
【ラングラーのオイル交換】
オイル交換を自分でする人は、車を大切にしている人が多いと思います。私がラングラーのエンジンオイル交換で気にかけていることを少し書いておきます。
信じるか信じないかはあなた次第
誰でもできる一番身近なメンテナンスだと思います。やってみたらどうですか?
すごく安価に簡単に交換はできます。
エンジンオイルは粘度指定を厳守するのが絶対です。これは設計の中にオイル粘度まで含まれているからです。
暖かい季節、オイル粘度のウインター側(5W-20なら5の方)はいいけれど、20の粘度は変更不可です。
ラングラーの純正指定粘度は5W-20です。この粘度は選べるオイル銘柄が少なく、選ぶ楽しみが半減するけれど、実際使用するオイルはトヨタ純正か日産純正オイルです。費用対効果最強と考えています。何よりも安価です。
20Lのペール缶で購入するのが最もおすすめで、送料込みで9000円程度です。オイルフィルターも1000円程度で入手可能です。
純正オイルがいいところは、品質を大手メーカーが保証してくれていること。必要な試験をしてデータがあり、自社自動車に使用が指定されていることからも信頼できる唯一のオイルです。そして大量に生産されていることから、値段が抑えられているはずです。
付け加えるなら、機械素人の運転者がシビアコンディションを連発し、例えば機械的に辛いチョイ乗り繰り返しとかしても、指定距離内で交換するならその間はしっかり性能が出ることが保証されている。これはすごいことです。
よって、普通に使用する限りにおいて、化学合成油とか部分合成油というのは意識しなくていいと考えます。
エンジンオイルは宗教みたいなものです。
カッコいいイメージだとか、他人の評価を信じることで売れる部分が多く、実際の試験データが出回るなんてことはないわけで、購入者の感覚に頼った振れ幅の広い評価に頼ることになります。
予想するに、日本の精油精製技術は世界トップクラス
どこのどんな原油を使おうとも、必要な品質を正確に作り出すはずです。よって日本製のエンジンオイルというのは世界最高のオイルという判断をしていいと思っています。
オイル交換直後のエンジン始動をするときの油圧を気にかけています。
通常エンジン始動時はエンジンキーを一気に回すのではなく、1段づつ数秒かけて回していきます。その時の音、計器パネルの警告灯をチェックします。
急いで始動する場合でも、燃圧が上がり、燃料ポンプの音が変化してあらスタータを回します。そうすることで始動トラブルが少なくなります。
エンジンが始動した直後は油圧警告灯の消灯の様子を特に観察します。油温(=外気温)などによって警告灯の消灯するタイミングが変化します。また、直ぐに走り出さずにエンジンオイルの循環がされたのをしっかりイメージできてからタイヤを転がします。エンジンの機械音の変化も聞きましょう。合わせて、水温計と回転計も観察します。
寒い日はアイドルアップしているはずで、そういったのが正常に機能しているか確認します。
オイルフィルター交換をした際に手締めは緩むと思ってます。工具を使って適切なトルクで締めます。意外と手締めはトルクがかかっていません。トルクレンチがなかったとしても、工具を使ってしっかり締めましょう。
エンジンオイルフィルターは安価なものでも高価なものでも、濾紙があるのでそれほど性能に差が出ないと考えます。オイル流量はたとえフィルターが詰まったとしても確保される設計のはずです。ですので、指定距離で定期的に交換することが最大の故障予防と考えます。
3.8Lエンジンのラングラーではオイルチェンジャーを使用した上抜きができません。(個体差かもしれないけれど、我が家のラングラーはうわ抜きでもオイル全然抜けません。)
よって、いつもドレーンボルトを外して下から抜いています。
エンジンオイルを抜く場合、一番に確認するのは、現在のエンジンオイル量を確認することです。そしてオイル量は正常の範囲内か?オイルの色は?前回点検からの消費は?
エンジン本体のオイル注入口のキャップをあらかじめ外しておきます。オイルが抜けた時に空気が入ることで、ドレーンオイルが抜ける際に脈打つのを防止できます。
5L超ものオイルが出てきます。しっかりとした大きさのあるバケツなどを準備します。
これは好みかもしれませんが、エンジンオイルを抜く場合にはあらかじめエンジンを始動してオイルを循環させておくことと、オイルを温めることをします。
長期不始動から下がったオイルを一度潤滑させて、次のエンジン始動時の油圧が上がるまでの空白を少なくするためと、オイルを温めるのは柔らかくしてオイルを抜きやすくするためです。(オイルの温度には注意が必要です。)
ドレーンボルトは締め付ける場合には注意が必要です。
素人作業の場合、締め付けトルクが強すぎて、ネジ部をねじ切ってしまう場合があり、そうなるとすぐに修理できなくなり、少しの間不動車となります。適切なトルクをかけるにはトルクレンチがあると良いです。
ドレーンボルトはネジ部まで綺麗にウエスで拭いて清掃します。
オイルを注入する場合、6L以上のオイルジョッキがあるとオイルを注入するのが楽になります。JK3.8ラングラーはoil5.7L(6クオート)が必要です。
あらかじめ必要量の5.7Lをジョッキに注いでおきます。この時も、6Lのオイルジョッキに5.7Lものオイルが入ると、少し傾けるだけでオイルが出てくるので、エンジンルーム中央付近にあるオイル注入口にオイルを注ぐのが難しいので漏斗を使用するか、2回に分けてオイルを注入します。私は1回で済ませたいので、オイル注入口に漏斗を差しておき、そこにオイルジョッキからオイルを注ぐやり方をしています。
最後にオイルレベルを適正値になるようにします。
私は常に適正範囲の上の線に合わせています。適当に合わせる場合でも下限と上限の線は超えることはしません。これも絶対厳守です。このどこまで入れたかは記憶しておく必要があります。次回のオイル交換前に消耗を比較するためです。
オイル注入、レベル調整が終わったら、注入口のキャップを締めて、レベルゲージが差し込んであるのを確認します。その後エンジン始動です。
エンジン始動は油圧の警告灯の変化に気を配ります。警告灯の消灯が普段よりも少し間延びするはずです。
エンジンを始動して点検するのは、フィルター周辺からのオイル漏れです。必ず見てください。
手締めや締め付け忘れをした場合に漏れますので、その点検です。エンジンをカットしてから点検でもそうでなくてもいいと思うのですが、怪我は自分もちなので注意が必要です。
過去の事故事例ではこのオイルフィルターの締め付け不良によるオイル漏れが原因の事故が多くあります。
エンジンオイル交換後に必要な儀式があって、内部カウンターをリセットしてやります。細部はマニュアルの226ページに書いてありますが、簡単なので以下にも記載しておきます。(年式で違うかもしれません。各車のマニュアルを参照してください。)
--------------------------------------------------
1 イグニッションスイッチをON位置にする。(エンジンは始動していない状態。)
2 アクセルペダルを10秒以内に3回、ゆっくりストローク前回まで踏み込みます。(踏み込みストローク量がすごく多いです。)
3 イグニッションスイッチをLOCK位置にします。
--------------------------------------------------
これで警告システムをリセットすることができます。
また、リセットしないで長距離を走っていると、警告表示「CHANgE OIL」が表示されます。この場合も上記手順でリセットすることで警告を消すことができます。
走り出す前、ボンネットを閉める前に、エンジンルームのウエスの忘れ物、工具の忘れ物を点検し、ボンネットも締めてから、ロック2箇所を必ず忘れないことが大切です。
長々書きましたが、指定粘度のオイルで交換サイクルをしっかり守ることがこの車の基本になります。