
前々回のブログ記事で、6年前に組んだ既存PCは、パーツが古くてWindows11に対応していない事が発覚し、早期の新規PC導入が必要になったと書いた。
サードパーティー製アプリを使用した、非対応ハードウェア構成でも無理矢理Windows11をインストールするという強引な技もあるけれど、今後のセキュリティアップデート対応に不安があるので、やんばるはこの方法を利用しないこととした。
もう既存PCは、Chrome OSやLinux系OSで動かすしか無いなぁと結論づけた。
ところが既存PC、実はWindows11に対応している事が、後々の調査で新たに発覚!
もしこれが上手くいけば新規にPCを組まなくてイイじゃん!
と思ったけれど、我が家にしばらくサブPCが無い時代が続いたので、これを機会にPC2台体制を再構築するのも良いなぁと考え、新規にPCを組むプロジェクトをスタートしたのだった。
で、結論を先に言うと、既存PCをWindows11へアップデートをすることが出来ました!!
では、どのようにアップデートできたのか備忘録的に書き綴っていこうと思う。
まずは、前々回のブログ記事でWindows11正常性チェックの結果について。
調べると、幾つかのチェック項目を1つでもクリアしていないと、アップデートが拒否られるとのこと。
Microsoft純正のWindows11正常性チェックでは、具体的にどこがNGなのか詳しく教えてくれない。
なので、詳しくNG箇所を教えてくれる『WhyNotWin11』というフリーウェアをインストールしてみた。
起動すると、こんな感じにウィンドウが表示される。

すでにWindows11アップデート済のPCにてこのプログラムを実行したので、このような結果が表示されているけど、アップデート前には、
・起動方式
・パーティションタイプ
・セキュアブート
・TPMバージョン
の4項目でNGと結果表示された。
イメージ的にはこんな感じ。
※上の画像をチョイ加工しました。

こんな感じに、何がNGなのか分かりやすく表示されます。
まず最初に解決したのはTPMバージョン。
これは、UEFI BIOS画面にて、Intel Platform Trust Technologyを有効にする事で解決。
これだけでTPM2.0対応となった。
なんだ、チョー簡単じゃん♪
この調子でガンガンいくぞー♪
続いて対応したのが、パーティションタイプの変更。
これもUEFI BIOS画面にて設定可能なので、レガシーBIOSからUEFIへ変更し、保存してPC再起動。
ところが、全くWindows10が再起動しなかったので、再びUEFI BIOS画面にて変更を元に戻す。
んー、何がおかしいのかなぁ?
と、いろいろググってみたら、
残り3項目の変更は、それぞれ密接な関係がある事が分かり、UEFI BIOS画面で設定値変更だけでは済まない事が分かった。
なので、一つ一つ問題をクリアしていかなければいけない。
まず最初に取り組んだのは、パーティションタイプの変更。
現在のパーティションタイプはMBRなので、これをGPTに変更。
パーティションタイプを変更するには、一旦ディスクの中身を空にして行う方法があるみたいだけど、やんばるは中身を消さずに行う方法で行うことにする。
さて変更するには、何段階か準備をする必要あり。
準備第1弾は、ホントにパーティションタイプがMBRなのかを確認。
ファイル名を指定して実行で『msinfo32』と入力。

上から14段目の項目、BIOSモードがレガシ(MBRタイプになっているという意味)になっていることを確認する。
画像は例の如くアップデート後なので、UEFI(GPTタイプになっているという意味)になっている。
準備第2弾は、OSがインストールされているディスク番号の確認。
Windows Powershell(管理者)で『diskpart』と入力。
1つのSSDやHDDしか接続されていないシステムだと、ディスク0と表示される。
これがOSがインストールされているディスク番号である。
複数のSSDやHDDが接続されているシステムだと、ディスク0から接続台数分ナンバリングされる。
やんばるの場合は、SSD1基+HDD2基の構成なので、ディスク0・ディスク1・ディスク2と表示された。
確認を終えたら、『exit』と入力し、diskpartを終了させる。
複数ドライブが接続されているシステムの場合、後の変換コマンド実行で、変換対象ディスク以外を誤って変換してしまうのを防ぐために、念のため電源ケーブルまたは信号ケーブルを抜いた方がイイかもしれない。
画像が無いのは、スクリーンショット撮り忘れもあるけれど、Windows11環境ではイメージ画像を作ることさえ出来なくなってしまったので、どーしても画像を見たい方は、『MBR GPT』で検索すると、もっと丁寧な説明をしているサイトがあるので、そちらを参照方願います。
準備第3弾(最終準備)は、MBR→GPT変換の可否を確認する。
Windows Powershell(管理者)画面上で、『mbr2gpt /validate /disk:0 /allowFullOS』と入力。
disk:0←この数字は、先程確認したOSがインストールされているディスク番号。
ずらずらとメッセージが表示されるけど、変換が可能であれば、最終行にValidation completed successfullyと表示される。
これ以外のメッセージが表示されると、多分変換できないのかもしれないので、また別の方法を行う事になると思うけれど、ここでは割愛。
さて、いよいよ実際に変換。
Windows Powershell(管理者)画面上で、『mbr2gpt /convert /disk:0 /allowFullOS』と入力。
disk:0←この数字は、先程確認したOSがインストールされているディスク番号。
再びずらずらとメッセージが表示されるけど、変換成功であれば、最終行チョイ前にConversion completed successfullyと表示される。
これで、パーティションタイプGPTへの変更は完了。
続いて起動方式の変更。
UEFI BIOS画面上で、レガシーからUEFIに変更。
変更を保存して、Windows10を起動する。
正常に起動すれば、パーティションタイプ&起動方式の変更が正常に行われたという事になる。
ここまでで3のNG項目が解決された。
最後のNG項目は、セキュアブートの有効化。
UEFI BIOS画面上にて操作を行うんだけど、マザーボード毎に設定方法が異なるので細かくは記載しないけれど、大まか流れはこんな感じ。
1.デフォルトのセキュアブート用キーをインストールする。
2.セキュアブートを有効にする。
3.システムを再起動し、UEFI BIOS画面上でセキュアブートがActiveになっていることを確認する。
Windows10起動後、WhyNotWin11を起動させると、全てのNG項目がOKになっている。
ここまできて、ようやくWindows11へアップデートが出来る。
アップデートはチョー簡単!
Windows10をシャットダウンし、Windows11インストールメディアの入ったUSBメモリをUSB端子差し、PCの電源をON!
勝手にインストール作業が開始する。
途中で入力作業を行う事があるかもしれないけれど、やんばるの場合は何も無かった。
体感時間30分ほどでアップデート完了。
新規PCのクリーンインストール作業同様、自分好みの使い勝手にチューニングをし、無事完了!
Windows11のPCが2台になった!!
サブPCを新規に組んだ2019年に、

「戦いはこの一戦で終わりではないのだよ。考えてみろ、我々が送り届けた鉱物物質の量を…ジオンは、あと10年は戦える。」
という名言に倣って、最低10年戦えるPCを構築したいと言っていたけれど、それが実現するまであと4年。
恐らくそれは実現するだろう。
久しぶりの2台体制、最終的には新規で組んだメインPCを書斎(やんばるのヲタ部屋)に設置、アップデートしたサブPCをリビングに設置する予定である。
2台のPCを中核とした家庭内ネットワーク環境を、少しずつ発展させる妄想をしながら日々過ごしたいと思う♪