2019年も残すところ10日を切りました。
早いものです。
そんな週末は、天気が良ければ散歩にでも・・・と
思っていたのですが、残念ながらイマイチ☁な空模様だったので、
半年ほど前、愛車XVのリコールでの代車として2週間ほどスバルからお借りした 新型XV の印象を記したいと思います。
(当時の下書きを清書したものをアップします)
お借りしたクルマは コレ ↓
XV 1.6i-L EyeSight
(2019年秋にマイナーチェンジをしているので、今となってはマイナーチェンジ前のモデルとなります)
【主な装備】
アイサイトセイフティプラス(運転支援)
スバルリヤビークルディテクション (後側方警戒支援システム)/ハイビームアシスト
LEDハイ&ロービームランプ(ステアリング連動)
X-MODE(ヒルディセントコントロール付)
タイヤサイズ 225/60R17
【スペック】
馬力/トルク 115ps/15.1kg
車重 1410kg
ステアリングギヤ比 13:1
【新型XVの第一印象】 ★★★★★
ディーラーから乗り出しての第一印象は、随分とシッカリ感が増したな・・・と。
適度なユルさと硬い足の旧XV(コレはコレで良いのですが)から、クルマとしての正常進化を感じました。
新型プラットフォームの効果なのでしょうね。
走りに関しても、街乗りでは不足なく普通に2.0の旧XVと同様に走ります。
街中での扱いも車幅(1800mm)を感じさせなず、旧XV(1780mm)より小さく感じるほどでした。
車重は2.0の旧XVより重いのですが、軽やかに扱い易かったです。
【1.6i-Lの動力性能】 ★★
慣れてくると気になる点も見えてくるもので、特に普通に運転していて気になる点は、スバルCVTのクセとして20km/h付近でエンジン回転がドロップする際のモタツキ感。
トルクのあるターボ(レヴォーグやWRX)では気にならないのですが、トルクの不足気味なNAでは不自然な失速感を感じるものです。特に今回の1.6では、車重に対してトルクが不足気味で少しの登りでも力不足を顕著に感じました。
また、アクセル開度ひと桁(MFD表示)での発進では、スピードが乗らず頭打ちも早いです。基本的にアクセルを踏むエンジンのようです。
(2.0の旧XVでは穏やかながらもグリグリと100km/h以上まで加速が続きます)
高速道路では、アイサイトをオンにしてのクルージングは快適そのもの。
初期のアイサイトで感じた違和感もなくなり、安心して機械に任せられます。
ただ、アイサイトをオフにして自ら積極的に運転すると、少しばかり印象が変わります。走行車線から追越車線への加速はアクセル全開、高回転を多用することとなり、この印象は峠路でも同様です。常にアクセルを深く踏みこんで高回転を維持する運転となります。
水平対向のエンジン音(昔ながらのドロドロ音ではないです)を響かせて、それはそれで楽しいのですが、動力性能の余裕は少ないです。
【1.6i-Lの快適性】 ★★★
乗り心地や静粛性は、決して褒められたレベルではない旧型XVより改善されていますが、それでもまだ普及点でしょうか。
装着されている純正タイヤは、旧型XVと同じYOKOHAMAブルーアース(型番も同じ)で、硬いタイヤによる突き上げやロードノイズは旧型XVと同じ傾向が感じられました。
タイヤの扁平率(旧型225/17-55→新型225/17-60)の分だけマイルドになっている印象です。
クルマ自体の遮音性や乗り心地も向上しているので、全体的には静かで快適になっています。(★★★でも旧型から進化してます)
ちなみに車内の雰囲気は、旧型のスッキリ系なデザインから、凝った造形でカクカク凸凹・・・
ちょっと凝り過ぎの感もありますが、今どきのトレンドなのでしょうか。
【新型XVで散歩ドライブ】 ★★★★
天気が良い週末に、いつもの散歩コース(高速道路(東名)~郊外路~峠道~山路(どうし路)~市街地の合計300kmほど)に連れ出しました。
高速道路や峠路での印象は先に記載のとおり。アクセルを積極的に踏んで高回転を多用すればキビキビと走ります。(全開感が愉しめます)
峠や山路では、嵩上げされた車高にも関わらず気持ち良くカーブを曲がって行く新型XV。WRXと同じ(!?)13:1のステアリングギア比が効いているのでしょうね。(旧型XVは15:1なのでコレは羨ましい・・・)
そんなドライブを楽しみながら、山中湖畔から富士山をバックにするとSUVらしくてカッコ良いですね。
端正なデザインとなりカッコ良いですが、個性的な雰囲気は薄れたでしょうか。
湖畔の砂利の深いダートに乗り入れてみましたが、X-MODEを試すような場所もなく難なくクリア。AWDですからね。
ちなみにホワイトのボディカラーだと、顔はオニギリかな。(笑)
様々なシチュエーションの300kmを走っての燃費は14km/lほどで、旧型XV2.0とほぼ同値(少し悪いくらい)でした。
1.6の排気量から期待していたほど伸びなかったな・・・と言うのが本音です。
高速道路や峠路ではアクセル全開、高回転を維持したことなどから、燃費は伸びなかったようです。(大人しく走れば伸びるのかのしれません)
【新型XV 1.6i-L EyeSight総括】 ★★★ (2.0なら★★★★)
早いもので、新型XVもマイナーチェンジを終えて後期型となりました。
後から登場したライバル他車と比べて突出した個性はないですが、それでもマジメで良いクルマだと思います。
旧型XVから正常進化していますが、後方視界だけはは悪化しています。それでもライバル他車と比べれば全然マシなのはスバルの良心でしょう。
(後方支援の電子デバイスに任せて人間が直視出来ない安全に疑問を持つのは、古い考えなのでしょうか。)
安全装備は充実していますし、運転もソレなりに愉しいクルマなのは好感が持てます。
ただ、1.6では通勤や買い物などの街中メインなら問題ないですが、レジャーなどで高速道路を使うなら力不足です。値段の差はありますが2.0をおススメします。(2.0はマイナーチェンジでハイブリッドしかなくなってしまいましたが・・・)
愛車にしたら永く付き合えそうな、そんなクルマでした。