SF作家小松左京氏の貴重な資料展示 県立医大の愛好家が企画
06月09日 15時18分
日本を代表するSF作家、小松左京さんの創作に関わる貴重な資料などを集めた展示が福島市で開かれています。
小松左京さんは、人類や文明の未来を描きながら科学技術の進歩に警鐘を鳴らす作品を多く発表し、地殻変動で日本列島が沈む危機を描いた代表作の「日本沈没」などで知られています。
展示は、小松さんのファンで、生前、親交のあった福島県立医科大学の主任教授、下村健寿さんが小松さんとその作品について多くの人に知ってほしいと企画しました。
大学図書館の一角に設けられた展示スペースには、本人や親族から提供を受けた貴重な資料など70点ほどが並んでいます。
このうち「日本沈没」執筆時のメモは、各地のプレートについて独自に調べて、動きを自ら計算して書きとめたもので科学的事実を重視して作品を創作する緻密な作風がわかる資料です。
また、世界に広がる感染症の恐怖を題材にした「復活の日」の展示は、下村さんが収集した、日本のほか欧米各国の映画化作品を紹介しています。
小松さんの作品が国境を越えてさまざまな国で愛されていたことが分かります。
下村さんは「小松先生が国際的な視野を持ったSF作家だとよくわかる展示になっていると思います。科学や医学を志す若い人にもぜひ見てほしい」と話していました。
『小松左京の「世界」展』は、県立医科大学の学術情報センターで来年3月まで開かれ、見学は無料です。
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2025/06/09 20:58:00