と言う考え方がデジタルカメラで撮影する場合の最近の主流の様です。
折角デジタルカメラを始めた訳だしメーカーの無料LAW現像ソフトもダウンロードしたのでそろそろLAW現像作業を本格的に勉強しようかなと思い始めました。
仕事が休みが多くて暇なので良い時間潰しにもなるかなと思いました(^_^;)
勉強したカメラの知識ネタです、このジャンルは文字が多くて長いので興味の無い人は読み飛ばして下さい。
LAW現像作業をする場合に大切な事は高品質な素材を準備する事が大切だとアドバイスを貰いました、会社のマニアの同僚に。
この場合の素材とはLAWデータの事なのですが、どんなデータが高品質なのかと言うと
①露出を大外ししていないこと
②手ぶれや被写体ぶれなどの狙っていないぶれ写真では無いこと
③狙った構図であること
④ピントが狙い通り合っていること
⑤全体的に白とびや黒潰れしていないこと
以上の事が守れているLAWデータが高品質な素材と言えるそうです。
高品質なLAWデータにはコントラストやシャープネス、彩度や色温度などはそれほど重要では無いと教わりました。
今までのJPEG撮って出しでやっていたその場で写真を完成させる撮り方、彩度やコントラストに気を使い違和感の無い色温度やシャープネスをかけて撮るのとはある意味真逆な撮り方と言えるかなと思います。
先日行って来た武蔵丘陵森林公園ではこの点を気を使って撮って来ていたりします。
ちなみにブログにアップした写真は全てJPEG撮って出しでした。
まずはこの写真
自然探勝路を歩いている時の写真ですが、本来なら木漏れ日が入り階段付近が結構明るくて、逆に周辺の草むらは普通に撮ると真っ暗でした。
中心部は白とびしちゃいましたけど(汗
そこで使ったのが
ハイライト&シャドーコントロールと
階調Autoと言う機能です。
ハイライト&シャドーコントロールに関しては他メーカーにも似た様な機能が有りまして
Nikon → アクティブDライティング
Canon → オートライティングオプティマイザ
SONY → Dレンジオプティマイザー
PENTAX → ハイライト・シャドウ補正
と言った機能がOLYMPUSのハイライト&シャドーコントロールにあたるそうです。
各社ともにデジタル補正を行い擬似的にダイナミックレンジを拡張する事で白とびや黒潰れを抑制することが出来る機能ですね。
PENTAXとNikonは分かりませんがCanonとSONYはLAWデータには反映されずJPEG撮って出しオンリーの機能の様です。
Nikonに関してはアクティブDライティングをONで撮ったLAWデータの場合は現像時に強弱を変えられるそうですが、OFFで撮影したデータだとそもそも現像時には弄れない機能の様です。
他メーカーは詳しく調べていないので分かりませんけど・・・
そして今回使ったもう一つの機能、階調Autoについてですがコレも白とびや黒潰れを抑制出来る機能ですが単純にシャドー部を持ち上げて黒潰れし難くなる機能と考えて問題無さそうです。
何はともあれ以上2点の機能を使って撮影していました。
気を付けていた点はマイクロフォーサーズ機で撮るとただでさえシャドー部のノイズが多いのに以上2点の機能でシャドー部を持ち上げると更に酷い事になる点です。
基本的にデジタル写真は減感ではノイズが乗り難いけど増感だとノイズが乗り易いのは誰でも知っている事かと思います。
対処法は十分な露光量を確保すること、シャドー部の露光量が十分に有ればノイズの量を抑えられると言う寸法です。
なので今回は拡張ISOのISO64で全て撮影していました。
理由は以前ISOのお話の時書きましたが拡張ISO64だけが実行感度約ISO90で撮った写真データをISO64相当へ減感しているので実際はシャドー部に十分な露光量が有ると言うのが理由です。
なのでOLYMPUSでダイナミックレンジを最大限活かして撮影する設定は
ISO64
ハイライトを補正して白とびを抑制
階調Autoで黒潰れを抑制
シャドー補正も組み合わせて微調整しても良いかも
この設定で白とびしないギリギリの露出で撮影
以上の設定が擬似的にですがラージフォーマットに比べてダイナミックレンジが狭いOLYMPUSのカメラでのダイナミックレンジを最大限活かした撮り方かなと考えました、ネットとかも参考にして。
ちなみにOLYMPUSのカメラはハイライト&シャドーコントロールや階調Autoで減感や増感させた状態をLAWデータとして記録してくれます。
でこの撮り方だと明暗差が激しいシチュエーションでも白とびや黒潰れをしていない、又は少ない写真が撮れて後のLAW現像時に全体的に調整が効くと言う寸法です。
と言う事でもう一度さっきの写真ですが
このちょっとパッとしない
(眠たいと言うらしい)写真を現像時に調整してみると
こうなりました。
これJPEG撮って出しでやろうとすると草叢が黒潰れしそうなくらい暗くなります。
この方法だと全体的に色情報が残ったまま色味の濃厚な写真を作る事が出来る様になります。
露出アンダーで濃厚になるのと比べて実際にその場で観ている風景にかなり近い様に、又はかなり盛った感じに仕上げる事も自由に出来ます。
もう一枚やってみましたが
白とびも黒潰れもしない様に撮ったデータを
白とび&黒潰れ無しのまま濃厚な色合いに変える事が出来ました。
それとこの撮り方だと基本的に減感しかしないのでマイクロフォーサーズ機で撮ったコントラストが高い写真の割にノイズが出ないと言うのも良い感じです。
もちろんLAWデータからの現像なので多少の増感なら問題有りません、例えば
白とび&黒潰れしない様に撮ったちょっと暗めのこの写真を
こんな感じに増感してもシャドー部に目立ったノイズは出ていません。
と言った感じにデジタルカメラで撮影するある意味で醍醐味と言える様な事をそろそろ始めてみる事にしました。
もちろん今までやっていたJPEG撮って出しの撮影の仕方も悪い事とは思っていません。
その場で撮って写真を完成させると言うのも面白い撮り方だと思うし、個人的には使っているカメラメーカーの意図や絵作りが一番反映される撮り方がJPEG撮って出しだとも思っています。
撮ったその場で調理するBBQ的なJPEG撮って出し
撮って来た厳選素材をじっくりと家で調理するLAW現像
どちらも別の楽しみが有る撮り方だと思います。
今までよりも少しだけ作品を作ってみようかな?
ちょっとステップアップしてみようかな?
暇なせいでそんな欲が出て来た今日この頃でした。