全国交通系ＩＣカード相互利用の盲点！？

いよいよ　３月２３日から待望の全国交通系ＩＣカード相互利用が始まりましたね！

私は、東京への出張が多い事からモバイルＳｕｉｃａ開始当時からおサイフケータイを利用しています。モバイルＳｕｉｃａが入ったおサイフケータイがあれば、ＪＲ東日本エリアはもちろんの事、関東の私鉄や地下鉄が加盟するＰＡＳＭＯエリアも自由に行き来出来、さらにＪＲ西日本のＩＣＯＣＡエリアでも使えるだけでなく、東海道新幹線も使えます。

これだけ使えるとほぼ十分ではありますが、関西の私鉄・地下鉄・バスが加盟するＰｉＴａＰａエリアだけが使えないのが残念でした。

そして、全国交通系ＩＣカード相互利用が始った３月２３日からモバイルＳｕｉｃａで、ＰｉＴａＰａエリアをガンガン使ってみました。これまで別に持っていたＰｉＴａＰａカードで利用していた阪急、大阪市営地下鉄、神戸市営地下鉄を使ったのですが、やっぱり便利です。但し、利用方法には一部制限があってＪＲ西日本の駅から乗車してＪＲ東海の駅で降車するようなエリアをまたぐような使い方を出来ません。これは、鉄道会社が別と言う意味ではなく、あくまでもエリアです。

その為に近鉄奈良から乗車して阪神三宮で降りても、問題無く使えます。

ところがサービスイン直後の問題だったのか、それが使えなかったと言うのが今回の話です。

前置きが長～い（爆）

それは、３月２７日の事です。
近鉄のとある駅から近鉄奈良駅から阪神三宮駅まで直通の電車に乗り、終点の阪神三宮駅でおりました。降車時に改札を通過してもゲートが問題無く開き、「やっぱり便利だなぁ～」と思ったのですが、週が明けて４月１日に顧客先に向かう為に地下鉄を利用しようと自動改札におサイフケータイをかざすと「出場記録無し」のエラーでゲートが開かない！！

「なんで？」

と思ったものの顧客先に向かって急いでいるのと、後ろの人に迷惑になっているのでＰｉＴａＰａカードで取り敢えず目的地に向かう事に・・・。そして、帰りに同じく自動改札ににおサイフケータイをかざすと「出場記録無し」でエラーに・・・。駅の係員に聞くと

駅員：「近鉄○○駅を入場されたままになっていますね」
私：　 「どうすれば良いんですか？」
駅員：「近鉄さんに行って未精算の料金を精算して出場記録を入れてもらって下さい」
私：「き、きん、きんてつ　ですか・・・」
駅員：「はい」

ここから一番近い近鉄の「大阪難波」までは60kmも離れているのに、近鉄に行けと・・・と、唖然とするものの「そうするしかないか・・・」取り敢えずは、２０ｋｍ先の阪神三宮に向かいました。

３０分程電車に揺られ、阪神三宮に到着。　ここから大阪難波までと思ったものの、２７日には阪神三宮で降りた訳で、ダメもとで阪神三宮の駅務室で聞いて見ると、ここで精算出来ると・・・。但し、既に月をまたいでいるので、一度入場記録を消去して、再度乗車料金を払うと言う事で解決しました。

でも、これが出来たのは元々阪神と近鉄が相互乗り入れしているＰｉＴａＰａエリアなので出来た事で、他の鉄道では出来ないようです。

そもそも交通系ＩＣカードでもＰｉＴａＰａエリアだけは特別で、Ｓｕｉｃａなどで他の多くの交通系で行われているプリペイド方式とは異なり、公共交通機関の乗車ＩＣカードとしては世界初のポストペイ（後払い）方式を採用しているせいか、電子マネーはＰｉＴａＰａだけは他エリアで使えまえせんし、自動改札を通過する際に表示される内容も異なります。基本的後払いなので、残高と言う概念がありません。但し、利便性を考えてか、ＳｕｉｃａとかでＰｉＴａＰａエリアの改札を通っても、あの自動改札の小さな画面の下に小さく残高が表示されていますが、メインで大きく表示されているのは、本来後払いで徴収される利用料金になります。

世界初のＰｉＴａＰａかもしれませんが、このシステム開発当初の2002年には日立製作所とＪＣＢがシステム開発を担当していましたが、翌年に突如として日本総合研究所および三井住友カードに変更したと言ういわくつきで、当時私の仕事にも多少影響がありました。

・・・と言う事で、ようやく今回の話題のまとめですが、

ＰｉＴａＰａエリアで出場する時にはきちんと出場出来たかをきちんと確認した方が良いです。



本当のところはどうか分かりませんが、関東方面のお住まいの方が関西に出張に来て阪神電車をＳｕｉｃａで降車して、うまく出場出来ずに東京に帰ってから出場記録が無いと言う事になると、東京駅とかで「阪神電車に行って下さい」と言われてしまうかもしれません。（爆）