式のランボルギーニ・ウラッコ P250Sです。 みんカラでお友達のサルトルさん ...
ランボルギーニ カウンタック ランボルギーニ カウンタック
アメリカでレストアを依頼しましたが、アメリカ人の仕上げに満足できなくて、外装はほぼ全部や ...
フェラーリ 308 フェラーリ 308
17歳の時に将来絶対買うぞと決めました。 高校生には叶うべくもない夢でしたが、10年経て ...
マセラティ メラク マセラティ メラク
ふくよかなフェンダーラインが大好きです。 ジウジアーロが絶頂期にデザインしたクルマなの ...

過去のブログ

2019年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2017年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2016年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2015年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2014年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2013年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2012年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2011年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
2010年
01月02月03月04月05月06月
07月08月09月10月11月12月
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation