はいっ、イタフラ車乗りの方のためのプリ○スのインプレッション、2回目で〜す。
今回も、あくまでも私の私感によるものと、長文必至になりますので、興味の無い方と気分を害する恐れのある方は、このまま読まずにスルーして下さい。
今朝、登校日の長男を学校まで送っていったときのプリ○スの様子です。
わが家から小学校まではずっと下り坂、リッター66.2kmなんて良い数字を出していますが、下り坂なのにずっとエンジンは回りっぱなしでした。
これは、上り坂で少なくなったバッテリーの残量を、何とかして増やしたいという制御の為だと思われます。
セニックで瞬間燃費をモニターしていると、ずっとエンジンブレーキが掛かった状態なので、燃料の吐出量はゼロを指したままです。
同じ道を帰ったときの様子はこちら。
一応ほめられては居るみたいですが、スコアは55点。
燃費はたったのリッター12.7kmです。(T-T)
上り坂だけの燃費ではちょっと意地悪なので、何時も使っている生活道路を流してみました。
その結果がこちら。
65点と少しは点数が上がっていますが、手厳しい評価が添えられています。
燃費はリッター14.8kmですね。
この数字は、はっきり言ってムルティプラより悪いです。
とにかく駆動力に粘りが無いので、アクセルを一定に踏んでいると、勝手にエンジンが吹け上がったり停止してみたりとせわしない制御をします。
坂道でどんどん失速して行くので、そろりそろりとスロットルペダルを踏んで行くと、突然乱暴な加速が始まります。
すると、「しまった」とばかりに急にエンジン停止。
アクセルを一定には保てません。(^Д^)
だだし、すごいのは、13%位の勾配の坂道で一旦停止をしても、車がそこにピタッと止まり何もしなくてもズルズルと下がってしまうようなことがありません。
一旦停止したそのままの姿勢で、文字通りフリーズ出来てしまいます。
しかし、その後が問題有りです。
静止状態からそっとスロットルを開けて行くと、のろのろと動き出した後急に下品な加速をはじめます。
あまりにも唐突なので、ハンドルには明らかなトルクステアが伝わります。
運悪く夕立が降り始めたあとは最悪です。
道路排水のためのグレーチングを踏む度にフロントが空転し、上りカーブでは横っ飛びします。
「良くこんなものみんな乗っているな」と言うのが正直な感想です。
ここでひとつお断りしておかなければならないのは、わが家の周辺には10%を超える勾配を持つ道路が至る所にあると言うことです。
一般的な道路設計の指針としては、8%までの勾配が許されています。
しかし、長野県は山岳地帯のため、特例として10%勾配が許されており、さらに周辺の町道は特例のさらに特例として15%にも及ぶような坂道や、上り坂の頂点がクリッピングポイントになっている様なカーブが続出します。
「道路設計基準の8%に合わせて作りました」と言われてしまえばそれまでなんですが・・・
雨に濡れた、急勾配の丁字路を右左折するときは、マンホールやグレーチングでビックリするほどに進路を乱されます。
もっと酷いことがあります。
これはもう「担当者読んでこい」レベルの欠点ですが、助手席側のワイパーが搔き取った水滴が、運転手の視線の前に集められること!
可動範囲が不適切なので、集められた水滴が流れ前が見えなくなります。
この、ワイパーの可動範囲と視野の確保については、ムルティプラがとても優れており、セニックとの比較のブログを書こうと温めていたテーマだけに、なんでこんな設計にOKを出したのか納得が行きません。
もっとも、社内のデザイナーに対し、他メーカーの車に乗ることを良しとせず、万が一他社の車で通勤を試みようものなら懲罰的に遠方の駐車場に止めさせられる会社の設計ですから、優れたデザインを知らないのも無理からぬ事ですが、視界確保は直接安全性に関わることなので、「知らなかった」では許されない問題ですね。
メーカーによっては、デザイナーに積極的に他社の車に乗らせ、そこから何か学ぶものが無いかと言う姿勢を示しているところもありますから、ひとり勝ちで喜んでばかりでは無くもっと色々と学ぶ姿勢を望みたいです。
て、肝心の長距離を走ってみての感想ですが・・・
高速道路を法定速度前後で流した後のトータル燃費は、リッター当たり22kmの表示になりました。
ここではっきりとしたことは、高速を走っているプリ○スがなぜあんな走り方をしているかと言うことです。
具体的に言えば、周りの流れを無視したのろのろ運転や、追突の危険を感じるような料金所や合流でののそのそとした加速。
または、「じゃまだ!どけどけ」とばかりの下品な運転。
粘りの無い駆動力に任せていたり、走行後の評価を気にする走りに徹すると、全体の流れについて行くことは出来ません。
のろのろ走行の原因はどうやらこういうことだったようです。
この、エンジンが回るんだか止まるんだかどっちつかずの状態を嫌い、ちょっと多めにスロットルを踏むと、途端に下品な加速が始まり「どけどけ」走行に突入してしまいます。
そうすると、丁度取り締まりに合いやすい速度になるためか、2箇所で覆面パトカーに捉まっているプリ○スを見ました。
燃費と走行性能の二本立てを狙っているようですが、両立はむずかしいようで、「性格の二面性」になっている感じです。
それを承知して走っている分には、静かでエアコンも良く効き快適に・・・
あ・・・
私のブログを読んで下さっている皆さんは、イタフラ乗りの方達が多いんだった。
前言撤回。
20世紀に基本設計されたフランス車乗りの皆さんには、正直に言って最低のシートだと報告します。
この時期のフランス車のような、充分なサポートをしながらも包み込まれるような座り心地、シートが座った自分をぐっと押し返してくるような弾力は一切望めません。
ムルティプラに乗っている皆さんに、正直にお伝えします。
ムルティプラのシートは、3人がけの必要からちょっと小ぶりでしっかりとしたサポートは望めませんが、形状が優れているために腰や背中の部分が落ち込んだり、疲労がたまったりすることは少ないですよね。
プリ○スのシート、胸椎と腰椎の境の辺りが落ち込みます。
落ち込みに身を任せていれば良いのかもしれませんが、腰への負担を減らそうとすると背筋に緊張を強いられます。
あまり長距離を走りたくないシートですね。
某テストドライバー氏、「○○○車のシートは最悪」と言うだけあって、良いシートを知らずに設計したか、コストがかけられなかったかの、これまたちょっと残念な出来でした。
エアコンだけは、イタフラ車の比ではないですよ。
とても良く効きます。
直進性は、「まあこんなもんかな」といった感じです。
最初はかなり良い印象がありましたが、路面のうねりやギャップを拾ったときの挙動が気になります。
昨日書いたインプレッションの中で、「ラバーブッシュがやわらかすぎるのでは?」という疑問を書きましたが、高速走行でも同じ事が感じられます。
最初にダンパーが効かない状態での、スコンと言う沈み込みがあり、半拍遅れてダンパーが仕事を始める感じ。
サスペンションがストロークしないうちに、ブッシュの反発による揺り戻しが重なる感じで、小入力でのピョコピョコ感がちょっと残念です。
この辺りもほんのちょっとだけコストを上積みするだけで、劇的に改善しそうな部分だけに「惜しいな〜」と感じてしまいます。
さて、代車生活はもう少し続きそうですが、今後どのように印象が変わって行くか乞うご期待。(誰も期待していないって)