全国1億2000万人のスーパーGTファンの皆さん!
明けましておめでとうございます‼
空前絶後の!
超絶怒濤のモータースポーツ‼
ファンを愛し!ファンからスーパーに愛されたコンテンツ!
スリーワイド!
サイドバイサイド‼
ホイールトゥホイール‼‼
全てのハコ車レースの生みの親‼
そう、我こそはー!
………スゥゥパァァ~~!
ボフッ
“G” 、 “T” ‼‼
イエェ───(b・ω・d)───イ!
賞味期限切れになる前に一度やってみたかったネタです。失礼しました(^-^;
スーパーGTファンにとっては開幕戦がお正月。
今年もよろしくお願いします( ゚∀゚)ノ
GT500クラスは今年からルールが変わり、昨年までのマシンは使えずまた新たに1からマシンを造りなおしています。
各メーカーとも、昨年からファクトリーのコンピューターでシミュレーションを積み重ねたり、ローラーの上で動かしながら準備を重ね、海外のサーキットや国内のサーキットでマイレージを伸ばして戦闘力を積み上げてきました。
そしてスーパーGTのプレシーズンマッチとも言える公式テストの場で、ライバルメーカーと同じコンディションで走って互いの得手不得手を探りあいます。
毎年ワタシもこの公式テストを見ながら、今年はどのメーカーのマシンが速いのか、いつも難しい予想を立てて楽しんでいましたが、どうやら今年は開幕前から様子が変でした…
●3月18日 岡山国際サーキットのテスト結果
●3月19日 岡山国際サーキットのテスト結果
●3月25日 富士スピードウェイのテスト結果
…どのテスト結果を見ても圧倒的にレクサス LC500が速い!
なんと、開幕前から3メーカーのスタートラインが縦にズレていましたwww
2014年から2016年までの3シーズンは、合計で24回のレースイベントが行われ、そのうち12勝している日産 GT-R。
その勝率はなんと5割!
高いダウンフォースを生み出しながらストレートも速いボディワークと底力のあるエンジンで逃げるGT-Rを、3年間必死で追いながらGT-Rの速さの秘密をずっと盗んできたレクサスは、限界までイジリ倒したRC Fを博物館送りにし、ダウンフォース25%オフの新ルールに適合したNewマシン「LC500」の開発に成功しました。
3年間、GT-Rの速さの秘密をひたすら盗んできたことで、少ないダウンフォースでうまく曲がるコツを掴んだレクサス LC500!
それに対し、LC500より遅い理由が分からないまま開幕してしまった日産 GT-R…
「開幕戦はテストの延長」と、ホンダファンががっかりするような事を平気でヌカしたホンダ NSX-GT…
4月8日の予選は度重なる赤旗でレクサス勢のタイムアタックがことごとく邪魔されたことで、早めに予選アタックを済ませていたNo.8 ARTA NSX-GTが幸運のポールポジションを獲得しました。
…が、しかし!
驚いたのは4台のGT-Rが全て予選1回目で脱落していたことです‼
昨年の開幕戦 岡山で優勝したGT-Rが、とてもミジメな結果になりました…
新ルールのダウンフォース25%削減の影響は、予選の映像からもいろいろ伝わってきました。
ダブルヘアピン2つ目に進入するNo.6 WAKO'S 4CR LC500ですが、フロントのダウンフォースが足りないのか、イン側のタイヤが浮いてホイールの回転が止まっています。
他にも、最終コーナー手前でスピードを乗せたい高速コーナー、“マイクナイトコーナー”の姿勢に注目してみますと…
レクサス LC500はあまり火花を上げずに、コーナーを切るように速く曲がっています。
対するホンダ NSX-GTもフロントのダウンフォースを付けてない分、ミッドシップの回頭性でコーナーを切っている印象です。
それに対して日産 GT-Rはダウンフォースを付けてさらに車高を攻めているのか知りませんが、火花が出るわ出るわwww
まるでグラインダーでアスファルトを削っているかのようです(^-^;
空気の見える解説者が言ってましたが、車体の設計でコーナー曲がろうとしてもうまくいかないので、小手先のワザでフロントにダウンフォースを付けようとしている結果、GT-Rはバランスが悪くなっているということなのでしょうか…
そして迎えた日曜日の決勝レース…
いちおうポールポジションはNo.8 ARTA NSX-GTですが、いつまでLC500を従えてラップリーダーでいられるのか…
NSX-GT 対 LC500の混戦を期待しながらレーススタートのフラッグを待っていると、決勝レース0周目からアクシデントが発生します。
スタート前のフォーメーションラップ中に予選5番手だったNo.17 KEIHIN NSX-GTがストップ!
しかも同時多発的に、ポールポジションスタートだったNo.8 ARTA NSX-GTもヘッドライトが消えてストップ!
2017年の開幕戦の大事なスタート進行もNSXの謎の連続ストップでグダグダになり、一旦スタート進行をやり直します。
ポルシェ マカンやスカイラインクロスオーバーに引っ張られながら回収されるNSX-GT達…ナサケナイ
NSX-GT勢を襲った謎のシャットダウンの症状は、実は前日の予選から起きていました…
予選2回目の途中にNo.16 MOTUL MUGEN NSX-GTが突然無言停止。
それまでは良いラップタイムで健闘していましたが赤旗の原因を作ったということで予選7番手に沈みました…
この後、土曜日の夜に謎のシャットダウンの原因を究明し、NSX-GT全台で不具合を共有出来たらこんな事にはならなかったのでしょう。
ほ~ら、もうNSX-GTのトラブルのせいで、せっかく晴れているのに2列のローリングスタートから1列のセーフティーカースタートに変更になってしまいました…
(・ε・` )
あのスタート直後に大勢のマシン達が1コーナーになだれ込む争いが、スーパーGTの最大の魅力なのに残念です…
…ん?よく見るとNo.64 Epson Modulo NSX-GTが動いていないような…
土曜日の予選から数えてNSX-GT4台目のアイドリングストップ(笑)
土曜日の予選に集まった9700人、日曜日の決勝に集まった17300人のファンの前でブザマな姿を見せてしまっています。
ここまで同時にキッチリと不具合が出ると注目されるのが、未だにトラブルが出ていないNo.100 RAYBRIG NSX-GT…
空気の見える某解説者が放送席でキレながら「NSXは一旦全台ピットに戻しなさ~い」なんて言ってましたが、
案の定、レース再スタート後の6周目にRAYBRIG NSX-GTはコース脇にストップしてしまいます…
今シーズンからレース進行に変更があり、日曜日朝のフリー走行が無くなり決勝レーススタート直前の20分間だけになりました。
タラレバですが日曜日の朝に30分間のフリー走行を行っていれば、その時にトラブルを出し尽くしてお昼の決勝に間に合ったかもしれませんね。
ただただ、残念です。
この悲劇は決戦前夜にNSX-GTが5台が集まり、みんなで揃って食べた仕出し弁当で食中毒にでもなったと思っておきます。
次の富士でLC500と上位争いが出来ることを期待しています(  ̄ー ̄)ノ
NSX-GT勢が抜けた後のレースは、レクサス LC500が6台と日産 GT-Rが4台の直接対決となりましたが、前日の予選で明らかになった通り、日産 GT-Rは全くレクサス LC500に歯が立ちませんでした。
日産 GT-R同士で仲良くブービー争いをしている図です。
もちろんレクサス勢の姿はありません。
6台とも先の方に行ってしまってます…
決勝レースのベストラップを比べてみますと、レクサス LC500全6台のうち一番遅いマシンのベストラップが1分20秒608。
対して日産 GT-R全4台のうち最も速いマシンのベストラップは…、1分20秒939!
…日産勢は完敗でした。
今回のレースでは3回のセーフティーカー走行があったためこれで済んでますが、次戦の富士500kmでは周回遅れにされる可能性もあります。
たった3週間ちょいでマシンをアップデートさせることは厳しいかもしれませんが、日産のレース活動はプロ野球で言うと巨人軍、相撲界で例えると横綱です。
日産の底力を見せてください!
さて…、早々にライバルが居なくなったレクサス LC500勢。
ノーウェイトの同じマシンで闘うドライバーズレースとなってしまい、僅かなドライビングの判断ミスやピット作業での
作業ミスが許されないツッパリレースとなってしまいました。
チームレクサスとして結束を固めている6チーム。
相手を踏み台にして前に出るようなバトルも出来ず、猫だましのような奇襲作戦も取れません。
そんな慎重さを求められるコンペティションなレースで勝敗を決めたのは…、大胆さでした☆☆
再スタート直後の周のバックストレート!
お互いタイヤが完全に作動しきれてなく不安定な状態の中、No.37 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディ選手がタイヤをロックさせながら鬼ブレーキでオーバーテイク‼️
23歳という若さゆえの過ちとも取れるムチャなタイヤの使い方でしたが、ニック・キャシディ選手はタイヤロックで真円じゃなくなったタイヤをねじ伏せながら自分のパートをトップで走りきります!
レクサス勢6台が全てルーティンのピット作業を終えると、一旦は貫禄のレース運びでNo.36 au TOM'S LC500がトップに立つものの、No.37 KeePer TOM'S LC500の平川亮選手が猛然と追い上げてau TOM'S LC500からトップを奪い返します!
ニック・キャシディ選手と同じ23歳の平川亮選手に見られたのは、勝利に対する執念でした!
メラメラ燃える闘志を内に秘め、ゾーンに入った平川選手は、一度セーフティーカー走行になって2位とのギャップが詰まった後も、矢のような勢いでゴールまで逃げ切ります。
…というよりLC500同士、お互いに相手より前へ行く決め手がなくなってきたとも言えますが(^-^;
レースは結局、トップから6位までをレクサス LC500が独占し、日産・ホンダ陣営にぐうの音も出ない程の差を見せつけて終了しました。
優勝はNo.37 KeePer TOM'S LC500!
レクサス・チームトムスのマシンは岡山国際サーキットで、2014年・2015年そして今年と、ここ4年間で3度目の優勝となりました。
2位にはNo.6 WAKO'S 4CR LC500。
脇阪監督はいつもブログでチームの頑張りを誉め称えてますけど、もう2位はいらないでしょうね~
ウェイトハンデが増える前に何とか優勝したいでしょうね。
3位には予選9位からチャンピオンパワーでジャンプアップしてきた、No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500が立ちました。
…なんだか、今年の秋にも同じようなメンツで表彰式をやってそうな予感さえします(ーー;)
GT500クラスがLC500クラスと言われないよう、日産とホンダの意地を見せて欲しいですね。