
最近交換したキャリパー、パッド、ディスクローターにおけるブレーキダストの発生量は如何ほどか?です。
結論を言うと純正一式と比べて激減しました。
はい。という事で、GT Limitedグレードにのみ採用されるスポーツブレーキパッド。ADVICS製のセミメタリックパッドらしいのですが……
とんでもなくブレーキダストが多い
一週間も乗ればあっという間にこんな感じになる。
正直「嘘でしょ!?」ってくらいのダスト発生量です。
しかも水で流れていかないんですよ(爆)
水を掛けると、べた~ってダストが広がって……ホイールにくっつきます。で一度水で広がるとそこからは水の影響を一切受け付けなくなります。つまり濡れると余計に汚くなる。
これだけ汚れるなら肝心のブレーキの利きが良いのかと言われると……
…普通
ホントに普通。可もなく不可もなく。
セミメタルなら温度が上がれば利くのかと思いきや、ハードブレーキングではイマイチ利かないという性能不足。
で、第一弾(?)として、ブレーキ回りをENDLESS一式に交換しました。(M4&S2、MX-72、ベーシックスリット)
ENDLESS一式装備で一週間でのダスト具合がコレ。
街乗りオンリーでのディスク&パッド慣らしをした後で清掃して確認した所こんな感じでした。(ベディング(高温慣らし)は未実施)
写真で見てもかなり減りましたよね。
また、ブレーキパッドが変わったので組成の違いからか、純正スポーツパッドのようにダストが水で広がって汚れる現象もなくなりました。
このパッド(MX-72)のダストはむしろ一切水の影響を受けないです。流水を掛けても付着したダストは流れない。
さて、良くなった。と思いがちですけど、これだと私の想定よりも多いです。
GDBインプレッサでMX-72を使用していた時はこんなに汚れなかったんですよ。
で、第二弾(?)。ディスクローターをENDLESS→プロジェクトμへの変更。(M4&S2、MX-72、SCR-PRO)
これでパッドとディスクの銘柄がGDBインプレッサの時と一緒です。
これがベディング無しで街乗りで慣らした後の汚れ具合。
ふむ。ディスクがENDLESSでもプロμでも汚れ具合は変わってませんね。
まぁ、ダスト成分の多くはパッド側のものですからね。ディスクの材質ではそう大きく変わりはしない。
そしてトドメ(?)です。ベディング(高温慣らし)をしました。
ベディングを行ったら状況は激変!!
一週間乗っても、ダストはほとんど発生しません。これですよGDBインプレッサの頃と同じダスト発生量。
写真だと「洗ったばっかりなんでしょ」ってくらいに綺麗な状態を維持しているじゃないですか。(※洗ってません)
近づいて撮影しても綺麗に見えますね。実際は肉眼で見ると薄っすらと黒くなってきているのですが。
最初の状態と比べたら、雲泥の差ですね。
ベディングがダストの発生量にココまで効くとは思いませんでしたが…効くんですね……。
今にして思えばGDBインプレッサはパッドを変えたら必ずベディングしていたので、ベディングの有無でのダスト量なんて気にした事もありませんでした。
そうなると、ダスト発生器の純正スポーツブレーキパッドもベディングしたらダストは減るのかもしれませんね。(誰か試した人居ませんかね?)
あとは、欧州車はダストが多い傾向ですがあれもセミメタリックだからなんですよね。となるとあれもベディングしたら変わるかも??…なんて。
※国産車:ノンアスが多い。ダスト少。鳴きにくい
※欧州車:セミメタルが多い。ダスト多。鳴きやすい
しかし、これでようやくダストまみれから解放されました。
あっという間にあんなに汚れると洗う甲斐もなく、そして洗うのも大変でした。白ホイールという管理が面倒なカラーも相まってでしたが…。
という事で、「サーキットを走る訳でもないなら街乗りでのゆっくり慣らしでOK、ベディングまでは不要」……という意見もありますが、セミメタリックパッドは走行シーンがどうあれベディングはやった方が良い。…と私は思います。ダスト発生量の観点ではやって損は無いですから。
※必ずしもダストに効果があるとは保証しません。セミメタリックと一言で言っても材質は様々ですから。
PS.
ベディングでここまでダスト量に影響があるのはどういう理屈なのでしょう。
①熱による影響
オーガニックのセミメタリック材質なので、熱によりレジン中のガス分がしっかり抜けた事で摩擦係数が安定した?
或いは熱によりパッドが硬化した事で削れ難くなった?
②街乗りでの慣らし不足
見た目はディスク面が研磨されて当たりが出たように見えたが不十分だった?
ベディングにより、完全に当たりが出て接触面が均一になり微細な部分摩耗がなくなった?
ん~②ではここまで変化が出るとは思えないですね。やはり①かな?