11月も中旬を過ぎて
北海道を旅して2か月が過ぎようとしていますが、
UPしたのはまだ半分くらいでしょうか・・・。
今回は、十勝から屈斜路への移動した
胆振東部地震当日の出来事をお伝えしたいと思います。
(帯広では震度4とのことでしたが、体感的にはもっと強い揺れの印象があります。)
テレビで地震速報を見ていると、テレビと照明消え、代わりに非常灯が点き停電となりました。
このときは、一時的な停電だろう・・・と思っていたのですが、この停電が旅を惑わすことになるとは、思ってもいなかったものです。
アパートタイプの小さなホテルだったのが幸いして、空調が停まっても、開けた窓から心地よい風を感じながら、長い一日になるとは思いもせず、再び眠りについたのでした。
【十勝から屈斜路へ】
十勝から屈斜路への移動日となる翌朝は、少し早め(5時過ぎ)に起きたのですが、まだ停電は復旧していませんでした。
スマホで情報収集していると、断片的ですが被害の大きさが伝わってきて、今後の行動への支障も考えられましたが、
それでも、道東へ移動する分には問題無さそうなので、予定通りに屈斜路へ向かうことにしました。
(念のため、混乱のリスクを避けて、行政が機能する9時過ぎに出発することにしました。)
ちなみに、CBへのパッキン中(出発まで時間があるので注油や整備も)に、宿の管理人や近所の方とお話をしましたが、この時点で正確な情報は把握できておらず、東京の友人からのLineが有効な情報源でした。
9時を過ぎて西帯広の宿を出発すると、停電で信号が機能していない市街地では、小さな交差点は譲り合って、交通量の多い交差点では警察官が交通整理をしており、思ったほどの混乱はありませんでした。
市街地を抜けると、普段と変わらなかったのが正直なところです。(北海道は信号が無いですし・・・)
この日は、寄り道三昧の気ままな1日を楽しむ予定だったのですが
国道沿いのガソリンスタンドは、停電の影響でほとんどが閉店、もしくは開いていても長蛇の列となっており、
航続距離の短いオートバイには厳しい状況でしたが、昨日、満タンにしておいて運が良かったです。
CBの航続距離(70km/hのエコランで22km/l=max 400km)を勘案して、少しの寄り道なら大丈夫・・・と、屈斜路へ向かうことにしました。
と、云うワケで、最短ルートから少し外れた ハルニレの木 に寄り道です。
夏も終わりなのか、昨日の台風で散ってしまったのか、葉のモコモコ感が足りませんが、ノドかでイイ天気なので◎です。
ハルニレの木の対岸、十勝川沿いを河口に向けて、更にまわり道をすると
太平洋の蒼さと、青空に一直線な快走路となり
途中のダートへCBを乗り入れると 昆布狩石展望台 の絶景へ続きます。
絶景ではありますが、ココまでのアプローチは難ありなのでご注意ください。
※深砂利ダートの急坂路で、以前にも増して路面が荒れている印象を受けました。自己責任でのアプローチとなりますのでご注意ください。(オンロードバイクはお薦めしません。運転に不慣れな方のレンタカーも。)
昆布狩石からのダートを 涙目になりながら海沿いまで降りてくると
今度は、昨日の台風の影響で波が高く塩まみれに・・・
(シールドがギトギトとなって、何度拭いたことか)
そんな海沿い(波打ち際?)の、波が穏やかなら気持ち良いシーサイドラインから内陸の国道に戻ると、
少しばかり雰囲気が変わり、自衛隊の隊列がひっきりなしにすれ違うことで
今が、ただ事ではないことを感じさせます。
(車ならラジオが聞けますけど、バイクなのとスマホのバッテリー節約のため情報不足なのです。)
※道路と並行する鉄道の信号機が非点灯だったのも違和感でした。
昼どきとなり昼食を・・・と思っても、国道沿いのコンビニやスーパーでは
人が列をなしていたり、そもそも閉店していたり、停電と物流麻痺の影響が出始めているようです。
これはマズいかも・・・と思い始めたころ、偶然に立ち寄った道の駅では、自家発電でレストランが営業しており、温かいカレーライスを頂きました。(そろそろ発電機の燃料が切れそう・・・とのことで運が良かったです)
ちなみに、非常電源があるだろう・・・と、立ち寄った釧路空港は、拍子抜けするほど普通に営業中でした。
ま、土産物が主なので、食糧の調達には向きませんけどね。(非常食に焼きそば弁当(カップ焼きそば)を購入。)
昼食後は、釧路湿原の端をなぞるように
道東らしい景色を走り繋いで、所々で立ち止りながら
ん!?
タンチョウ鶴 でした。♪ (道路脇に普通に居るのですね。)
少しづつ、阿寒の山々に近づきながら
この日の宿泊地の最寄りの町である、弟子屈へ向かったのでした。(最寄りと言って20km程あります。)
弟子屈のスーパーでは、停電の影響で営業しておらず(思わぬ誤算!? ヤバい!)、それでも裏の倉庫前で非常用品(レトルトや電池等)の店頭販売でレトルトご飯をなんとか購入出来て
近隣のコンビニ(セイコマ)で、最後のレトルトカレー(激辛と\400もするレトルト)をGetして、最低限の食料は調達できて胸をなでおろしたものです。
【隠れ家】
3年振りとなる、屈斜路湖畔の隠れ家に到着したのは午後3時過ぎ。
レンタカーで別行動していた息子と合流したのですが、この非常事態のなか、食料とガソリンを調達しつつ、旅を続けて来た彼が、少しだけ逞しく見えたのは気のせいではないでしょう。
なお、震源から遠く離れた屈斜路湖では直接的な被害はなかったようですが(震度1)、停電の影響は免れず、宿の好意でLEDランタンとキャンドルを用意して頂きました。
風呂は沸かせませんが、水道とガスが使えたのは不幸中の幸いでした。
さあ、非日常の始まりです・・・
って、行楽の非日常ではなく、非常事態の非日常ですね。
それぞれ調達したものを確認すると、息子が大量に買い込んできた菓子パンとカップ麺、自分のレトルトご飯/カレー/缶詰で、数日分の食料は確保できました。
備忘録・・・カップ麺:7個、菓子パン:11個、レトルトご飯:6個、レトルトカレー:3個
滞在期間中の作戦を立て(停電が長期化した場合を想定して、ガソリンと食料の消費と確保をシミュレーション)、先ずは明るいうちに風呂を作ることで一致・・・。(笑)
ナゼか備品にあった大鍋で湯を沸かして風呂にそそぐ・・・
何年かぶりの親子共同作業で、約40分(7杯くらい)で半身浴ほどに溜まり任務完了です。(翌日もしました。)
食事は、息子が購入してきた弁当(助六寿司)とサラダと卵スープ、少しは北海道らしく力ニカマ/ホタテカマをキャンドルの明かりで食べました。キャンドルの明かりだと美味しいものです・・・・
って、キャンドルの明かりはアウトドアではなく実戦なのですけどね。それでも美味しく感じます。
ちなみに、停電ではありましたが、この時点でスマホが使えたので(バッテリーの心配はありますが)、ニュースなどの情報は入手できたのですが、翌朝からは基地局の予備バッテリーが切れたようで圏外となり、情報が入らない状態となりました。
(息子のレンタカーのラジオが唯一の情報源でした)
食後に、何気なく外に出て夜空を見上げてみると
今まで見たこともない満点の星空が広がっていて、息子も言葉を失っていたようです。
普段から星空がキレイな屈斜路ですが、この日は、その何倍も星空が美しかったです。
(天の川も肉眼でクッキリ見えたのは初めてでした)
不謹慎とは思いますが、
北海道全域で停電だったこの日の夜は、言葉で言い表せないほどの星がまたたく一夜でした。
(画像は借り物ですが、本当にこのくらいの星空でした。)
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