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ひろ@ロードスターのブログ一覧

2020年06月07日 イイね!

写真はその場で完成させなくても良い


と言う考え方がデジタルカメラで撮影する場合の最近の主流の様です。

折角デジタルカメラを始めた訳だしメーカーの無料LAW現像ソフトもダウンロードしたのでそろそろLAW現像作業を本格的に勉強しようかなと思い始めました。
仕事が休みが多くて暇なので良い時間潰しにもなるかなと思いました(^_^;)

勉強したカメラの知識ネタです、このジャンルは文字が多くて長いので興味の無い人は読み飛ばして下さい。


LAW現像作業をする場合に大切な事は高品質な素材を準備する事が大切だとアドバイスを貰いました、会社のマニアの同僚に。
この場合の素材とはLAWデータの事なのですが、どんなデータが高品質なのかと言うと

①露出を大外ししていないこと
②手ぶれや被写体ぶれなどの狙っていないぶれ写真では無いこと
③狙った構図であること
④ピントが狙い通り合っていること
⑤全体的に白とびや黒潰れしていないこと

以上の事が守れているLAWデータが高品質な素材と言えるそうです。
高品質なLAWデータにはコントラストやシャープネス、彩度や色温度などはそれほど重要では無いと教わりました。

今までのJPEG撮って出しでやっていたその場で写真を完成させる撮り方、彩度やコントラストに気を使い違和感の無い色温度やシャープネスをかけて撮るのとはある意味真逆な撮り方と言えるかなと思います。

先日行って来た武蔵丘陵森林公園ではこの点を気を使って撮って来ていたりします。
ちなみにブログにアップした写真は全てJPEG撮って出しでした。

まずはこの写真



自然探勝路を歩いている時の写真ですが、本来なら木漏れ日が入り階段付近が結構明るくて、逆に周辺の草むらは普通に撮ると真っ暗でした。
中心部は白とびしちゃいましたけど(汗

そこで使ったのがハイライト&シャドーコントロール階調Autoと言う機能です。
ハイライト&シャドーコントロールに関しては他メーカーにも似た様な機能が有りまして

Nikon → アクティブDライティング
Canon → オートライティングオプティマイザ
SONY → Dレンジオプティマイザー
PENTAX → ハイライト・シャドウ補正

と言った機能がOLYMPUSのハイライト&シャドーコントロールにあたるそうです。
各社ともにデジタル補正を行い擬似的にダイナミックレンジを拡張する事で白とびや黒潰れを抑制することが出来る機能ですね。
PENTAXとNikonは分かりませんがCanonとSONYはLAWデータには反映されずJPEG撮って出しオンリーの機能の様です。
Nikonに関してはアクティブDライティングをONで撮ったLAWデータの場合は現像時に強弱を変えられるそうですが、OFFで撮影したデータだとそもそも現像時には弄れない機能の様です。
他メーカーは詳しく調べていないので分かりませんけど・・・

そして今回使ったもう一つの機能、階調Autoについてですがコレも白とびや黒潰れを抑制出来る機能ですが単純にシャドー部を持ち上げて黒潰れし難くなる機能と考えて問題無さそうです。

何はともあれ以上2点の機能を使って撮影していました。
気を付けていた点はマイクロフォーサーズ機で撮るとただでさえシャドー部のノイズが多いのに以上2点の機能でシャドー部を持ち上げると更に酷い事になる点です。

基本的にデジタル写真は減感ではノイズが乗り難いけど増感だとノイズが乗り易いのは誰でも知っている事かと思います。

対処法は十分な露光量を確保すること、シャドー部の露光量が十分に有ればノイズの量を抑えられると言う寸法です。

なので今回は拡張ISOのISO64で全て撮影していました。
理由は以前ISOのお話の時書きましたが拡張ISO64だけが実行感度約ISO90で撮った写真データをISO64相当へ減感しているので実際はシャドー部に十分な露光量が有ると言うのが理由です。

なのでOLYMPUSでダイナミックレンジを最大限活かして撮影する設定は

ISO64
ハイライトを補正して白とびを抑制
階調Autoで黒潰れを抑制シャドー補正も組み合わせて微調整しても良いかも
この設定で白とびしないギリギリの露出で撮影

以上の設定が擬似的にですがラージフォーマットに比べてダイナミックレンジが狭いOLYMPUSのカメラでのダイナミックレンジを最大限活かした撮り方かなと考えました、ネットとかも参考にして。
ちなみにOLYMPUSのカメラはハイライト&シャドーコントロールや階調Autoで減感や増感させた状態をLAWデータとして記録してくれます。

でこの撮り方だと明暗差が激しいシチュエーションでも白とびや黒潰れをしていない、又は少ない写真が撮れて後のLAW現像時に全体的に調整が効くと言う寸法です。

と言う事でもう一度さっきの写真ですが



このちょっとパッとしない(眠たいと言うらしい)写真を現像時に調整してみると



こうなりました。
これJPEG撮って出しでやろうとすると草叢が黒潰れしそうなくらい暗くなります。
この方法だと全体的に色情報が残ったまま色味の濃厚な写真を作る事が出来る様になります。
露出アンダーで濃厚になるのと比べて実際にその場で観ている風景にかなり近い様に、又はかなり盛った感じに仕上げる事も自由に出来ます。

もう一枚やってみましたが



白とびも黒潰れもしない様に撮ったデータを



白とび&黒潰れ無しのまま濃厚な色合いに変える事が出来ました。
それとこの撮り方だと基本的に減感しかしないのでマイクロフォーサーズ機で撮ったコントラストが高い写真の割にノイズが出ないと言うのも良い感じです。

もちろんLAWデータからの現像なので多少の増感なら問題有りません、例えば



白とび&黒潰れしない様に撮ったちょっと暗めのこの写真を



こんな感じに増感してもシャドー部に目立ったノイズは出ていません。


と言った感じにデジタルカメラで撮影するある意味で醍醐味と言える様な事をそろそろ始めてみる事にしました。
もちろん今までやっていたJPEG撮って出しの撮影の仕方も悪い事とは思っていません。
その場で撮って写真を完成させると言うのも面白い撮り方だと思うし、個人的には使っているカメラメーカーの意図や絵作りが一番反映される撮り方がJPEG撮って出しだとも思っています。

撮ったその場で調理するBBQ的なJPEG撮って出し
撮って来た厳選素材をじっくりと家で調理するLAW現像

どちらも別の楽しみが有る撮り方だと思います。

今までよりも少しだけ作品を作ってみようかな?
ちょっとステップアップしてみようかな?

暇なせいでそんな欲が出て来た今日この頃でした。


Posted at 2020/06/07 09:55:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | カメラの知識 | 日記
2020年03月06日 イイね!

カメラの知識 レンズは同じ

前回はセンサーサイズが違うレンズは何が違うか?
について書きました。
今回は何が同じなのかについて書いてみます、今回も文字ばっかりで前回よりも長いです(汗
興味有る人だけ読んで下さい。

あとこれはブログを書き終わってから追加で書いてますが話が飛びまくって読み辛いかも知れません(汗



レンズのスペック表を見ると焦点距離とかF値とか被写界深度とか色々と書いてありますよね?
これらは何が違うのでしょうか?センサーサイズが違うとレンズにも違いは有るのでしょうか?
そう疑問に思ったので同じ事を探して調べてみました。


1、センサーサイズが違っても焦点距離は同じ。

実はこれフルサイズ用レンズもマイクロフォーサーズ用レンズも数値の内容、意味は同じだと言う事が分かりました。
フルサイズ用レンズ以外のレンズスペック表には良く「35mm判換算」と書かれているので違うものだと思っていたのですがフルサイズ用レンズの焦点距離10mmとマイクロフォーサーズ用レンズの焦点距離10mm、実は同じなんです。

焦点距離とは「光学系の主点から焦点までの距離のこと」です。
つまりレンズを抜けて来た光が焦点を結ぶまでの距離は何mmか?と言う数値なのでセンサーサイズの違いに左右される要素では無いんです。
イメージサークルの大きさはこの焦点距離には直接関わっていないのでフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズの焦点距離は同じと言える訳です。


余談ですがセンサーサイズの違いによって左右されるのは「画角」であって「焦点距離」では無いと言う事です。
これ重要です、焦点距離はレンズ固有の数値であり、画角はレンズを覗き込むセンサーが関係する数値だったんです。


2、レンズのF値はフルサイズ用もマイクロフォーサーズ用も同じ。

このF値と言うのはレンズの焦点距離をレンズの有効口径で割った数値です。
調べてみると有効口径を求めるのは複雑では有りませんが計算をしないといけないので面倒臭いです、単純にレンズの面積や絞り羽の開口面積と言う訳では無いんですね・・・

兎に角、F値とはレンズを通過する光の明るさを示す絶対数値では無く色々と計算した後に出てくる比率の事です。
この計算式にイメージサークルの大きさは関わらないのでセンサーサイズの違いでF値の内容、レンズの明るさが変わる訳では有りません。
つまりF値の表記もフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズに違いは無く同じと言う訳です。


ここでも余談ですがF値は一緒でも焦点距離に比例して有効口径は大きくなるそうです、焦点距離10mmF2.0より焦点距離100mmF2.0の方が同じ明るさなのに有効口径が広くなる訳です、焦点距離が長くなると光が多く減衰すると言う理屈なんですかね?
素人考えだとレンズ枚数が変わらなければ光量は変わらない様な気もしますが・・・この辺がよく分かりません、レンズを設計する人や専門家にしか詳しく分からない領域かも知れません。
よく有る望遠で明るいレンズが極端に太くなるのはこの辺りが理由みたいです。

更に余談ですがF値とはレンズが光を100%通す物と仮定した上で計算上求められる光量の値らしいです、それとは別にT値と言う数値も有りこちらがレンズを通過する光量の絶対数値と言える物で、後玉の後ろで光量を計測して出す値の様です。
どんなに高性能なレンズでも100%光を通すなんて事は有り得ないので必然的にF値よりもT値の方が大きい値になります。
それとボケを増やしたり綺麗にしたり出来るフィルターが内蔵されているレンズはT値でしか明るさを表せない様です。


3、同じ焦点距離とF値ならフルサイズ用レンズもマイクロフォーサーズ用レンズも被写界深度は同じ。

この被写界深度と言うのも私は勘違いしていました。
「フルサイズとマイクロフォーサーズでは同じF値で被写界深度は2段分の差が有る」
と言った内容をネットで見た事が有りまして、これをレンズの特性だと思ってました。
正確にはレンズの特性では無くセンサーの特性だった様です。

被写界深度は計算で求める事が出来る数値の様で関わってくるのは「焦点距離」「F値」「許容錯乱円」と言う3つの数値の様です。
この内の2つ「焦点距離」と「F値」がレンズに関係する数値です、先に書いた様に焦点距離とF値はセンサーサイズが変わっても違いが無い数値です。
要はフルサイズセンサー機とマイクロフォーサーズセンサー機で被写界深度が変わる要素がレンズには無いと言えます。
被写界深度が変わる要素がレンズに無い以上、同じ焦点距離で同じF値のフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズの被写界深度は同じと言える訳です。


またまた余談ですが許容錯乱円と言う数値にはセンサーサイズが関わってくる様でして、フルサイズセンサーとマイクロフォーサーズセンサーでは許容錯乱円が変わるので結果的にマイクロフォーサーズ機の方が同じ焦点距離で同じF値でも被写界深度が深くなると言う訳らしいです。
ちなみに被写界深度の差は2段分です、フルサイズセンサーとマイクロフォーサーズセンサーの違いそのままですね。

余談その2ですがボケは被写界深度が浅い方が大きくなるのは有名です、同じ焦点距離と同じF値でもマイクロフォーサーズより絞り値2段分、APS-Cより1段分ボケ量が増えるフルサイズの方がボケ好きには堪らないのでしょう。
中判や大判のカメラの方がもっとボケるんでしょうけどね。


ここで私個人の好みの話に飛びますが、私はパンフォーカスの写真が好きです。
フルサイズカメラより2段もF値を小さくしても被写界深度がフルサイズと同じになるマイクロフォーサーズは私にうってつけなフォーマットと言えます。

フルサイズでF16まで絞らないとパンフォーカスに出来ないシチュエーションでもマイクロフォーサーズならF8で行けます。

上にフルサイズ用レンズでもマイクロフォーサーズ用レンズでもF値が同じなら明るさの違いは無いと書きました、つまり専用設計のレンズを使ったマイクロフォーサーズならフルサイズと同じ画角で同じ被写界深度の写真を2段分明るく撮れると言う事です。
画角を揃える為に変わる数値は焦点距離です

フルサイズと同じ明るさで良いならマイクロフォーサーズは2段分シャッタースピードを早く出来ます。

フルサイズと同じ明るさ、同じシャッタースピードで良いならISO感度を2段分低く出来ます。

マイクロフォーサーズセンサーのフルサイズセンサーに対して2段分受光面積が小さいと言うデメリットはパンフォーカス狙いの同じシチュエーションでなら

・フルサイズよりも2段分シャッタースピードを稼げる。
・フルサイズよりも2段分ISO感度を低く出来る。

と言う大きなメリットになる訳です。
マイクロフォーサーズはフルサイズに比べてパンフォーカスし易い訳です。

シャッタースピードを稼げるので手ブレし難いです、三脚の必要性がフルサイズより減ります。

ISO感度を2段分落とせるので高感度ノイズを2段分高機能なフルサイズセンサーと同じ、場合によっては少なく出来ます。

更にレンズには回析現象と言うものが有りF値を大きくして行くとある一定のF値から画質が低下して行きます、小絞りボケと言われている現象です。
F値は割合なのでフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズに違いは無いと上で書きましたが回析現象が起こり始めるF値もフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズでだいたい同じなんです。
レンズ設計によって変わる様ですがセンサーサイズは関係有りません
F値を絞り込まなくても被写界深度が深いマイクロフォーサーズならレンズの回析現象を避けながらパンフォーカス写真を撮れる場合がフルサイズよりも多いです。

マイクロフォーサーズと言うフォーマットにはフルサイズに対して以上の様なメリットが有る訳です・・・まあ、それなりに明るいシチュエーションでパンフォーカスを狙うと言う場合に限ってですけどね( ̄▽ ̄;)

でもパンフォーカス好きな私には凄く魅力的な特性です♪


話を戻しまして、以上がフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズで比べても同じになる項目でしょうか、色々話が飛んだので分かり難いですが(汗
解像度はレンズのグレード次第で同じセンサー用のレンズでも変わるので比べられないです。
ボケ味もレンズ設計の違いであってボケ量が多くてもボケ味は汚いレンズとかも有る訳ですし、ボケ量の差はレンズの差では無くセンサーサイズの差ですからね。


とまあこんな感じでセンサーサイズの違いによる差は結構有りますがレンズに起因する違いと言うのはイメージサークルの大きさだけと言う事が調べられました。


あとレンズについては画角に関してですかね?
これもレンズの違いでは無くセンサーサイズの違いなのでセンサーについてもう少し調べてから書いてみる事にします。

Posted at 2020/03/06 19:39:13 | コメント(3) | トラックバック(0) | カメラの知識 | 日記
2020年03月05日 イイね!

カメラの知識 レンズの違い

今回はレンズについて調べた事をまとめてみます。
文字だけなのにちょっと長いです、カメラに興味の有る方だけお読み下さい。


私が使っているカメラはマイクロフォーサーズと言う規格のカメラです。
このカメラはレンズ交換式カメラなので勿論交換レンズと言う物が有ります。
交換するレンズはマイクロフォーサーズ用のレンズを使います。

マイクロフォーサーズ用レンズと言うからには他のセンサーサイズ用のレンズ、フルサイズ用レンズとかAPS-C用レンズと言う物も有ります。
これらのレンズ、何が違うの?と疑問に思ったので色々と調べてみました。
まず最初に調べてみた結論から言いますと

「レンズ自体の大きさとマウントの形が違うだけ」

と言う事が分かりました。
私は最初、根本的に違う物なんだろうなと考えていました。
でも調べれば調べるほど同じだと言う事が分かって来ました、勘違いする原因だったのがセンサーの事で書いた「35mm判換算」と言う規格のせいでした。
統一規格に当てはめて考えないと比べられない物だと勘違いしていた訳です。
では何が同じで何が違うのかと言うと


1、マウントの形が違う。

コレは分かり易いですね、レンズをカメラに固定するマウントと呼ばれるリング状の形が違います。
これはレンズの違いと言うよりはレンズを製造しているメーカーの違いと言えます。

自分のメーカーで作っているカメラにだけ使える専用のレンズを自分のメーカーで作ると言う考えから自分のメーカー専用の固定形状にしている訳ですね。

カメラ自体を作っているメーカーなら折角苦労して作り上げたレンズを他メーカーのカメラに使われてしまったら正直面白くないでしょう、苦労して作り出し自信を持って販売を始めたレンズだからこそ自分のメーカーのカメラでだけ使って欲しい、また自分のメーカーのカメラに特化した設計をしているなどなど・・・アフターマーケットにマウントコンバーターなども有りますがレンズの本領を発揮出来るかは未知数です。

自分のカメラ製造メーカーとしての誇りとか拘りとかが有るんです、レンズのみを供給しているサードパーティとは違う訳です。
※サードパーティを馬鹿にしている訳では有りませんよ。
ただこれはレンズ自体の違いと言う訳では有りません、サードパーティが出しているレンズにはマウントを交換するだけで別のカメラに使える物も有りますから。


2、レンズの大きさが違う。

これも分かり易いですね、大きさの違いなので見た目で分かります。
でもこの大きさの違いって同じメーカーが同じセンサーのカメラ用に出しているレンズにだって言える事です。
焦点距離が違ったりF値が違ったりすれば必然的にレンズの大きさは変わります、代替りして新しくなったら焦点距離やF値が同じでもサイズが少し変わる事も有ります。
レンズの大きさが違う理由がセンサーサイズの違うカメラ用のレンズだからとは言い切れません。
ただフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズは間違い無く大きさが違います。
理由は次の違いで細かく書きます。


3、イメージサークルの大きさが違う。

これがフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズの決定的な違いになります。

ちなみにイメージサークルとは
「レンズを通った光が結像する円形の範囲のこと。任意の結像するような光学系において議論できるが、もっぱら写真関係で使われることが多い。」
※ネットから拝借しました

との事です・・・何のこっちゃですね、切り分けて考えると
イメージ → 像、画像、または像を描くといった意味の一般的な英語。
サークル → 周囲、範囲、かこいの事。

つまりイメージサークルとは「画像が描かれている範囲」の事を言います。

カメラが風景や物の写真を撮る為にはセンサーがレンズにより画像が描かれている範囲の中に入り切っていないといけません、その範囲から飛び出している部分が有ればそこには何も写りません、イメージサークルの外側は画像が描かれていない範囲な訳ですからね。

つまりフルサイズセンサー用レンズはフルサイズセンサーの大きさを超える大きさのイメージサークルを作れるサイズのレンズと言う訳です。
1枚毎のレンズの面積もそれ相応です、そのレンズを収めている鏡胴もそれ相応の太さになります。

対してマイクロフォーサーズ用レンズはフルサイズセンサーの4分の1のサイズをカバー出来るイメージサークルが作れれば良い訳です。
極端に言えば1枚毎のレンズの面積も4分の1でOKと言う訳で、必然的に鏡胴の太さも細くて済む訳です。

これがフルサイズ用レンズとマイクロフォーサーズ用レンズは大きさが違うと言う理由です。

余談ですがマイクロフォーサーズのデカいレンズはかなり贅沢な様です、中にはAPS-Cセンサーをカバー出来るサイズのイメージサークルを作っているレンズも有るそうです。
殆どのレンズは中心に近いほど解像度が上がり収差が少ない造りになっています、要はAPS-Cセンサーサイズをカバー出来るイメージサークルの中心だけ使って写真を撮っている訳です。
解像度が低い、収差の多い周辺部は使わないと言う贅沢な使い方な訳です。

更に余談ですがOLYMPUSのPROレンズやPanasonicのライカレンズなどはその傾向に有るそうです、サードパーティのマイクロフォーサーズ専用レンズに比べると後玉がかなりデカいです。


とまあ、つらつらと書いて来ましたがフルサイズセンサー用レンズとマイクロフォーサーズセンサー用レンズの違いはイメージサークルの大きさが違うだけで他は全く同じと言う事が今回調べてみて分かった事です。
勿論APS-Cセンサー用レンズともイメージサークルの大きさが違うだけです。


なら何が同じなのかと言う事は次回書いてみようと思います。

Posted at 2020/03/05 20:58:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | カメラの知識 | 日記
2020年03月04日 イイね!

カメラの知識 センサーの違い

時間を見つけてはカメラやレンズ其の物の知識を調べる事にしています。
写真すら関係の無い事なのでカメラに興味の無い人にはつまらない内容です、読み飛ばして下さい。


まずは良く聞く「35mm判換算」と言う基準について知った事を書き留めて置きます。
もしかしたら間違って覚えている事も有るかも?

基準と書きましたが絶対的な基準と言う意味では無く、過去に一世を風靡したフィルムカメラ、それに使われていたライカ判フィルムのサイズに換算して考えてみると分かり易いかも?と言う結構曖昧な基準でした。
換算と言うと難しく感じるかも知れませんが「例えて」とか「置き換えて」とかでも間違いでは無い様な感じです。

作った当時は最も多くの人に分かり易い基準として作った訳ですがフィルムカメラを使った事の無い人、使った事の無い世代には何のこっちゃ?となる訳ですね。

今で言うフルサイズデジタルカメラがライカ判フィルムと同じサイズのセンサーを使っているので「フルサイズ」と言っているだけでフルサイズセンサーがMAXの大きさでは無くてもっと大きい中判デジタルカメラや大判デジタルカメラも有ります、要は「フル=最大」と言う意味では無い訳です。

でもそうすると何を基準にしたら良いか分からなくなるので過去に最も大きなシェアを持ったライカ判フィルムのサイズを取り敢えずの基準としてフルサイズと言っている訳です。


ここで話は変わって私の使っているカメラ、フォーサーズと言う規格のセンサーを使ったデジタルカメラなのですが良くフルサイズセンサー機と比べて「2段分」の違いが有ると言われています。

この「〜段」と言うのがカメラでは重要です。
カメラは風景や物を写す機械ですが、より正確には「光を写す機械」と言うのが正解です。
そこで光の量の違い、又は差を表す単位としてカメラでは「〜段」と言っています。

F値とかT値はレンズを通る光の量を表す単位ですので取り敢えず置いておきます。

話を戻しましてカメラのこと、カメラの設定を1段明るくすると光の量は2倍になり1段暗く設定すると光の量は半分になります。
「倍と半分」これが結構重要です。

でセンサーサイズの話に戻りまして、基準で有るフルサイズセンサーのサイズ、この場合は面積ですがそれを「半分」にした物がAPS-Cセンサーです。
まあAPS-Cセンサーもメーカーによって少しづつサイズが違うのですが「約半分」と言って差し支え無いサイズです。
つまり受光面積がフルサイズの「半分」になるAPS-Cセンサーはフルサイズセンサーよりも受光量が「1段分」少ないと言えます。

そして私の使っているマイクロフォーサーズ(フォーサーズ)ですがフルサイズセンサーの受光面積に比べて4分の1の大きさの受光面積となります。
4分の1、つまり「半分」の更に「半分」です、半分が2つになるのでフルサイズセンサーよりも受光量が「2段分」少ないと言える訳です。

ちなみに私はスペックマニアでは有りませんが事実は事実として受け入れるだけの柔軟さは持っているつもりです。
センサーの機能性は間違い無く

・・・フルサイズ>APS-C>フォーサーズ>1インチ・・・

です、小さくなる程落ちます、言い切ります。
光を写す機械にとって光を受けるセンサーが大きい事は間違い無く有利に働きます、これは物理法則ですからね。
これを覆す為にはセンサー其の物の性能差、レンズの性能差や画像処理エンジンの性能差、撮り手の技量差が必要になって来ます。

センサーの事だけを考えるとそうなります、ただ趣味や嗜好と言う物は人によって千差万別です。
大艦巨砲主義の人にはフルサイズセンサー機(大判や中判)が最高でしょうし、コンパクトで持ち運び易いカメラが最高と言う人にはコンデジやスマホが最高でしょう。


私にとってと言う話に戻りますが、マイクロフォーサーズ機がフルサイズセンサー機に対して「2段分」の差、又は違いが有る事が私にとって嬉しい結果に繋がっているのです。


今日はここまで、次のこのカテゴリーブログはフルサイズとマイクロフォーサーズのレンズの違いについて書いてみます。

Posted at 2020/03/04 21:49:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラの知識 | 日記
2020年02月16日 イイね!

擬色・パープルフリンジ

新しいブログカテゴリーを作りました、「カメラの知識」と言うカテゴリーです。

このカテゴリーは私が勉強してみて覚えた事をまとめておくカテゴリーにしようと考えています。
知識を得ると言う事は楽しい事だと思っています、特に仕事と関係無い知識は面白いですよね(^_^;)

今回は擬色(偽色)の中のパープルフリンジについて調べてみました。

パープルフリンジとはベイヤー配列型のセンサーを採用したデジタルカメラで撮影した時に明部と暗部が隣り合った境目に本来は無い筈の紫色(マゼンタ)の色滲みが発生する現象です。
レンズに起因する倍率色収差とは別の現象で、あくまでベイヤー配列型センサーに起因する現象です。


今回この話題にしたのは昨日の撮影、ドン曇りの空の元でISO64と言う低感度撮影を行った時に出まくったので少し調べたからです。
具体的にはこんな感じ



まあ酷い有り様でした、紫の縁取りと言うより紫色の枝になってます。
一般的にパープルフリンジはセンサーを低いISO感度にするほど出易く、解像度の高いレンズほど出易く、コントラストが高い(明暗差が激しい)ほど出易いらしいです。

最近増えて来たローパスフィルターレスのセンサーはこの現象が顕著に出るそうです、解像感を高める為に擬色のリスクは確実に高くなっている訳ですね。
ちなみにオリンパスはローパスフィルターが着いてるカメラは現行機に無いです。

殆どのメーカーがローパスフィルターレス機を出しているのにキャノンが頑固にローパスフィルターを採用しているのは僅かな解像感向上よりも擬色を減らしたいからと言う理由らしいです。

ペンタックスがローパスセレクターと言う機能を搭載したカメラを出しているのは被写体によって使い分けると言う発想の様です。

このパープルフリンジ、画素間の色を保管・予測しているベイヤー配列型センサーでは無くすのが難しい現象の様ですが、SIGMAが採用しているフォビオンセンサーでは原理的に出ないそうです。
理由は全ての画素でRGB全ての色情報を得ているから周辺画素から色を予測する必要が無いので擬色なんて物は出る事が無いそうです。

そのかわりフォビオンセンサーは受光層が全画素に3層(RGB)も有るのでどうしてもシャープネスがベイヤー配列型センサーに比べて低くなりがち、シリコンの透過性を利用しているためベイヤーセンサーの色フィルターと比べると正確な色再現をするのが難しいそうです。
その辺をどうにかするのが画像処理エンジンですからその出来次第でどうにでもなるんでしょうけど・・・まあどんなセンサーでも得手不得手が有ると言う事ですね。

ちなみに対策ですが



これ、ISO200で撮った写真です。
ベイヤー配列型センサーで発生するパープルフリンジはブルーミングと言われる現象が原因のためISO感度を高くしてやると減らす事が出来る様です、実際にかなり減らせる事が分かりました。
もう少し上げてやるともっと減るのかも知れませんがかわりに色ノイズが出始めるのでバランスが大切な様ですね。

ちなみにレンズの軸上色収差に起因する場合は絞りを変える事で増減させる事が出来ます。

普通に出来る対策としては以上の2点の様です、もう一つ飛び道具的なやり方ですが



この写真はISO64のままハイレゾショットで撮った写真です、どうでしょう?ISO感度を上げたのよりパープルフリンジ減ってませんか?

このハイレゾショットですがセンサーを0.5ピクセル分ズラしながら8回撮影、合計1億6千万オーバーの画素情報を元に合成し8千万画素のRAWデータを生成する機能です。
元々は高画素な画像データを作るためのステッチング撮影みたいな物ですが8枚の画像データを比較して合成する為に擬色やノイズを低減させる効果もあるそうです。

ペンタックスの上級機が採用しているリアルレゾリューションと言う機能はこの効果を使い4枚撮影した画像を合成、各画素の色情報をより正確に読み出すと言う機能の様です。

この辺はデジタルならではの機能ですね、今後センサー其の物の機能向上が難しくなって来た時に使えるデジタル処理だとは思います。

少し前までオリンパスのハイレゾもペンタックスのリアレゾも三脚必須の機能でしたが両メーカーともに最新の最上級機で手持ち撮影出来る様にして来ました、今後下位の機体にこの機能が降りて来たらセンサーサイズで解像度がどうとか高感度性能がどうとか言うのはナンセンスになって来る事でしょう、今後に期待出来る機能だと思います。
他の各メーカーも似た様なセンサーシフト撮影を取り入れて来てますし。


とまあ話は飛びまくりましたがパープルフリンジ、なんで出るのかな?どうやったら減らせるかな?とか考えたので調べた事を少し整理してみました。

今後も困った事とか謎に感じた事が出たら原因と発生の原理、対策と効果をまとめて行きたいと思います。

Posted at 2020/02/16 21:37:13 | コメント(2) | トラックバック(0) | カメラの知識 | 日記

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「北浅羽桜堤公園 〜安行寒桜〜 http://cvw.jp/b/1390075/44929717/
何シテル?   03/14 18:00
・ ひろ@ロードスターです。 NA6に乗り出して18年になります。 理想としていた「M2 1001」のレプリカ 「NA6CEーM」 として...

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