
こんにちは/こんばんは。
守ります。横断歩道の歩行者優先、
とまるん です。
昨年、2018年10月、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が「信号機のない横断歩道」における歩行者優先についての実態調査結果を公開しました。
「信号機のない横断歩道」の車の一時停止率は8.6% ~前年から0.1ポイントの増加に留まる~ 一時停止率が最も高かったのは「長野県」
https://jaf.or.jp/common/news/2018/20181025-01
2016年、2017年、2018年と3年続けて行われたこの調査、3年目の2018年は初めて都道府県ごとの車の一時停止率が公表されました。
信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止状況全国調査(2018年調査結果)
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/library/survey-report/2018-crosswalk
停止率の全国平均は8.6%。最高は長野県の58.6%。
最低、全国ワーストは栃木県の0.9%でした。
信号機のない横断歩道で歩行者が渡ろうとしていても車が全国で最も止まらない栃木県、停止率ワーストの栃木県。
それから、1年が経とうとしています。
そんな中、栃木県のテレビ局「とちぎテレビ(とちテレ)」で、栃木県警察の「信号機のない横断歩道」への取り組みを特集していました。
とちテレNEWS
PR開始から1年 「止まってくれない!栃木県」その成果は
栃木県県庁からちょっと南に行ったところの横断歩道
渡ろうとする歩行者がいても車が止まらず渡れない横断歩道(宇都宮市内ファミリーマート前)
2018年11月に全国で周知啓発強化週間が設けられ、栃木県では11月26日~28日の3日間、県内各所で広報や取締りを強化。
ポスター、チラシをつくって周知啓発
ここはYouTubeによくアップしているスーパーマーケット「ベイシア」前の横断歩道から北に行った所にある交差点。
ここでも周知啓発活動を行ったようです。
自虐的なCMも話題になり、栃木県民の意識も少しずつ変わってきた(?)
栃木県、栃木市、壬生町は、モデル事業所として、率先して信号機のない横断歩道での歩行者優先を守るとのことです。
信号機のない横断歩道での歩行者優先。(
道路交通法第38条)
渡ろうとする歩行者がないことが明らかでない限り、横断歩道(停止線)直前で停止できる速度で進行しなければならない。
渡っている・渡ろうとしている歩行者がいれば、横断歩道(停止線)直前で停止し、歩行者の横断を妨げないようにしなければならない。(概略)
任意のマナーではなく、交通ルール。車のドライバーの義務です。
違反すれば、「横断歩行者等妨害等」違反点数2点、反則金9千円(普通)です。
この1年の周知啓発・取締り強化の中、栃木県の信号機のない横断歩道での交通事故は減ったとのことです。
この1年の周知啓発や取締りの強化で、信号機のない横断歩道における歩行者優先は、関心が高まり、理解も広まり、渡ろうとする歩行者がいる信号機のない横断歩道で止まる車は増えてきているようです。
しかし、一方では、信号機のない横断歩道で止まると車の流れが滞る、止まると後続車に追突されたり、歩行者が止まらない他の車にひかれるなど交通事故を誘発するから止まらない方がよいと主張する意見もあります。残念なことです。
これまで長年続いてきてしまった、横断歩道は歩行者優先ではなく車優先、という意識。歩行者は車が通り過ぎていなくなってから渡る。
そのような交通風土が変わることに抵抗感を持つ人もいるのかもしれません。
しかし、今、時代は、これまで蔑ろにされてきた、軽視されてきた「信号のない横断歩道における歩行者優先」が再確認され、それが守られていないことが問題とされ、守られる交通社会に向けて進み出そうとしています。
昔は社会が寛容過ぎた飲酒運転も、今は飲酒運転は悪いことだという共通認識が社会に広がっています。
「飲酒運転をしない、させない、許さない」
それが普通の認識であり、普通のまともな人は飲酒運転をしません。
信号のない横断歩道における歩行者優先を守ることが当たり前になり、信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者を無視して通過することが悪いことだという認識が広がれば、
「横断歩行者妨害をしない、させない、許さない」
これも社会の普通の認識となり、普通のまともな車のドライバーは横断歩行者妨害をしなくなるでしょう。
信号のない横断歩道に近づくときは歩行者の有無を確認し、渡ろうとする歩行者がいれば止まる運転をすることが当たり前の交通社会、そうなってほしいと思います。
横断歩道の歩行者優先が守られる交通社会にむけて、
車を運転する一人ひとりが、たとえ周りが止まらなくても、まず自分から止まるという意識をもってほしいと思います。
誰かが止まれば、他の車も止まりやすくなります。
その止まった車を見て、その時は止まれなかった車も次の機会に止まろうと思うかもしれません。
もし他の車が全く止まらなくても、横断歩道を渡ろうとしていた歩行者は、止まった車がいたという体験をします。
それは、横断歩道の歩行者優先が守られる交通社会にむけた一歩になります。
千里の道も一歩から。
自分から止まる。信号のない横断歩道で渡ろうとする歩行者がいたら。
そのようなドライバーが増えて欲しいと思います。
横断歩道における歩行者優先の交通ルールを守り、信号のない横断歩道を歩行者が優先して渡れるという本来の当たり前を本当の当たり前にしていきましょう。
子供も高齢者も含め歩行者が安全に安心して横断歩道を渡れる交通社会へ。