BMW X6に始まり、BMW X4、そして今度はメルセデスからGLEクラス、ボルボからはS60クロスカントリーと、クロスオーバーSUVをベースとしたクーペモデルが今、熱いようです。
そもそも何故、今これほどまでにクロスオーバーSUVが人気なのかといえば、フツーのハッチバックよりも格好いいからです。
そもそもハッチバックというものは、セダンのように前後対称的なデザインではないので、どう優秀にデザインされていたとしても、リアの方には間延び感やボテッとした印象が残ってしまいます。
(写真はルノー・メガーヌクーペ)
一方でクロスオーバーSUVは、車高を上げることでそのネガティヴを目立たなくさせ、デザインセンスのあるメーカーが仕上げれば、かなり格好良くなります。
(写真はインフィニティ・QX50; 日本名: スカイラインクロスオーバー)
一方で、言うまでもなく、クーペは単体としてデザインに問題はない、どころか、クーペの均衡のとれた流れるようなデザインは、センスのあるメーカーが仕上げれば大概格好良くなります。
そしてこれは、車高の高さとは相反するもので、相容れないものです。
おそらくBMWは、ハッチバックよりクーペのほうが格好いいんだから、SUVもハッチバックベースよりもクーペベースのほうが格好良くなるだろう、という単純バカな理論のもとにX6を開発したのでしょう。
そしてできあがったのが、舗装の悪い新興国向けの車高の高いセダンのような糞デザイン。
(参考: インド製セダン)
それで失敗すればめでたしめでたしなんですが、BMWの生み出した新しいジャンルとなれば、これこそトレンドだと思って飛びつく
馬鹿な成金共人がそれなりにいて、ついにそのトレンドがメルセデスやボルボにすら波及してしまったと、そういう顛末です。
もちろん、アウディやジャガー、インフィニティなどといったデザインセンスがしっかりとあるメーカーはそんなナンセンスなトレンドには乗っていませんし、今後も乗ることはないでしょう。
ここで1つ予想を。次にこのクーペSUVというナンセンス・トレンドに乗ってくるラグジュアリーメーカー、それはポルシェではないでしょうか。
Posted at 2015/01/11 11:44:04 | |
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