2013年09月22日
2013年09月20日ゲンダイネットより。
【転載開始】
19日福島第1原発の視察に行く安倍首相。
IOC総会で「汚染水は港湾内で完全にブロックされている」とハッタリをかましたが、
ウソが次々にバレている。
18日は気象庁気象研究所の青山道夫主任研究員が、
「毎日、計600億ベクレルのセシウム137とストロンチウム90が、
港湾外に放出されている」とIAEAの科学フォーラムで報告。
世界の舞台で安倍発言を根底から覆した。
汚染水問題を解決することは、もはや不可能なのか。
当初、汚染水処理の“切り札”になるとみられていたのが、
「アルプス」という放射性物質除去装置だ。しかし、3月末に試運転が始まったが、
まったく役立たずのシロモノだった。トラブルが続き、現在、停止中。
政府は150億円かけてアルプスの性能をアップさせるというが、効果は疑問だ。
「毎日何百トンもの汚染水を処理しようとすれば、高度な設計と建設技術が必要になる。
完璧な除去装置が完成するまでには、まだ時間がかかると思います」
(元東芝技術者の後藤政志氏)
そこで今、民間からはさまざまな浄化方法が提案されている。
東邦大理学部の山岸晧彦訪問教授が提案しているのは、「粘土」を使った浄化だ。
バーミキュライトという粘土鉱物にセシウムの除去効果があるといい、
この粘土を使って円筒状の容器を造り、汚染水を毎時6トンの速度で流せば、
1本で約1.3万トンの汚染水を浄化できるという。
<トリチウムも除去できる>
元大阪市立大学大学院教授(環境政策論)の畑明郎氏はこう言う。
「頼みの綱だったアルプスが完璧に機能しないことが分かった以上、
速やかに次の対策に着手すべきです。原発の敷地内にタンクは無尽蔵に増やせない。
ならば地盤がしっかりしたほかの場所に、石油タンク級の巨大で強固な貯蔵施設を造り、
汚染水を移し替える方法を探るしかない」
現時点での“最終兵器”とみられているのが、京大原子炉実験所の小出裕章助教が
日刊ゲンダイ本紙インタビューでも指摘した「廃液処理装置」のある柏崎刈羽原発に運び、
処理する方法だ。廃液処理のメリットは汚染水を大幅に減らせることだ。
汚染水を蒸留することで「濃縮廃液」と「真水」に分離させられる。
放射性物質を取り除いた水は海へ戻すことも可能になる。
残った濃縮廃液はセメントで固化処理する。
「汚染水処理の最大の難問は、トリチウムです。トリチウムは“三重水素”とも呼ばれ、
水と構造がよく似ているため、普通の除去装置では汚染水から分離することは難しい。
水から水は分けられない。その点、柏崎刈羽にある“廃液処理施設”は、分離が可能。
この処理施設の性能を強化することが現実的でしょう。
ただ、政府は汚染水を福島県外に運ぶ決断がつかないようです」(経産省関係者)
安倍政権に任せていたら、汚染水問題は永遠に解決しそうにない。
【転載終了】
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泥縄式の対応しかできない東電に任せていたら悪化するだけでしょうし。
かといって、首相の重装備での視察パフォーマンスでは・・・
世界がやっぱりと思っただけで、不安だけが残ったような感じですね。
刈羽に処理装置があるのならなぜ試そうとしないのか理解に苦しみます?
東電は流すことしか考えていないのか・・・
Posted at 2013/09/22 00:24:40 | |
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