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2010年07月01日

大和魂の”やまと”って”山の人”と言う意味。

今日、なんとなく考えていた。

大和魂って言うけれど、”やまと”って何?

やまと=山の人らしいです。

古事記の”海幸彦山幸彦”の神話。
あれは、海幸彦=兄を、山幸彦=弟が最終的には争って弟である山幸彦が勝ち、海幸彦を家来にすると言う話です。つまり海の民=隼人(はやと)と山側の民=陸の民=山人(やまと)

海幸彦が=隼人・・・・南九州の人々です。
実は、私の故郷(宮崎)では、八重(ハエ)という地名が付く高地(丘陵)がたくさんあります。
このハエは”はえー”つまり早い(はやい)と同義語で”はやい人”=隼人となるわけです。

で、隼人は南九州に沢山おります。薩摩隼人であったり、日向の隼人です。
この隼人民族はどこから来たのか?
それは、古語で言う”南風”の事を”はえ”と言う事でわかります。この南風は台風も含まれます。だから早い意味もハエにはあり、捕まえられなく早く飛び回る虫=蝿(ハエ)ですね。
(ちなみに”東風”は”とんぷう”ではなく”こち”と呼びますね。)

という訳で、隼人は”はえの人”=南風の人なので、南方からの海流に乗って南九州に移り住んでいた先住民と言う事ですね。きっと沖縄や台湾の方から海を渡ってきたのでしょう。
先住民と考えるのは、海幸山幸の中で兄であるからです。
で、物語は山の民である”山人”、弟ですから後から南九州に入ってきた人=九州山脈を越えてきた人々が、日向の宮崎平野の海辺で漁などで暮らしていた”隼人”と山岳地帯に止まっていた”山人”と山の幸、海の幸を交換する交渉をし、隼人が山岳地帯で木の実や猟を、山人が平野部で漁をしたが、互いにうまくいかず、再度海の幸、山の幸の利権交換をする交渉をし、決裂して戦になり、海の民である隼人は戦に負け、山岳地帯に追いやられたのでしょう。
そこで、”はえ”と発音する”八重”=山の稜線を意味する漢字をあてた地名が南九州に多く残されたと考えます。
戦に敗れたとは言え、隼人はたぶん近畿への遠征軍の主力となり、そのまま大和朝廷の軍事部門の中心に長らくいたようです。(律令制での兵部省に隼人司という官職あり)

しかし、この隼人と山人の戦は、農耕に適した平野部を山人が隼人から奪うと言う事と、隼人を家来にしたという事、それだけではなく海神(わたつみ)と竜宮城と豊玉の姫と結婚する物語もあり、山人は海を渡り竜宮=琉球と手を組んで、隼人を支配下に置いた、ということも言えると思います。

天孫降臨の舞台である高千穂の地、それは高千穂町なのか高千穂の峰のある霧島なのかは分りませんが、やまと=山の人と言う事から、九州山地を越えてきた人々の事を指すのだと思います。

で、やまとの民はどこから来たのでしょう。海幸山幸の神話と日向の神話を考えれば、元々のやまとは北九州地方のような気がします。理由は熊襲退治の神話から、熊本=熊襲の元を征服している事が示唆されるからです。

やまと民族が九州を征服し、海を渡り大和地方(近畿)に遠征し古代日本を統一する神話はあながち本当なのかもしれませんね。
多分、北九州の倭民族連合と、隼人、熊襲民族の戦争は長期にわたり行われ、倭人(な国や、つま国や、やまたい国)たちは、自分達の総称を山人という連合体として隼人に対比してそう呼び合っていたのではないでしょうか?

で、山人(やまと)を大和(だいわ)という当て字にしたのは、大(だい)は大きい、和は倭であり和の意味から連合国を和の一文字で表したのかもしれません。大和=だいわのわ=倭=和=連合という風にし、征服戦争での総称である”やまと”の当て字にした。。。。。
面白い推理でしょう。
でも、大和の古代王朝が、豪族の連合国家であったのは周知の事実ですよね。合点がいくと思います。

日本の古代の歴史、邪馬台国論争、継体天皇の諸説、へたな推理小説よりも面白いですよね。

ちなみに、宮崎の西都原古墳群の男狭穂塚・女狭穂塚は宮内庁陵墓参考地となっていますし、日本最大の帆立貝形古墳(男狭穂塚)であり、九州最大の前方後円墳(女狭穂塚)なのです。
やまと王朝が、近畿に攻めあがる前に高千穂を超え日向を制圧し、幾百年か国力を高めたであろう地であり、西都の地名の通り西の都と号したのかもしれません。

違う考え方をすると、本当は、北九州の有力豪族が抗争に破れ、九州山地へ逃れ、さらに九州山脈を越え、日向を制圧し、隼人を家来にした事により海を渡る術を得て、近畿へ進出しその後国力をためてから、中国地方の豪族=出雲を平らげ、再度北九州の磐井を配下に納め、最後に薩摩へ退いていた熊襲(クマソ)を倒して古代日本を平定したのかも知れませんね。
で、神話の出発点を、最初に戦に破れた筑紫の国(磐井が支配)ではなく、やまと(山人)として結束した九州の山岳地帯を天孫降臨の地としたのでしょう。
それくらい、九州の山岳地帯での生活は厳しく、団結で苦難を切り開いた記憶を忘れないために、平野に下りても、やまと(山人)と号したのでしょう。

おもしろい推論です。

ただ、そんな推論からも、大和魂は死んでも諦めない、団結と勇気と突撃魂を表してる言葉のように思います。

サッカー日本代表は見事な大和魂を見せてくれました。
ありがとう。よくやった、よくやってくれたよ本当に。
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Posted at 2010/07/01 02:35:28

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この記事へのコメント

2010年7月9日 5:25
まず、日本神話についての極めて高いご見識に感服致しました旨、表しておきたく思います。

それと、http://minkara.carview.co.jp/userid/397689/blog/16124924/ において、丁寧なるご返答に心より感謝いたします(この論点に関してましては、後々、こちら様のブログの関連項目に関して、丁寧に私見を記さなくては、失礼かと思いますので、どうか、お時間を下さいませ。ただ、「戦前の日本は、本当に悪ですか?」という問いに関しては、私は「悪、という立場の者ではない」旨、記しておきます)。

それよりもなによりも、
この記事・・・私の心の中、血の中に本能として流れる、言語化出来ないものを、見事に言語化して下さった、という思いです。

「峠」と書いて、「やま」と読む。
「峠の車」と書いて、「やまのクルマ」と読む。
私は、自身のブログにおいて、「俺の魂は峠の走り屋だ」という価値観を据えております。
それは、「峠を走るのが大好き」という表象事実を越えた「何か」を、
ずーーーーーーーーーっと、本能的に感じてきたからであります。

私のブログの「舞台」は、「峠」からかなり脱線しているのですが、
やっぱり、「俺の魂は峠(やま)の走り屋だ」なのです。

「大和魂は死んでも諦めない、団結と勇気と突撃魂」
見事・・・この決めゼリフ・・・凄い共感しております。

それだけではなく、この記事全体が・・・、
なんと言うか、
私が、体中に流れる血液で、本能的に感じることなんだけれども、
上手く言語化する術を持っていなかった、
言いたくても言葉が見つからなくて、
だから、とにかく走るしかなかった・・・、

その言いたい魂を、凄く上手く言語化して下さったという、そういう思いが致します。
あまり上手く表現できなくて申し訳ありません。
とにかく、誠に素晴らしい記事を、有難うございます。
(ひょっとしたら、「俺の魂」に関連することで、トラックバックさせて頂くかもしれません)
コメントへの返答
2010年7月10日 22:53
こんばんは。

コメントありがとうございます。

漠然とした日本とかヤマトとか、そういったものが何なのかというルーツ探しみたいな事に興味があり、裏づけのない推論です。

ただ、やまと、と言う言葉は、訓読みですから日本語ですので、読み通りの意味を考えれば、やまと=やまひと、となるようですよ。
他の神社サイトにもヤマト=山の人と出ていました。

大和魂については、吉田松陰の、

”身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし大和魂”

という歌もあり、日本人の勇ましくも、潔い心意気もあって、死すとも諦めないと言う言葉で表現しました。

他にも、太平洋戦争の中国雲南省での”拉孟・騰越の戦い”における、日本陸軍の玉砕戦は、まさに大和魂そのものです。
たった、1280名の守備隊で中国蒋介石軍5個師団4万9千と3ヶ月間戦い抜いた拉孟守備隊。撤退も降伏もせず、敵の総攻撃を3度も跳ね返す闘魂は、蒋介石をして逆感状を言わしめたほどです。同じく騰越でも2000名の守備隊で約5万の敵軍の包囲を3ヶ月耐え抜き玉砕。
25倍の敵を前に、敵前逃亡することなく、司令部の死守の命令を守り、日本人らしく潔く散った戦いです。
勿論、私は、玉砕も特攻も肯定はできませんが、その死ぬまで戦い抜く魂に涙を禁じえません。そして、誇りにすら思います。
そこには、魂を揺さぶられる、勇気と団結と死んでも逃げない突撃精神を見出します。
ある意味、日本人の美徳でもあるでしょう。

大和魂に関するものに、もう1つ事例を出しておきます。
それは、タファサロンガ沖夜戦=ルンガ沖夜戦の方が有名でしょうか。ガダルカナルの補給としての、トウキョウ・エキスプレスの任務中の田中頼三少将指揮下の第2水雷戦隊が、アメリカ海軍の重巡洋艦部隊との遭遇近接魚雷戦に完勝した戦いです。
アメリカは、数万メートル手前から対艦レーダーで田中部隊を補足し、射程に入るや否や、レーダー射撃と魚雷攻撃をかけて来たのです。このアメリカの奇襲攻撃で先頭を行く駆逐艦「高波」が集中砲火を浴びる中、補給物資揚陸作業を中止し、直ちに「全艦、突撃」の号令で即座に近接魚雷戦の体勢をとり、敵巡洋艦部隊を壊滅させました。
この、躊躇なき田中少将の判断と、各艦クルーの対応、犠牲となった高波はサーチライトを敵艦に当てたため集中砲火を浴びましたが、その判断、どれもすごい事です。本当に勇猛果敢とはこの事でしょう。奇襲を受けながら逃げずに突撃し勝つのですから。

大和魂と言えば、吉田松陰、拉孟・騰越の戦い、そして田中頼三少将を思い出してください。

しかし、日本が戦争に負けたのは、残念ながら、大和魂が欠けたからではありません。
その敢闘精神が、戦略という一番大切なものを軽んじた結果です。
アメリカと戦争するに当たって、どうしたいのかと言う目標を決めずに”1年2年は暴れまわれます”という山本連合艦隊司令長官の言葉を受け、海軍が開戦を反対しなかった事は、まことに無責任なのです。
”どうせ勝てません、でもやれと言うなら1年2年なら暴れて見せましょう、しかし3年4年はムリです”と言う言葉には、ムリなら、なぜムリを貫かないのか、ムリな戦は出来ないと言い切る大和魂が足りないのです。
”ちょっとはできます、あとは知りません。”
ふざけるなと言う思いです。その言葉によって、300万将兵が犠牲になり、国が滅びた事を我々は忘れてはならないのです。
そんないい加減は大和魂とは言わないのです。
たとえ当時の極右軍人に暗殺されようと、ムリはムリと言い切る正義が、吉田松陰に連なる大和魂だと思いませんか?

”亡びて善し”なら日本には明治維新は無く、西欧列強の植民地となっていたでしょう。
大和魂は滅びの美学などではありませんからね。死んでもあきらめない敢闘精神なのです。

またまた熱く語ってしまいました。
すいません。
ありがとうございます。

プロフィール

「おは玉MTG の後、花園フォレストと隠れ河原のかりんとう直売所に寄って帰りましたが、道中3ヤエー出来ました。嬉しい^_^」
何シテル?   05/12 17:55
カー・ライフを中心の日記・ブログにしていこうと思います。 車いじりは一人では限界もあるので、皆さんの記事を参考にさせて頂いてます。
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