
こんにちは/こんばんは。
守ります。 「横断歩道の歩行者優先」 とまるん です。
2022年が始まって多忙な日が続いているうちに、もう4月。
春の全国交通安全運動がもうすぐ始まります。
令和4年春の全国交通安全運動は、
令和4年4月6日(水)~15日(金)の10日間。
4月10日(日)は「交通事故死ゼロを目指す日」。
春と秋に行われる全国交通安全運動は、
こちら内閣府のウェブサイトに最新のポスターやチラシ、推進要綱が掲載されています。
https://www8.cao.go.jp/koutu/keihatsu/index-ke.html
令和4年春の全国交通安全運動のチラシをみて目についたのが、
「歩行者保護や飲酒運転根絶等の安全運転意識の向上」という項目の
「横断歩道は歩行者優先!」という欄の記述内容。
横断歩道は歩行者優先です。運転者には横断歩道
手前での減速義務や停止義務があります。歩行者や
他の車両に対する「思いやり・ゆずり合い」の気持ち
を持って運転しましょう。
ここの「横断歩道手前での減速義務や停止義務」という文言。
最近の交通安全に関する警察庁通達の中でもしばしば目にする言葉です。
昔の春の交通安全ではこのような言葉は見られなかったように思います。
いつから横断歩道の歩行者保護、横断歩道での減速義務や停止義務が春の交通安全運動で言われるようになったのか?
と知りたくなりました。
そこで、上記サイトに掲載されている各年の春の全国交通安全運動推進要綱から、横断歩道の歩行者保護、横断歩道での減速義務や停止義務の記述を探し、その扱いの推移を見てみることにしました。
その結果がこちらです。
まず今年、令和4年(2022)は、運動重点に「歩行者保護」が明記され、その主な推進項目にも減速義務の内容・歩行者優先義務・歩行者の保護が明記されています。
令和3年(2021)もほぼ同様でした。
令和2年(2020)は、推進項目には減速義務・歩行者優先義務・歩行者の保護が記載されていましたが、運動重点の項目としては「高齢運転者等の安全運転の励行」という項目内にあり、横断歩道の歩行者保護が運転者全体の運動重点としてはあまり扱われていなかったようにも見えます。
2019年にさかのぼると、主な推進項目(ほぼ2018年の踏襲)に「横断歩道における歩行者優先」を付け足したような形で表記されています。まだこのときは減速義務については具体的な表記はありませんでした。
しかし、「横断歩道における歩行者優先」が明記されたことは大きな進歩だったと思います。
2018年に至っては、横断歩道の歩行者優先・歩行者保護についての表記が、運動重点や主な推進項目には無かったようです。それは交通安全の啓発や取締りにも表れ、この年までの信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止率の低迷にもつながっていたのでしょう。
2018年秋の
JAFの横断歩道停止率(都道府県別ランキング)公表、10月23日警察庁交通局の通達「
信号機のない横断歩道における歩行者優先等を徹底するための広報啓発・指導の強化について(通達)」で、それまでないがしろにされていた「横断歩道の歩行者優先」の流れが大きく変わりました。
信号機のない横断歩道での歩行者横断時における車の一時停止率
JAFが2016年から毎年調査していて、2018年の全国平均8.6%が
その後、17.1%(2019年)→21.3%(2020年)→30.6%(2021年)と
向上してきています。
それでもまだ7割が止まらない。歩行者優先の交通ルールが守られていない現状。
https://jaf.or.jp/common/news/2021/20211018-001
横断歩道の歩行者優先
「止まれない」という意見もありますが、
減速義務(道交法38条1項前段)にあるように減速していれば止まれるはずです。
それでも「止まれない」のは、運転に慣れていないか、止まる気持ちが足りないからかもしれません。
横断歩道の交通ルール。知って実践すればきっと止まれるはずです。
知れば止まれる横断歩道 止まれば渡れる人がいる
本来の当たり前を 本当の当たり前に
ご安全に♪
Posted at 2022/04/02 23:58:40 | |
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信号のない横断歩道を考える | 日記