BSCフジノさんで作成してもらっていたダンパー。
取り付けまで完了したということで、11月9日の土曜日に受け取りに行ってきました!
感想ですけど。
最初に言っておきますが、預ける時からフォード車になるとは思っていませんでした。
フォードはあらゆるところで積み重ねてきた結果であのフィーリングを作っているわけなので、ダンパーだけでそのフィーリングが手に入るわけはない、と思っていました。
と思いつつも、次のように依頼したわけです。
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「フォード車のような違和感のない衝撃吸収、自然なコーナリング、素直な操作性の方向へ改善したい。」
・街乗り時の乗り心地を改善したい。
→突き上げの感触を、よりしなやかにしてほしい。
→揺れ残りが気にならないようにしたい。
→自然なロール感によるリズムのあるコーナリングがしたい。
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で、受け取ったアウトバック。
想像どおり、フォード車にはなってません。当たり前なので、それはそれでOKです。
が、上記要望は全て実現されていました。。。。!!!
もちろん、他にも色々とおまけ付きです!
フォード車みたいになってないのに、要望が実現されてる?ってのはなかなか不思議ではあるのですが。実際そうなのです。アウトバックの印象のままで、「違和感のない衝撃吸収、自然なコーナリング、素直な操作性の方向」が実現されているのです。
受け取り当日。BSCフジノさん(OriginalBOX)に10:50ごろに到着し、軽く話してすぐ、まずはお渡しの前に、今のセッティングを確認してもらいたいので、その辺りをしばらく乗ってきてください。と言われます。
で、久しぶりの愛車に乗り込み色々と確認。1ヶ月ぶりですし、代車のサクシードバンに体が慣れてしまってたので、そこを意識しつつ、自分の車を思い出すように乗り出します、、、、
が、なんというか、めっちゃハンドルが切れる。。。。。切りすぎちゃう。。。。。ハンドルがめっちゃ軽く感じる(サクシードバン、そこそこハンドルの重さありますからね。。^^; )。
そして、なんだこのステアリングフィールの密度!!!! ステアリングを回す時の感触の密度が劇的に増えてて、超戸惑いました。
具体的には、例えばステアリングを90度回した時にフィードバックされていた感触が今まで90個分あったとしたら、生まれ変わったアウトバックは倍以上、感覚的には3-4倍ぐらいのフィードバック、270個とか360個とか、そういうレベルでフィードバックの密度が増えてます。
これはなんなの?って戸惑いつつ、お店を出て、相模湖周辺に広がる田舎道的ワインディングに入ります。
で、今までと劇的に変わった点は、曲がる度にめっちゃタイヤがグリップしていることを「感じる」ことができること。というか、タイヤの角がどれぐらい路面に当たっているのか?を感じちゃうレベルでタイヤを感じる状態になってます。初めての経験なので、タイヤの感触じゃないのかもですけど、そういうフィーリングがわかるような、本当にきめ細かい、本当にシルクのような滑らかな動きの足回りがそこにあります。
そして、ハンドルの切った感じ、タイヤが向いてる方向、そして車が動く方向、全く意識せずに普通にかつ自然に運転できます。が、それぞれがどういう状態になっているのか、ってのがわかる状態。
あー、これはフォード車で感じてた「自然に、普通に運転できるけど全く意識されないすごさ」というその分かりにくい特徴が、そのままアウトバックで実現されると、こうなるんだ、というのが、しばらくするとわかりました。
あまりに今までのアウトバックから変わってて、かつ1ヶ月も乗ってなくて、前の状態の記憶もすでに薄まりつつあった状態でしたので、20分ほど乗って、やっと腑に落ちてきた感じです。
それ以外の段差の越え方とか、突き上げとか、揺り返しとか、分かりやすい欠点がどう解消されているのか?とか色々確認してましたが、全て気にならない状態に改善されていました。
興奮状態も落ち着いてきて、運転に慣れてくると感じるのはその素直でスッと動いていくターンインの感じ。これが欲しかった。最初は正直もっと動き出しがゆっくりでもいいかも、、、、って思ったけど、単に今までの感覚でステアリング切りすぎてただけでした。滑らかにステアリングから感じるフィードバックにしたがって舵角を当てるだけで、素直に舵角の通りの定常円旋回が始まります。
ついでにいうと、後輪が路面を掻いていることを初めてステアリングからのフィードバックで感じました。AWDってこう言う感じなんですね、って初めて理解。
今までももちろんAWDだったわけですけど、感じてなかったんです。車が4輪駆動で走ってくれてただけ。自分は前輪の何割かのフィードバックで運転してただけ。
それが初めて4輪全てからのフィードバックを感じることができるようになりました。
そしてお店に戻り、感謝の言葉を伝え、精算。
ダンパー作製代に加えて8万円ほどのセッティングを含む脱着・アライメント作業の工賃で、ビルシュタインのB16とかのセット価格よりもお安い総額。
これは実現されたことを考えると相当に安い。。。と感じました。もちろん財布的にはかなり痛い金額ではあるのですが。。。できれば長く乗りたいと考えていた車が完成体になったことを考えると、本当に良い投資だったと思います。
BSCフジノさんの皆さんには本当に感謝。。。。
その後、少しの時間ではありましたが、お店で久郎さんの息子さんの九麿さんと今回のダンパーの話とか、今後のメンテナンスのタイミングとか、他に自分が気になっていたパーツのことについて、などなどを、少しお話をさせていただいてからお店を後に。
普段のICから入らずに軽く下道を走ってから高速に。
ってか、もう劇的に曲がるんだよな。。。。。今まで怖くてトルクベクタリングが効く領域まで曲げようと思わなかったけど、タイヤがどこまでグリップしてるかめっちゃ分かるので、相当追い込んで曲げられるようになって、かつそこまでのステアリングのフィーリングがすごくしっかりしてるんで、全く不安なくハンドル角を操作できるこの感覚。
しかも速度が変わってもほとんどフィーリングが変わらないこの感触。
なんなんでしょう?これ。
って独り言を車の中で呟きつつ高速へ。
わははっ。です。
やっと、タイヤがどこ向いてるのかわかる車になりました。
以前のアウトバックだと、真っ直ぐ進んではいるけど、タイヤがどこ向いてるかよくわからない車でした。それゆえに、スバル車のどこが直進性が優れてんだよ、、、、真っ直ぐ進まねーよ(真っ直ぐ進んでるのかどうか分からない・感じ取れない車って意味)、って思ってたんですけど。スバル車、真っ直ぐ進んでますよ、確かに。それをステアリングからやっと素直に感じ取れるようになりました。
めっちゃ運転が楽になった。。。もちろん、路面なりの影響を受けることもより細かくわかるようになります。それでいいんです。そのおかげで、目で得た情報と、ステアリングやシートから感じる情報が一致することで、脳が疲れなくなるわけですから。
今までの感触の不一致が完全に消え去り、運転時の疲労感が激減しました!
そして、ショックの吸収具合も素敵です。
九麿さん曰く、別に慣らしみたいな期間はないので、すでにきれいに潤滑されている状態で、動きが渋いとかそんなのないです、心配ありません、って言われたけど、本当にそのままでした。
本当にシルキーな感じで段差を滑らかに吸収してくれます。といいつつ、しっかりとした張りのあるフィーリングが、その初期のなめらかな動きの後ろに構えてくれているような、そういう感触。
柔らかさのすぐ後ろにしっかりとした筋肉を感じるような動きに、感心しきりであっという間の200km。確かに倒立型ビルシュタインの高圧ガスダンパーの特徴?欠点?という部分に近しいものを感じる路面もありました。定間隔で続くような洗濯板状のような路面。そういうところでのショック吸収はトトトトってな感じの時もありましたが、ごくわずかでしたね。
今まで吊るしのビルシュタインとかで感じた硬いダンパーの印象って、あればなんだったの?同じビルシュタインなの?って感じです。
ついでに言うと、気のせいじゃないと思うんだけど、車が静かになりました。かなり。
タイヤの音がほとんど消えたかも。。。。。ほぼほぼ風切音だけに。。。
路面が荒れたところでは少しタイヤの音がしますけど。。。。
あー、ダンパーの動きがいいと、タイヤのノイズが消えるんだっ。。。。。って。初めて理解しました。もちろん劇的に変わったわけじゃないと思うんですけど。タイヤの音をよく聞かないと聞こえなくなりました。
そして道が悪い松本市内へ戻ってきましたが。。。
ここでもびっくり。きれいに路面の悪さを吸収してくれる乗り心地。でもしっかりと車体を支えてくれる筋肉質な乗り心地。
そしてなりよりびっくりしたのは、アイドリングストップからの復帰の振動がほぼ消え去りました。本当に消えたんです。ほとんど感じないレベルになりました。街乗りなので信号ごとにアイドリングストップになるんですけど。
「え?」 って驚きしかなかったですね。
アウトバックをはじめとしてスバル車のアイドリングストップからの復帰振動は、全く褒められたものではないレベルだと、個人的には思ってます。確かに左右両側に対して横向きにピストン動くけど、もうちょっとなんとかしろよ、せめてアウトバックとかあたりは。って思ってました。
アイドリングストップ自体を止めちゃう人も多いけど、自分は通勤路が非常に渋滞過多なので、少しでもアイドリングストップしたい方なので、使い切るつもりで色々対策してきました。
元々のアイドリングストップからの復帰時の振動が100としましょう。
まずはマイクロロンの施工。これで結構軽減されて、70ぐらいになってました。
その後でSTIのタワーバーを入れることで、60あたりになってたと思います。これでほぼ許容範囲になっていました。そこそこ揺れる感触はありましたけどね。
それが、今回のダンパー交換で、5とか10ぐらいになってます。本当ですよ?
これ何よ?って思いましたもん。振動していることは感じるんですけど、ほとんど振動になってないんです。
これ、ダンパーが初期の細かい振動を処理できたら、アイドリングストップの復帰の振動も消せるんだ。。。。。って自分的にはすごい発見でした。
※追記:エンジンとか冷えてるような冷間時からアイドリングストップがやっと稼働を始めるような段階では、そこまで振動消えてませんでした。上の例だと20とか30ぐらい。暖まるに従って振動も消えていく感じです。
自宅に帰ってきて。外出してた家族を乗せて早速外食の旅路に。助手席や後部座席の乗り心地を確認してもらいましたが、全くわかんねーけど乗り心地はいい。という期待通りの答え。
そして翌日の今日。
上に書いたことは自分の帰宅中の音声メモとかそう言うものの書き起こしなんですけど、そうは言っても興奮もしてたし、期待感もあって、自分のフィーリングをいい方向に感じすぎてたメモになってなかったか?っていう気持ちもあったんです。
改めて、昨日の感触って間違ってなかったか?なんて心配しつつの運転を今日したんですけど。
安心しました。やっぱり昨日感じたことは、全く間違ってなくて、上に書いたことを改めてはっきり確認できました。
とはいえ、まだ高速で200kmほど、街乗りで20kmほど走っただけの状態での感想です。
これから寒い冬の朝とか、雪道とか色々走りつつ、そして耐久性はどうなの?とか、距離による変化とか、色々と見て行きたい点はあります。
とはいえ、期待していた以上の足が手に入ったのは事実。
ただ、他の人が乗っても、なんか足に手が入ってるって気がつく人はかなり少ないだろうな。。。。と、まるでフォード車の状態になってます。
まさに自己満の世界!
だけど最高の自己満ダンパーをBSCフジノ(OriginalBOX)さんに作っていただけました。
本当に感謝でしかないです。ありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。です!