ビデオ雲台の改造（リモコンハンドル化）

　若のサッカーを撮影するために中古で手に入れたAVCHDカメラ「Canon iVIS HF M41」。
　
　当初はスチルカメラ用の3way雲台に載せて撮影していましたが、パンおよびティルトのスムーズさに欠けるため、オイルフルード式のビデオ雲台「Velbon FHD-52Q」に替えました。

　このFHD-52Qは操作性が良好なうえに軽量で安価（←ヤフオクで中古品を入手）。私の求める性能を十分に満たしており大変重宝しています。

　ただ”軽量・安価”と引き換えに本体もクイックシューも樹脂製なので、振動に強い雲台とはいえません。撮影中のカメラ本体に指が軽く当たっただけでも映像がしっかりブレてしまいます。
　私の場合、カメラ本体上部のズームレバーを操作するので特に注意が必要でした。（瞬間的な振動に対してカメラの手ぶれ補正機構は力不足です。）

　カメラ本体にLANC端子があれば、有線でコントローラーを接続して振動を抑えることが可能なのですが、残念ながらHF M41には未搭載。しかも当時オプションで発売されていたLANC端子アダプターは高価なうえに受注生産というレアアイテム。ネットオークションでもなかなかお目にかかることがなく、たまに出品されてもけっこうなお値段。それなら最初からLANC端子が搭載された上位機種のHF G10にした方が賢いというものです。　


　そこで今回、HF M41同梱の赤外線リモコンをパン棒に固定して「リモコンハンドル風」に仕立ててみたのでした。これで上記の振動問題が解決できれば成功です。
　FHD-52Qのパン棒はφ10のスチール製。身近に流用できそうな適当なクランプが無かったのでアルミブロックから製作しました。
　下のローレットを緩めるとクランプの位置を調整することができます。


　手に当たる部分を軽く面取りしただけで表面処理はテキトーです。プロトタイプなので形状が無骨ですが、しばらく使ってみて不具合があったら必要に応じて削ることにします。


　握ってみた様子。無骨なクランプもガングリップのトリガーのように人差し指をひっかけることができるので思ったほど悪くはありません。
　


　HF M41のリモコン受光部は液晶モニタの左上にあります。私はパン棒を左手で操作するのでリモコンとの位置関係は好都合。

　ちなみに撮影中に使うボタンは左上のズームボタン（T／W）だけなので、リモコン全体を左にオフセットして固定しています。

　HF M41の場合、赤外線リモコンによるズーム操作は速度が固定されてしまう（しかも遅い）のでどこまで実用に耐えるかわかりませんが、ひとまず次回の試合から試してみようと思います。


　ついでというわけではありませんが、カメラ本体に花形フードをつけてしまいました。500mlの缶ビール程の価格で大陸からやってきたレンズフードです。ステップアップリング（43→49mm）を介して装着しました。
　ゴーストやフレアを少しでも減らしたい狙いもありますが、ホンネはカッコいいから（笑）　これだけでも上位機種っぽくなりますからね。

　それと、撮影中のレンズに雨滴が着くのを防ぐ効果も期待しています。サッカーは意外と雨の中での撮影が多いですから。


　実戦投入は次の土曜日、優勝すれば県大会に出場できる大事な試合の準決勝戦です。
　素晴らしいプレーをカメラに収めることはもとより、願わくば今回のカメラで祝勝会を撮影できることを期待しています。