今回は鉄分の過剰摂取が予想されるので
十分ご注意願いまっす!
先日の事。
遠出の計画が取り止めになった為、
急遽代替案を考える事となった。
この暑さでは当然大した選択肢はない中で、
そうだ!と思いついたのが
←あの2箇所だった。
それが信越線横川駅前にある「碓氷峠鉄道文化むら」と
大宮駅近隣にある「鉄道博物館」である。
両施設ともオープンしてからかなりの年月が経過して今頃感は半端ないが、
僕の中では何時か行けるだろうと思ったままで、行く事がなかった場所でもある。
その何時かが遂にやって来たと感じた今回、
炎天下に於ける塩分補給ならぬ鉄分補給を十分に行う為に出掛けて来た訳です。
まずは横川くん(碓氷峠鉄道文化むら)の話題から。
高崎で新幹線から信越線に乗り換え、電車にのんびり揺られる事約30分、
終点の横川駅に到着する。
かつて(平成9年まで)は、この先の軽井沢に掛けての路線が、
日本の鉄道界で一番の急勾配路線だった為、
通過する列車には補機(電気機関車)の連結が必須でした。
当時は構内に操車場があって賑わっていたはずだが、
今は並行する北陸新幹線に主役の座を譲ってしまった事で
横軽間の在来線は廃線となり、線路も撤去されてとても閑散としている。
駅を出てから徒歩で数分の所に、始めの目的地である「碓氷峠鉄道文化むら」はあり、
早速入場すると、こんな光景が目の前に広がる。
「おお~、EF63が見える!」。
かつて補機として活躍した車両で、
ここでしか見る事の出来ない特殊な機関車である。
う~む、否応なしにテンションは上がる。(笑)
昔の機関車検修庫をそのまま利用して見学出来る様になってます。
まずはEF62。
横軽間を通過する列車の牽引に使用されていた機関車。
この54号機は製造ラストナンバーですね。
EF63。
双頭連結器が眩し過ぎて目が眩みそうだぜ!
ほほぉ~、連結する車種ごとにジャンパケーブルの接続箇所に違いがあるのか・・・。
恥ずかしながら初めて知った。(汗)
ブドウ色の18号機はシミュレータとして使用されている模様。
更に必要な講習を受講すれば、動態保存されているEF63を
本線上で運転する事も出来ます。
貫通扉が開いてるのは車内があちぃ~から?
軽井沢方面への線路が当時のまま少しだけ残っていて、ここを運転出来ると言う訳ですね。
この日も実際運転している方がおられました。
ちょっとやってみたいかも。
恐らくここで一番貴重な機関車が↓これ。
ED421。
準鉄道記念物として構内に保存されていて、
かつてこの路線がアプト式を採用していた頃に、補機として運用されていた機関車。
車両下部のラックとラックレール。
これらを上手く嚙合わせる事で、急勾配を走破していた訳ですね。
さて、この時点でも結構お腹いっぱいですが、展示スペースの方に移ります。
ここにいる車両達は、かつて高崎運転所構内で保存されていたものがほとんど。
その為、当時のイベントなんかで見た事あるのも結構多い。
全国に群生しているDD51形ディーゼル機関車(右)、
その1号機が↓こんなんだったのを初めて知った時は結構衝撃を受けた。
ソ300。
大昔、近所の駅の留置線に長らく止められていたのが思い出される車両(しかも2両)。
橋を架け替えるのに使用するらしい。
かつて「東の箱根、西の瀬野八」と言うことばがあったくらい
峠越えの難所の1つであるセノハチで使用されていたEF59。
今も尚、
セノハチでは機関車による後押しが継続してます。
やっぱ外せないEF58。
172号機はお召し列車牽引の実績を残す。
当時高崎にはなかった車両の中で、
今回特に見たかったものが↓これ。
EF65F形。
10000形シリーズの高速貨物列車牽引用に製作された車両で、
連結器周りのごちゃごちゃ感が厳つさを醸し出していて、何だか非常に格好いい。
これを見る為だけにここへ来た、と言っても過言ではないと思う。
以下気が済むまで連貼りッス。
ツララ切り、連結器復心器カバー等が装着されているこの車両は僕にとって、正にどストライク。
文句なしに格好いい!
暫くの間、周りをウロウロしまくりです。
展示スペース全景。
全機関車展示車両。
この他、客車、気動車も数両展示中だす。
初期の目的は十分に達成したので、園を後にして昼餉を食べる事に。
峠の釜めしで有名な「おぎのや」。
ここでは勿論↓これを喰らう。
何だろう、旅行中の車内で食べると特別なスパイスが加わるからか、
食堂では普通の五目御飯にしか感じないぞ。(笑)
食べ終わった頃にちょうど高崎へ戻る電車が到着したので、それに乗って横川を後にします。
高崎から再び新幹線に乗り換え、今度は一路大宮へ向かう。
更にニューシャトルに乗り換え、次の目的地だった↓こちらに到着。
と言う事で、今度は大宮さん(鉄道博物館)の話題で鉄分摂取を継続する。
ここで是非とも見たかった車両はずばり2両。
まず1両目は↓これ。
マイテ39。
戦前に製造され、優等列車の最後尾に連結されていた展望車両。
現役走行時に乗ってみたかったッス。
2両目が↓これ。(率直に階段が邪魔)
超マイナー&マニアック上等!(笑)
レムフ10000形。
九州から東京への鮮魚輸送を担った冷蔵車。
密着連結器に萌える。
積み荷は新鮮なフグの模様。
↓このTR203って台車の形状が、何故だろう幼少の頃から大好きで、
時が経った今も尚、萌えまくりを絶賛継続中である。(汗)
因みに横川くんにあったEF65F形は、
この台車の空気バネに空気を供給する制御も行っていた。
幼少の頃、鮮魚を運び終えた回送列車が、朝方の東海道線を下るシーンが思い出される。
その他の車両達。
久々に再会、EF551。
戦時中に被弾した機銃掃射の跡が運転台に残っているんだって!(驚)
これは初めて知った。
丁度汽笛吹鳴&転車台回転のイベントが始まったので、動画でも撮ってみた。
咄嗟だったから、この設定で良かったんだろうか・・・。
パック~!
この日2両目のEF58。
パックは結局茶色で展示されてんだ。
クハ181。
新潟の車両基地で保管中、車窓から遠巻きに見た事はあったけど、
やっと近くで見る事が出来ました。
おお~、サイドミラーもちゃんと付いてるな。
ナハネフ22。
元祖ブルトレ。
美しい姿は健在である。
新幹線野郎たち。
いろいろ居た。
そして最後は1号機関車。
我が国、鉄道界のルーツである。
1日で2箇所の鉄道保管施設を「はしご」した訳ですが、
横川君は超玄人向け、大宮さんは万人に楽しめる設定になっていると感じました。
大宮さんは結構駆け足での見学となったので、
展示物をじっくり読んだりする事も出来ず、ちょっと残念だった為、
また機会を作って行ってみようと思います。
いや~、鉄分過剰で暫く寝込む程、本当に疲れました・・・。