BMWアルピナ E60 B5s 2016年の話 その6「アクセルだけで運転できるBMW i3 試乗！」

こんにちは。しんぼぽんこです。今回も試乗ネタで、一度乗ってみたかったi3です。



i3は、BMWの i ブランドから2013年にデビューした全長4mのコンパクトな四人乗り電気自動車です。CFRP製のボディで車重は1260キログラム(レンジエクステンダー付きは1390キロ)。リチウムイオンバッテリーで駆動するモーターは170馬力25.5キロのトルクを発生し、時速0-100キロは、7.3秒。航続距離を伸ばすための発電用エンジンを搭載したレンジエクステンダー仕様もあります。

私、電気自動車は日産リーフのレンタカーで体験済みで、充電設備さえ確保できれば、エンジン車とは一味違う走りを楽しめることから(早い話、加速が強烈☆彡)このBMW i3も気になっておりました。。

試乗担当の方がかなりi3に精通されている方で30分の試乗時間中95%以上はトーク！というのは凄まじい方でした。唾をとばさず話せるのもすごかった！私は、物を薦めるのに、お客さんより店員さんの方が商品に詳しいというのは基本だと思うので今後も頑張っていただきたいです！

さて試乗に参ります。試乗車はレンジエクステンダー付きです。

先ず強烈だったのは、アクセルを離すとクルマが停止すること。。

文で書けばただそれだけなんですが、ブレーキ要らずで走れるのは新しいドライブスタイルで非常に印象的でした。慣れるのに数分要しましたが、慣れれば信号の停止線に停めるのに手前どのあたりでアクセルを離せばちょうど停まれるか？など考えるのが楽しくなってきます。

加速に関しては申し分なく、新幹線がぐぐっと加速する様子によく似た感触です。ほんとに0-100 7.3秒？という位速いです。。日産のリーフも同じ加速感覚でしたが、足回りがモーターパワーに確実に勝っている印象のBMW i3のほうが安心感がありました。言い換えればじゃじゃ馬的な感じは日産リーフのほうがありますね。。



操舵感に関しては、さすがBMW！といえるニュートラルな操舵感なんですが、なんとi3はリヤモーター、リヤ駆動なので、911と同じ「RR」なんですよね。そこまでは分からなかったなあ〜(^^;;

私個人、色々欲しいクルマはあれど、それはすべて化石燃料車。とんでもなく直線が速いか、とんでもなくカーブが速いか、とんでもなく快適か、とんでもなくスタイルが良いか、など多様です。が、悲しいかなある程度はその凄さの想像がついてしまうところがありませんか？そんななかこのi3は、電気モーターの加減速をマスターするところから始めるドライビングが今までと全く違う刺激を与えてくれる気がします。

ここまでくれば、これは買いだ！おいくらですか！となるんですが、ネックは航続可能距離。ガソリン車以上にカタログ値どおりには参りません！BMW i3で、大体130キロ位だそうです。ある程度電池がなくなるとレンジエクステンダーが作動して補助してくれますが、やっぱり少ないですよね。。車両価格も約550万。ブランド料込みですが、決して安くはありません。

以前レンタカーで日産リーフを借りたときは、レンタカー屋さんに航続可能距離150キロといわれていますが実際は100キロ前後ですよといわれ、半信半疑で使ったところ航続可能距離がほんとに100キロ未満でかなりヒヤヒヤしました。

残念ながら、この点はBMW i3も基本的に変わらないようです。試乗担当の方が、新型プリウスphvがヒットすれば急速充電設備などインフラも一気に充実しますよ！とおっしゃってましたがそうあってほしいものです。いまのままでは補助エンジンの9Lタンクに頻繁に給油している自身の姿が目に浮かびます。。

私のB5sは街乗り大体リッター5キロくらいでタンクが約60リッターですので300キロくらいは無給油で走れます。高速にいけばさらに航続距離は伸びます。i3は、高速にいけばさらに電費が悪化し航続可能距離が減るでしょう。電気自動車は、このあたりにガソリン車と逆の傾向がある点も厳しいですね。

BMW i3、素晴らしいクルマですが、いま手を出すのは時期尚早かなというのが正直なところです。かつてのETCのように加速度的に充電設備が普及してくれればいいのですが！

読んでいただきありがとうございました。