
4月は痛ましい交通事故が多発した一ヶ月でした。
29日の関越道での高速バス事故も、高速道路での単独事故としては最多の犠牲者だったとのこと。
何の落ち度も無く理不尽に命を奪われ、怪我を負われた方々とそのご家族の方々はやりきれない思いでいっぱいだと思います。
この事故をニュースなどで見て、運転手の自己管理能力や運行会社の管理責任問題が問われるのは勿論ですが、私はそもそもこういった事態を引き起こした遠因は「デフレ」にあると考えます。
今回のバスツアーも報道によればいわゆる「格安ツアー」であったようです。
報道で知りましたが、「金沢-東京」間の料金が\3,500。(他社の最安値は\2,900というツアーもあったようです。)
いくらデフレとはいえ、私の感覚だと安くても\7~8,000くらいかと漠然と思っていましたので、この\3,500には驚きました。
本当にこの価格で安全が担保できるのか…不思議というか、企業や従業員の苦労が目に見えるようです。
また、ネットでの価格検索サイトも価格競争に拍車を掛ける一因なのかもしれません。
今回は悲惨なツアーバスの居眠り事故として具現しましたが、デフレによる悪影響は至る所にあると感じています。
いわゆるワーキングプアの増加もデフレの悪影響のひとつでしょう。
日本がデフレに突入したと言われて10年以上が経ち、デフレは完全に日常化しました。
私がこの事故から教訓を得るとすれば、「価格」という一面のみで物事を捉えずに日々を過ごすことだろうと思います。
同時に、今回のようなバスツアーなど、一時でも顧客の命を預かるサービスが安心して利用できるような環境づくりのために、政府には早急なデフレ脱却の施策を強く望みます。
タイトル画像、当該ニュースの脇の広告が虚しく…
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Posted at
2012/05/01 14:38:40