令和２年（２０２０年）７月豪雨に係る災害派遣

令 和 ２ 年 ７ 月 １ ５ 日
統 合 幕 僚 監 部









全般

○ ７月３日（金）夜より、九州南部で断続的に大雨が降り続き、
　７月４日(土)０４：５０、熊本県及び鹿児島県において大雨特別警報
　が発令。球磨川において越水が発生。
○ ４日（土）０５：３６、熊本県知事から第８師団長（北熊本）に
　　災害派遣要請。
○ ４日（土）、１０,０００人態勢をとり、現地において人命救助活動等を実施。
○ ５日（日）、即応予備自衛官の招集に関する自衛隊行動命令
　（最大約２００名）を発出。
○ ７日（火）、０４３０に福岡県知事から第４師団長（福岡）に、
　１０：３０に大分県知事から第４師団長（福岡）に災害派遣要請。
○ ７日（火）、自衛隊は陸上自衛隊西部方面隊を基幹とし、
　　２０,０００人態勢をもって災害派遣活動を実施。
○ ９日（木）、即応予備自衛官を最大約４００名、
　　予備自衛官を最大約１００名招集する自衛隊行動命令を発出。
○ １３日（月）、山口県知事から西部航空方面隊司令官（春日）に
　　災害派遣要請。
○ １４日（火）、現地において人員約２，８００名、
　　航空機２機（回転翼機１機、固定翼機１機）により土砂・流木等処理、
　　生活支援等を実施。



自衛隊の活動実績（１４日（火））【１４日（火）２４：００現在】

活動実績

１ 人命救助活動・行方不明者捜索
　【救助者数（地上・航空合計）：０名（累計１,７７４名）】

（１）地上部隊／活動実績なし。
　　【救助者数（地上）：０名（累計：９８１名）】

（２）航空機／活動実績なし。
　　【救助者数（航空）：０名（累計：７９３名）】

２ 災害廃棄物処理、土砂・流木等処理

（１）災害廃棄物処理／活動実績なし。
　　【実績：０ｔ（累計：約５０４ｔ）】

（２）土砂・流木等処理

〇第４２即応機動連隊（熊本県・北熊本）等の約１４０名が
　芦北町（４か所）及び津奈木町（１か所）において
　土砂・流木等処理を実施。 【実績：約４２１ｔ（累計：約１，５０２ｔ）】



３ 道路啓開

〇第２４普通科連隊（宮崎県・えびの）等の部隊約２４０名により
　芦北町（２か所）、球磨村（１か所）、人吉市（３か所）
　において活動を実施。【実績：約１ｋｍ（累計：約２２ｋｍ）】

４ 防疫支援

〇第８特殊武器防護隊（熊本県・北熊本）の３名により
　球磨村診療所において防疫支援を実施。

５ 物資等の輸送支援

活動部隊：第１２普通科連隊（鹿児島県・国分）等の部隊約１３０名により
　　　　　４市町村において活動を実施。
　　　　　活動地域：球磨村、津奈木町、芦北町、人吉市
　　　　　【実績：約１７ｔ（累計：約２０９ｔ）】

６ 給水支援
〇第２高射群（福岡県・春日）等の部隊約１０名により
　２市町村において活動を実施。
　活動地域：球磨村（１か所）、八代市（１か所）
　【給水実績：約４ｔ（累計：約２６７ｔ）】

７ 入浴支援

〇西部方面後方支援隊（佐賀県・目達原）等の部隊約１１０名により
　５市町村（８か所）において活動を実施。
　活動地域：芦北町（１か所）、球磨村（１か所）、山江村（１か所）、
　人吉市（４か所）、八代市（１か所）
【実績：約４１０名（累計：約２，３６０名）】

８ 被害情報収集等

　地上部隊等の隊員約３１０名及び航空機２機により被害情報を収集。

９ 衛生・医療支援

〇西部方面衛生隊（熊本県・健軍）の医官等約２０名が
　球磨村（２か所）、芦北町（１か所）、人吉市（１か所）、
　八代市（１か所）において巡回診療・保健指導の実施。
【実績：約６０名（累計：約１３０名）】

１０ 連絡員

○ １３自治体に対し約５０名の連絡員を派出。
○ ４日（土）１５００、防衛省から大臣官房審議官以下４名の調整チームが
　　熊本県庁に到着。



自衛隊の活動計画（７月１５日（水））

１ 人命救助活動・捜索活動

（１）地上部隊による救助等／本日の活動計画なし。
（２）航空機による救助／本日の活動計画なし。

２ 災害廃棄物等処理／本日の活動計画なし。

３ 土砂・流木等処理

○ 第４２即応機動連隊（熊本県・北熊本）等が
　人吉市、津奈木町、芦北町で活動。

４ 道路啓開

○ 第２４普通科連隊（宮崎県・えびの）等が
　人吉市、芦北町で活動。

５ 防疫支援

○ 第８特殊武器防護隊が球磨村で活動。

６ 物資等の輸送

○ 第８高射特科大隊（熊本県・北熊本）等が球磨村、芦北町、人吉市で活動。

７ 給水支援

○ 第２高射群等（福岡県・春日）が球磨村、八代市で活動。

８ 入浴支援

○ 西部方面後方支援隊（佐賀県・目達原）等が
　芦北町、人吉市、八代市、球磨村、多良木町、山江村で活動。

９ 被害情報収集等

○ 地上部隊及び映伝機により被害情報を収集。

10 衛生・医療支援

○ 西部方面衛生隊（熊本県・健軍）の医官等が巡回診療・保健指導を活動。

11 連絡員

○ 熊本、大分、福岡県庁等を含む自治体に対して連絡員を派出し情報収集、
　連絡・調整を実施。