
埼玉 八潮 道路陥没 スロープ工事は早ければきょうにも完了
2025年2月1日 16時43分
シェアする
埼玉県八潮市で男性1人が安否不明になった大規模な道路陥没で、現場で造られているスロープの工事は、県によりますと早ければ1日中にも完了する見通しだということです。消防はスロープの完成後、隊員の安全を確保した上で本格的な捜索に取りかかることにしています。
先月28日に八潮市の交差点で発生した大規模な道路陥没では、深さが15メートルほどの穴ができていて、土砂などが底から8メートルほどまで積み重なっているとみられています。
トラックに乗っていて穴に転落した74歳の男性は埋もれたとみられ、安否がわからないままです。
先月30日から進められているスロープを造る工事は、県によりますと1日午前中までに全工程の7割ほどまで進んでいるということです。
1日未明の午前3時半ごろに掘削の妨げになっていた電柱を取り除く作業が終わり、県によりますと早ければ1日中にもスロープの工事は完了する見通しだということです。
一方、穴の中には水がたまっていることから、石灰や凝固剤などを使って足場を固める作業も進んでいます。
消防はスロープの完成後、地盤の状況を確認するなど隊員の安全を確保した上で、本格的な捜索に取りかかることにしています。
東京ガス 周辺住宅へのガス供給再開
東京ガスによりますと、先月29日の夜からガス漏れによる2次被害を防ぐ措置として、周辺の住宅あわせて130戸でガスの供給が止められていましたが、対策工事が完了したため、1日午前9時ごろから、供給が再開されたということです。
住民 約20人が避難
事故の影響で、八潮市は市内の中学校に避難所を設け、31日午後6時の時点で現場近くの20人ほどの住民が避難しています。
31日夜は、市と災害時に炊き出しを行う協定を結んでいるキッチンカーの団体が避難所を訪れて弁当や温かいみそ汁をふるまいました。
避難している50代の女性は「精神的に緊張が続いているので、温かい食事で心が安らぎ本当にありがたいです」と話していました。
キッチンカーで作る団体の福元伸吾代表理事は「大変な状況が続いていますが、食事で少しでも心が和らいでくれたらうれしいです」と話していました。
大野知事“一刻も早く救出作業を”
埼玉県の大野知事は1日、八潮市の大山忍市長と現場を訪れました。
大野知事は、県の担当者などから現状について説明を受けたあと、「現場が非常に難しい状況だと改めて確認した。2次災害を避けながら、一刻も早く救出作業に取りかかって男性を救出するとともに、地域の人たちに少しでも安心してほしい」と話していました。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2025/02/01 18:22:51