スズキの鈴木修会長兼社長は20日、総務省が検討している軽自動車税(市町村税)の増税案に触れ、「流行語大賞は『弱い者いじめ』にしよう」と皮肉った。同日報道公開が始まった東京モーターショーで記者団に語った。
ダイハツ工業とホンダが出展したスポーツタイプの軽自動車については、「軽は貧乏人の車だ。スポーツカーは要らない」と消極的な姿勢を示した。
時事通信 2013年11月20日 13:31
軽は貧乏人の車、まあそれは紛いようもない事実で、私個人としてはそういうことをはっきり言ってしまえる鈴木社長のことは割と好きなんですけど、それでも軽を主力商品として売っている会社の社長がパブリックな場でそういうことを言ってしまうのは経営者としてどうなのよって話ですわな。
だいたい、私のまわりに乗ってるような人は居ませんけど今や軽のシェアはびっくりするくらい高いですし、敵を増やすのはねえ。
フォローを入れておきますと、概ね間違っていないというだけで、車にお金をかける気のない人とか、軽自動車の性能で必要十分、むしろそれがいい(特にセカンドカー需要として)とかいう方だって中には少なくともはいるでしょうし、全員が貧乏人だとは思っていませんけどね。
じゃあ、軽自動車にスポーツモデルはいらないのか。
スポーツカーと表記しなかったのは660ccという制約や馬力規制がある限り、それこそケータハムみたいなやり方をしない限り、まともに走る車はできないでしょうから、ということです。安全装備やら何やらで車が重くなっている現在においてはなおさらに。
答えはNo。
私はそう思います。
私自身、生まれて初めて自分の車を持ったのは大学生の時です。自分で言うのもアレですが、それなりの大学に入ったので、入学祝いという形でそこそこの国産車を親に買ってもらいました。
国公立大学ですので学費もかかりませんしね。いや、そういう理由じゃなく、単に恵まれていたと表現したほうがいいでしょう。
しかし、お金のない学生や新社会人が車を買う時、それでもそれなりに車にこだわりたいとき、スポーティー、スタイリッシュな軽自動車を買いたいと思うのはまあ必然かと思います。
本当ならば、リッタークラスの車を税制改革でもして軽自動車並みの維持費で乗れるようにした方がいいんでしょうけど、そこまでいくと実現不可能な領域でしょうし。
ところが今の若者は車に無関心なようで、そもそもそういった需要がどれだけあるのか。そういう意味では既にホンダやダイハツが作っているクーペ型の軽自動車をスズキが後追いするメリットはないかもしれません。
Posted at 2013/11/20 19:33:01 | |
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