
朝陽が昇る早朝の東名高速。

サスだけスポーツモードに入れて、この日は愛知県を目指します。

今回の出張、その目的は本業に関して新体制移行に向けての拠点長面談や西日本の統括を託している心の友との対話、そもそも名古屋、京都の拠点は初めていきますので、遅くなりましたが友がこしらえてくれた拠点をこの目で見たい、ということと、

新事業に関しては営業活動、リサーチ活動が目的となります。本業および新事業合わせた欲張りな出張になります。

まずは新事業出張の成果発表、今回の出張での売り上げは、ゼロ円、です。従ってこの点、遡及的に遠足になった、という帰結を導き出すことが可能となります。

値上げ前な引き合いからの商談になるので、仮にすべて成約できたとしても1,600万円、値上げ後の引き合いだったら3,200万円(税別)になりますので、大幅な値上げをするほどに販売数というのは一般的に減る傾向にありつつも、値付けというのは積み上げる程に大きな差になっていくのを感じました。なお今回の値上げは同じ層の中で販売数を一定に保ちながらも売上向上を目指す施策ではなく、そもそも層を変えることを目的とし、ビジネスモデルの策定中を意味しています。

本業のほうでは、懐の深いお客様からすぐに6千万、あるいは億以上、合わせてほっともっとな場合もありますが、それらのオーダーを頂くので、それに比べますと単価という概念では安価ということになりますが、広くみれば十分に高単価な商品という見方もできるやもしれません。

想定以上の引き合いを頂いている新事業ですが、ビジネスモデルと我々のスタンスからすれば、質を落とさないように販売数をかなり限定することにより、

多少の量産化も考えてみてはいますが、残念ながら当面は年間販売数10が限度と見ています。クラウンを10台売って1年終わるかのように換算すれば営業成績としては厳しいものになりそうなスモールレベルです。入り口の敷居を若干さげて、クレーム発生を前提に、とにかく売りまくりお金を集める、という悪徳な方向も設計技術的には可能であると感じました。そのような着地を目指し、名も知れぬ会社から大手企業まで「カモか鳩を探している」ような節も感じています。

当方のスタンスではマーケットも大きいわけではなく、臨界点はかなり低いビジネスです。基本方針と致しましては、当面、ほどよく地方に足を運びながら、いろいろな方に出会う楽しみにしつつな、私のライフワークにしていきたいと検討中です。

今回の出張では、購入希望者1名、高確度なご検討者2名、その後のフォローアップをすれば3成約を果たせると思いますが、希望者の方にはお申込みを辞退させて頂く運びとする予定です。けしていわゆる殿様商売なわけではありませんが、希望者に手を挙げてもらいつつ売る側が売る相手を吟味レベルで選ぶという、なんとも申し訳ない、かつどちらかといえば稀有なビジネススタイルかもしれません。

一方で、それだけ魅力も、価値もある商品ではないかと考えています。元幼稚園送迎専用車である営業用途になっている車両。営業車としてみるとなかなかに贅沢で前後50対50の重量配分ならびに自動運転含め、長距離はこれ以上ないほどに快適かと思いますが、今回、移動してのお食事のお誘いをお断りし、あるいは商談が終われば相手が先に帰るように電話をしている振りや、拠点に行けば拠点前には止めず、最大で1キロ徒歩もするなど、使い勝手が悪い面も感じています。

信頼も実績も評判も何らの他者評価がない状態ですので、あまりにも入り口の敷居は高くできませんが、現在は価格でお問い合わせいただく属性の調整を行っている段階な中に、

仕事ととなると極度に無駄をしたくない持病の性癖があり、3週間で109件のお引き合いを頂き、すべてご商談することも対応できず、すべて電話もできませんが、まずは定型メールでご返信して、向こうからお電話が掛かってきたケースのみ電話でお話をして、さらにその中からお会いする方を絞っている、

という一見するとやる気がない反響営業スタイルです。上司がいればすべて電話をかけろ、せっかくの見込み客だろ、一件あたりいくらのコストがかかっているんだ、と叱責をもらうやり方かもしれませんが、一件あたりのお問い合わせコストは3,027円であり、一か月あたりに直せばさらに下がっていくことになります。

こちらではリサーチ目的でお伺いをいたしました。大変に勉強をさせて頂き、御礼申し上げる次第ですが、こちらの方合わせ、ご意見はすぐにフィードバックして、日々メニューの更新調整、あるいはビジネスモデルの要件定義かのような要素のマイナーチェンジを行っています。この写真を撮ったあと、英国車乗りの方からお声がけ頂き15分ほど、車談義も旅の風情調となりました。

名古屋のモーニングであれば餡にするのも一つだったかもしれません。

7時間におよぶリサーチ業務長丁場のあとの宴。

初見にまず説明してから検討時間があり、二回目の商談申込があり、そこで契約の実際的検討に入るまたはお申込み頂く傾向にあることも分かってきました。いずれにしましても一度目の商談をするとかなりの高確度で成約に結び付いていくように手応えとしては感じています。なおキラーフレーズはまだ見つかっておりません。

家人が予約してくれたホテルに到着です。家人から借りてきたTポイントカードと、フロントでもらったラベンダーソルトの入浴剤は使うことなく、ポケットに溜まった小銭を出して、心地よい大浴場ライフで旅の疲れを癒したあとは即寝して、

翌朝窓の下を見れば、我が営業車の対角にGクラスを見ればこれも恋しくなり、

朝から名古屋でのもう一件予定している商談に向かいます。

出張外も合わせ新価格での導線の方含め現在5名様ほどうち2名様は本業の同業の方からお申込み希望を頂いており、審査会という形にて、うち一名様は積極的にご購入を頂きたい第一号、加えて第二号、第三号となる方の見込みをイメージしています。

最高値10分200円、最多値20分200円のエリアで、40分200円を徒歩も加勢して見つけるコスト意識、いやせこさ。とある予算は今月600万円使ったり、毎月1,500万当たり前に使ったり、利益や納税ゾーンを思えば、ここで数百円けちることが何になるのか分かりませんが、心の中でこのような結界も大切にしたいと考えています。

商談と朝食を終えて、次は京都に向かいます。

まずは現状で一件または三号まで成約し試走としつつ今後本腰を入れるのかも考えてみたいと思いますが、各種手応えを勘案し、若干敷居を下げて、商品クオリティも下げつつ保証は手厚くし、その分空いたエネルギーを量産に回し、実績を作ったあとに再度改めて値上げしていく方向で、再考プランを来週あたりから試してみたいと考えています。

一人でやるからできる、気楽な設計変更です。これが組織となってくると、説明したり仕切り直しをしたり、あるいは度重なる制度変更にモチベーションダウンのアップをしたり、もしくは稟議を通したり、お伺いしたりと手間暇がかかりますが、一人であれば自由自在です。

「無謀だ」 「どうせうまくいくわけがない」 「そんなに甘くない」 「あいつには無理だ」 「向いていないと思う」 「夢を見るのは自由」 「プランはいいけど実現できるのかね」などなど、創業するにあたり思われそうな、どのような心象を持たれるケースや状況であっても、

創業するときというのは本人の主観は極めて楽しいと感じるケースに溢れているのではないかと思います。不安が襲って来るのは、事後的となる創業後かもしれないと考えれば、まるで不貞な男女関係に似ている心理過程かもしれません。

一人気ままに新しく事業を立ち上げていくことは、己に朝令暮改することもありつつ、あるいはときにまったく異なる事業に鞍替えすることも素直に許容しつつ、創業する心境に似ている楽しさがあるように感じます。

日本へマクドナルドを持ち込んだ藤田田氏は何店舗も出した頃、米国から来たマクドナルド幹部に「デン、お前はよっぽど暇だったんだな」と言われ「何を言っているんだ、こっちは何店舗も出して忙しかったんだ」と内心思ったという趣旨の話を読んだことがありますが、

業績を拡大するにあたり新しい店舗を出すことができないくらい本当に忙しければ、店舗が増えておらず、余裕がないと、あるいは余裕を作っていかないと社業は発展しない、という意味かと思われますが、

現状で満足することもなく、無から有を作っていく、いや「作ろう」と思うためには、相応の精神的余裕がないと、そもそも着想もせず、着手もせず、あるいは早晩諦めたりしてしまいやすいと思われ、暇な状況をいかに作っていくか、というのは重要なファクターなのかもしれません。もちろん追い詰められて否応なしに次の事業を考える場合もありますが、成功する確度が非常に下がるのではないかと内外見てきた心象です。

おやつの時間です。

印象的な様々な雲を見ながら、ときに雨は洗車をしてくれてのドライブを重ね、

京都へ到着しました。

EOS Kissでkiss局を撮る。とくに意味はありません。

本当の意味での次の事業、すなわち保守的な不動産とは別の成長の柱も考えていかねばなりませんが、

これは特段の朝令暮改で自らとの対話、情報収集を重ねていきたいと思います。数年内に見つけるような気持ちで一つひとつはじっくり、しかしゆっくり検討を重ねていきたいと思います。弱小資本という範囲内で、何の事業をやるか、という選択が最も重要な判断になって来るような気がします。

京都では拠点長面談と、拠点での商談を終えて、カミソリのように鋭い頭脳の方から勉強もさせてもらいながら、

次は大阪に向かいます。