柔らかな光

日本建築の特徴である障子は、

光を和らげ室内に均一に拡散するようになっており
室内をやさしく包んでくれます。

もともと日本人の意識の中には光と影を区別することなく親しんできました。

高温多湿の気候風土も関係しているのかもしれません。

西欧の場合ともすれば自然と人間の戦いの文化です。

日本の場合は障子以外にも、明確に自然と人間生活を区別することのない
庇と縁側など日本建築は自然と人間の間が曖昧です。

この曖昧さが、日本人の繊細な色彩感覚に繋がっているのかもしれません。

「陰翳礼讃 」　作家谷崎潤一郎が日本の伝統美について語った古典的名著です。

今は、読書の秋でもあります・・・・・