
前回の音楽ブログにコメントをいただき、その中のワード「エレクトリックピアノ」「DX7」(ヤマハのシンセサイザー)で検索したところ、好きな曲である「黄土高原」に結びついたので 書き留めておこうと思います。
さらっと書くつもりが、まーた長くなってしまった… ので、興味ない部分はすっ飛ばして下さいまっせーおりびあはっせー。
【マイフェイバリットアーティスト】
自分は、YMOのファンでした。
インストゥルメンタル好きになった原点でもあります。
(YMOの曲にはボーカル入りも多くあります)
そのサウンドは、
尖っていながら柔らかい。
愉しさもあれば憂いもある。
薄いようで濃い。薄いようで厚い。
そして何より、耳にキモチイイ。
自分が持つYMOへの印象です。
坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏。メンバー3人の個性は異なれど、
ソリッドさ、奥深さ、ノリの良さ(高橋ユキヒロのドラムのリズムの刻みっぷり等)…
心地良い音の追求という部分では同じ方向性だったように思います。
1978年に誕生したYMOは、1983年12月のライブを最後に散開(解散)しました。
【坂本龍一のサウンド】
ソロとなり 時をさらに経てからのRyuichiSakamoto名義のアルバムは、
彼のつくりたいものをつくる意向が反映されたからでしょうか、
民族音楽の要素がミックスされたりして 個人的にはあまりしっくりきませんでした。
(セネガルのユッスー・ンドゥールがボーカル参加した1989年のアルバムなど
買いはしたが… 自分は“以前のサウンド”を求めていた)
【イントロの出だし感】
表題の「黄土高原」におけるそれは、
イントロダクションというよりリズムの先出し。
技術。感性。この音づくりのすごさよ…。
エレクトリックピアノの優しい音色が加わり、
メロディアスなサウンドへと昇華します。
「黄土高原」 (アルバム「未来派野郎」収録曲)(1986)
このタイトルでの読みは、おうどこうけん ではなく、こうどこうげん。
文頭の検索の件、YAMAHA DX7も使用して作られたらしいです。
【YMO時代の独断3大出だし曲】
出だしが印象的な坂本龍一作曲タイトル。
ここに挙げる3曲と「黄土高原」が、YMO/坂本龍一マイベストでもあります。
「PERSPECTIVE」 (アルバム「サーヴィス」収録曲)(1983)
40秒あたりからボーカル
イントロのピアノの旋律…なんだかわからないけど涙が出る。ことがある。
歌詞は淡々としている。だがそこがいい。
「ONGAKU」 (アルバム「浮気なぼくら」収録曲)(1983)
55秒あたりからやっとボーカル
なかなか歌が始まらない。だがそこがいい。
「1000 KNIVES」 (アルバム「BGM」収録曲)(1981)
カッコ良さなら、「1000KNIVES」にとどめをさします。
デビューアルバム「千のナイフ」(1978)のYMOバージョンで、
音色がかなり違うアレンジになっています。
重なり合った音色が衝突することなく融合し、
流れるような滑らかさでたたみかけてくる。
強烈なインパクト。
【その他】
素敵なメロディーが全体を彩る曲もありますよ〜。
ソロアルバムに戻ります。
「SELF PORTRAIT」 (アルバム「音楽図鑑」収録曲)(1984)
映画「子猫物語」挿入曲
え? 子猫物語知らないの? チャトラン。キョンキョン。露木茂アナ。
あんまり面白くないフジテレビの映画だよ。
ファミコンディスクのゲームソフトも出てたじゃん。そっちも面白くなかったけど。
「TIBETAN DANCE」 (アルバム「音楽図鑑」収録曲)(1984)
ちべたん とは、チベットの という意味でふ。
・教授が手掛けた映画音楽・
邦画:「戦場のメリークリスマス」(1983)、「子猫物語」(1986)など
洋画:「ラストエンペラー」(1988)、「スネーク・アイズ」(1998)など
・教授のプロデュース作品・
中谷美紀「食物連鎖」(1996)というアルバムを持っているのですが、
10曲中、5曲を作曲 3曲を編曲。他の人の作曲タイトルと聴き比べると面白いです。
・教授の編曲作品・
「コンピューターおばあちゃん」(1981) (NHK・みんなのうた)
楽しいです。
ASMRの刺激がどんなもんだか知りませんが、
ナチュラルな心地良さならば
YMO/坂本龍一サウンドは 自分にとって唯一無二の存在です。
【思い出グッズ発掘コーナー】

カセットテープのコレクション

手前のTDK SA-Xは、1983年12月22日の散開コンサートのもようをおさめた
FMラジオ番組特番「YMOスペシャル」をエアチェックしたもの。亡き父が作ってくれた。

永久保存版であるからして、ハイポジ(ノーマルとメタルの中間グレード)を惜しみなく投入。わはは。
グッバイ!YMO 「YMOスペシャル」
放送/録音:1983.12.29 NHK-FM
・散開ライブのCD音源化
「アフター・サーヴィス」:歯抜け収録版 復刻版発売時に購入→落胆して即売却
「コンプリート・サーヴィス」:差し歯治療済完全収録版 所有
(FMラジオを録音したカセットよりクリアな音で聴けるぅ!)と
嬉々として購入した、「アフター・サーヴィス」復刻版CD。
テープで聴いてた肝心なあの曲この曲が入ってなかったもんだから、そりゃもう大ガッカリ。
その後、完全版「コンプリート・サーヴィス」の存在を知り、買い直した。
歯抜けの原因は、番組用の収録をしたNHKが権利を持っていた事にもありそう。
レーベルやバージョンが複数存在すると、ファンは振り回されちゃうね。
YMO4人目のメンバーとも呼ばれるプログラマー松武秀樹氏が手掛けた、
AKIHABARA electric CIRCUS名義のアルバム「TV」です。
往年のアメリカTVドラマ曲のアレンジ集。
ゲームミュージックのアレンジ集のアルバムもありました。
YMOサウンドとはテイストは違いますが、“ぽさ”はあります。
【YMOを好きになったきっかけ】
きっかけは、小学校の同じクラスの黒川知子ちゃんが「これイイよ」と 貸してくれた
デビューアルバムのカセットテープ(ダビングではなくて製品版)でした。
(当時はまだCDメディアはこの世に無く、レコード盤とカセットテープによるコンテンツ提供が主)
時代としては、音楽カテ前回記事で書いた故筒美京平氏の曲とかを
アイドル達がベストテンやトップテンで唄っていた歌謡曲全盛期。
YMOも、たしか「君に胸キュン。」でランキング入りした時に出演していたよ。
知子ちゃんから借りたカセット、
B面の一曲目 この曲を聴いて一発で気に入りました。
「東風」(アルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」収録曲)(1978)
一般的には、「ライディーン」や「テクノポリス」の方が有名かな?
ドラえもんとかフータ君とか 藤子不二雄マンガばかり読んでいた自分に、
「これ面白いよ」と コミック「Dr.スランプ」第1巻を貸してくれたのも知子ちゃん。
今思えば、精神年齢の高いイノベーター かつ 独占欲のない優しい女性でした。
給食で冷凍みかんが出るたび 2個丸ごと両側のほっぺに入れて そのまま食してウケを狙い
時に担任に呼び出されていたオレに好意を持ってくれてたんだな。(出た、男の勘違い)
見た目だけが判断基準の“好きな女の子リスト”に彼女は入っていなかったけど、
決して不細工じゃなかったし 当時に戻れるものならお付き合い願いたい。(言いたい放題だなオイ)
この場を借りて… ともちゃん、ありがとう!
【シンセサイザーについて】
DX7について簡単に調べました。
YAMAHA DX7
発売:1983年5月
定価:248,000円
FM音源
同時発音数:16
世界初のフルデジタルシンセサイザー

ヤマハ reface DX
DX7の最新版って書いてある。後継機種らしい。
お値段は 初代の約5分の1。
(デジモノステーション2016年2月号掲載頁)

デジタル登場以前の、アナログシンセサイザー「MOOGⅢP(モーグスリーピー)」
発売は1960年代後半。この個体は冨田勲氏が1970年代に使用した物。
テーブル下のちっこい方じゃないよ^^;
2010.9.19撮影
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Posted at
2020/12/02 20:22:47
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