
昨年末ですが・・・
ドイツ空軍のユンカース JU88
を取り上げ
空のワークホース Junkers Ju 88 の初飛行
その汎用性の高さについて。書きましたが
まずは。。。
こちらのボックスアート
メッサシュミットと並びドイツ空軍の主力を
務めた、フォッケウルフ190 A5です
前に止まっているのは・・・
BMW 327 Cabriolet
1937年11月、BMWはスーパースポーツとして世に出した328のシャーシに、
326のフロントサスペンションと328のリアサスペンションを組み合わせ、
326のエンジンを搭載した326と328二つの特徴を
併せ持ったデザインのホディ327を発表しました。
327はスーパースポーツの328に対し、
ラグジュアリーモデルとして誕生しました。
327のエレガントなスタイリング、上質なインテリアは、
当時の最高級パーソナルクーペに位置しており
総生産台数1,396台中、カブリオレボディは410台です。
翌年1938年には、327から新たに改良を加えられたモデル327/28が発表されました。
328と同様のエンジンを搭載したハイパワー仕様で、327の進化版と言えるモデルです。
327/28の最高速度は135km/hに達しました。当時もっとも高級なクラスに属し、
総生産台数は596台でした。
さて・・・こちらの航空機
フォッケウルフ Fw 190
当時のドイツ空軍の主力戦闘機
メッサーシュミットBf109のバックアップとして開発され1938年に初飛行
当初は、無骨なスタイルに空冷エンジン
液冷王国のドイツ空軍の首脳陣の評価は
あまり芳しい物ではありませんでしたが・・・
実戦に配備されると・・・・その性能は開花し
その耐久性と汎用性の高さから、
終戦まで最前線で活躍する航空機となります。
液冷式のエンジンが主流である欧州諸国の中で
極めて珍しい空冷式のエンジン
この、フォッケウルフ Fw 190に搭載された
エンジンが、星型14気筒のBMW801
以前書かせていただいた、Ju 88をはじめとする
ドイツ空軍の大型機にも搭載されたエンジンです。
日本陸軍も、この性能に注目し
評価試験機として、Fw 190 A-5を輸入しており
評価試験の結果として Bf 109 E-7、Fw 190 A-5、P-51Cの3機種を優良
その内でもFw 190が最も優秀と評価
Fw 190 A-5のエンジン装備と空力処理の方式は、
後に、五式戦闘機の開発時に参考とされました。
このように、航空機エンジンと深いつながりのある
BMW社ですので、黒の縁取り、白と水色でクロスした円形デザインの
エンブレムについて、多くの方が
「青と白の分割された円は青空をバックに回転する飛行機のプロペラ」
に由来する事をご存知かと思います。
しかし、近年この説は、違うと掲載したのが
BMW Roundel: Not Born From Planes
かの・・・ニューヨークタイムスのStephen Williams氏の記事
BMWの前身は、Rapp Motorenwerke(ラップ・モトーレン・ヴェルケ)で、
この前身企業をモチーフとしたのではないか?ということなんです。
そして、BMWエンブレムの青・白の配色は、BMW本社がある
バーバリア州(バイエルン州)の州旗と論じています。
しかも・・・BMWが会社のエンブレムを登録したのは1917年。
BMWエンブレムがプロペラを模した表現がなされたのが1929年
という事なんですね・・・
これを掲載したのが、クオリティペーパーの
ニューヨークタイムスっだった事で、様々憶測がながれ
あたかも、これが真実であるかのように伝わってしまいました。
BMWロゴマーク(エンブレム)の本当の由来
自動車メーカーBMWのロゴの由来が"回転するプロペラを意匠化したもの
では・・・BMWは、架空の事実を放任していたのか?
という事になりますが・・・これは違うように思えます
なぜなら、歴史的な背景とは別にロゴマークの意味付けが
なされることにより、BMWのブランドイメージ(企業的戦略)を確立した
と考えれば、プラスはあるにせよ、マイナスがあるとは思えません。
この事は、ニューヨークタイムスの記事に対して、BMW-AG本体が
マークの由来とされる「プロペラ説」を否定する告知を
正式に行っていない事でも分かります。
メーカーが公式に認めないニューヨークタイムズの記事は
歴史的な過程は正しいのかもしれませんが・・・
ゴシップ記事と判断されても
仕方ないことかもしれませんね。
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Posted at
2017/02/12 23:08:05