祝・ビール鴨せ
いろ写真掲載数日本一を達成いたしました(少なくとも単発ブログ本日限定ぐらいでは)。鴨せいろ愛好家、そして皆様のご支援の賜物であると、心より感謝致しております。ビール鴨せいろ写真家ドライブへ行こう、略しくて土井です。
RX100M4
一期一会システム稼働時はごく稀にご褒美も。太陽の環。
日暈(ひがさ、にちうん)という現象だそうです。
1DX + 24-70F2.8Ⅱ

この日は雨。何が恐ろしいかと言えば、もう三月が半ばを数えるということです。あと三ヵ月もすれば梅雨です。
1DX + 24-70F2.8Ⅱ トリミング

ドバっと水をけっこうな勢いとまとまった量かけられました×2回。が、防塵防滴で問題ありませんでした。1DXはさすがにどのレンズを付けても、ずっしりと重みを感じます。
1DX + 24-70F2.8Ⅱ

長靴の意味があれですが、思い返してみると子供の頃は水でいっぱいになった長靴が面白くびちゃびちゃ音をたてながら歩いたものです。
1DX + 24-70F2.8Ⅱ

SIKU大物も一つ届いて。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

オールマイティに使いやすく、かつさして重さも感じない5D3に、少々扱いが難しいEF50mm F1.2L USMをつけ、テスト撮影もして子供と二人出発。家人は少々休憩してもらい。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

二人で簡単な歌を唄いながら、近くにある実家を目指します。この日はデルタを持って、途中でさらに主翼が折れて。50mmF1.2は独特な世界観を持ちつつも、ピントやコントラストが暴れると評されることが多いように思います。確かに85mmF1.2は扱いやすく、コントラストや色のりも安定していると思います。50mmは中央重点測光でメリハリを強め、かつ大口径単焦点ゆえアンダーで抑え気味にするなど、一工夫しないと、コントラストは薄目な気がします。
5D3 + EF50mm F1.2L USM トリミング
中井氏を意識した構図で子供も何枚か撮りながら。
5D3 + EF50mm F1.2L USM トリミング

スローSS気味にして、なびくコスモスを流してみましたが、子供もうごくのでうまくいきませんでした。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

実家でも中井氏を意識した構図の練習と研究。中井氏は単なる前ボケではなく、大胆な前ボケを使う気がします。そしてボケがほどよい絞りと、独特な黄金比率の構図が合わさって体に感覚として染み込んでいるのでしょう。ボケ過ぎると透過しすぎることもあり、大胆さが希薄化されるかもしれません。別の日も研究し、F値をいろいろ試したので次回掲載させて頂こうと思っています。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

なんとかという蘭も花を付けたからみてくれ、ということで一枚。本職は鴨せいろ写真家なのですが、まだ周知できていないようです。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

子供は実家で夕食をお願いして、私は家人とそば屋で落ち合うことにして、カメラを片手に向かいます。ここでも中井氏を意識した構図を練習。やはり違う。中井氏はもっと艶やかな、質感を残したままの前ボケで、それをも風情にする、と思います。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

なかなかうまくいかないときは、いつもの感性で気楽に。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

この日は都合よく、デジイチでかつ明るい単焦点とそば屋のセット。せっかくの機会にビール鴨せいろをどう撮るか、選択肢が増えました。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

家人が来るまでまずはビール。を左手で注ぎながら、右手で一眼。カメラを意識すると注ぐスピードがゆっくりになってしまいます。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

結果、泡が少ない見た目には今一なビールの完成。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

家人到着。二人で軽く一杯やる肴に、はじめてここのそば屋で「もつ煮込み」を頼んでみました。ダシの効き方がよく、ゆずの香りも漂って、これは美味しい。スタメン入りです。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

「まだ?」という一声でハッとして、乾杯。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

せっかくだからもうちょっと飲みましょう。今度は注ぐ勢いも意識して。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

プライバシーに配慮して、開放系ばかりでなんですが、
5D3 + EF50mm F1.2L USM

お待たせいたしました、いよいよ、甲高いエキゾーストノートを響かせて鴨せいろの登場です。まさか後日、鴨せいろ写真家として危機を迎えるとは、この日は知る由もありません。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

「趣味なんですみません」と、いつもは見ない店員さんへ伝え、豪華客船の旅にも負けない旅情を探します。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

まず分かったことは、プロや商用するわけでもない中の制限ある構図の中で、座る場所の重要性を思いました。つまりはロケーションのこだわり、に通ずるかもしれません。座る場所ひとつで、奥行きある写真が撮れるのか、自由度が違ってきます。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

「降り立った東北本線。雪を払いながら入った夜のそば屋。」なんていう嘘の一文を添えると、旅情が増すわけですが、であれば温かい蕎麦にするべきで、しかし私はそんなことよりもそば粉の気持ちになってほしい、その一心です。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

この日は明るい単焦点レンズ。ボケをボケボケにできて、つまりは道具によって選択肢が広がりました。同じく、超広角レンズを付ければ、限られた自由度の中でも、鴨せいろをさりげない配置にでき、旅情を増加させることができるかもしれません。カメラの道具性、他の分野の道具とパラレルで考えると、その本質のひとつぐらいは見えてきそうです。つまりは万能性や優位性ではなく、使い分けです。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

同じ写真の色をいじってみました。鉄道写真家中井精也氏は「カメラは魔法の小箱」だと言います。つまり、「報道のように目の前にあるものをいかにそのまま写すのか、が僕にとってのカメラではなく、カメラを通じていかに自分の感性を入れて表現し伝えるか、色も実際のものとはぜんぜん変えちゃいます」と言います。続けて氏は「それで写真を見てくれた人が何かの光景や、あの日の旅情を思い出してくれることがあれば嬉しい、僕の場合はそう思うんですね」、という趣旨を柔和なキャラが優しく語ります。「僕はこういう曇りでもこのように(夕暮れのようだったり、青い世界だったりで)撮っちゃいます。WBというのもいじっちゃうんですね」と解説付きです。加えて、写真を一度離れて、例えば絵画の要素や考えを検証してみると、面白いとも思います。中井氏は思いもしない結合点を見つけていて、俳句と写真の共通性なんかも考えています。写真に捕らわれすぎて考えがちになる中で、この発想すら勉強になる次第です。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

まだまだ、だとしても、蕎麦をUPで撮るだけからしたら、新しい感性が少しずつ入ってきて、扉が勢いよく放たれた気持ちです。少し絞って、もう少し背景が分かるようにしてみて。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

蕎麦を前ボケにして。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

家人のそばにピントを置いてみて。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

「まだ食べないの?大変ですね」と優しい気遣いを家人からもらい、美味しく頂けば、この日最終急行鴨せいろ、そろそろ出発です。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

ビール鴨せいろとカメラ。至福の40分、堪能させて頂きました。ここまでやって見えてきたもの。何もありません。正確に表するならば「まだ」という修飾語を主語にして付けるべきでしょうか。疑問系になってしまいましたが、今分かっていることは、もう少しで前置詞だけで会話できるようになりそうな気がしています。すなわち言語や記号性の超越です。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

ありがちなスナップですが、それもまた楽しく、
5D3 + EF50mm F1.2L USM

こうして人を入れてみるか、否かその差も楽しんでみたり、
5D3 + EF50mm F1.2L USM

尖ったところはないながらに動的静的暗所も撮れるカメラですが、このレンズは明るいレンズでありピント機構が少々古い大口径ゆえにピントリングを回すのに力がいる50mmなようで、5D3の電圧ではこのレンズと暗所だと動体の歩留まりは下がります。ちなみに85mmだとより大口径かつ古いピント機構ゆえかなりゆっくりになります。これを1DXだと素早く動かしてくれ、動体でも確実に歩留まりをあげてくれます。D5よりも1DXM2のほうが撮影枚数が少ないようですが、AF用に電量割り振りが多いと予想しています。あるいは同じ画素数程度でもソニーは1枚あたりのデータ量が多い傾向で、面白いことにこのような違いもあるのですね。画像処理に加えて、記録にも電力をより多く使っているような気がします、と機材つまりテクノロジーへの関心も忘れないでいたいものです。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

自転車をスクリーンにして、夜の灯という光を捉えてみました、と言うと少し一丁前に聞こえる気がしてきます。そんな中、子供を暗がりでMFをやってみれば、前後に激しく動く動体でも案外とできました。調子に乗って動画でもMF。ピントの山を意識していれば動きが激しくともMFはでき、むしろAFよりも楽でした。しかし視力や目の疲れという加齢に自信がない中で、あるいは老眼になるとMFできるのでしょうか。今一自分の目に自信がなかったのでAF頼りできましたが、MFやるなら今のうちかもしれません、と思い
5D3 + EF50mm F1.2L USM

そうして家に帰ると、ずっと気になっていた、しかし遠いあの日に忘れていたMF専用レンズをネットで見ている私がいました。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

55mm、85mmどちらにするか思案中です。何事もやってみる、ものではありません。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

春、色が増えてきました。
5D3 + EF50mm F1.2L USM

出身は地獄なので、敵対グループです。数年前に家人と母がカナダ旅行で買ってきたお土産。子供が生まれる前は家人の母親とも女旅もよくしてくれました。ありがたいことです。
5D3 + EF50mm F1.2L USM 大トリミング

よし、帰ろう。
鴨せ
いろを捉えに散歩に行って、そろそろ
ドライブへ行こう。次回も散歩の予定。