プリメーラワゴンに乗り始めて、もうそろそろ半年になります。P12のプリメーラセダンは3年ちょっと乗りました。どちらも2.5Lなので、P12の2.0Lには乗ったことがありません。これからも多分ないでしょう。絶滅危惧種ですし(笑)
P10プリメーラも乗っていましたが、P12は確実に進化していることが感じられました。特にハンドリングと乗り心地のバランスです。P10はどうしても乗り心地がゴツゴツしていましたが、P12のワゴンではとても良好な乗り心地になっています。次に感じたのは静粛性です。P10は大衆車のレベルでしたが、P12はP10とは違って、少し高級な雰囲気があります。遮音技術の進歩でしょうか。
ベストカーガイドの記事で、失敗したモデルチェンジの代表として、プリメーラが挙げられていました。個人的には決して失敗作ではないと思っていますが、セールス的には失敗というのが事実としてあります。原因は、販売網の縮小もあるでしょうし、セダンそのものの市場が縮小したこともあるでしょう。ただ、奇抜なデザインが原因だったということも、少なからずあると思います。
P12プリメーラのデザインは、とてもチャレンジングなうえに、似たものがないユニークなもので、個人的には素晴らしいと思っています。でも、一般的な評価としては「No」だったのでしょうね。売れ行きがそれを示しています。多分ですが、もう少しキープコンセプトというか、初代P10プリメーラの面影を残しておいたら、全く違う売れ行きになったのではないかと思います。P10は累計で30万台を売ったらしいですが、P12はその半分も売れていないでしょう。たぶん三分の一以下かと思います。
P12を2台乗り継いで感じたのは、クルマとしての出来の良さと、プリメーラとして存在したことの重みを跳ね返すことが出来なかったというジレンマ、クルマとしてのコンセプトのちぐはぐさです。名前を変えたらもっと売れたのかな、或いは、フロントフェイスにP10の面影を残せばもっと売れたのかな、という感じがします。
まあ、どっちにしても日産車らしい良さを持っていて、日産車らしいちぐはぐさを持っていて、とてもいとおしいクルマですね。CVTやそのほかの不具合がくすぶっているので、いつまで乗れるかは分かりませんが、乗れる限り乗り続けたいという今日この頃です。
Posted at 2018/08/29 00:08:11 | |
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