
ナビゲーションの自車位置ズレ調査が継続調査となり、連休前までの解決が間に合わなかった事から緊急対策が必要となりました。そこで、今回連休の前半を乗り切る為に用意したのがパーツレビューでレポートした「 Lexus Smart G-Link ナビゲーション 」です。
パーツレビューでは、ミラーキャストレシーバーを使ってスマートフォンの画面をナビ画面に表示させていましたが、今回はタブレットを用意して、こちらのタブレットをCDトレイの入口で固定し、この状態で利用する事にしました。
この構成で乗り切る事にした理由は以下の通りです。
今回の自車位置ズレ問題は、自力でいろいろと切り分けていき
1.高架下や防音壁横、高い建物の付近、背の高いトラックの横で自車位置ズレが発生する。全くの天空の下で自車位置ズレは発生しない。
2.ルート案内中に発生する。ルート案内中で無い時には不明。
3.ETC2.0ユニット付きでも無しでも自車位置ズレは発生するが、ETC2.0ユニット付きの場合には100%自車位置がズレる
4.ETC2.0ユニット付きだと自車位置ズレが発生した後に天空の下に出ても自車位置が10分くらいは戻らない。ETC2.0ユニット無しだと、天空の下に出てくると自車位置が戻る。
5.渋滞のような低速度での走行ではルート案内をしていても自車位置がズレる事がない。
6.案内・警告音声は、正しい自車位置を認識している
7.Carplayでは位置ズレが発生しない
と言う事が分かっていますが、こうなると純正のナビゲーションユニットで自車位置ズレを発生させないようにする為には、
・ETC2.0は切り離す。
・高架下や防音壁の横をさけて、高いトラックとの並走も避ける
・時速20kmくらいで走行を続ける
と言う事となり現実的ではありません。
純正のナビゲーションソフトが使えないとなると、現実的な対応策と言うとCarPlayを使うか、スマートフォン用ナビゲーションアプリを使うかのいずれかになります。Android Autoと言う選択肢もありますが、Android AutoはナビゲーションソフトがGoogle Mapしか使えない為に除外しました。その理由は、Google Mapはこの春からかなり劣化したからです。また、CarPlayを利用した場合ですが、実質Apple純正地図しか選択の余地がありません。CarPlay対応ソフトとしては有料のナビタイムやYahooカーナビがありますが、いくらナビタイムやYahooカーナビでルート案内中であったとしても、車両側のナビゲーションボタンを押すとApple純正ナビに切り替わると言うCarPlayの意味不明な仕様や、音声検索を使った検索結果はApple純正地図としか連携出来ないと言う、いつものApple自己中心的仕様の為です。
CarPlayがスマートフォン用ナビゲーションアプリよりアンドバンテージがあるのは、車両側から自車位置をもらっているのでトンネルなど全くGPS信号がない場所でもルート案内が出来ると言う事です。しかし、最新の情報では、これが怪しくなってきました。これは後程説明します。
さらにカーナビゲーションソフトとしての出来を総合的に見てみると、やはりスマートフォン用ナビゲーションアプリの方が圧倒的に使い勝手が良いです。スマートフォン用ナビゲーションアプリには、ナビタイムやYahooカーナビなど多数あります。きちんと使い込んでいけば、より自分にあったものが分かるかもしれませんが、この短期間で対応する為には、今年初めまで乗っていたLexusのナビに一番近い「Lexus Smart G-Link ナビゲーション 」がベストだろうと言う事での判断です。
ミラーキャストレシーバーを使ってスマートフォンの画面をナビ画面に表示させても良かったのですが、そうなると音楽もスマートフォンから再生させる必要があるのですが、その準備が間に合わない事と、もうここまで来ると話のネタとして、純正ナビゲーションのダメダメぶりと比較するのも良いかと思ったからです。それで試運転で撮影した動画が以下の通りです。
純正ナビは自宅から数キロ走ったところで、この有様です。本当にふざけているとしか思えません。残る問題としては、この「Lexus Smart G-Link ナビゲーション 」が使えるのが平成の間だけと言う事です。後半戦をどう乗り切るかも考えなくてはいけません。
最後にCarPlayがズレない件ですが、もしかするとズレる時があるかもしれません。CarPlayに接続したiPhoneは自車位置を車両側からもらっているのですが、全くGPS信号が無い時でも正しい自車位置がもらえるかが怪しいからです。
先週まで代車として、私のCX-8と全く同じハードウェア、ソフトウェアの試乗車を借りていましたが、この試乗車でも自車位置ズレが7回発生しています。そこで追加で検証した事があります。それは「GPSからの位置情報は正しいのか?」です。元々、ナビが進行方向に対してカクカクと動き出した後に突然自車位置が飛ぶのですが、この現象が高架下や防音壁横、高い建物の付近、背の高いトラックの横で発生する事からGPSアンテナの問題かと思われていました。そこで、マツダコネクトのコマンドでGPS座標を表示させたまま、自車位置ズレが多発する国道43号線を走行してみました。また、方位についてもナビSDを入れないまま走行して確認してみました。

その結果、GPSについては測位されている座標位置には問題が無い事が分かっています。そして、前回の動画、
及び、今回の動画でも分かるように、自車位置が飛ぶ時にはいきなり飛びます。これは防音壁に囲まれた天空が開けた高速道路上でも発生します。これから何が言えるのかと言うと純正ナビゲーションソフトの不具合の可能性は限りなく低いと言う事です。いくらソフトウェアのバグを出すにしても、いきなり全く異なる場所に自車位置を表示させると言うのは考えにくいです。これは何を意味するかと言うと、全くデタラメな自車位置をナビゲーションソフトに渡しているものがあると言う事です。しかし、これは先程の検証結果からGPSユニットではない事は明らかです。その為に、案内・警告音声は正しい自車位置を認識していたんですよね 分かれば納得です。ちなみに、ETC2.0の件も検証済みですので、またアップさせてもらいます。
このデタラメな自車位置を渡すと言う事が、CarPlayで接続されているiPhoneに対しても行われている可能性が否定できません。これはCarPlayに関する開発者向け資料を見れば分かると思いますが、私自身、以前はiPhoneのデベロッパーに登録していましたが、今は未登録の為に閲覧する事が出来ません。この事を実車で確かめる為に、連休の後半戦にCarPlayを使うと言う度胸はありません!
CX-8は、本当に良い車なのに、この純正ナビで台無しですね~
取り敢えず、頑張って「 Lexus Smart G-Link ナビゲーション 」でドライブに行ってきます!
Posted at 2019/04/29 10:20:07 | |
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