電子書籍の利用に抵抗を感じるユーザーと感じないユーザーとでは電子書籍というコンテンツに対するイメージというものは全く違うでしょう。
かくいう私も決して電子書籍に肯定的なイメージは持っておらず、今まで一度たりとも電子書籍を購入したことがないのですが、それでも電子書籍がほしいと思った場面がありました。
それは既に絶版となって手に入れることができなくなってしまった本です。
例えば、私がフーガを購入したのがマイナーチェンジ後の2008年ですので、その頃にはフーガに関する書籍(三栄書房のすべてシリーズ)は既に手に入らない状況でした。
それについてどうしても欲しいと思って三栄書房のサイトを見ていると、電子書籍版がリリースされていたのですが、支払い対応しているクレジットカードがVISA、マスター、アメックス、JCBの4社ということで、私の唯一利用しているダイナースは対応しておらず、購入できず。
そのままほとんど諦めるような感じだったのですが、私が通販で紙の本を購入する際にメインで利用している通販サイトのhontoから電子書籍全品半額セールのメールが来たので、改めて調べてみると、ここでも三栄書房のすべてシリーズを扱っているみたいで、オフィシャル通販とは異なり、こちらはダイナースも使えるので結果的に半額で目的の本(とついでにせっかく半額だったので数冊)購入することができました。
ここまではなんだか得をしたという話。
ここで、議論しつくされているようなテーマではありますが、せっかくなので改めて電子書籍の利点について考えてみました。
改めて考えてみると、専門書のようなかさばるタイプの、それも日常読み物として読むようなものではない書籍は電子書籍に非常に適していると思います。あるいは、大学生が教科書で使うような分厚い専門書(私の出た学部のイメージなのでそれが普遍的なイメージなのかは分かりませんが)は持ち歩くだけでも大変ですから、たとえばタブレットPCなんかに入れて持ち運べれば便利ではないでしょうか。
恐らくここには現在の大学生の状況を詳しくご存知でない方もいるでしょうけど、私の知る限りでは、授業中にiPadを開いて自炊(書籍を裁断・スキャンしてデータ化すること)した教科書を見ながら講義を受けたり自習をしている学生も一定数いるようです。
自炊…?
そうなんです。現在の電子書籍のラインアップというのは紙の本でも何ら問題ないような(むしろリラックスして読むなら紙の本のほうが適しているような)一般小説や漫画などがほとんどで、大学生や専門職の人間が使うような専門書籍などはほとんどが電子書籍化されておらず、わざわざ紙の本をバラバラに解体してからスキャンしてデータ化しないと電子書籍としては利用できないというのが現状のようです。
つまり、電子書籍に適した分厚い専門書をこそ、電子書籍化するのが急務ではないのかと、個人的には思います。
Posted at 2014/05/18 13:55:11 | |
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