デビット・リチャーズ・・・
消えたかと思ってたけど、元気そうでなによりです
さて、F1が開発の現場であることを、改めて語っている訳ですが
今のF1は、エンターテインメントだからって画一化しようとするのが
沢山居ます
個人的にはF1の衰退は、こういう開発の制限にあると思ってます
予算が掛かり過ぎるとか言いますが、
開発以外にも莫大にかけている予算を制限するのも一つだと思うし
富裕層向けに豪華にしたもの、イベントも・・・
別にF1を富裕層向けのイベントにするなら、別に構わない
少人数に高額のチケットを売って、豪華なイベントを見せればいい
でも集客人数を気にするなら、車の開発よりもサーキットが負担する費用をさげる
チームが富裕層を呼ぶために使う予算を下げるなどすべきではないかと思う
WECのピットやパドックなんて地味だし
あれこそレースだろうって思うこともある
まぁF1は、華やかな別世界って演出もいいのだが
劣化させると、とことん劣化して、観客を蔑ろにする運営やチーム関係者が
出ってきますからね
国内レースなんて、まさにそういう部分がある
まぁ個人的な体験と意見なので、全体がそうとは言いません
でもエンターテインメントをやらないといけない部分は、最低限守る
観客あってのイベントって分かって無ければ、ダメだと思うのですが
F1はそういう部分を極端にして、車への投資を制限する
個人的には、どんどん魅力が減ってるような気がします
それなら、インディでも、SFでも変わらないって思うのです
個性の喪失は、永続的な人気の低減になるのです
その個性の一つが、PUなのだと思うのです
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F1パワーユニットの重要性……モータースポーツは先駆者であるべき?
BARホンダやベネトンなどのチーム代表を務め、
プロドライブの会長を務めるなどしたデビッド・リチャーズは、
画期的な熱効率を達成している今のF1ターボ・ハイブリッドエンジンの評価を
貶める”愚かな”内戦を批判した。
1990年代にはプロドライブを率いてWRC(世界ラリー選手権)に挑戦、
2000年代には
ベネトンやBARホンダのチーム代表を務めたデビッド・リチャーズ。
彼はイギリスで行なわれたオートスポーツ・インターナショナルに登場し、
現在のF1エンジンについて語った。
リチャーズ曰く、
今のF1のターボハイブリッドエンジン(=パワーユニット/PU)は
非常に優れた動力源であり、
内部からそれを批判するのは”愚かなことだ”と考えていると主張した。
「今のPUは、エンジニアリングの卓越性という意味では非常に貴重であり、
明らかに驚くべきモノだ」
今のF1用PUは、熱効率が50%を超えているとも言われており、
非常に効率が良く、そして高い出力を誇る動力源なのである。
「しかしバーニー・エクレストンは何をしたというのだ?
彼は『この音は好きじゃない。こういうのはあんまり良くないね』と言い、
このPUを馬鹿にしたのだ」
「彼らはファンの好奇心を煽るようなことはしなかったし、
『我々が作ったモノを見てくれ! 我々の素晴らしい技術を見てくれ!』
などということも言わなかったんだ。
彼らは実際に、内戦のようなことをしていた」
「それは実に愚かなことだった。
自分で自分の足を、拳銃で撃ったようなものだ」
リチャーズは、これまで同様モータースポーツは、技術を先取りし、
市販車にフィードバックしていくための分野でなければならないと考えている。
「ポジティブな側面がある時には、
ゴムや化石燃料を燃やして走り回ったことを謝罪することを考えるのは、
とても簡単なことだ」
そうリチャーズは語った。
「我々はイギリスで、電動カートを発売しようと考えている。
そして、英国におけるこのスポーツの、持続可能な燃料を探しているわけだ。
それと同様に、様々な取り組みを検討している」
「モータースポーツは、
長い年月にわたって非常に多くのテクノロジーを先導してきた。
しかし今では、
『我々はエンターテイメントであって、
もはやテクノロジーが求められる時代ではない』
という”罠”に陥ってしまったと思う。
モータースポーツは、再び牽引役を務めなければいけない。
先を行き、何ができるかを示さなければならないんだ」
WEC(世界耐久選手権)は、
2024年から水素燃料電池車が参戦できることになっている。
リチャーズはこの動きを賞賛。
そして主催者側が、技術の進んでいく先を定めるべきではないと主張する。
「政治的な人間は、単純なメッセージを送ってしまう傾向がある。
『電気が答えだ。電気自動車……その道を行こう』などと、
ただ言うだけなんだ。
でもそれは絶対に愚かなことだ」
「他にも多くの技術を探し求める必要がある。
長期的に考えるんだ。
水素ではない新たな技術を思いつくかどうか、それはわからないけどね」
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PUの音は、昔のV12,V10,V8に比べると静かである
デモ走行で、クラシックF1などが走ると、鈴鹿サーキットの1-2コーナーで
聞いていても、スプーン辺り(だと思う)の音が聞こえてくる
でも、これはエネルギー的には、使われなかったものを外へ放出しているだけで
単なる損失
エコ、燃焼効率の開発を考えれば、音にこだわる必要はないのである
でもF1は自らの足に枷をつけた、そして自ら行為を批難しているのである
それは、メーカーごとの力の誇示にも現れる
まぁレース以外で誇示しようとしているのは、一社だけだが
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F1パワーユニット開発競争…ホンダが依然として頭一つ遅れている、
とルノーのエンジン責任者
早いもので、1.6リッターV6ハイブリッド・ターボエンジンが
F1に導入されて7シーズン目を迎えようとしている。
メルセデスはルール施行の7年も前から開発を進めることで
莫大なアドバンテージを築き、この時代の覇者としての地位を確立させた。
とは言え、シーズンを経る毎に先行開発による”貯金”は縮小しており、
昨季は遂にフェラーリが最強PUの称号を手にした。
ホンダはどうか?
メルセデスのエンジン部門の責任者を務めるアンディ・コーウェルは、
2019年シーズンのパワーユニット開発競争で
最も大幅な性能向上を果たしたのはフェラーリではなくホンダだと考えている。
昨年のレッドブル・ホンダはシーズン途中にドライバー交代劇がありながらも、
3勝を含む9つの表彰台を獲得してPUの進化の程を見せつけた。
だがルノーに言わせれば、
ホンダとライバルとの差は今も歴然としているという。
ルノーのエンジン部門を率いるレミー・タフィンは、
ホンダは他のサプライヤーと比較して未だに頭一つ遅れていると主張。
更に、ルノーエンジンはメルセデスよりも高性能だとの考えを示した。
「
エンジン性能という面では、
我々はメルセデスやフェラーリと激しく争う立場にある」とレミ・タフィン。
独AMuSとのインタビューの中で
パワーユニットサプライヤーの勢力図について見解を示し、
「メルセデスは我々よりも若干遅れているが、
フェラーリは我々よりも少し先行している。
ホンダは一歩遅れている」と付け加えた。
フランスのエンジンメーカーが考えるPU序列は、
上から順にフェラーリ、ルノー、メルセデス、そしてホンダということだが、
レミ・タフィンは
「今日の馬力差は以前のように50kW(約68馬力)といった水準ではない」
とも述べ、各PUの出力差は比較的小さいと説明する。
「フェラーリ、メルセデス、
そして我々ルノーは5~10kW(約6.8~13.6馬力)差に収まっている。
ホンダは我々から15~20kW(約20.4~27.2馬力)ほど遅れている」
レミ・タフィンはルノーの2019年型PU「E-TECH 19」について、
同社としてはハイブリッド時代における
2番目に大きなステップアップを果たしたエンジンであり、
これは「通常であれば3年かかるレベルの飛躍」だとしている。
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これ、原文を読んでないので、偏向されずに素直な翻訳結果という条件で考える
ルノーは、PUについては語っていないのではないだろうか?
彼らは、エンジン(内燃機関)について語っていると考えている
まぁ個人的にですが・・・
ルノーの弱点は回生システム(MGU-H、ES,MGU-K)です
兎も角壊れる
RBRと組んでいたころは、RBRがMGU-Kを用意?したことがあるぐらい
この分野に関しては、日産のサポートを昔は受けていた
しかし、いま、日産とルノーの関係は冷えている
特に技術分野においては
ルノーは、PU規格へ変更の際にも、内燃機関側に注力し、回生システムを
軽視した
要は、加速に回生は使うが、基本はエンジンが車を走らせる考えである
燃料不足時は、燃費走行を行えばいいと考えていた
これはフェラーリも近い考えであったが
メルセデスは、回生システムを優先して使うことを考えた
加速のみならず、継続的な使用により、ストレートスピードを上げたのだ
14年時は、まだ燃費に問題があったが、回生システムの永続的な使い方による
ストレートの速さは、燃費優先の走行においても優位性を保ち
圧倒的な強さと、安全使用によるPUの寿命を延ばした
この延びた寿命を使いうことにより、燃料の搭載量を減らし
車の軽量化による運動性向上により、さらにその差を広げた
他のエンジンメーカーが回生システムの使い方の過ちに気づき
修正を行うのに、当時の開発ポイント制がネックになり、
さらにメルセデスの優位性が広がった
ホンダは一年遅れて参入したが、ここまでの他のメーカーの経緯を
理解出来ておらず、同じ経緯を現場で再現していった
現在、最強のPUと言われるフェラーリPUですが
回生システムの強化のため、ターボ、ESの強化が行われ
同時に燃焼システムの強化も実施した
これは、現在ホンダも実施しているのだが
ルノーにおいて、これは・・・
あまり実績が見えてこない
この辺の理由に、燃料の問題がある
14年以降、元々始まったエルフの燃料から、カストロールへ移行
カスタマーのRBRはモービルへ移行
この段階で燃料から得られるフィードバックは
ルノーPU開発へ伝わらない
これが燃焼開発の遅れになり
さらに、RBRに頼っていた感じのある回生システムの改善は
RBRと袂を分けた時点で完全独自へ
ルノーが14年以降GP優勝していたのは、RBRの力が大きく作用してたと
思っても問題はないだろう
これは、今のホンダにも言えることであるが、
燃焼機関の開発及び回生システムの開発の効果
RBRからのサポートという相乗効果が
ルノー時代とは違うことは、RBRのコメントから現れている
では、ルノーのいうエンジンの馬力差とは?
これは、エンジンの特性の差ではないかと思われる
車体を見ても、
ローダウンフォースでストレート重視の跳ね馬とルノー
ハイダウンフォースでコーナリング重視の銀矢とRBR
ローダウンフォースは、ロードラックといえる
ハイダウンフォースは、ある意味、ハイドラックとも言える
コーナリング重視の場合、コーナーの速度キープが重視され
エンジンはドライバリティを優先し、トルクが欲する傾向と考える
しかしストレート重視の場合、トルクやドライバリティよりも
最高速、伸びを求める
これは、各レース結果を見ても、跳ね馬が優位なところはルノーも優位であり
銀矢優位ではRBRが優位である
仮に最高速を分析したとしたら、ルノーが云ってることは、肯定されると思う
だが、跳ね馬を見る限り、彼らの2019年のコンセプトでは、ワールドタイトルを
獲得することは難しいと考える
2014年のメルセデスPUの状況になれば別だが
彼らが云う通りTOPから40馬力の差では、PUの能力差だけで
圧勝することは出来ず
例えそれが1000馬力を誇ったとしても
それを正しく地面に伝え、ラップタイムに反映出来なかったら
結果は出っていないってことになる
全チームが同じ様にダウンフォースを付け、ボトムスピードの差が無くなった場合に、いかに最高速を出すか
今のF1では、そういう状況にならない限り
ルノーの主張は、絵にかいた餅だと思う
まぁこうやって、メディアに発信するのは、ルノー本社から強いプレッシャーを
強いられているのだと思うが、云えばいうだけ、ハードルが上がり
クリア出来なかった反動が大きいかと・・・
まぁこれも因果応報ですね