
都心の大ターミナル駅は人混みがすごいので避けつつ、在来線の小さな駅までまずはドライブ。100円パーキングにクルマを止めて、埼京線に乗って、大宮駅へ。というわけでこの日は途中を電車利用。

写真は北陸新幹線。在来線と比べると、空気抵抗を考えてか、窓枠処理がより平坦な仕上げとなっています。
北陸新幹線で軽井沢へ行くか、東北新幹線で宇都宮へ餃子を食べに行くか電車のころ合いも見て大宮へ行ってから決めよう、というアバウトな成り行き。北陸新幹線はけっこう席が混んでいるので、乗車時間20分という手短さもあって宇都宮餃子コースをチョイスして、かつあえて数本あとの自由席切符を買って、

東北新幹線や北陸新幹線を見学。
大宮駅は14線が乗り入れる埼玉県最大のターミナル駅で、北陸・信越へ向かう分岐点となっており、東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線を見ることができます。

先般開通した北陸新幹線。

何本か見学していると、乗車する東北新幹線もやってきました。

デッキにて車窓を眺めていると、あっという間の20分で、

宇都宮へ到着。ここでもしばし新幹線の見学。東北新幹線。
東海道や九州など合わせ、一日で83万人が新幹線を利用するそうです(仏TGVで20万人)。

山形新幹線つばさ。
電車全般詳しくなく、新幹線の中でもとくに東北新幹線は本当にお手上げ状態。どれがなんだか分かりません。

宇都宮駅では通過する新幹線が見られ、その轟音たるやすさまじいです。宇都宮までは通過時に240kmの制限があるようですが、宇都宮以北へ行くと300kmや320kmでの通過を見ることができるようです。宇都宮駅で見られる240kmでも飛行機が離陸する速度約250~280キロに近い勢いで迫力もすごく、しかし本当に一瞬の出来事なので320kmではもっと一瞬なのでしょう。

宇都宮餃子みんみん前にて、赤とんぼ。ちょっとフォルムがヘリコプターに似てなくもない。それと今年はとんぼが非常に多い気がします。例年はこないのですが、自宅にもよく来ています。

トンボの羽は、風力発電、あるいは将来火星で使用する飛行機の主翼にその原理が活かされるそうです。
生物をはじめとする自然を活かした技術はたくさんありそうですが、一方で未解明も多く、例えばクマバチがなぜ飛べるのか、航空力学は今なお説明がすべてできるわけではないそうです。つい最近までクマバチが飛べることをまったく説明できず、近年は自重で飛べる説明までつくようになったそうですが、花粉を持って自重を超えてまで飛べる説明はまだ未知の世界なようです。これから航空力学やこれを支えるマテリアルの技術も発展すれば、また違った空の世界が生まれていくかもしれません。

新幹線先頭のデザインは過去には、抵抗が低い空中から抵抗が大きい水へ飛び込む
カワセミを基に研究され、あるいは新幹線のパンタグラフは鳥の中で一番静かに飛ぶフクロウ類から学んだ技術が活かされたそうです。近年の新幹線の先頭部分は
エアロストリームという形状になったそうですが、偶然の結果としてカモノハシに似た形状となったようです。他方、ハスの葉は外壁やコーティング技術、蒸気は通すが水は通さないスポーツウェアの技術に活かされているそうです。最先端の科学や技術は自然から学ぶという姿勢を忘れていませんが、我々が普通に暮らしていく中では自然からヒントを得て考えてみる、という行為が欠落してしまったように思います。家庭や仕事の問題・課題解決も自然をヒントに考えてみるということを改めてしてみようと思う餃子の旅。

挑発しているのか、威嚇しているのか、と思ったら、とんぼがお尻を上げる理由は、体温を下げるためだそうです。秋に飛ぶぐらいなので暑さに弱いトンボはお尻を上げることにより、日光があたる面積を少なくし、かつ自身へ影を作ることによって体温を下げる知恵を本能としてもっているようです。

そろそろ餃子を頂きます。
餃子宇都宮みんみん。昔は「なんで餃子は宇都宮?」と思うほどさして美味しいと思えない餃子でしたが、20年ぶりに食べてみればずいぶんと美味しくなったと思います。「まぁ私が作った餃子のほうが美味しいけど」とは家人の感想。ごもっともです。いつもありがとうございます。

新幹線に乗ることと、餃子を食べることが目的の日帰り小旅行。の予定でしたがせっかくだから軽く観光しようということになり、急きょレンタカーをすることに。クルマが手配されるまでの15分ほど駅前を散歩。
ディーゼル機関車。JRは民営化後新たなディーゼル機関車を増備をしてないそうですが、JR貨物は新たなディーゼル機関車の開発も行っており、今ではハイブリッドもあるそうです。知らないところでもハイブリッドが広がっています。

窮屈そうなのですが、それにもめげない逞しさを感じるひまわりでした。

駐車場に止まっていたホイールも赤を入れて揃えた恰好いいデミオ。を撮ったりしていると頃合いがいい時間。レンタカーを取りにいきます。

ドライブスタート。足利銀行も、東武ワールドスクエアも小田茜さんがCMをしていたなと思い、栃木と縁があるのでしょうか、とネットを見てみると栃木出身。栃木は出身者を応援する土壌が強いのかもしれませんね。

駅でお勧めされた近場の観光地ということで、
大谷という観光地へ向かいます。
宇都宮市営・大谷無料駐車場にて。近くの大谷寺を拝観する場合は駐車場が無料になるので、お寺のほうへ止めたほうが便利かもしれません。

すっかり寂れた観光地。地面は
大谷石。

天狗がなげて石を載せたとされる、天狗の投げ石と呼ばれる奇岩。
大谷・平和観音。昭和20年生まれの
磨崖仏(まがいぶつ)。総手彫りで彫られた像高88尺8寸8分(26.93メートル)、胴回り20メートルの石造観音菩薩立像ということで、横の階段で上へ登ることもできます。

観音を登ると後ろに大谷寺が見えますが、この観音とは関係ないそうです。

太陽を入れて。

次は
大谷寺。
源頼朝が「西みたく東もやってみようぜ」とスタートしたという
坂東三十三箇所、の19番に数えられています。

本堂の中は撮影禁止なので写真はありませんが、日本最古の石像でもある大谷石の壁面に掘られた、本尊・
石造千手観音菩薩立像が非常に立派でした。

お寺を散策し、

少し奥へ行くと資料館に、弁天堂。

仏像に
御止山という片道20分の小山登り散歩コースも。御止山散策はパスしておきました。

大谷と言えば、
巨大地下空間。というのを後日知り、またの機会に譲り、この日は周辺を散策して帰ることに。直射日光でけっこう疲労感も。そして夜の飲みをすっかり忘れていました。帰らねば。

散策していると廃墟みたいな建造物も。調べてみると
大谷グランドセンターといい廃墟スポットになっているそうです。廃墟界の憧れ西の摩耶観光ホテルに並び称されるほどのものだそう。日本各地、これからこのような光景が増えていきそうです。確実に。

栃木、宇都宮。軽くドライブして、そろそろ帰ることにします。

コスモスで秋を感じる。そんな余裕を持てれる年齢になりました。嬉しいのか、悲しいのか。

コストスとトンボ。見てみればたくさんのいろいろな虫がコスモスと共生。虫にとってのマンション。

秋はいいですね。これが夏だときつい。こんな日帰り小旅行もいいかもしれません、また行きたいと思いました。

まだおろしたての新車でした。けっこう乗り心地いいです、トヨタ・アクア。街乗りにもってこい。

名目GDP7.9兆円で全国17位、製造業が31%を占め、市と町のみで構成され村がない県。を統括する
栃木県庁。立派な建物です。

宇都宮東口にて。
気軽な日帰り宇都宮レンタカードライブは大谷観光含め3時間で終了です。
宇都宮駅は、
宇都宮運転所という車両基地もあるためか、駅にいろいろな電車が停めてありました。「
宇都宮運転所まつり」という公開イベントもあるようです。

怒号かと思う通過音。秋田新幹線こまち。

東北へ向けて出発。一時期は仙台へよく行ったのでそれなりに乗りました。

E2系。

そしてまた通過。

また数本後の切符を買ったので、少し見学、

を終えて、我々が乗る車両が到着。なお秋田新幹線や山形新幹線という呼称は便宜上の通称で、正式にはすべて東北新幹線に内包されるそうです。どっちでもいいのですが、ますますややこしい。

東北新幹線は車両を間違えて乗ると、行き来できないポイントがあるので気を付ける必要があります。

帰りはグリーンのさらに上の位置づけとなる、
グランクラスに乗ってみました。車両専任のキャビンアテンドも付き、シートはレカロ製、お弁当とお菓子が付いて、飲み物もジュースにお酒が飲み放題で、スリッパなどアメニティも充実。宇都宮から大宮まで20分で一人1万円ぐらいしました。「うわっ高い、たった20分で」と思いましたが、なんでも経験といことで。あとで知りましたがグランクラス料金はキロごとに区分され、かつスタートが割高で以後距離が増えるごとに少しずつ料金が上がっていく方式で、東京から仙台までとさして料金が変わらず、だいぶ割高となってしまいました。失敗です。なんとかオレンジジュースを一杯頂きましたが。結果として日本一、いや世界一割高な新幹線に乗ったことになるので、ネタとしてよしとすることに。するしかありません。

1分500円の景色。

在来線に乗り換えて、寂しく待っているドライブマシーンへ戻り、家路に着きました。
秋の日帰り
ドライブへ行こう。