まず、デザインの見方は人それぞれであり、以下に書くことはあくまでも個人的な考えであるということをあらかじめ書いておきます。
では本題。
私のY50フーガ、そして現行フーガにはリアクォーターウインドウがあります。リアクォーターウインドウとはリアドアに付いている窓よりもさらに後ろにあるCピラー部分にある窓で、クーペなどには必ずと言っていいほどついています。
タイトル画像で赤くなってる部分がそうなんですが、日産のセダンではシルフィ以上のモデルにはスカイラインを除いてすべて使われています。また、マツダ・アテンザやジャガー・XJなど一般にデザインが傑出しているといわれているようなセダンにも概ねあります。
私も自動車を作っている側の人間ではないので、コストについて正しいことはわからないのですが、しかしリアクォーターウインドウをつければおそらく生産コストは上がるでしょうし、だからこそ多くのセダンにはリアクォーターウインドウはついていません。ではなぜそんなウインドウをつけるのかといえば、写真で見て分かるかもしれませんが、デザインの自由度が高まるということが理由としてあげられるでしょう。つまり、ウインドウの形状がリアドアの形状にとらわれない、ということです。
では、ウインドウの形状がリアドアの形状にとらわれているというのはどういうことなのか、例を見てみたいと思います。
たとえば、上の写真、発売間もない現行Sクラスです。私もすでに実車を見ていて、割と格好良いとは思うのですが、Cピラー部分、窓後端はリアドアに合わせるように弧を描くようになっていますが、これが流線型を描く車全体のアウトラインとは不調和を起こしているように思えます。サイドは割かし良いデザインだと思うので、非常に残念なところです。
もう1つはBMW 5シリーズです。スカイラインもこれと同じ手法の処理をしているんですが、まあこれは窓に関しては巧い処理といえるでしょう。ただ、個人的にはやはり制約の少ないリアクォーターガラスを使ったフーガのほうが綺麗なサイドラインを作れているように思えます。
車全体のデザインは個人的にはよろしくないと思えますが、その辺については今回の話とは外れるので省略します。
最後に、最悪な例をご紹介しましょう。とか言ったらオーナーさんに怒られるかもしれませんが。
クラウンです。Cピラーあたりをじっくり見てもらえば言うまでもなく歪に見えるかと思います。
ここで実験。もしクラウンにリアクォータウインドウがあったらどうなるか。拙い画像編集ですが、フーガ風に変更してみました。
あら格好いい。クラウン特有のオヤジ臭さが抜けて、正直フーガにも迫らんばかりのデザインです。ロイヤルはアレですが、アスリートであればあの稲妻グリルは見慣れれば存外どうってこともないのでここまで改良すれば現フーガオーナーもクラウンを格好良いと思うことも夢ではありませんね。
さらにいえばホイールベースを拡大してリアオーバーハングを切り詰めればもっといいかな。
てなわけで、小窓1つでデザインはここまで変わる、という話でした。
共感していただけるかは分かりませんが。
Posted at 2014/01/21 18:35:10 | |
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