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2014年12月01日 イイね!

【試乗記】V37スカイラインハイブリッド

RJC2015年次テクノロジー部門を制した

「ダイレクト アダプティブ ステアリング」

というフライ・バイ・ワイヤー技術の入ったV37スカイラインハイブリッドです。
もう32とか33とか34とか・・・・過去の車と感じざるを得ない37という型番。

ちょいと縁あって試乗いたしました。



実はこの車、半年ほど前に一度、たまたま試乗してた車両(試乗後に知ったのですが)でその時の感想は正直な所「イマイチ」と言ってました。(イマイチだったのでブログでは未発表)

しかし今回、各カーオブザイヤー選考期間付近からガラッと印象を変えたらしく、以前大絶賛だった「マジェスタハイブリット」と遜色ない完成度となってました。
価格差からお買い得感も出てくるほど。

RJCテクノロジー部門受賞もうなずける、車としての完成度が非常に高くなっている感触でした。
正直

「売れる!」

と直感が訴えかけるデキ!
値段が値段なのでマーチのように飛ぶように・・・ってことは無いでしょうが、買った人が後悔するようなことは無いと思います。
前の時は「この車買うヤツいない」って断言するほどだったので今回本当に”日産頑張ったな~~”って思います!


@閑話@
最近色々な車に触れることが多くなり、自分なりの尺度を、

「物差しをあててみる」

という行為の機会が多くなり、それを経験すればするほど車側に人間側操作へこれ以上介入して欲しくないラインと、車が車という立ち位置でいてくれることが大切ということを強く意識するようになりました。
そのため、


「ドライバー親和性」


という造語を作って昇華させてます。

このドライバー親和性の説明ですが、

=ドライバー主体で、車体のまとまり(完成度)に寄せる信頼度のような物

という何とも曖昧な手応えを拠り所にしております。
例えば、
○タイヤとハンドルと感触と実際の反応の誤差が人間の感覚と一致する
○車が余計な操作をせず人間が車の通常運転を制御できる
○人間が車の操作以外に気を配れる余裕が有る
など、人間が操作するに当たって変な違和感等が無く安心して運行できる完成度。

つまり車が変に出しゃばらず、普通に運転して普通に扱えるかどうか、人間からの指示にどこまで忠実に従えるか、人間側のミスをどこまでカバーできるか・・・などを価格や車両の目的や形状にスペック等を全体的に判断して、人間がポンと運転してどこまでその車を意識しないで扱えるか・・・というのを判断する感じです。


参考までに、一番ドライバー親和性が低いという車は

「慣れれば問題ない」

というメーカー側の手抜きや、新しい技術が違和感しか感じないという煮つめの甘い物、故に運転するのに非常に疲れる、周りに気を配る余裕がないほど車と格闘する、車の動きが信用できない反応・・・等の車が何らかの主張をしていてドライバーに余計な負担を強いる車です。

高級車でパワーが有るからサスペンションがガチガチで良いわけでもありません。(スポーツグレードを除く)
逆に乗り心地確保でサスペンションふにゃふにゃにして良いわけでもありません。(アクセルオンで過度なピッチングが起こる)
パワーに見合ったサスペンション、性能とグレードに見合ったバランスを車の方向性と売り文句から

「車として方向性を満たした車であり、その上でドライバーに操縦して貰う時に”普通”に運行できる」

というのが私の物差しです。

スポーツモデルと銘打つなら同じエンジン、同じガチガチ足でもスポーツという方向から当たり前の味付けと理解できますし、スポーツモデルに乗り心地や静寂性を求めるのは製造段階では間違いとしか言いようがありません。(購入後に個人の好みに合わせる部分ではありません)
同じ車でも高級車の上質な移動空間を謳うグレードなのに不要な馬力やスポーツ性を持たせて中途半端な完成度・・・アホとしか言いようがありません。(それが好みの人には謝っておきます、ゴメンね)
パッケージと購買層に向けて、それぞれユースにあった設定をその通り味付けする、新車として出た車がメーカーの狙いが何かをまず読み取ってその通りに普通かを読み取る。

その車が作られた理由とその理由を満たすために与えられたパフォーマンス(スペック)が、その車の用途を必要とする人間にとって極めて普通に運行できるのかどうか?

つまり評価は「普通に車として運転できる所」から、その上の付加価値として、タイヤが滑った際にはその時に助けてくれる等の装備があり、しかし滑らない状況ですら滑らせないためにドライバーが違和感を感じるような感触のある車ではダメという。

車の方向性と人間の存在を立ち位置の距離を測る物差しのつもりなので人によっては嫌うでしょうね保守的で。


「嫌っていただいて結構ですがw」



話が長くなってすみませんでした。
どうしても今後も踏まえて「ドライバー親和性」の説明を一応(未成熟ながら)表現しておかないと面倒くさいのでお付き合いいただきました。

@閑話休題@



さて、話を戻して今回試乗のV37スカイライン・ハイブリッド370GT!

スゲェ良い!!

ドライバー親和性が非常に良い!
その証拠に試乗のポン乗りでも怖くない!!(<特に重要)
操作した時の車の反応が理解できる範囲できっちり収まってます!

半年前とは全く別物、フルモデルチェンジしたのかと思ったほどでした。(驚愕の変貌)

そして一番のお楽しみダイレクトアダプティブステアリング、通称フライバイワイヤーステアリング。
これがね・・・凄く良いのよ!!
以前試乗した時は路面からの入力を少しでもリニアにハンドルに伝えようと、過敏すぎるくらいの反応で・・・・あ、その前に補足しますがステアリングラックとハンドルシャフトは繋がってません、しかし路面からの入力は手応えとして判るようになっているみたいです。
なので、この路面入力のリバース反応がちょっと過敏すぎだと感じてました。
感触としてはタイヤが太い時に感じるハンドル取られ現象の「ワンダリング」が酷く起こる感じを受けます。
前の時はそんな印象で、バイ・ワイヤーの良さとか何とかではなく車がどこに飛んでいくか判らない感触で、何があっても即応できるよう「手に汗握ってハンドルしっかりホールドして運行してました。」

今回のは違います、全く別物!
片手でハンドル持って拳一個の操作でどうとでも出来ます!

「新品ブッシュをちゃんとレーシング組み付けしてあるハンドル感触」

なんですよ!!

「??新車なのになに言ってんだ?1年でブッシュがヨレるわけないじゃん」

って思うかもしれませんが、新車ってラインオフまでの組付けは1G掛かった組付けをしていないのは、車の組み立て工場を見学すればご存じの通り。
やり方色々ですが、それとは別にレース屋さんがやる組み付けってのがあって、その組付けをしたような感触なんです。
しかもゴムブッシュ保持なのにハンドル操作の車体反応が速くてウレタンブッシュを入れたような感じ。
これが新車のラインオフから味わえるとしたら・・・おそらくこの部分もフライバイワイヤーの利点の一つなのかなと。
リニアな感触が工場ラインの量産にもかかわらずレーシングなリニア反応!
とにかくフロントのタイヤ接地感が裏切らない確信をドライバーに与えてくれます!
路面からの情報が適度に素早く伝わります!

このままサーキットで全開走行しても良いなと思えるほど!


「日産のスカイライン、ここにあり!」


的な完成度が非常に好感を持てました。
RJC技術部門賞獲得、私ですらその理由を体感できたと思います!

素晴らしい!!

金額的に手も出ませんし、そもそも私の車の使い方と方向性が違うので購入とかって無いですが、マジェスタHVと十分張り合える車に進歩してました!



一点、気にくわない所もあります。
ブレーキの最初の踏み始めで制動の立ちあがりが急で「カックン」ってなります。
かなり神経使ってブレーキペタルを踏み始めないとカックンを消せません。
で、この踏み初めのカックンを簡単に消す方法として

「横滑り防止装置をOFF」

にするww
いざって時の制御が通常時に悪さをする・・・ドライバー親和性的にダメな部分なのであえて書いておきます。
制御を切った状態では普通に制動が立ち上がるので、ブレーキシステムに問題はないと考えます。
この部分のプログラムをもう少し適正化しないと、カックンを嫌って普段から制御を切った状態が常態化し、本当に制御が必要な状態に陥った時にオフになっているようでは意味がないし、その部分にもお金を出してオーナーになっているのですからあと一歩の適正化をした方が良いかと考えます。
せっかくの新型スカイラインが勿体ないかなと。

しかし前回と比べたらあり得ないくらい大進化しているのでこれからマジェスタハイブリットとスカイラインハイブリットは価格差もあって、かなりの競合車となり得ると感じました。

日本屈指のトップメーカーが切磋琢磨で良い車が世に出て、更に日本車のクオリティーが上がるのは良いことだと思います。

どちらの会社にも頑張って貰いたいです!










*****独り言*****

やっと自分なりの物差しを説明できる段階になってきました。
色々経験して考えて、自分の車へ向き合う姿勢を安定させる。
その中での判断根拠として

人間は車から何を聞いているのか?

という部分に的を絞ること。
車を怖いと思うか一体になれるかの感触の違い。
私は結構重要部分かと思い、それを物差しとして考えてみようと思いました。

最大のヒントはこの本に書かれてました。

そして中山サーキットでのベストモータリング同窓会で著者の直接講談から大きく世界が変わりました。


所詮素人考えなのでどこまで通用するのか判りませんが、車のスペックやドライバー技量のみを計るのではなく、車と人間の立ち位置の距離感という部分にこだわって新車を見ようと思ってます!
簡単に

”使うのは人間で、人間が動かす道具として普通かどうか”

が非常に重要なのではないかなと

”ドライバー親和性”

という物差しと表記を考えました。

車の値段・人の運転技術に左右されないで、車の全体バランスが人間とどのようなドライブシーンを作っていけるのか?

その辺りを中心に今後も機会があれば試乗記を書いていけたらと思います。
もっと色々な車に乗ってみたいですね!

車は本当に楽しい!
Posted at 2014/12/01 18:09:27 | コメント(3) | トラックバック(0) | 試乗体験 | 日記

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