
前回から引き続き、クラッチのオーバーホールです。
各部のバラシと、ミッションの分離まで完了。
レリーズベアリングを抜いて、クラッチフォークを外します。
クラッチカバーを留めてるボルトを緩めて、カバーとディスクも取り外す。
もうこの段階で、カバーの中からスプリングの破片が落ちてきて、やっぱりな・・・という感じでしたが(^^;)
では、問題となるところを見ていきましょう。
まずは、クラッチフォーク。
ピボットのとこに亀裂が入ってて突き抜け寸前。。。

ベルハウジングの中で異音が出てたのは、たぶんこれが原因ですねー。
わりと定番のトラブルでもあるので、今回は裏側に当て板がしてある強化品のフォークを組付けます。
お次は、レリーズベアリング。
回転させるとシャカシャカと鳴ってるし、フォークの受け面もだいぶ磨耗してました。
続いて、クラッチカバー。
ダイヤフラムスプリングが変形してしまってます。。。
クラッチが滑ってたのは、ここが原因かな。
これも同様の事例は聞いたことがあるものです。
そして、クラッチディスク。
ダンパースプリングが破損してました。。。

雑なクラッチワークで、ガツンと繋ぐことが多いのが原因と思われます・・・(反省)
クラッチが切れにくくなってたのは、このスプリングの破片がカバーとの間に挟まってたんでしょうね。
元々はスプリングが4個のタイプがついてましたが、今回はスプリング8個のディスクを組みます。
これで少しは強化されるかな?

ちなみに、クラッチのライニング自体はまだ半分以上は残量がある感じでした。
とゆうわけで、フルコースのトラブルが重なってましたが、いいタイミングでのO/Hになったと思います。
このまま乗り続けてたらどこかで不動車になってたでしょうから、トラブルの前兆を感じ取るのは大事ですね~(^^;)
各部のシール類やブッシュも、この機会にできれば交換しておきたいところ。
トランスファーのほうは今回はバラさなかったので無理でしたが。

フライホイールを外して、エンジン側を見た図。
クランクシャフトのリヤ側シールと、ミッションインプットシャフトのブッシュがあります。
では、復旧作業に入りましょう。
クラッチディスクとカバーを組み付け。

ここの芯出しがけっこう難しい・・・。
適当な径のパイプ材を使って、芯を合わせながらカバーのボルトを締めました。
フォーク周りとレリーズベアリングを組付け。

摺動部にはグリスをたっぷり塗っておきます。
ミッションマウントも、せっかくなので交換することに。
では準備が整ったところで、ミッションをドッキング。
エンジン側とミッション側の位置がピタッと決まればすんなり入るんでしょうけど、ここはかなり苦労しました。
ミッションを揺すりながら後ろから押し込んで、シャフトの芯を合わせつつマウントに乗せる。
数人がかりで何とか組付け完了しました。

あとはボルトを締めて、外したものを元通りに組み戻せば完了です。
ここまで、何だかんだでおおよそ10時間ぐらいかかったけど、なんとか1日で完了することができました~。
組み上がったところで早速、試運転へ。
まず感じたのは、クラッチペダルの踏み込みがかなりスムーズ。
クラッチカバーを変えたこともあるでしょうけど、フォーク周りをグリスアップしたことで余計な抵抗が無くなったような感覚です。
そしてクラッチの繋がり方も柔らかいタッチに。
もちろん高負荷でも滑るようなことはなくなりました。
今回の費用は、部品代諸々で3万円弱ぐらい。
為替レートがお得なときに輸入してたので、今だともうちょっと高いかも?
これであと10万キロは大丈夫かなぁ(^o^)
作業を手伝って頂いた皆さん、ありがとうございました!
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ディフェンダー | 日記
Posted at
2013/10/26 06:56:56