
不覚じゃ…。
この時期になるとやってくる、自動車税納付。
今年も 簡単ラクちんなPayPayで支払った。というか、支払ってしまった。
【はじめに】
ここに書く内容は、税金や公共料金の納付において
支払い方法によってポイントが付く付かないの話。(+しがないグチ)
タイトルに挙げたPayPayやnanacoで支払うと損をする、という事ではない。むしろ、逆。
簡単便利で、特にこのご時世にあっては
自宅に居ながらにして瞬時に決済できる とても有難い納付手段だ。
クレジットカード経由での納付だと、可能ではあっても 手数料が発生する場合がある。
その点、手数料無料の電子マネー決済は 積極的に利用を薦められる存在。
※スマホ決済では納税証明書は発行されないので、車検間近な場合,軽自動車の場合は、
お近くの販売店または税事務所とかにお尋ね下さい(無責任)
【税金&公共料金でポイントGET遍歴】
昔々:ファミマカード払い クレカpt+店頭pt、ダブルでウハウハ(自動車税OKだったかは失念ごめん)
2020年:nanaco払い ポイント還元0.5~1%(還元率は、チャージするクレジットカードに依存)
2021年:PayPay払い ポイント還元0.5%
2022年:PayPay払い ポイント還元0% (クラウン分)
ポイントGET最後の砦だった、クレカチャージnanaco払い。
2021年春、PayPay払いでもポイント還元がされると知った。
還元率では nanaco同等かそれ以下ではあったが、
セブンイレブンまで出向いて店頭で支払う面倒が省けるのは大きかった。
【PayPayポイントが付かない…】
今年も同じ調子で自動車税支払い、2台のうち まずクラウンの自動車税をPayPayで払った。
だが、完了画面に付与ポイント数が表示されない…。

左:昨年度自動車税支払い 2021.5.17 (プログレ・51700円) PayPayポイント付与258pt(0.5%)
左:本年度自動車税支払い 2022.5.24 (クラウン・45400円) PayPayポイント付与0pt
嫌な予感がして調べたら、2022年4月1日以降 ポイント付与対象から外されたようだ。
(auPAY払いなら依然としてポイント付与対象のようなので、ご利用の方は是非どうぞ)
https://paypay.ne.jp/notice/20220301/02
https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1409809.html
impresswatch (インプレスウォッチ)…自分にとって、胡散臭いサイトが氾濫するようになった今でも安心してページを開ける数少ない情報系老舗サイト
微々たる差だけど、額が少ないクラウンのほうを先にしといてよかった。
クラウン TA-GXS12:45400円 (重課税) PayPayで支払い済
プログレ GF-JCG10:51700円 (重課税) nanacoで支払い予定(→5/31済)
nanacoの行く末を案じていたところに突然現れた救世主、PayPay払い。
その登場から、わずか一年。喜びも束の間であった。
振り返ってみると、この間 自動車税以外でも恩恵にあずかった。
PayPaySTEP条件をクリアして 1%還元に上がった月に支払いを集中させたり、
納税というヘビーな出費を 少しだけ楽しいものに変えてくれた。
(PayPayステップ適用条件は金額から回数重視へと変更された。“月30回以上”は自分には到底不可能。)
この後の文であーだこーだケチつけてるけど、PayPay この一年間ありがとう。
【ポイント還元率】
クレジットカードやスマホ決済の(利用時に付与される)ポイントには、還元率が設定されている。
(Suicaなどの電子マネーは、基本的に 利用やチャージでのポイント還元は無い)
還元率がたったの0.5%でも、税金納付などは額面が大きいから ばかにできない。
1%還元なら、10万円で1000円、100万円で10000円。
0.5%還元でも、10万円で500円、100万円で5000円。
還元率は 1%がひとつの基準だと思うが、同じ1%でも いろいろある。
100円ごと、200円ごと、1000円ごと。
1000円の会計ごとに1% のカードだったら、999円の買い物をどれだけしても0ポイントだ。ナメんな。
一番良いのは、その月の支払い分に対して付与する設定のカード。支払い毎に端数を気にしなくて済む。
ポイントを何に使えるか、も重要。例えばイオンカードは、WAONを使ってない人だと ポイントの使い道で厳しい。
トヨタのTS3カード(TSキュービックカード)なんかは、還元率1%だけど全然おすすめできない。
ポイントの使い道は限定的だし、他社ポイント交換比率は2:1(半分に減る)だし、前述の“◯◯円ごと”の設定も良くない。
トヨタ販売店での利用も、車検整備や中古車購入への支払いには特典が無い。
(新車購入に対してのみ0.5%上乗せされる)
年会費1350円なので 利用が年間135000円以下だとマイナス収支になってしまう。
良い点は、GAZOOショッピング(自社通販)の送料が全品無料になることぐらいだろうか。
スマホ決済時の還元率を含めて一番柔軟性があると感じるのは、現時点では楽天カードかなぁ。
総合的には楽天にやや劣るYahoo!JAPANカード(現PayPayカード)も、
自社モールの付与率では楽天を寄せつけないから、通販利用なら強い。
Pontaと提携できるようになったauPAYカードも、けっこういいのかもしれない。
(特定分野で多く利用する場合は、ガソリンなら石油会社系とか、選択肢は広がると思う)
【しょっぺい、PayPay】
当初1%だったポイント還元率は、いつの間にか こっそり?と 0.5%に下げられた。
Yahoo!JAPANカード(現PayPayカード)からチャージして利用している人も多いと思うが、
カードからのPayPayチャージはポイント付与対象にならない。カードの還元率は1%。
つまり、直接カードで払ったほうが 2倍お得なのだ。
言い方を変えれば、PayPayで払えば払うほど損なのだ。

ペイペイジャンボで3等(さえめったに当たらない)の0.5%UPに当たって大喜び、
だが 浮かれている場合ではない。カード経由の1%に並んで損が防げただけだぞ。
1回でもハズレが出たら(ほとんどハズレるが)、1等2等が出ない限り その時点で損確定。
※マイナスではないので、得をし損ねるという意味での “損”
(あれだけ眼鏡踊りCMで射幸心を煽って、景品表示法とかに引っ掛かからないのかね…)
<PayPay払いペイペイジャンボ開催時損得ボーダーライン>
(還元率1%のクレジットカードと比較して)
※還元金額は利用時金額に依存するため、高額な買い物の時に当選した場合はこの限りではない
※1等・2等に当選してもトータルでは損する可能性あり
〜〜〜〜〜得〜〜〜〜〜~
ハズレ全員+1%還元 (計1.5%相当)
〜〜〜〜〜同等〜〜〜〜〜
ハズレ全員+0.5%還元 (計1%相当)
〜〜〜〜〜微得〜〜〜〜〜
3等が+1%還元 (計1.5%相当)
※ハズレ1回で同等・ハズレ2回以上で損
〜〜〜〜〜孫〜〜〜〜〜~
3等が+0.5%還元 (計1%相当)
※ハズレ回数分の損
※全回当選なら同等
※還元率0.5%のクレカ比なら当選金額分の得
PayPayの低い還元率に目をつぶって当選に賭ける(くじ引きを楽しむ)にしても、
3等当選内容が+0.5%だと 当ててトントン(損を回収する感覚)。ストレス溜まる一方でふ。。
【夫のnanaポが入らない】
nanacoはnanacoでツッコミどころがある。
nanacoポイントは、有効期限が毎年3月末ごとで区切られており、
「ポイントのチャージ」を自分でおこなわないと その年のポイントは全て失効する。
チャージ方法 セブンイレブン店頭の場合:レジにて店員さんに申告
実際、母のnanacoには3月31日時点で失効間近なポイントが100以上残っていたが、
本人は気付いていなかった。残ポイント確認の手段が無いのだから、無理はない。
有効期限は、セブンイレブンの場合 レシートには必ずしも印字されない。
もうひとつ。こちらは、条件によって発動する問題点。
「nanaco カード内残額」と「nanacoチャージ センター預り分」合わせて5万円以上あると、
少なくとも合計5万円以下まで減らさないと 永遠にポイントを移せない(使えない)んだよ~。
ポイントよりもセンター預り分が優先でチャージされるという、
失笑を禁じ得ないシステムであるため。
こちらは、イトーヨーカドーに設置されていたnanaco専用機。
専用機だけに選択メニューも豊富で、初期画面(1階層目)に ポイントチャージもある。

856+143=999 あと999円買い物しないと、本年度期限ポイントをチャージできない(→失効する)
セブンイレブンで何度挑戦しても店員さんが失敗する(と勘違いしてた)ポイントチャージ、
直接選択できるこの機械ならうまくいくかと期待したが… ダメなんだそうだ。
あといくら使えばチャージできるか計算してくれたお客様センターの女性がそう言ってた。

ギリギリで間に合った^^; (時系列:左→右)
ちなみに、nanacoの残ポイント有効期限は、店頭の機械以外でも確認は可能。
nanaco公式サイトにてIDとパスワードを入力してログイン…でもよいが、
スマホがFeliCa(NFCの一種)対応なら 読み取りアプリを使ってかざせば 簡単にチェックできる。
iPhoneだと、iPhone7以降かつiOS13以降ならできるぞ。
「◯◯◯も合わせて買うと◯◯ポイント!」みたいなPOPを店内のそこここで目にするけども、
それならば と追加で買い物させてコツコツ貯めさせたポイントがだよ?
こんだけややこしいシステムなのに、失効には知らんぷりですよ?
ポイントを自動でnanaco(電子マネー)に変換して加えてくれれば、
(他社ポイントに交換とかが希望でなければ) 問題無くなるように思うのだがねぇ…。

ポイントがあっち行ったりこっち行ったり、
“センター預り”という概念がよくわからない。
企業側からも顧客情報利用を敬遠する方向性が出てきた昨今、
重要な通知まで省かれる傾向が一部ではみられる。
(ユピテルの例
2017.9.4 電池発火ドラレコDRY-FH200回収
リコール対応の遅さがNHK報道等で露呈
https://www.yupiteru.co.jp/corp/important/170904.html
2021.6.7 2017年10月の約40万人分会員情報流出を発表
https://www.yupiteru.co.jp/corp/important/210607.html
2021.7.27 リスク回避を選択、会員情報非保持化
https://direct.yupiteru.co.jp/topics_detail.html?info_id=105
※ユピのドラレコ開発委託先は複数あり、当該型番製造元は既に契約解除→現行モデルは大丈夫なはず)
セルフ移行の煩雑さや有効期限のわかりにくさから 保有感が希薄なnanacoポイント、
失効を防ぐには なお一層注意して臨む必要がありそうだ。
特に毎年3月は、忘れそうになった自分に自分でビンタするぐらいの
ピリピリした緊張感を持続させて、末日の「消化戦」に備えたい。
<nanacoカードには種類がある>
nanacoカードの所有権は、セブン・カードサービスにある。借り物なのだ。
セブンイレブンやイトーヨーカドーなど 店頭で申し込んでその場で受け取るnanacoカードは、
登録時に記入した個人情報が紐付けされる。
オークションやフリマでやり取りされてはいるが、原則として本人しか使えない。
タイトル写真のデニャーズ2枚も、オレ専用。
それとは異なるのが、「個人情報登録型」と呼ばれる物。通販や懸賞当選で手元に届くnanacoカードがそれにあたる。

個人情報選択登録型nanaco
「乃木坂46 Type-B」星野みなみ/西野七瀬/秋元真夏 (2016年)
手続用紙が同梱されるこのタイプは、登録しない限り 中身はまっさらな状態のまま。
<nanacoのポイント還元タイミングについて>
nanacoの場合、支払いに利用できる限りは還元についての心配はない。
税支払い時、今回辛酸をなめたPayPay同様 nanacoには1ポイントもつかない。
nanaco払いでのポイント付与は、クレジットカード経由チャージ時のポイントを意味する。
クレジットカードで買い物した時に クレジットカードにつくポイント。
税支払いに備えて、10万円なり20万円なり 先払いでnanacoチャージという買い物をして、
ポイントはその時点で既に回収しているのだ。
現金でチャージしても、チャージ自体への還元はゼロ。あくまでクレジットカード限定。
※nanacoチャージにおける注意点※
クレジットカード経由でチャージするには、利用したいカードをあらかじめ登録しておく必要がある。
nanaco複数枚に対して同じカード番号を登録することはできない。
1枚目にはA社のカードを登録、2枚目にはB社のカードを登録…といった具合。
以前は、nanacoチャージ支払いがポイント付与対象になるするカードはたくさんあって、
自由に選べた。リクルートカードなどがおススメとしてよく挙げられていた。
だが、チャージをポイント付与対象から外すカードが徐々に増えていき、
今では ほとんどのカードが付与対象外になってしまった。
自分がチャージ用に登録しているカードも、いつ対象外に変更されるかわからない。既に対象外だったりして…。
加えて、nanaco側のルール変更により、
それまで使えた各社クレジットカードの新規登録は 2020.3.12以降 軒並み不可となった。
チャージ用として登録できるクレジットカードが、セブンカードのみに変更されたため。
(うち、nanacoチャージがクレジットポイント対象になるのは セブンカード・プラスだけ。)
例外として、以前から登録しているカードであれば、銘柄問わず継続利用が可能。
(変更しない限り使えるが一度変更してしまうと二度と戻れない携帯電話旧プランみたいなかんじ)
そんな状況なので、PayPayのみならず、こちらも終わっているようなものなのだ。
風前の灯火。諸行無常。
<nanacoの「センター預り」システムについて>
カード内最大50000+センター預り最大50000で、額面10万円の納付書に対処できる。
重課税プログレの自動車税額(51700円)も それに該当する。
ただ、センター預り分を合わせた残高確認処理手順を知らない店員さんに当たると、
いくらオレが説明してもダメ。クラウン(45400円)のしか払えない。
時間が掛かって、後にならんでいる客を待たせてしまう。
だから自分も一時期は、nanacoカードを2枚使って納税に備えていた。
「わからないからnanacoに電話して聞いてください」とぬかす 根性なし男子店員もいれば、
顔色ひとつ変えず完璧に処理するスーパースペシャルレアなおばちゃん店員もいた。
クレカからのチャージがポイント付与対象外になった時点で、nanaco終了。
複数枚カードのセンター預りに何十万円もぶっこんでおく意味はなくなる。
カード紛失時の損害が大きい,なかなか使い切れない、先払いのデメリットしか残らない。
熟知した者にしか成し得ないSSRおばちゃんの華麗な手さばきだけは永遠に忘れない。後光が差してたもん。
【各社施策と企業観】
ポイント還元の有無を含め、顧客にとってマイナスになる変更があったなら それこそ目立つように告知してほしい。
損して得取れ、長い目でみればそのほうが信頼を得られるように思う。
餌をばら撒いて 皆が忘れた頃に絞るような手法は、好きになれない。
最初から0なら トータルでも0。
得なのは前者なのに、人間の心理(自分だけ?)として 1から0へ減ることには良い印象を抱かない。
“1だった期間分、得したなぁ!”とポジティブ思考で脳内処理できれば良いのだが、未熟な自分などは いちいち振り回されてしまう。
電波つながらない,通話アプリ使い物にならない,特典なかなか付与されない、
ないないづくしのトドメに 0円じゃ使わせないを投下した楽天モバイルの変遷も同様。
不景気のせいもあろうが、マネー関連・ポイント関連で、変更と聞いて 嬉しい内容だったことは皆無に近い。
みずほ銀行の新規発行通帳有料化も記憶に新しい。批判があったのか、従来利用者まで巻き込む変更は延期されたようだが。

「PayPayフリマ」(スマホ用フリマアプリ)
“獲得できるかもしれない”クーポンを獲得?
失効が迫ると、ご丁寧にプッシュ通知で焦らせてくれる。
ウザイからと通知を切ると、してほしい通知もまとめて来なくなる。勘弁してくれ。
PayPay(Yahoo!)に限ったことではない。
モラルの欠落。昨今のネット界隈は、何でもありの風潮が跋扈している。
誤タップ誘発狙いロジックが仕込まれたバナー広告を歓迎するユーザーは多くはないはず。
米粒より小さな閉じるボタン、読込をディレイさせての位置ズラし… どんどん巧妙になっていく。
スクロールする指が触れただけで飛ばされるスワイプ広告は、もはやトラップ。
みんカラアプリ内にも仕込まれてるよ、inmobi(インモビ)のが。
あれのバナーに触れては飛ばされ、毎回苦汁をなめている。
目に見えない境界線を察知し判断し 一線は越えない、元来の日本人気質とでも言おうか、
そのコミュニケーションの心地好さに浸っていた身には どこか違和感がある。
ここにもグローバル化は影響しているように思えるのだが、話の本質から外れるので 割愛する。
・用語集・
オーバーレイ広告:インタースティシャル広告/ポップアップ広告・アンカー/モバイルアンカー広告
スワイプ広告:最強最凶の地雷
ネイティブ広告(インフィード広告):アプリコンテンツ内にPRマーク付きでまぎれる“毛穴からゴッソリ”(ブラウザ用ブロックアプリ対処不可・「この続きはアプリで!」と促される一因、アプリという柵で囲い利益を自社内で完結させる)
動画広告:所構わず映像音声自動再生通信量負担増
ページネーション:オレのブログみたいに長文じゃなくても細かくページ割りされている記事
この記事は 広告を視覚的表現で解説していて面白かった。
https://liginc.co.jp/543590
【さいごに】
広告=悪、ではない。
スパムのように嫌われる存在であっても無くならないのは、それでも儲かる仕組みだからなのだろう。
嫌なら見るな 嫌なら使うな ではなく、無料の恩恵にあずかっているから我慢する ではなく、
建設的に議論して、お互いにとって より良い環境づくり…ウィンウィンを目指そうではないか。
自動車税支払い時にもらえるお小遣いの話はどこいった というかんじだが、
それも含めてだ。
強引にまとめたところで、了。