先日ツイッターで見かけた、
ある漫画家の方が載せていた話。
横断歩道で小学生くらいの女の子が通ろうとする車に一礼して手を差し出して道を譲っていた。
それをみて「すごく素敵だ」と思った。
そんな内容の漫画でした。
一見、良いお話のようにも見えます。
礼儀正しい良い子だな。という人も多いかもしれません。
しかし、どうしても違和感がありました。
そこは横断歩道です。
以下、ツイッターで、とまるん(@tmr38z)が書いた
内容です。(一部、誤字を修正しています)
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横断歩道で車を先に通そうと譲る子供たち。礼儀正しいとかほっこりしたと賞賛する声もありますが本当にそれでいいのか。
子供たちは、横断歩道が歩行者優先で車に停止義務があることを知らない。それに基づいた行動。
そのまま大人になると、横断歩道の歩行者優先を軽視するドライバーになる問題。
14:30 - 2017年7月13日
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幼少期には身体的制約や理解力のキャパシティの関係上、身を守る行動のみを教えざるを得ないのはやむを得ない。しかし、成長し理解力があがるに従って、横断歩道の交通ルール、横断歩道は歩行者優先を教えていくべき。
そうしないと教習所で初めて、横断歩道の歩行者優先を知ることになります。
14:37 - 2017年7月13日
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運転免許を取ろうと教習所に行き初めて「横断歩道は歩行者優先」渡ろうとする歩行者がいたら車に停止義務ありと知ることになります。それまで横断歩道は歩行者が譲るものと信じて行動してきた自身の価値観が否定されると感じ、ここで葛藤が生じます。心の中で価値観が衝突する不快感。認知的不協和。
14:42 - 2017年7月13日
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「子供の頃からの横断歩道は車優先意識・行動」と「教習所で習う横断歩道は歩行者優先」。この相反する(ように見える)2つの価値観が心の中で衝突する不快感。認知的不協和。それを解消しようという作用が働きます。
それによって、交通ルールを軽視して心の中で折り合いをつけたりすることも。
14:53 - 2017年7月13日
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「免許を取るために教習では一応止まるけど、実際の運転ではみんな止まってないし、横断歩道で止まると追突されたり、対向車や追い越した車に歩行者が轢かれるので止まるのはむしろ危険。歩行者も走って渡らないといけないから車が先に行った方が歩行者のため」などと理屈を並べて正当化しようとします
14:58 - 2017年7月13日
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運転免許の教習所でいきなり横断歩道の歩行者優先を教えても、それまで「横断歩道は車優先、歩行者はお情けで車に止まってもらい渡らせてもらうもの、申し訳ないから歩行者はわざわざ止まってくれた車に遠慮して走って渡らなくてはいけない」と信じてきた方々に理解してもらうのは簡単ではありません。
15:03 - 2017年7月13日
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子供はいつまでも子供のままではありません。将来、車を運転する未来のドライバーでもあります。
それを踏まえて、横断歩道は歩行者優先という交通ルールも(従来からの)自己を守る安全行動と共に教えていく必要があります。
それが「横断歩道は歩行者優先」のスムーズな理解につながります。
15:14 - 2017年7月13日
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これらについて、
このような意見がありました。
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これは日本だけの現象です。道路交通を理解していないのです。日本では歩行者の死者が多いと言われていますが、その原因がここにあります。信号の無い横断歩道で、歩行者がいれば停止する習慣を持っていれば、横断歩道以外での歩行者横断だとしても、停止が出来る場合が多いはずです。現実は違います。
15:45 - 2017年7月13日
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そして信号の無い横断歩道で、車両が停止して歩行者を渡らせないので、歩行者は横断歩道の価値を軽く見てしまい「クルマが止まってくれない、クルマが途切れてから自分の判断で渡る、それだったら横断歩道で無くても同じこと。」となってしまい益々横断歩道以外での横断を誘発している悪循環なのです。
15:53 - 2017年7月13日
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おーい!どこでも構わず横断する歩行者に、普段からヒヤッとしているあなた!どこでも構わず横断する歩行者に、普段から苛立っているあなた!あなたは、普段から、信号の無い横断歩道で、歩行者が近くにいたら停止して横断させていますか?それを確実に実行していないのだとしたら、あなたが原因です。
16:13 - 2017年7月13日
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また、
こんな意見も。
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大人になり車を運転するようになっても、歩行者としての行動と運転者としての行動に整合性を持たせることは重要。
つまり、車を運転する人は、歩行者として横断歩道を渡るときは、車を待たずにわたり始めるべき。
歩行者の2割がこのようにすれば、世の中は劇的に変わる。
22:34 - 2017年7月13日
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横断歩道における「行動の整合性」というキーワードがこの問題のポイントかもしれません。
・子どもの頃からの行動(車が走って来ていたら横断歩道を渡らない)
・車のドライバーとしての行動(横断歩道は歩行者優先という交通ルール)
前者を、横断歩道は車優先、と理解してしまっていると
後者の考え方を免許を取るときに習っても、前者と相反する行動と認識し、
その不快なアンマッチ(認知的不協和)を解消するために、後者を無視してしまう。
しかし、ここでもし次のように整合性をもって理解することができていれば、
すっきりするのではないでしょうか。
・歩行者としての認識と行動(横断歩道は歩行者優先。 それは交通ルールで定められた車のドライバーの義務。
しかし、それを守らない悪いドライバーもいるので、自分の身を守るために、車が走って来ていたら横断歩道を渡らない。
・車のドライバーとしての行動(横断歩道は歩行者優先という交通ルール)
歩行者であっても車のドライバーであっても、横断歩道は歩行者優先であることは共通認識として持つ。
その上で、歩行者は、横断歩道の歩行者優先を守らない悪いドライバーの車にひかれないように安全を確認して渡る。止まらず走ってくる車がいたら、自己防衛のために渡らない。
横断歩道については、
このような意見がありました。同感です。
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信号のない横断歩道は歩行者優先なので、車はきちんと止まって歩行者に譲らないといけない。でもそれをわかっていない歩行者が多すぎて困る。
・走って渡る
・車が行ってから渡るつもりでケータイ見たりよそ見してる
・渡るつもりがない素振りを見せる
みんな、お願いだから堂々と強気で渡って!
3:14 - 2017年7月14日
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こんな意見も目にしました。これも同感です。
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道交法の周知と遵守は
やっぱ大事だと思います。
「車様が、歩行者のために
わざわざ止まってくれた」ではなく
歩行者が渡ろうとしていたら
止まることが義務付けられているのだから。
止まらない車が多いから
「わざわざ止まってくれた」と
感じるわけだし。
守ろうよ。道交法。
14:52 - 2017年7月16日
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とまるん心の叫び(笑)
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横断歩道で止まった車に向かって申し訳なさそうにお辞儀して走って渡る歩行者を見ると心がいたみます。
横断歩道を歩行者がもっと負担感なく歩いて渡れるようになってほしい。そのためには車のドライバーには横断歩道での歩行者優先を心から理解してほしいし、免許をとる前の人たちにも知ってほしい。
21:58 - 2017年7月13日
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もし自分に小説を書く才能があったなら、いつか信号のない横断歩道についての話を書いて、車を運転する人もしない人も横断歩道の交通ルールとその意義を理解して、横断歩道を安全に通れる/渡れる道路交通社会にしていきたい。Goldratt氏がTOCの普及の為にThe Goalを書いたように。
14:12 - 2017年7月14日
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知らなければ「わざわざ車が止まってくれた」と感謝感激する。知っていれば「交通ルールを守る良いドライバーだな」と思う程度。歩行者は前者の方が「喜び度合い」が高い。
そうすると歩行者には横断歩道の歩行者優先という交通ルールを教えない方がよいのではないかとなりかねないジレンマ。
14:39 - 2017年7月16日
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横断歩道、信号のない横断歩道の歩行者優先が広く守られるようになるには克服しなければいけないことがいろいろとありそうです。
信号のない横断歩道で止まる動画。
多くの人に見てもらうことで、止まる車がいる。止まれる運転は普通にできる。止まれば渡れる人がいる。・・・・ということが伝わればうれしいです。車を運転する人にも、運転しない人にも。
https://youtu.be/fDqO02uS5FQ