
英国スコットランド出身の映画俳優
サー・ショーン・コネリーが 10月に亡くなった。享年90。
ショーン・コネリー… 映画「007」シリーズの主人公ジェームス・ボンド役の印象が強い。
ここ最近 TVにてシリーズ一挙放映をしていたようで、
「007は二度死ぬ」(1967)を目にした。
舞台になった東京の風景や 日本人俳優との共演、
白のトヨタ2000GTのオープンカーで走るシーンなどが印象的だった。
この頃のショーン・コネリーは 若い。まだ30代後半。(ジェニファー・コネリーはまだ生まれていないし、彼の親戚でもない)
自分は、年齢を経てからの彼に親しみを感じていた。
なぜかと言うと、母方の祖父の姿が重なるからだ。
祖父は、骨格がしっかりしていて、柔道が強くて、
ショーン・コネリーのような長身でも目立つ体躯でもないが、醸し出す雰囲気が似ていた。
顔立ちはというと、外国に滞在していた時には 現地の人にしか見られなかったそうだ。
日本人です。チガウ。だから日本人です。イヤ、チガウ。そんなかんじ。
真似てつくれるものではない、ダンディな佇まい。
そう言う私自身にも、祖父の隔世遺伝がある と勝手に感じている。
母に言わせると、歩幅が大きいところ“は”似ているそう。
だったら、スコットランドではないけど 前世イタリア人…
つまり西洋人と信じて疑わない私の顔面も ショーン・コネリーにも似ていてよいはずなのだが、
これがもう 冗談でも絶対口に出しちゃならねーぐらい似ていない。おかしいなぁ…。
前世イタリア人です。チガウ。だからイオソノイタリアーノです。ゼッタイチガウ。
【 ショーン・コネリー 思い出映画 その1 】
「007」なら、復帰作とも言える
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)が好きだ。
ラニ・ホールの主題歌をバックにアクションするオープニングがかっこよかった。
この作品は、タイトルに007の名は冠しておらず、シリーズの中にも数えられていない。
シリーズのボンドはロジャー・ムーアが演じていた時代だから、特別編のような存在かな。
Never Say Never Again ( Lani Hall )
この映画は繰り返し何回も観た。
ラニ・ホールが歌い終わったら最初に戻ってリピート。
だから 歌の後から始まる本編は知りえない。胸チラあるが尻はない。
私は 映画鑑賞が好きで、数えてはいないが 1000本以上は観ているはず。
1000本つったって大したことはない。鶴なら年1回、亀なら10年に1回観れば到達する。
でも、007シリーズは観た記憶があまりない。気が乗らないというか…なんでだろ。
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映画を観ながら 似ていると思った有名人さんペアを
「sokkuri」に投稿しているので、よかったら見てネ。
(高評価?なのは、ボリス・ベッカー/ルパート・グリント、
キルスティン・ダンスト/マギー・ギレンホール、新庄剛志/竹内力あたり。
“そう思わない”に投票されてると凹むんだよなぁ、YouTube投稿もそう。)
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【 ショーン・コネリー 思い出映画 その2 】
思い入れのある もうひとつの主演タイトルは、マイナー作に分類されるかもしれない。
1988年の
「ファミリービジネス」がそれ。
理由は、私が免許を取って初めて運転した我が家の愛車マツダ・カペラが登場するから。
登場と言っても、カーチェイスの巻き添えを食うシーンに一瞬映るとかじゃないよ。
より長尺の日本車登場なら「デュー・デート」(2010)でのGHインプレッサなんかもある。
(居眠り運転でダイブしてスクラップになるあれはかわいそすぎる。当時の現行型なのにTT )

Mazda 626 (日本名カペラ)
ダスティン・ホフマンが運転する横に、ショーン・コネリー。
この写真からは見えにくい いや 見えていないが、後席にはマシュー・ブロデリックが乗っている。
うちの型のカペラに…。劇中だからしっくりきてるけど、
実際を想像すると 似合わね~ かつ 有り得えね〜^^;
元マツダファンの自分としては、レッドカーペットの前にこれで乗りつけてほしいところだが、
ネタにはなっても 20系プリウスのディカプリオのようにはキマらないだろうな、たぶん^^;
映画の中でのこの3人は、親子三代泥棒一家。
写真のシーンは、標的に決めたビルへ仕事をしに向かうところ。
マシュー・ブロデリックな時点で説明不要だが、
華麗に事を運んでマウントを取るような百戦錬磨の面子ではない。
長身のショーン・コネリーが 窮屈そうにカペラの助手席に乗って移動する姿は、
さほど裕福ではない事を表現していたのだと思う。
摩周湖(マシュー子)は、即席の新米。
ダスティン父は、以前は手を染めていたが復帰には消極的。
ショーン祖父は、いまだ血気盛ん。マシューはそこに憧れて加わる。
やめといたほうが…と声を掛けたくなるような危なっかしさ、
そしてどこか哀しさも漂う彼ら。
映画の内容自体も 3人のようにどこか冴えない印象で、
カペラオーナーであってもなくても特におすすめしない。
でも、オープニングは洒落ていた。この映画の雰囲気がよく出ている。
華やかな曲調が、1分過ぎたあたりでスローに変わる。
哀愁に満ちていて 心に沁みる。
なにげに名曲だと思うんだがな、これ。サイ・コールマン。
わずかに前途切れ
曲の終わりとともに映し出される灰が意味するもの…
亡くなったショーン・コネリーが重なる。グスン。
わずかに後ろ途切れ
つまらないじるしの烙印をジュジュジュのジューッと押したくなる的つまらなさではないので、
よかったら観てみてちょ。今でもたまにTV放映されています。
【 ショーン・コネリー 思い出映画 その3 】
カペラよりストーリーを重視するなら(するだろそれは)、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズとの共演作
「エントラップメント」(1999)をおすすめしたい。
あまり評価は高くないようだが、私はハマった。
駅のプラットホームでのシーンの演出は好きだなぁ。。
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子供の頃は家族皆で、大人になってからはひとりで、毎年のように訪ねた 三重志摩の祖父の家。
祖父が亡くなる何年か前、志摩に二人で居た時に、
銃撃に遭ったが銃弾が水筒に当たったことで命拾いした と 大東亜戦争時の話を聞かせてくれた。
その水筒がなかったら 自分も今ここにいなかったんだよね、おじいちゃん。
祖父が亡くなり 月日は過ぎ、
今春には 一番身近だった私の父も亡くなった。
父には、ショーン・コネリーとジーン・ハックマンとクリント・イーストウッド
この3人は90近いけど健在だよ!と、励ましたい気持ちで声を掛けていたんだ。
Myベスト「ニュー・シネマ・パラダイス」のスコアをかいた
映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネも 今年7月に91歳で亡くなっていたと 後から知った。
歳を重ねてくると さびしい思いをする機会がだんだん増えてくるのを実感している。
生があれば死もある。諸行無常だ。
かなしみは心に留めて、前を向いて生きていきたい。
次の記事は、ショーン・コネリーつながりで…
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の主題歌を歌ったラニ・ホールについて書きます。
映画「ファミリービジネス」に登場したマツダ・カペラについても、いずれ書きます。