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蛾の小さい奴ら…
影とその幼虫たち


我が家にある米袋に一大拠点を築き上げて 戦いを挑んできていた
取り敢えず夜戦は切り抜けた
まず寝る！すでに日付は変わっている


翌朝 早速玄関先に出した袋を見る
黒いものがうごめいていた


「なんだ！？」


そこにやって来ていたのは『蟻🐜』である


なにこいつら 米袋にすらたかるの！？
自分より大きい米粒も引っ張るやつらだからなぁ…
蟻って想像以上に力持ちなんだよな
さらに本隊まで派遣させたか…


さすが数こそ力なりを具現化したやつらよ


箒で蟻を払う
そして袋を見ると そばかすのようなものが無数に見える


これは？


よく見ると穴だ
まるで爪楊枝で刺して開けたかのような黒い穴だ


太陽の光がさんさんと当たる
すると穴からモゾモゾと頭を出してくるものが


幼虫が穴から顔を出しているのだ


『太陽光がダイレクトに当たり 中が高温になって熱いから出たいのか？』


デコピンのようにして幼虫を粉砕する


『1匹たりとも逃がしはせぬ！！
お前らのせいで今日の予定がすべて狂ったのだ！！』


すでに脱走した幼虫がいる
元々袋のシワにでも潜んでいたんだろう
しかし…玄関先のタイルは真夏の太陽によりホットプレート状態


私だって3秒以上触っていられない
そんな所に幼虫が降り立ったら
ただではすまない


予想通り 高温に焼かれ幼虫は体を捻らせ苦しみながら果てた…


穴から様子を伺う幼虫はデコピンで一撃粉砕
我が怒り身をもって知るがいい！！


とはいえこの米…どうすっか…
30kgだぜ？
くそ～ 勿体ねーぜ…
さりとて蛾やその幼虫がたかった米は
糸引いて団子みたいになっているし


袋の中はおぞましき光景が広がっている
きっちりゆすいで無事な米とやられた米を選別すれば大丈夫とは言うが…
う～ん…


袋の中央部や さらに少し下にも幼虫が食い破った穴があるから
恐らくはかなり内部もやられているのだろう


農家やっている親戚に電話したら
回収に来てくれた
養鶏場の知人に回すらしい
なるほど 鶏ならバンバン食べますわな！


良かった捨てる事にならなくて


こうして影どもとの死闘に幕が下ろされた
奴らのゲリラ戦には辟易とした


みんカラ諸兄も 親戚から米30kg貰ったり買ったりする方々もいよう
米袋は密閉されているからと油断すると…


我が家のように奴らが音も無くやってきて 根城にする
米びつだけ気を付ければ良い訳ではないのだ


気を付けなされい…！