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Raccoのブログ一覧

2021年06月23日 イイね!

首都高、千円値上げ ※除外対象あり

首都高、千円値上げ ※除外対象ありすっかり見かけなくなったけど、
ふたりは元気にしているのかな?
オリンピックより、そっちが心配。

そんなミライトワとソメイティも涙目になるような情報が。



東京オリンピック・パラリンピック開催による、
首都高利用料金の一時値上げ。

正確には、期間・時間・区間限定の「料金上乗せ」

そうか、IOC会長が言ってた「犠牲を払う」って
このことだったんだ、バッハッハ〜!
だじゃれを言っている場合ではない。
コーツコーツ貯めてきた千円を そのたびに払うなんて、
庶民からしたら タマランチな出費ではないか!

特に、現金輸送車 もとい 現金払い車は、
ムチ打ちの刑並みに厳しい設定となっております。
首都高を自家用車で頻繁に利用する方は、どうぞご心配下さい。

■首都高速道路 料金変更■
大会期間中における、料金上乗せ (1,000円)
同、料金夜間割引 (5割引・全車種対象・ETC車限定)


●対象日時●
2021/7/19〜8/9 (オリンピック開催期間)
2021/8/24〜9/5 (パラリンピック開催期間)
料金上乗せ:6:00〜22:00
夜間割引:0:00〜4:00

通行時間基準
ETC車:首都高の最初のETCアンテナ通過時間
現金車:首都高の最初の料金所通行時間

22:00〜6:00間は影響を受けないわけだな。
ちなみに 実際の各開催日程は、
オリンピック:7/21競技開始〜7/23開会式〜8/9閉会式
パラリンピック:8/24開会式〜9/5閉会式

・対象車種?・
プログレ,ブレビス,プロボックスワゴン,プロナード,プロシード,プリメーラ,ブルーバード,プレーリー,フーガ,フローリアン,プント,ブガッティ,フェラーリF40
※プロシードマービー,プリメーラUK,ブルーバードシルフィ,プレーリージョイ,フローリアンアスカ,グランデプント,フェラーリ288GTOは免除

すみません、早くもふざけました。(時間かけたわりに面白くない)

●対象車種●
車種区分:軽自動車,二輪車,普通車の全て
そのうち、「自家用乗用車」が対象

※除外対象
・貨物・特殊 (分類番号4,6,8)
・事業用 (緑ナンバー,黒ナンバー)
・中型車以上の車両(首都高5車種区分における「中型車」「大型車」「特大車」)
・障害者・福祉関係車両
障害者手帳保有者運転/同乗車両及び福祉関係車両(ETC車限定・東京都へ事前申請が必要)
「有料道路における障がい車割引制度」の適用者(申請不要)

不明点は、首都高お客さまセンターへ問い合わせてね。


※「現金車」とは…現金払い車のこと
※ETC車載器装着車両であっても 札束手渡し現金払いは可能、
千円上乗せレーン(一般レーン)へ進入し 料金所収受員に申告して下さい。

・除外対象車種・




●対象路線●
東京都内の出入口を利用する通行

<ETC車 対象エリアマップ>
料金上乗せ対象:首都高都内区間


<現金車 対象エリアマップ>
料金上乗せ対象:首都高全線(一部、下り線を除く)


*ここまでの画像6点出典:首都高速道路HP

首都高は、全ての出入口に料金所を設置できないため、
現金車の通行経路を把握することができない。
そのため、都内区間を通行する可能性がある全線で料金上乗せとなる。
※一部の端末区間郊外方向の入口を除く

(ん? 現金車の全線で上乗せされる理由はわかったが…
夜間割引してもらえない理由って何だ?)

▲逆活用のススメ▲
封鎖ではないところに注目されたい。
・空いた首都高ドライビングを満喫できる
・千円札でかさばったお財布を軽量化できる
・一般道大渋滞時、時間をお金で買う
※ただし、下記施策も併行してしっかり待機している点に注意

<TSM(交通システムマネジメント)>
事故発生状況や交通量等を監視し、渋滞発生等の交通状況に応じて
渋滞低減に効果的な高速道路入口閉鎖等の交通規制が行われる

期間:2021/7/19〜8/9、8/24〜9/5
いつどこの入口が閉鎖されるかはわからない。
大会期間中の首都高の交通量を抑制することを目的に料金上乗せを実施するため、首都高を通行することは可能ですが、それでもなお交通量が減少しない場合、首都高の入口閉鎖等が実施されることとなっています。
閉鎖箇所は、JARTIC日本道路交通情報センター「道路交通情報 Now!!」https://www.jartic.or.jpにて確認して下さい とのこと。
JARTIC…カーナビ配信のVICSセンターへも情報を提供している、とりまとめ機関

※2021.6.26追記
首都高速道路HPにも掲載あり (6/23公開?)
交通規制予定箇所
https://www.shutoko.jp/ss/info2020/map/

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

<概要>(いまさら)
東京2020大会の成功に向けて、大会関係車両の円滑な輸送と、
物流を含めた 都市活動の安定の両立を図るため、夜間割引・料金上乗せを実施
●TDM( 交通需要マネジメント)
企業・市民の協力による、交通需要の調整
(車の利用を控えて交通量を減らす・時間をずらして利用の集中を防ぐなど)
●TSM(交通システムマネジメント)
TDMにより交通量を減少させたうえで、
道路の交通混雑が想定される箇所に通行規制を実施
●料金施策(ロードプライシング)
大会関係車両が多く通行する首都高が渋滞しないように、
時間帯別に料金を変動させ 交通量を調整

https://www.shutoko.jp/~/media/pdf/responsive/customer/fee/fee-info/pamphlet_tokyo2020.pdf
↑情報が凝縮されているぶん このパンフレットがとてもわかりやすいんだけど、
そのまんまPDFで掲載だと、記載URLに飛べないし
QRコードに至っちゃ意味なさないし、もったいないよ。
PDFって、自由度低いから好きじゃないんだ。
PC・スマホ問わず、ロックが掛かったファイルだと、
スクショに頼らないと画像を取り込めない
数文字のコピペさえできない。
あちこち飛んで飛ばされるお役所的縦割り型ではなく、
調べたい事がひとつの場所で完結するようにつくってほしいです。です!
(ねこねこ日本史のヤッちゃんふうに。若い嫁さんうまやらしい…。)

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*






馬事公苑 (東京都世田谷区上用賀)
馬術 競技会場
オリンピック:2021.7.24〜8.7
パラリンピック:2021.8.26〜8.30
(2020.11.25撮影)

P.S.1
※東京オリンピックといっても 競技会場は東京都内だけではないので、
大会期間中 首都圏・それ以外にも交通規制はあちこちであると思います。
静岡県の富士スピードウェイまで使われますので^^;
既に始まっている聖火ランナー通過時の交通規制もあります。
お出かけ予定があれば、その日の経路・目的地の交通規制等、
事前確認をおすすめします。
朝の通勤時にメイン道路通行止めもあり得るぜよ。


7月21日(開会式前々日)に調布に用事があるのだが…
夕方からサッカー女子予選スウェーデン対アメリカあるやんけ!
大丈夫かなぁ…?
(次の日は男子の日本戦だからもっと混みそう)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
この際だから、サッカー日本代表のグループステージ日程を載せておきます^^;
<撫子> (グループE)
2021/7/21(水)16:30 イギリス -   チリ 札幌
2021/7/21(水)19:30 日本   -  カナダ  札幌
2021/7/24(土)16:30 チリ   -  カナダ 札幌
2021/7/24(土)19:30 日本   - イギリス 札幌
2021/7/27(火)20:00 チリ   -   日本  宮城
2021/7/27(火)20:00 カナダ  - イギリス カシマ
<侍U-24> (グループA)
2021/7/22(木)17:00 メキシコ - フランス 東京
2021/7/22(木)20:00 日本   -南アフリカ 東京
2021/7/25(日)17:00 フランス -南アフリカ 埼玉
2021/7/25(日)20:00 日本   - メキシコ 埼玉
2021/7/28(水)20:30 南アフリカ- メキシコ 札幌
2021/7/28(水)20:30 フランス -   日本 横浜
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちなみに、首都高の料金計算ページは、6月21日時点で上乗せに対応していない。
6月下旬からとの記載あり。遅いなぁ。


専用ページが別にできてた! (6/23確認)
画像は、普通車の設定で入力したもの。
左:通常版
現金車の1,320円は 一見ムチ打ちの刑が
含まれているようにみえるが、そうではない。
ETC車だと 距離別下限の300円が適用される。
現金車は、三軒茶屋から渋谷までのたった2.8kmだろうと、
ETC車上限と同額の 一律1,320円なのだ。やってらんないね。
右:上乗せ&丑三つ時割引対応版
しっかり2,320円請求されてる!
50往復したら280kmで23万2千円。
https://future-search.shutoko.jp/

<首都高速道路 基本料金>
現金車
軽・二輪  1,090円
普通車   1,320円
中型車   1,410円
大型車   2,080円
特大車   2,650円

ETC車
      基本料金     ※東名⇔北西線連続利用
軽・二輪  280円~1,090円  280円~1,470円
普通車   300円~1,320円  300円~1,800円
中型車   310円~1,410円  310円~1,920円
大型車   400円~2,080円  400円~2,870円
特大車   460円~2,650円  460円~3,670円
※東名・横浜青葉IC⇔首都高・神奈川7号横浜北西線(2020.3.22開通)を連続利用した場合、
走行距離35.7kmを超えた時点から 新たに設定された上限が適用される。(一部例外あり)
理由は、たとえば 東名から首都高を経由して常磐道や東関道などへ抜ける際に、
東名・横浜青葉IC〜東京IC(普通車で約400円)⇔首都高経由との価格差が生じるため。
どちらを経由しても大体同じ料金になるように調整されている。
横浜青葉ICで一旦下りても入り直しても、20分以内だと連続利用扱いにされる。
20分1秒以上経ってから入るか、ひとつ隣の横浜町田ICとの間を一般道で走れば、
従来の上限1,320円を適用してもらえるぞ。
その差は、普通車で480円。(軽・二輪380円〜特大車1,020円)
節約するために 横浜青葉IC付近で路上駐車して時間つぶす車両もいるんだろうね。

P.S.2
ETC車は料金勝手に引かれるから 上乗せに気付かないドライバーまでいるかもしれないが、
現金払いで「千円足りませんよ、バッハッハ!」なんて言われた日にゃ
「コーツコーツ貯めてきたのに、三日分の昼飯代どうすんだよ!」ってなって、
やっぱりこりゃ タマランチ会長だわな。(しつこいね)

P.S.3
今回 引用元機関のHPを一通り閲覧して、
あまり啓蒙に積極的でないというか、意図的にそうしてるようにも感じた。
毛穴からゴッソリみたいな気味悪い画像付き埋込広告がないだけいいけど^^;
集中工事の時のようなCMも目にしない。これから増えるのかしら。
あと、メディアを通じての浸透には期待できないかな…
“人出が前月比104%”とか “金曜日としては過去2番目に多い”とか、
オレの前年比年収や 来宅したハエトリグモ曜日別ランキング並みにどうでもいい。
開催日から逆算した、目をそらさせるための偏向偏重。民度ナメ過ぎ。
「オフィシャルショップでの買い物には、JCBカードは使えねーぞ。
なぜなら VISAが五輪の最上位スポンサーだから。バッハッハのハー!」
的な実戦的な小ネタも、1日30秒ぐらいは流してほしいです。です!
スポンサー絡みじゃ、ネタにもできねーか。
いかん、スポーツの祭典だというのに グチばかりになってしまった。


JCBは、元々 VISAやマスターカードに比べると一寸弱い。(海外とか)
国内でも、クレカOKの店なのにJCBだけ使えなかった経験が 過去に何回かある。
「かっぱ寿司 東金店」(2015.6.27):https://racco.fc2.net/blog-entry-1309.html

P.S.4
“犠牲を払うオリンピック”といえば、小学生時代にエピソードがある。
何人かで駄菓子屋に行った時、あれは けんいち君だったかな、
なんか普通のとちがう 見たことのない百円玉を出して お菓子を買おうとしたんだよ。
その硬貨をよーく見たら、オリンピック記念硬貨の百円玉だったんだよ!
「もったいないよ!」と たぶん自分は言ったと思う。
だけど、けんいち君は 躊躇なくオリンピック記念硬貨を渡して、
店のおじいちゃんだかおばあちゃんだかも無反応で受け取って、
あっさりお菓子の売買取引が成立してしまったのだ…。(記憶ではそうなってる)
あの百円玉、誰にもらったものなのか、
なんで10円20円のお菓子に使っちゃうのか、
なんで店の人もためらわずに受け取るのか…
子供の自分には いろんな意味で衝撃的だったんだよなぁ^^;

*・*・*・*・*・*・*・*・*・*・*

★関連リンク★

・首都高速道路・
https://www.shutoko.jp/sp/fee/fee-info/2020rp/
(説明文では、丑三つ時割引を上乗せより前にもってくるのかい…)
~東京2020大会における首都高速道路の交通対策~
https://www.shutoko.jp/ss/info2020/
交通規制予定箇所
https://www.shutoko.jp/ss/info2020/map/


首都高ドライバーズサイト(料金・ルート案内)
通常版:https://search.shutoko.jp/
犠牲版:https://future-search.shutoko.jp/

「mew-ti / ミューティー」
リアルタイム道路交通情報サイト by.首都高技術
(大会期間中の首都高の混雑状況)
https://search.shutoko-eng.jp/
(スマホアプリ版もあり)

・JARTIC・
「道路交通情報 Now!!」

(大会期間中の全国道路交通情報)
https://www.jartic.or.jp

・オリンピック公式サイト・
交通規制等のお知らせ
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/news/transportation-notice/#tokyoken
東京2020聖火リレー(スケジュール)
https://olympics.com/tokyo-2020/ja/torch/

・東京都・
会場周辺の交通規制等

https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/special/traffic/venue/
東京2020聖火リレー(都内ルート検索)
https://www.2020games.metro.tokyo.lg.jp/special/enjoy/torch/#hyo

Posted at 2021/06/23 15:53:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車ネタ | 日記
2021年05月17日 イイね!

音楽♪ 『マルコポーロ』(ボブ・ジェームス)ほか

音楽♪ 『マルコポーロ』(ボブ・ジェームス)ほかタイトル画像のBASFのカセット、ナベサダだけど 間違いではありません^^;

前回ブログで書いたザ・スクェアの和泉宏隆さんつながりで、YouTubeを中心に インストゥルメンタルをいろいろ聴いていましたら、「TAKARAJIMAとこれをセットで…」とコメントしてる人がいまして…
ふむふむ。「まるこぽーろ ぼぶじぇーむす」ポチッとな。


あははは、面白い。
このCMで聴いただけでも、サウンドの心地良さが既に伝わってきたぞ。


『MARCOPOLO』BOB JAMES (「Foxie」1983)
なんなんだこれ…
ベースは、20代の頃のマーカス・ミラーだと?
オーバーイヤーヘッドホンで聴いたら… 最高かよ。
音がたくさんあるのにうるさくない。
ヨギ・ホートンという人のドラミングは、
パワフルでありながら繊細。
凝ったフィルインを入れずとも 見事に成立している。
超一流プレイヤー陣ならではの“余裕”が とてもいい。
ジャズ系・イージーリスニング系の香りもする、カッコ優しい曲。
80年代フュージョン、サイコーかよ…。

思い浮かんだ曲メモ:ビル・エヴァンス、パット・メセニー・グループ「JAMES」(1982)
https://sp.nicovideo.jp/watch/sm5517155

マルコ・ポーロのノリから連想した曲

『ON THE MOVE/オン・ザ・ムーヴ』深町純 (1978)
Steve Gadd
Michael Brecker
Randy Brecker
David Sanborn
Richard Tee
Anthony Jackson
Will Lee
え、サンボーンも居たの? (この曲では吹いてないようだけど)

マルコ・ポーロのベースから連想した曲

『SAY WHEN』渡辺貞夫 (「フィル・アップ・ザ・ナイト/FILL UP THE NIGHT」1983)
YMOの「浮気なぼくら」と ナベサダのこのアルバムを
レンタルレコードで一緒に借りてきたんだったかな、
ダビングしてカセットテープで聴いてた。
0:15から入るベースの重低音が衝撃的でしたね、ええ。
(ヘッドフォンで聴くと、聴こえなかった音 特に低音が聴こえてくるんです)
渡辺貞夫 (as,sn)
ラルフ・マクドナルド (per)
リチャード・ティー (key)
マーカス・ミラー (el-b)
スティーヴ・ガッド (ds)
エリック・ゲイル (g)
グラディ・テイト (vo)

スティーブ・ガッドとリチャード・ティーは、
深町純さんのとこにも参加しているね。
ま、マーカス…? ってことは、あの重低音!? つながるなオイ…(嬉し涙)


『ローズバッド』は、資生堂ブラバスのCMに使われていた曲。
マーカスのベースは『SAY WHEN』以外の曲の方が前面に出ている。
渡辺貞夫さんは、このアルバムには入ってないけど
『オレンジ・エクスプレス』が有名だよね。

どぅらはっそー!

『ハッスル』 ヴァン・マッコイ (1975)
ABBA「ダンシング・クイーン」(1976)と並ぶ、
自分が好きなドラム曲 2大タイトル。
「ハッスル」は、スティーブ・ガッドさんがたたいてたのか!

サンボーンも載せておこうっと。

『THE DREAM』 DAVID SANBORN
AOR的な雰囲気もあるんだよなぁ。
R&B/ソウル〜ジャズ/フュージョン/イージーリスニング〜AOR
どう違うか自分には説明できないけど、
それぞれがどこかでつながってるように思う。


角松敏生はん!
ヨギ・ホートン+マーカス・ミラー+リチャード・ティーが、ここにも隠れてた。
あらためて聴いてみるか♪
Posted at 2021/05/17 16:06:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2021年05月12日 イイね!

ザ・スクェア『宝島』『OMENS OF LOVE』和泉宏隆さん追憶

ザ・スクェア『宝島』『OMENS OF LOVE』和泉宏隆さん追憶※消えてしまったので、再投稿

自分が一番好きな音楽のジャンルは、ジャズ(ピアノなどのスロー系)/フュージョン(インストゥルメンタル)です。

フュージョンに関しては、「ザ・スクェア」の存在があったからこそです。
同時期には「カシオペア」(1977〜)もいましたけど、聴こえてきたことはあっても 自分から聴いたことが殆どないので代表曲も知らないんです。
それじゃ好きなジャンルとは言えないか…。

(Tスクェアとカシオペア、だいぶ後になってですが
一緒にライブしていました。BSハイビジョンでTV放映もされました。)

ザ・スクェアのファンになったきっかけは、
同級生に レンタルレコードで借りたライブ盤のダビングを頼まれたこと。
役得で 自分のカセットにも録音して、聴いているうちにすっかりハマってしまいました。


「アドヴェンチャー」のメドレーは、曲順の妙。
「ジャパニーズソウルブラザーズ」が秀逸で、
テープが擦り切れそうになるほど聴きました。


擦り切れる前にCD版も買いましたが、だからと言って
レコードから落としたテープ音源も捨てられないんだなこれが。
クリアな音質のデジタル音源にはない柔らかさがあるというか。
1985年つったら、ファミコンのスーパーマリオブラザーズが出た年です。
当時CDプレイヤーが家にあったのは、お金持ちか新しい物好きのどっちかだったな。
CD持ってない人(自分も)は、友&愛とかでレコード借りてた。


『JAPANESE SOUL BROTHERS』 (1985LIVE) 安藤まさひろ
好きな曲は他にもありますが、個人的には
約15分とかなり長いこの曲にとどめをさします。
“前期型スクェア”の全てがココに。なんつって。

JSB、出だしのギター~リリコンが好きなんですが、
同じフレーズが 8:10から もう1回出てきます。
そっちのほうが、助走があるぶん (きかせるねぇ…)ってかんじ。
ベースソロの後の 5:10をスタートにして、
8:10までの3分間を そのフレーズまでの長いイントロとして聴く。
ここは安藤まさひろ氏のギター(からどうやってこんなぽわぽわ~な音が出るんだ?)が
とっても良いです。特に 7:18〜のフレーズ。
和泉宏隆さんのピアノとの掛け合いだねぇ。
恋愛の甘酸っぱさ懐かしさが湧きあがってくるというか、
まぁ、片想いしかしてなかったから 恋愛自体が妄想なんですが^^;
懐かしさを感じるのは、今聴くからじゃなくて、当時からです。
細かいところでは…
5:10〜、長谷部氏ドラム導入部 ♪ちっ ちっ ちっ すダッ の
“すダッ”が少し遅れる間合いが何とも。
この人のドラミング、振れが少なくて 好きなタイプ。
7:45〜、リリコンの伊東氏の揺れがコミカル。
30秒後の出番も忘れて揺れ続けてたらと思うと面白い。
※この動画の音は、CD収録音源とは違う。
別の公演日 別のライブという可能性もあるなー。


ザ・スクェア (1978年〜)
1985年ライブ時の在籍メンバー (1999年時点まで記載、後年復帰等あり)
左から、
田中豊雪 エレクトリックベース 1980〜1986
安藤まさひろ エレクトリックギター/ギターシンセ 1978〜 (しゃがんでるほう)
和泉宏隆 キーボード 1982〜1998
長谷部徹 ドラムス 1982〜1985
伊東たけし アルトサックス/ウインドシンセ 1978〜1990
※本記事のメンバー写真は、全て 所有CDジャケットから撮影しました(スクエアで)

ザ・スクェアの演奏を、一度だけ 生で聴いたことがあります。
1986年春のイベント 「国際スポーツフェア」でだったかなぁ?
別の年かもしれん。別のイベントかもしれん。間違ってたらすまん。
野外ステージだったんだよなー。
演奏どうこうより、生演奏の迫力に圧倒された記憶が残っています。


フジサンケイグループ/JASA主催「国際スポーツフェア」(1983-1992)
国立代々木競技場 1986.5.5
(フジテレビが新宿河田町にあった頃のイベント・夢工場やお台場夢大陸より昔)

好き勝手言わせてもらうと、ザ・スクェアで好きなのは
1980年台前半の曲が多いです。THE SQUAREの頃。
「T-SQUARE、好きなの?」と聞かれたら、
「ざ、じゃなくて、てぃー? そんなに好きじゃない」とこたえます。

THE SQUARE(1978〜)→T-SQUARE(1988〜)への改名のきっかけにもなった
代表曲「TRUTH」(1987)は フジテレビのF1中継テーマ曲に起用され、
F1ブームが去った後にも あちこちでさんざん流れましたが、
そのたびにボリュームを絞っていました。
T-SQUARE名義となってからのアルバムも1枚持ってますし(1枚かよ)、
好きな曲もありますが、以前ほどにハマることは少なくなりました。
伊東たけし氏のウインドシンセサイザーの音色が、
リリコンからアカイになって変わったことも大きかったかな。
(リリコン→AKAI EWI)


好きなタイトルがたくさんあって紹介しきれないので、今回は2曲だけ。

『OMENS OF LOVE』 作曲:和泉宏隆
仕事でクルマの運転をする際、
社用車でも FMチューナー経由で自由に流せるように
MP3プレイヤー+FMトランスミッターを携帯し、
体調が優れない時にはこの曲を聴いて 栄養ドリンクのように元気をもらっていました。
この曲のメロディーを聴くと、
首都高横羽線・大師本線料金所を通過して
並走する他車に気をつけながらのダッシュ
5ゲートから2車線に狭まった後 巡航モードに移り 流れていく景色が、今でも目に浮かんできます。
横浜そごうの看板が見えてくる頃には 栄養ドリンク曲集も一通り終わって、
(駐車場所あるかな…)と心配モードに入ってしまうのですが^^;


https://youtu.be/OBXorG94e9s (オリジナル)※埋込不可


https://youtu.be/gSbHWzWmdOM (同)※埋込不可


悪くはないね。(コラコラ)
と思ったら、本人じゃないのかこれ。
色っぽい女性のジャケットがいかにもだし、
T-SQUARE風THE SQUAREかと勘違いした。
セガとコナミのゲームミュージックを足してナムコで割った的ノリの良さだな~。


826askaさんのエレクトーン演奏。これも良いね。
ドラム音色を足踏みに振り当てているのがすごいなぁ。
演奏以前に、電子楽器一つで弾けるようにもっていくまでの
アレンジづくりと打込技術は並大抵じゃないね。
(826askaさんが係わってないにしても。)


『TAKARAJIMA』 作曲:和泉宏隆
学生さんの吹奏楽部の演奏でもよく使われる曲みたいです。


https://youtu.be/J8VBXJCsljg (オリジナル) ※埋込不可


https://youtu.be/qZYqdW1-944 ※埋込不可
こっちもオリジナル…らしいんだが、
自分の聴いてるのとは リリコンの響きが少し違う。


テレビのスタジオ収録かな?
この時の演奏は、和泉宏隆さんのキーボードも含めて
カッコいい宝島のベストだなぁ。
薄くなった音の補い方がスマート。


ライブ
キラキラした音のひろがりはオリジナルにも近いけど、
アタックが強めのドラムが
リードしてリズムを形成しているように感じる。
伊東氏の吹くウインドシンセには、AKAIの文字が。
ベースは田中氏から須藤満氏へ、
ドラムは長谷部氏から則竹裕之氏に変わっています。
(タイトル画像の5人の組み合わせ)

それぞれに良さがあるから、どの演奏も外せない。


吹奏楽アレンジも、楽しげで これはこれで好きです。
聴きどころ聴かせどころがたくさんあるね。


吹奏楽、こちらはホール。
元T-SQUAREの宮崎隆睦氏がサックスを吹いています。
T SQUAREのフロントマン:伊東たけし→本田雅人→宮崎隆睦…


ブログを書き終えた後、夜の都内をドライブした。
雨が降り出して、リリコンの音色が 泣いているように聴こえた。


CDのコレクション

左上:脚線美の誘惑 1982.11.21 しゃがむ安藤氏
中上:THE BEST OF THE SQUARE 1983.11.12 ラケット安藤氏
左下:ADVENTURES 1984.4.1 風呂上がり和泉氏
右下:THE SQUARE LIVE 1985.8.21 演奏中和泉氏
中下:YES,NO. 1988.2.26 (THE SQUARE Last) ネイキッド和泉氏
右上:NATURAL 1990.4.21 (T-SQUARE 2nd) 則武さん須藤さん

ジャケット登場メンバー(敬称略)
安藤正容  1954年生まれ
伊東たけし 1954年生まれ
和泉宏隆  1958年生まれ
田中豊雪  1961年生まれ
長谷部徹  1963年生まれ
則竹裕之  1964年生まれ
須藤満   1964年生まれ










和泉宏隆さん、素敵な曲をたくさんありがとうございました。
Posted at 2021/05/12 07:26:30 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2021年05月02日 イイね!

音楽♪ 切れてなーい!グレン・グールドが弾くJ.S.Bach

音楽♪ 切れてなーい!グレン・グールドが弾くJ.S.Bachイメージ通りのバッハの演奏、見つけた!

12月に書いたブログで J.S.バッハのインベンションとシンフォニアを紹介する際、引用リンクした動画で 演奏の仕方についてもあーだこーだ書いた。

2020.12.12記事
https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/blog/44663672/
(古賀稔彦氏の話は、亡くなったから持ってきたわけじゃないよ。その数ヶ月前。)

楽譜に忠実な弾き方は 突き詰めれば一つしか存在しないのかも と思っていた部分もあり、
好き嫌いであっても 素人の自分が感想を言ってよいものか 気が引けていた。

ブログを投稿した後、そのことについて調べた。
言い訳は既に追記したが、
例えば 作曲された当時と現代のピアノでは音の響きが違う、
それひとつとっても 解釈によって表現方法は様々あることを知った。
指導者に ここは黒だと教わったところを 別の指導者には白と教えられ
どちらが正しいのかレッスンで悩んでいるようなケースも目にした。
スタッカート、レガート、ノン・レガート。そして、ルーチェレガート。
広島産が混ざってる気もするが、
自分がこだわった「音の区切り」は なかなか複雑そう。


話が少し変わるが、
BDレコーダーに大切に残してあるコレクション映像の中に、2つの欧州アニメ映画がある。

ひとつが、『ファンタスティック・プラネット』(フランス/チェコスロバキア・1973年)。
(つくられた年代からして まずスゴい。
ちっこい人間系キャラたちが箱庭的にワラワラ動くところなんかは、
透明ケースに入れたアリの巣を観察するような
心の奥底にある本能的な部分をくすぐられる。
世界観の表現が「風の谷のナウシカ」に影響を与えたというのもわかる。)

もうひとつは、『ベルヴィル・ランデブー』(フランス他・2002年)。

どちらも、ほっこりできる日本アニメや 愉しいアメリカCGアニメとは
また違う、感性に響くアーティスティックな作品だ。
毎日観たら胃もたれしそうな濃厚さというか、
特に前者は 家族みんなで鑑賞するタイトルとしては勧められない。
今風に言えば、かなりぶっとんでいる。
でも、オリジナリティーにあふれていて素晴らしい。

後者『ベルヴィル・ランデブー』は、
パーツを誇張してデフォルメされたキャラクターデザインもユニーク。
高畑勲監督や大友克洋監督からの評価も高かったのだそうだ。
ソフトは、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーから発売されている。
https://www.disney.co.jp/studio/ghibli/0620.html

その中の1つに、ピアニストの演奏シーンがある。
先日、この映画を 姪っ子に紹介しつつ再見した時、
憂いあるメロディーにあらためて聴き入った。

鑑賞後に調べたところ、曲は J.S.バッハだった。
そして、このピアニストには モデルとなった人物がいるという。

Glenn Gould

平均律クラヴィーア 第1巻 第2番 BWV847 J.S.Bach
映画『ベルヴィル・ランデブー』

1982年に50歳で生涯を閉じた カナダのピアニスト、グレン・グールド。
映画の中では、誇張というより
彼の演奏スタイルの特徴をわかりやすく表現している。
左右の手を交差させるのもそう。


ゴルトベルク変奏曲 BWV988 J.S.Bach
グールド氏が1955年のデビュー盤に選んだ曲。

グールドは、(映画よりももっと)低い椅子に座って、
ずり落ちてもそのまま直さないような、
古本屋で本に埋もれて住んでいる店番のような、
そんな視線の低さで弾く。
クルマでいえば、外観市販車で中身レースカーのドラポジのような低さ。または、
移動させようとしたら修理中で運転席ごと外されてた中古車の低さ。(←運転難し過ぎて ふいた)


ゴルトベルク変奏曲 BWV988 J.S.Bach
レクター博士だ!
1981年の映像ということは、グールド氏が亡くなる前年だね…。

グールド氏について調べていくうちに、
先日のブログで バッハも絡めて4回に分けて書いた
坂本龍一の名が出てきた。
彼は、バッハのファンであると同時に、
グールドの演奏の大ファンでもあるという。
坂本龍一氏が語るグールド:https://www.gggathering.com/aboutgould/


以前聴いた記憶がありながら、どこで聴いたかを思い出せない
『ベルヴィル・ランデブー』の曲のメロディー。
デジャヴのような感覚がずっと残っていた。


バッハ…
坂本龍一…
思い出した、エッシャーのビデオだ!

ショーン・レノン(ビートルズのジョン・レノンの息子さん)が出演する、
ビデオソフト『インフィニット・エッシャー』。
“サイコーにちょうどいいホンダ”のCMの、
あのショーン君。(と呼びたくなるぐらい、まだ若い)

INFINITE ESCHER :ワークス・オブ・M.C.エッシャー
VHS 40分
監修:ナム・ジュン・パイク
演出:ジョン・サンボーン,ナマリー・ペリロ,ディーン・ウィンクラー
音楽:坂本龍一
出演:ショーン・オノ・レノン
販売元:ソニー・ミュージックエンタテインメント
発売日:1990.4.21
ASIN:B000064PNT

正直言って、ビデオの内容はそれほどでもない。
ただやっぱりね、音楽が坂本龍一と知ったからには
じっくり聴きたかったんだよ。
だから、クラスにもうひとりいた坂本龍一ファンのO君から
借りて観たんだ。(買いなさいよ…)

前半のショートムービーは、
ショーン君が CG合成されたエッシャーの世界に迷い込むストーリー。
当時のCGってこんな感じだったよなぁ…と懐かしくもあるチープさ。
で、やっぱり 音楽は良かった。YMOのノリが好きな自分も満足。

後半は、一転して 淡々とエッシャーの画が紹介され続ける。
ショーン君目的で観始めた人だと、退屈であくびが出ちゃうかも。
自分はというと、やはり退屈… だが、そこがいいのだ。
モニターにチラッと目をやると何かやってる的な、BGVみたいなもん。
当時で言えば、フジテレビの 夜中のフィラー映像みたいなもん。
(この頃のフジテレビは元気一杯だったから、無駄にクオリティーが高い。
90年代の洋楽邦楽ヒット曲メドレー、おまけに 画面には
仕込みじゃないみずみずしいぎゃる達が水着で砂浜を歩く夏の湘南が映ってたりして、
ヘタに録画すると 永久保存版になってしまう。)

後半の音楽も坂本龍一氏担当だよね たぶん。
前半ムービー部の曲、アレンジが巧みで すぐに気付けなかったけど、
別アレンジで こっち(後半の前半)にも出てきた。

しかし 何なんだろうな、物哀しくも美しくもある この旋律は…
(後半の後半、動画25:30あたりからエンドロールまで)
…と当時感じたそれが、『ベルヴィル・ランデブー』で流れたのと同じ曲だったのだ。

坂本龍一と グレン・グールドと J.S.バッハが、ひとつの線でつながった。
小学生の頃から真似をするほどファンだったグールド氏が弾いていたからこそ、
坂本龍一氏は エッシャーのビデオにBWV847を使ったんじゃないかなぁ?

時系列は、
J.S.バッハ 〜 グレン・グールド 〜 坂本龍一 〜 エッシャーのビデオ 〜 ベルヴィル・ランデブー
おぼろげにではあるが つながり方も想像できた。
これ以上深く追求しなくても、感性の共通点を見つけられただけで嬉しい。
心の中では、図々しくも 自分もその一員なのだ。

グレン・グールド氏の弾くバッハ…
ネット動画で彼の演奏を聴いた瞬間、身震いがした。
前回のブログで言いたかった “キレッキレじゃないバッハ”は、
こういう弾き方のバッハなんです。

インベンション第1番 ハ長調 BWV772 J.S.Bach

テンポの遅い速いでなく、音のつながりに刮目せよ。なんつって。

インベンション第8番 ヘ長調 BWV779 J.S.Bach

この曲が象徴的。
切れてるのに切れてなーい!
どうやったらこんな滑らかに音がつながるんだろう?
正確なのに無味乾燥になっていないのは、
0:32〜のような長短コントロールが散りばめられているからじゃないかな。

グールドファンの集い出席にそなえて、BWV779専用の表現を用意した。
リズミカル、抑揚、グールドが映し出すバレエダンサー
※以下、座談会で打ち解け合えた場合のみ
奇跡の ポイント継ぎ目(車庫引込+退避 3連続・狭軌・レール伸縮無・朽ちてない木製枕木)での急行電車(そこそこ混雑・やや力行)通過音

シンフォニア第14番 変ロ長調 BWV800 J.S.Bach

この曲は、給食で出る 銀紙包装のキューブ型マーガリンを
パンに塗らずに単独で食す時(あんただけだよ)みたいに、
一寸ねっとりして感じる。音質の問題かな。
(音をフレーズで追いかけず 曲全体をひとかたまりにして聴いたら、
グールドシェフのレシピとしてよどみなく流れこんできた。
マーガリンはレーズン入りスコーンに塗って美味しく食し、
コーヒーもいただきながら この文を追記しています。)

バッハの対位法を、消化どころか見事に昇華させている。
ピアニストでありながら、指揮者にもみえてくるんだよ グールドが。
スタインウェイの鍵盤で 踊り跳ねる音たちを整える指揮者。
知ったかぶり全開で好き勝手書いてると心配になってくるな。


全30曲聴ける動画があった。消されなきゃいいけど。
(前回引用した 辻井伸行さんinアイスランドの「コルトナの朝」、
最高に良かったのに、投稿者のアカウント停止されたみたいで
バッサリ消されて 砂嵐になっちまっただよ…。 ぴえんぴえん。)

ゲームソフト「ファミコン探偵倶楽部」に使われていたのは
上の3つのどれか と 前回来日時(近々また来日すんの?)に書いたが、
インベンション第15番 BWV786(かなり早弾き) 21:40〜
インベンション第13番 BWV784 29:33〜
だった。ごめんちゃい。記憶だけが頼りなんで。
事件の犯人を探す テキスト型の謎解きアドベンチャーゲーム
(ポートピア殺人事件みたいなやつ)で、
シリアス系ゲーなので 暗めの曲がセレクトされている。
この曲をバックに、ゲーム画面に出てくる執事の爺に
聞き込みをする探偵Raccoであった。
きく しらべる いどうする
つくえをたたく かつどんをだす さじをなげる

暗め… そうなのよ…
「インベンションとシンフォニア」全30曲約45分、
メジャーとマイナー ほぼ半分ずつ。
哀しい曲調が半分(以上?)。練習曲集だから仕方ないのだ。
上で引用した3曲は 明るめセレクトなのであって、
ドライブデートで全曲そのまま丸ごと流すのは危険。曲順編集が必須だ。
後半にマイナーを押しやる、帰路助手席熟睡想定セレクション。
だが、ハンドルを握る自分だけが聴いてても やっぱり哀しくなってくる。
おすすめは、
前半メジャーで 最後の想い出づくり。そして別れ。
ソロドライブになった帰り道、後半マイナーで可哀想な自分に酔う。
(破局前提かよ…)

ちなみに、グールド氏の奏法は 正統派ではないらしいんです。
レガートではないけど、スタッカートでもない、
(ペダルを踏まない)ノン・レガート奏法。
伝統に忠実ではないということかしら。
インベンションとシンフォニアに関しては、
他の人の演奏を見ても ペダルは殆ど踏んでいなかったから、
踏み踏みするような曲だと より違いが出るのかな。
まぁ、好きな人が好きならいっか。

同曲の 他の人の演奏を沢山聴いたわけではないので
グールドだけが特別なのかどうかはわからないけど、
あれでもないこれでもない と 探さなくてよくなった気分。

辻井伸行さんのピアノが聴きやすかったのと同じように、
緻密濃密でありながら 揺さぶられ過ぎないところが
自分にはとても心地良い。

クラシックで 好きなメロディに出逢った時、憶えておくべきは 奏者!
もちろん曲名もなんだけど、口ずさんだところで 奏者は簡単には探せないから…。

自動車のバッテリーDIY交換の際には、
プラスマイナスをショートさせないよう気を付けないといけないが、
もっとも注意を払うべきは 作業時に中腰姿勢を強いられる自分の身体。
20kgあるバッテリーの積み下ろしでギックリにならないように。
それと同じぐらい奏者に重きを置くぞ と、心に留めたのであった。


奏者で違うから、何枚も買ってしまったんよ。
いまの時代は、買う前にYouTube観て確認できるから良いよねぇ^^;

P.S.
クラシックピアノ曲のCDを買ってきて ヘッドホンで聴くとね、
誰かの声が混ざっているんだよ。
「うぅ〜」「あぁ〜」…って。心霊現象ではないよ。
弾いてる人の声がしてるの。
これは、ピアニストによっていろいろみたいだね。
グールドさんも、♪たりたりら〜 って歌ってた。
そのハミングは ノンレガートじゃなくて レガートらしいよ^^
Posted at 2021/05/02 21:18:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2021年04月11日 イイね!

試乗 クラウンハイブリッド3.5V6 RSアドバンス(GWS224) ☆MIRAIミライJPD20と乗り比べ

試乗 クラウンハイブリッド3.5V6 RSアドバンス(GWS224) ☆MIRAIミライJPD20と乗り比べ☆2代目MIRAIとクラウンハイブリッド3.5V6乗り比べ☆
その2 クラウン 3.5V6 ハイブリッド


MIRAIの走りの印象が思いのほか良かったので、
勢いで当日にハシゴ。
その1 MIRAI:https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/blog/45041153/

<運転未経験クラウン>
120系以前・210系

<回転未経験トヨタエンジン> (1990年代以降)
・8GR-FXS 3.5L V6ハイブリッド (210系/220系クラウン)
・2AR-FE 2.5L 直4NA (30系アルファード/ヴェルファイア)
※追記 2023.1.20、アルファード試乗にて経験(全エンジン達成)

【15代目 現行220系クラウンについて】
2018年06月16日 発売
2020年11月02日 一部改良 ※今回試乗

<型式>
ARS系…2.0L直4ターボ ガソリンエンジン
AZSH系…2.5L直4+モーター ハイブリッド
GWS系…3.5LV6+モーター ハイブリッド ※今回試乗

<グレード>
220系では、直6エンジン時代からのグレード名
「ロイヤルサルーン/アスリート」は使用されず。
広義に捉えれば、クラウンマジェスタを含めた 3車種の一本化。

・マジェスタ&ロイヤルサルーン後継
G-Executive / G / S / B
・アスリート後継
RS Advance / RS / RS-B

〜〜過去試乗記事〜〜
2019.4.4
2.0Lターボ RSアドバンス (ARS220)
2.5L ハイブリッドS (AZSH220)
https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/blog/42709088/

今回は、“回転未経験”の8GR-FXSを搭載した、
3.5L V6ハイブリッド(2020.11一部改良モデル)に試乗。

先々代200系に初めて設定された3.5L V6+モーターのハイブリッドは、
先代210系では設定されず 上位車種クラウンマジェスタにのみ搭載。
6代続いたクラウンマジェスタ名は 210系をもって消滅し、
3.5Lハイブリッドは 現行220系にて復活する形で引き継がれた。
同ユニットを搭載するのは、「Gエグゼクティブ」「RSアドバンス」の 2グレード。

昨秋、クラウン一部改良の話を耳にした時には けっこう焦った。
3.5L V6ハイブリッドが最上位グレードに君臨して燦然と輝いていようと、
環境対策・安全性向上への注力を避けて通れない昨今、
効率面等で不利な大排気量マルチシリンダー車がカタログ落ちするのは珍しい事ではない。
さいわい 一部改良後も販売は継続され、胸をなで下ろした。(←試乗できなくなるから)

【220系クラウン 3.5Lハイブリッドのグレード・価格】
3.5L HYBRID G-Executive  7393000円
3.5L HYBRID RS Advance 7107000円 ※今回試乗


CROWN 3.5L HYBRID RS Advance 7107000円
外装色:プレシャスブラックパール<219>
型式:6AA-GWS224
2WD FR
全長4910×全幅1800×全高1455mm ホイールベース2910mm
最小回転半径5.3m
車重1870kg※
※排気量別に同等グレードで比較すると、
3.5L ハイブリッド 1870kg
2.5L ハイブリッド 1770kg
2Lターボ ガソリン 1730kg
3.5Lハイブリッドは、絶対的には 先代210系マジェスタよりさらに重いが、
200系や210系で約200kg近かった 別ユニット搭載車との重量差は抑えられている。

パワーユニット:3.5L V6ガソリン+モーター
エンジン諸元…8GR-FXS 299ps/6600rpm 36.3kgf・m/5100rpm
モーター諸元…2NM 180ps 30.6kgf・m
(システム出力359ps)

TNGA GA-Lプラットフォーム
マルチステージハイブリッドトランスミッション
(10速・電気式無段変速+ギヤ式変速)
サスペンション/前後:マルチリンク/マルチリンク
ブレーキ前/後:ベンチレーテッドディスク/ベンチレーテッドディスク
発売日:2018年6月26日
https://www.toyota-mobi-tokyo.co.jp/column/20180626_crown


【クラウンV6モデル 諸元比較】
全長全幅全高 / ホイールベース / 最小回転半径 / 車重

220系ハイブリッド (2018年6月~) ※今回試乗
・GWS224 3.5RSアドバンス 8GR-FXS 7,107,000円
4910×1800×1455mm WB2910mm 5.3m 1870kg

210系ハイブリッド ※クラウンマジェスタ (2013年9月)
・GWS214 3.5 Fバージョン 2GR-FXE 6,700,000円
4970×1800×1460mm WB2925mm 5.3m 1830kg

210系 (2012年12月)
・GRS214 3.5アスリートS 8AT 2GR-FSE 4,970,000円
4895×1800×1450mm WB2850mm 5.2m 1630kg
・GRS210 2.5アスリート 6AT 4GR-FSE 3,570,000円
4895×1800×1450mm WB2850mm 5.2m 1550kg

200系ハイブリッド (2008年5月)
・GWS204 3.5 2GR-FSE 6,190,000円
4870×1795×1470mm WB2850mm 5.2m 1840kg

200系 (2008年2月)
・GRS204 3.5アスリート 6AT 2GR-FSE 4,870,000円
4870×1795×1470mm WB2850mm 5.2m 1650kg
・GRS200 2.5アスリート 6AT 4GR-FSE 3,740,000円
4870×1795×1470mm WB2850mm 5.2m 1600kg


【同日試乗したMIRAIとの比較】
CROWN 3.5L HYBRID RS Advance 7,107,000円
4910×1800×1455mm 2910mm 5.3m 1870kg
MIRAI G “Aパッケージ” 7,350,000円
4975×1885×1470mm 2920mm 5.8m 1920kg

興味深いのは、価格帯が重なっていること。
CROWN 3.5L:7,107,000円/7,393,000円 (全2グレード)
MIRAI:7,100,000円~8,050,000円 (全5グレード)
実際に支払う段階では、補助金が多いMIRAIのほうが額面が小さくなりそう。

試乗後の両車の感想は…
水素をエネルギー源とする燃料電池車 MIRAIは、いろいろな面で新鮮だった。
ただ、インフラが心もとない現状では、日常使いは厳しそう。
一方の クラウン3.5Lハイブリッドは、従来の価値観で
安心して身を委ねられる高級車。

パワーユニットは全く異なる両車だが、
良い意味で 違いを意識させられることなく、
ラージクラスの後輪駆動車として ごく自然に操ることができた。
滑らかさでは相当高いレベルに到達しているように思った。
MIRAIのFCVらしさ・クラウンのHVらしさは
あまり前面に押し出されていないというか、
主張が強くないのがトヨタらしいところかな。

唯一というか、短時間の比較でも気付けた違いは、後席の居住性。
MIRAI試乗時、
“MIRAI後席に座った直後に 現行クラウン後席に移動して比較”をさせてもらったのだが、
外寸のわりにはさほど広くないクラウンが 相対的にゆったりして感じた。
MIRAIは、ニールームは同等だが、ヘッドスペースが少し削られる。
このクラスとしては 背もたれのサイドサポートも意外にタイト。

どちらにもそれぞれの魅力があったから… この勝負、引き分け。


【220系クラウン 前回試乗時の印象】
クルマとしての出来は良かったけど、
同時期に試乗した70系カムリ同様 ワクワクさせられる部分があまりなく、
キーを返した後、う~ん…と唸ってしまった。

(マツダ アテンザにはまだ乗ったことないけど、
高級仕様があるとしたら こんな感じかもな。。)
訳がわからない印象が残ったのは、
率直な感想を記したい自分の心の中に もう一人の自分の邪念が入り込んできたからだ。
FRクラウンだろうが FFカムリだろうが、
粗探しをすれば ヒエラルキーを意識した意図的な差別化は散見するものの、
街乗りで流してるぶんには どっちがどうこうツッコむ隙もない完成度なのよ。

現行220系クラウンの初見の印象は、
お値段が立派すぎること、そのわりに 内装はコストダウンを隠しきれていないこと、
50系レクサスLS同様の6ライトエクステリアに馴染めなかったこと、
走行中だとエアコン温度調整操作も満足にできないタッチパネルに困惑したこと、
後席があまり広くないこと、4気筒なこと、などなど。。

“クラウンなのに4気筒” “この値段なのにこの内装”…
ここから “なのに”をとっぱらえば、文句の付けどころのない出来の良いクルマ、と
プラスに受け取れたかもしれない。
プライスを確認する気にならなかったクラウン2.0Lターボが、
(有り得ないけど)「FRになったアテンザ、250万円♪」だったら、また違う印象を持ったはず。

何が言いたいかというと、ちっとも悪くないってこと。
クラウンなのに → カローラなのに5ナンバーじゃない・エスティマなのにエンジンが床下に無い
この値段なのに → アルファード3.0V6アルカンターラバージョンが330万円で買えたのに今じゃ…・
もっと昔なら4.0V8のセルシオA仕様が買えた450万円なのに今じゃ4気筒…。
これらとたぶん同義。
絶対評価と相対評価。コスパ(バリュー)。どの性能に重きを置くか。視点が変われば印象も変わる。


では、今回試乗した3.5L V6ハイブリッドモデルの紹介に入ります。

【内装 インパネまわり】

4本スポークのほうが良かった!と誰かが騒いでいた記憶もあるが、
カブトガニホーンパッドにも少し慣れてきた


アメリカカブトガニ
(2016.6.19撮影)


文字が浮き出るような奥行感が演出された自発光メーター

タッチパネル廃止、ひゃっほー
一部改良の目玉?が、エアコン操作スイッチの刷新。


一部改良前(〜2020.11) タッチパネル+物理スイッチ
前方視界のひらけ方が印象的だった。
(2.0Lターボ試乗時・2019.1.20・再掲)


(2.5Lハイブリッド試乗時・2019.2.1・再掲)
タッチパネルは全面ではない。依存度は210系のほうが上かも。
少ないながらも、物理スイッチ(とオーディオ用ダイヤルノブ)が残されている。


一部改良後(2020.11~) 物理スイッチ+ダイヤルノブ
特徴的だったダブルモニターは、意外にも早く消え去った。
MIRAIのエアコン操作パネルも、初代は ほぼ全面タッチ式だったが、
2代目では物理スイッチに変更されている。
残るは、ハリアーのJBLグレードぐらいか。
(ホンダも、フィットやヴェゼルの現行世代ではタッチパネルの採用をやめた)


拡大写真
物理スイッチと その配置。
枕もとで眺めたら安心して眠りにつけそう。
左右独立温度調整クリクリダイヤルと センター部のレバーが たまらんち。

よく見ると、一部改良前はモニター内にDUAL表記だった
温度左右独立入切ボタンが「SYNC」に変更されている。
トヨタ車オーナーであれば DUALの方が馴染みあるはずだ。
DUAL→左右独立時にインジケータランプ点灯
SYNC→左右統一時にインジケータランプ点灯
現行50系RAV4(2019.4〜)などは、国内仕様DUAL/北米仕様SYNCだったと記憶している。
早くからSYNC一本だったホンダのように、スイッチ類もグローバル化の流れかな。

トレンドの横基調デザインによる影響を受けたのが、エアコン吹出口。
オーディオのダイヤルノブも無くなり、ボタンとなって モニター下部へ追いやられた。

タッチパネルの流行は ユーザーの嗜好を映す鏡でもあるから、我慢するしかない。
今回の一部改良での変更は 個人的には有難い。
不評とわかれば 特急工事で物理スイッチに戻す、
そのフットワークの早さも トヨタならでは。
モノづくりの情熱に傾倒し過ぎず、
優位性を謳って意地を張らず、
お客様第一主義の真価が発揮される部分。

もしかしたら、現行デビュー時には既に両案は完成していて、
(タッチパネルについてこれるかい?)と
オーナーが試されていたのかもしれない。
でも それにしては、“わかりやすい”スイッチデザインなんだよなー^^;
急ごしらえ or シニアスマホ的思想で一気に方向転換、どっちだろう?

まあ、それはいいとして、
全車種に展開されつつあるディスプレイオーディオは、
包含されるSDLアプリに 見切り発車からの放置ぶりが目につく。
メーカー側の思惑に 人柱側が振り回される期間は
まだしばらく続くのだろうか。
決して安くない金を払っているのは、新車で購入するユーザー。
電柱の陰から様子を伺う時期は過ぎているのだから、
そろそろテコ入れしてほしい。
マーケティングやビッグデータ収集・利用等、別の導入事由があるにしても、
SDLアプリだって トヨタコネクティッドの一端。
ハードは大目にみるとしても、ソフトは軽視しないでほしい。

【走行インプレッション】
トータルでの印象
とても良い。
MIRAIに試乗して ぶったまげた直後だったので、
レクサスのフラッグシップLS500hにも搭載されるV6 3.5Lハイブリッドでさえ
かすんでしまい、枯れた存在に思えてしまったのは事実だが、文句なし。
(↑最初と最後の計9文字しか褒め言葉がないが、心の中ではけっこう褒めている。)

自分は、常用域での引っ掛かりのないシームレスなドライブフィールを重視する。
一芸に秀でていても、トータルバランスがとれていないものは
飽きるし疲れるから、長く付き合う気にならない。
その観点では 心地良く乗れるクルマだということがわかった。

かつては コンベンショナルNA車の ひとつの頂点だったクラウンも、
先代210系からは ハイブリッドエンジン搭載グレードが主流となった。
もはや派生車種の域ではなく、HVから想像するウイークポイントを
街乗りレベルで感じないのも 当たり前の事なのかもしれない。

フットワーク
デビュー時に乗った 2.0L直4ターボや2.5Lハイブリッドで、
素性の良さは 既に感じていた。
大排気量3.5Lの余裕と引きかえに鈍重さが露呈するようなこともなく、ガッカリさせられるシーンはなかった。

ステアフィール
ジワジワくる味わいみたいなものはないけど、ナチュラルでGOOD。
ただ、ドライブモードをスポーツ+にした時の
おしおきウエイトをぶら下げたかのように変化する操舵の重さは、
人工的かつ過剰な感じがして 好みではない。
重さが変わるパワステには良い思い出がなく、
そのトラウマは CF4アコードの電動パワステに端を発する。
(あの時の3段切替EPS、調子悪かったんかな)

電子制御の支配域が増した近年のクルマは、
ドライブモード切換による特性カーブの変化が体感しやすい。
スロットルの反応も、グワッグワッと わかりやすくピックアップが過敏になる。
このクラウンも、その前に乗ったMIRAIも、スイッチひとつで グワッグワッ だ。
「変わらねーじゃねーか、すぽーつもーど!」と客に言われたくないがために
あえて抑揚を強めている部分があるのなら、
素性が良いところにきて さらに味付けしてしまうのはもったいない。
日産 初代プリメーラ後期1.8Lのグワグワ感。
ホンダ2代目ストリーム1.8RSZのキビキビ感。
“わかりやすいスポーティ”は、日本車の伝統でもある。
流行りのタッチパネル同様、少なからずユーザーの嗜好が関わっていそう。
欧州車的な理詰めのアプローチだと、国産車では許容してもらえない。

バリアブル過ぎて、なんだかなぁ。
「ケチつけるならドライブモード変えなきゃいいだろ!」
走行中に、何度も何度もサンキトーの始動音聞きたくねぇなぁ。
「アイスト切っとけばいいだろ!」
スカイフックTEMS、下から2番目以外使わないけど固着するかなぁ。
「メーカーに聞けばいいだろ!」
朝の連ドラの主題歌、声量ないのに高音張り上げてうるせぇなぁ。
「嫌なら見なきゃいいだろ!」
…。
だったら、開発陣はどこを基本にして煮詰めてるのか教えてくれよ!(逆切れするオレ)

パワーフィール
GR型3.5リッターV6エンジンとモーターを組み合わせた
ハイブリッドユニットを搭載したのは、先々代200系が最初。
当時 強烈なインパクトを植え付けられた、爆発的加速力。

青信号とともに猛発進しても 嫌がらせのようなタイミングで
信号が変わって足止めを食らう 次の交差点。
だがしかし、こいつとだけは 赤になる寸前で駆け抜けることができた。


頼もしい相棒 クラウンハイブリッド GWS204
(2008.9.13撮影)

あのロケットのような加速感は、
今回の現行GWS224の試乗では 体感することはできなかった。
200と220の間の 先代210系クラウンマジェスタは未経験なので 比較する術はないのだが、
パワー特性の味付けがマジェスタ専用となるにあたって変更され、
マジェスタの名が消えた代の現行220系クラウンには そちらを踏襲させた、と考えれば合点がいく。


210系クラウンにはまだ乗れてない

必須ではなく、時としてネガティブな要素にもなりかねない、“速さ”。
本車におけるそれは、“速さを感じさせない速さ”とでも言えようか、
後述の新世代トランスミッションとの組み合わせも功を奏しているのだろう、
静粛性やパワー特性など様々な要素を多角的に吟味してまとめあげられている印象を持った。
滑らかさが際立ち、このクラスに相応しいジェントルで上品な雰囲気づくりに
一役も二役も買っている。
(速く感じないだけで、タイム計れば220系3.5Lのほうが速かったりしてな…。
オレの頭の中では、あぶない刑事レパードの2Lドッカンターボが “速さ感”では今でもMVP。)

このあたりの煮詰めの巧さは、他が真似できない トヨタの十八番ではないかな?
(200系の番長ぶりを否定する形になってしまうが、あれは トヨタからの贈り物だと思っている。
既に環境一辺倒の風潮になりつつあった当時、舌をちょこっと出して目配せしながら
ファンに贈った、“表向き環境コンシャス”なハイブリッドスーパーカー。)

変速フィール
“多段ATでなけりゃ ごく一部のスポーツカー除いて全車CVT”、そんな趨勢 真っ只中。
心地良いフィーリングはあまり期待していないし、そのぶん落胆することも少ない。
「CVT? 3キトー!? 4キトー!?」と騒いでいるのも、
ふと周りを見回したらオレだけになっているかもしれない。

トヨタハイブリッドシステム THSは、初代プリウスに搭載されて以来 たゆまぬ進化を続けている。
220系クラウンの マルチステージTHSⅡは、2017年のレクサスLC500hでデビューした新世代で、同年の50系LS500hに続いての搭載。
いずれも 8AR-FSEエンジン+モーターとのコンビだ。

アイシンAW共同開発
「マルチステージハイブリッドトランスミッション」
リダクション機構のギヤを 2段から4段に増やしたうえで
電気制御ステップを加えて10段変速化したのが、
マルチステージハイブリッドトランスミッションだ。
マルちゃんin220クラちゃん。

※トヨタハイブリッドシステムの変遷については、文末にて


・インプレ (大したこと書いてますん)
で、マルちゃんの印象だが、
唸りとともにエンジン回転だけが上がって 車速が後から追いかける、
メーターの針が スピちゃん!タコちゃん!と追いかけっこする
いかにもCVTなフィール… とは違った。どう違ったかまでは憶えてない。
ゴム紐の緩んだパンツ的フィールではないことだけは、
セールス氏のマシンガントークの嵐の中にあっても 感じ取れた。
そのフィールには 悪癖のかけらさえなく、
優れた多段ATとの落差もまったく感じないほど。(←やや想像寄り)
ただ、ホンダ KC2レジェンドの7速DCTのような
“クルマらしさ”が伝わってくる段付き変速とも違った。
マルちゃんは とてもスムーズで、でも「どんな変速機だった?」と聞かれたら、
「どんなだっけ?」ってなりそうな 不思議な感じ。
…試乗レベルだとこの程度の感想文。
もう一回じっくり乗れば、マルちゃんの性格をもうちょっと深く把握できるかもしれん。

なんちゅーか… マルちゃんつくったトヨタの開発陣ってすごいね。(文章書き過ぎて疲れてきた)
仕組みを理解しようとしても、マルチすぎてついていけない…。
マルチ:https://global.toyota/jp/powertrain/ths/
マルチ論文:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsaeronbun/51/2/51_20204094/_pdf


パッケージングの話を絡めたまとめ
TNGA世代となってからのそれは、
GA-Cプラットフォーム…Cセグメント ミドルクラス (50系プリウス・210系カローラ・C-HRなど)
GA-Bプラットフォーム…Bセグメント コンパクトクラス (ヤリス・ヤリスクロスなど)
いずれも低重心で、後退気味のキャビンには後席居住性へのしわ寄せがみられる。

上:先代ZVW30系プリウス (195/65R15タイヤ)
下:現行ZVW50系プリウス (215/45R17タイヤ)
30系にだって見映えのする17インチ仕様あるのに、
15インチ仕様引っ張り出して新旧比較は一寸ズルいぞ^^;
出典:トヨタ自動車 (背景等一部加工・再掲)

GA-Kプラットフォーム…Dセグメント FFラージクラス
GA-Lプラットフォーム…E/Fセグメント FRラージクラス

ラージクラスのGA-Lプラットフォームにおいても、
GA-BやGA-Cと同様の印象がある。
(GA-Kは、ネガな部分が それほどはみえてこない。
ドンガラをデカくすることで破綻を防いでいるのかしら?)

クラウンやレクサスLSの 6ライトキャビンは、
従来のハードトップスタイルが成り立たないがために
そうせざるを得なかった必然の結果…
いわば副産物だったのではないかと推測する。


上:先代210系クラウン
下:現行220系クラウン
運転席の着座位置が低くなり、後退もしているように見える。
前方視界の悪化が懸念される部分だが、実際に運転席に座ると
スカットルも低くなっているため 意外なまでに視界は良好。
絶壁バルクヘッドが眼前に迫るブレイド/初代オーリスなどとは違う。
ボンネットがしっかり見えて車両感覚を掴みやすく 運転がしやすい点は、
走りの質感の高さとともに TNGA世代のトヨタ車の美点だ。
出典:トヨタ自動車/TM東京 (背景等一部加工)

コンパクトクラスのGA-Bプラットフォームが
ヤリスをメインターゲットにして設計されたと仮定すれば、
あのタイトな後席居住性も トヨタが良しとしてお墨付きを与えた骨格からきているわけだ。

GA-Lプラットフォームが どの車種を柱とするものかはわからないが、
ラージクラスにおいても、エモーショナルにわかりやすく訴求するのではなく、
走行性能(だけではないだろうが)を優先させた、
ある意味 実直なパッケージングと言えるのかもしれない。
一見 デザインに振っているようにみえて じつは逆、ということ。
こう考えないと、賛否両論であろう6ライトエクステリアの意図するもの、
その落としどころが見つからない。

ただ、クラウンが属するセグメントでの用途を考えると
余裕ある居住性を確保することも 見過ごせないどころか重要な課題で、
そのためのキャビンフォワードが従来のアプローチだったように思う。

TNGAのドライバーオリエンテッド思想を主張したところで、
はたしてヤリスと同じように通用するのか。
パッケージありきでスタートさせた 納得の産物か、それとも
後付けの飾り文句で塗り固めてコストダウンを覆った 妥協の産物か、
そのあたりは 時が経てば浮かび上がってみえてくるかもしれないね。

理想のクラウンとは?
“純正状態が一番良い”、という考え方は正しい。
純正状態に合わせて トータルのバランス取りをしているのだろうから。
ただ、それがただちにメーカーの理想形とは限らない。
わかりやすい例で言えば、チェーン装着を考慮した市販車は タイヤハウスの隙間が大きい。
競技車、ラリーカーであれば、
ターマック(舗装路)では、低重心にして走行安定性を高めるべく 車高を落として隙間は少ない。
グラベル(未舗装路・ダート)では、走破性を高めるのに適したサスストロークを確保して
市販車よりも大きな隙間があったりする。

要は、何を採って、何を削るか。
保安基準に始まって、万人に向ける コストを下げる…
縛りがなければ、世に出てくるクラウンは 全く別の形をしているかもしれない。
制約の中、市販車という名のもとに、
コンセプトを具現化してデビューできれば 拍手喝采。
昇華も消化もできずに つぎはぎのアラが露呈すれば 叩かれまくる。
その視点での現行クラウンは、若干後者寄りなのは否めない。
もがいているのが未だ見え隠れしている。

トヨタは、自分の勝手な推測なんかよりずっと深く
そして長期的展望に立って考えた 綿密なモノづくりを しているはず。
だから、ここに書いた邪推が当たっていないことを願う。
いい意味で 自分を裏切ってほしい。
そんな期待をしながら、今後を見守っていきたい。(えらそう)
見守っていたらセダン消滅クラウンも消滅、は勘弁してほしい。
それと、ディスプレイオーディオ&SDLはテコ入れ必須。頼むぞトヨタ。


BRIDGESTONE REGNO GR-001
225/45R18 91Wタイヤ&18インチアルミホイール(スパッタリング塗装)


【V型6気筒とクラウン】
クラウンといえば6気筒。いつかはクラウン。いつかはGXS12じゃないクラウン。
誰だ、失礼なこと言ってるのは。GXS12も6気筒だぞ。

先代210系でハイブリッドが4気筒になっちまった日には、
ショックで 10時間しか寝られない日がしばらく続いた。
2.0Lターボが追加されちまった日には、
困ってしまって トヨタに抗議の電話を掛けそうになった。
何が困ったって、それまでは ガズードットコムの検索フォームに
 [ にりったーいかのがそりんのくらうん ] と入れとけば、
GXS12クラちゃんとGBS12マイルドハイブリッドに絞って中古車探しできたんだよ。
簡潔に言うと、まぁ… 自分の勝手な都合だ。

冗談じゃない冗談はおいといて、
先日 うちの近所の狭い場所で クルマが切り返しをしていた。
やっと脱出できたのか 走り去るエンジン音をきいて
(どっかの営業バンが迷い込んできたのかなぁ…)と思って顔を上げたら、
オレを寝不足にさせた先代210系クラウンだったんだよ。直4の。
バカにしているわけではない。そう感じたんだから仕方ない。

あまり売れなかったかもしれないが、210系にもV6エンジン搭載グレードはあった。
2.5L 2GR-FSE と 3.5L 4GR-FSE。クラウン最後の、素のV6。


8GR-FXS (V6 3.5L プレミアムガソリン仕様)
先代マジェスタ搭載の2GR-FXEを改良した、進化系GR型エンジン
2NMモーターを加えたシステム出力は359ps。

そして 現行220系になって、ナチュラルアスピレーションなV6は消滅してしまったんだ。
いまはなきクラウンマジェスタに搭載されていた3.5L V6ハイブリッドを引き継ぐ形で
残されたのが、今回のクラちゃんなのだ。

試乗したら、涙が出そうになった。
だって、アクセル踏みこんだら、遠くのほうから
GRのV6サウンドが聴こえてくるんだよ。
もう、それだけで十分。

GR型V6エンジンのテイストは、マニアが喜ぶようなものとは違う気がする。
でも、ラインナップに存在してくれているだけで有難いんだ。

トヨタV6エンジンの系譜
VZ型:この時代のV6は、直4と直6間のような明確な違いがないというか、
直4比のアドバンテージを さほど感じ取れなかった。スムーズネスが それほどでもない。
そこそこスムーズ。そこそこ静か。
そこそこ を いちいち頭につけたくなるかんじ。

MZ型:燃費以外、全てにおいて進化。
直6でいうところの M型からJZ型… それよりもっと違う。
スターター音からして うきょきょきょ!だからね。(関係ないか…)
カムリ/グラシア/クオリス・ウィンダム(2.5Lと VVT-i化以後の3L)だけは、
官能性のオマケまでついた化け物。キレッキレ。
新車で乗る2.5L 2MZ-FEの20系ウィンダム、ありゃ別次元。

GR型:燃費まで含めて、さらに進化したけど…。
スムーズさはMZ型にひけをとらない、むしろ上回っているかもしれないGR。
ひらすらスムーズ。だが、初期のMZ型V6のような官能性は無い。
(排気系に手を入れてすごくいい音をさせているGRも いるにはいる)
JZ-GE型直6のような 濃厚なコクもない。
だが、従来以上にパワーがあるのに 燃費はMZやJZよりずっといい。
(初期のものは、JZ型直6の最終形 JZ-FSE同様、直噴が悪さする話も聞いたけど、)
自分が持つGR型エンジンへの印象は、涼しい顔してそつなくこなす優等生。

GR型エンジンの2.5Lと3Lは、回した時の音の粒が細かかった。(過去形にしないといけねーのか…)
彼らなら、学年委員に推薦できる。
だが、3.5L(以上)は学級委員にも推薦できない。
彼ら二人よりも明確にパワフルな3.5L(以上)は、音の粒が粗い。
2.5と3.0が「みゅぃ~ん」なら、3.5(以上)は「ぎょぇぃ~ん」だ。
(“以上”ってのはね、プラドとかサーフとか 4LのGR積んでるSUVがあるんよ)

200系クラウンが現行だった当時、オレが2.5L もうひとりが3.0Lで
よーいドンで 都心を十数キロ走って燃費比較したことがある。
(180系だと平均燃費計を任意リセットできねーんだよ、だから200系。)
その結果は… 8.8km/l。
どっちがかって? どっちもだよ。全く一緒だったんだよ。
でも、同じ500cc違いでも 3.5Lになると燃費計の数字ははっきり落ちる。なぜだ?

細かい事は気にしない性格。
さくら水産でお昼を食べる時には 無料のご飯を何杯もおかわりする。
夜の街で「テメー今こっち見てただろ!」などと 理不尽な因縁吹っかけられた時に、
友として傍らに居てくれると非常に心強い。
3.5LのGRは、そんな存在。
(例えとして完全に破綻してるな…)


GRサウンドを聴けた嬉し涙で、ボケちゃった。


号泣した後でも、出されたオレンジジュースとクッキーはしっかりいただく。


「進化し続けるフラッグシップ NEW CROWN」
まぁ 常にどこかしら弄って、15年経ってもいまだに進化がとまらないからね、
先日はバッテリーを2段階デカくして 8kgも重量化チューンしたし。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

余談 (エクステリアデザイン)
ここは、プリウスも絡めて書きます。

とかく、後付エアロパーツや加飾アクセサリーは、
純正系であっても 加えれば加えるほどに素の良さをブチ壊しがちで、
生みの親が装着を望んでいるとは到底思えない物も多々存在する。
メーカーの収益源であるからして、すぐに無くなることもないだろうが。

だが、50系プリウス前期型のTRDバージョンや
220系クラウンのTRD版・モデリスタ版をカタログ写真で見た時には、
逆の印象を受けた。ボディパーツをまとったその姿の先に、
“こうしたかった”という デザイナーのイメージスケッチ(原形)が浮かんだ。
クラウンのほうは、完成度が高いとも言い切れないけど、
大径ホイールにしてタイヤハウスの隙間を減らすと 見違えると感じた。
モデリスタ220クラウン:https://www.modellista.co.jp/press/2018/0626_crown/
TRD220クラウン:https://www.trdparts.jp/release/2018_crown.html

プリウスの 50系になってからの人気低下の一因は
前期型の尖ったディテールにあるとも巷で言われていたけど、
PHVや後期型で無難に細工されるとともに失われたものもあるように思っている。
オレは、50系プリウスは 前期型のほうがサルカニ合戦の出演者にふさわしいと 今でも信じている。
「メガネ外して髪の毛をおろしたら、めっちゃかわいい!」みたいに、
化けるんだよ 前期型は。
メガネっ子のほうが好き? まぁここは我慢して聞いてくれ。
TRD50系プリウス前期型:https://www.trdparts.jp/release/2015_prius5x.html
TRD50系プリウス後期型:https://www.trdparts.jp/release/2018_prius.html

つまり… プリティなウス(臼=うす)なんだよ。
みんなはどっちのウスが好きかな?
化けるといっても、堺正章主演の日テレの西遊記で
西田敏行の猪八戒が 妖艶な女性を見つけるたびにフラフラ吸い寄せられて、
女の正体は妖怪だった という、お決まりのパターンじゃねーぞ。プリ臼は、その逆。
(再放送全然やってくれないから、この例え たぶん絶対伝わらない…)

プリウスが以前ほどの人気車でなくなったのは、
デザイン云々の問題ではないと考えている。
各車種にハイブリッド仕様が普及して浸透して、今や 特別な存在じゃなくなった。

トヨタのHVに乗りたい → 完成度重視で車選びすると、素のウスしか選択肢がない
から、
トヨタのHVに乗りたい → プリウス以外が1台売れる=プリウスの売上が1台減る(こともある)
へ。

トヨタの乗用車のほぼオールラインナップにHVが展開された現在でも、
現行50系プリウスには まだアドバンテージはあると思う。
燃費スペシャルという明確なコンセプトで突き進んでいるから、
後載せ天ぷら(=ユニット)のカップ麺(=即席)では味わえないこだわりが散りばめられている。

だけど、街にハイブリッドカーがどんどん増え始め、今や 何も珍しい物ではなくなった。
2007年、ロサンゼルスでのアカデミー賞授賞式に、
レオナルド・ディカプリオが 当時現行だった20系プリウスで乗りつけた。
(それ以前からウスのイメージキャラクターだったレオ様、仕込みもあったのだろうが。)
レオ様がウスでレッドカーペットに姿を現して話題を振りまいてから、はや14年。
「私、地球環境考えてます」とアイデンティティ表現をアピールできる存在では もはやない。
プリウスの 意図的な未来感の演出が、一般ユーザー層には
気恥ずかしいものになってしまったんじゃないかな?

つまり、プリウスそのものが変わったんじゃなくて、
ユーザーの目に映るプリウスが変わったんだよ。(たぶん)
初代10系、2代目20系、3代目30系…
登場当時はみな、50系にも勝るぐらい未来的で ぶっとんでる印象だった。
2代目20系に初めて触れた時には、ずいぶんペッタンコになっちまって 狭苦しくて
視界もあまり良くなくて運転もしにくくなった と感じたもんだ。
そんな2代目が、ハイブリッドの価値が確立したこともあって 売れに売れた。

メディアで持てはやされる記事を見て、当時 思ったことがある。
(ガワだけプリウスで 1.5Lあたりの平凡なガソリンエンジンだったら、はたして売れるんだろか…)
初代のパッケージングならそこそこいけるだろうが、それ以外はどうかなぁ?
この手の鱈レバは、「フェラーリが軽自動車の3気筒エンジンで1000万円引き改造転売不可だったらあんた買う?」に近くて たぶん成立しないんだけど、そこはご容赦下さいませ。

青く縁取られたトヨタバッジに始まり プリウスの全てはプリウスだからこそ映える、
そう考えている。

近年、公用車では “環境にやさしいハイブリッドカー”をこぞって採用するようになったが、
ハイブリッドだろうと 知事がセンチュリーに乗ってりゃ
「◯◯◯◯万円もする超高級車!」と
数字に置き換えて白物家電のように報道され、
「中古の軽でいいだろ!」と言われてしまう。
たとえ 言い訳できないような無駄遣いに対する批判だったとしても、
職務を全うしてるかの視点じゃないのがちょっと…。
(偉くなったら高級車に乗れるんだ、いいなぁ)と 憧れの対象だけで済む時代ではなくなった。

プリウスを絡めるどころか、クラウンには一言も触れていないことに今気づいた。


・トヨタハイブリッドシステム振り返り・ (後半は4気筒HVは省略)
・THS
1996年、「THS」(トヨタハイブリッドシステム)を搭載した
世界初のハイブリッド専用乗用車「プリウス」が発売。
(専用=ハイブリッド仕様しかないという意味の専用)

・THS-C
2001年、ミニバン初のHV エスティマハイブリッドが発売。
CVTの「THS-C」を搭載。ミニバンとしてのスペース確保が考慮された4WD(E-four)だ。
2003年、同ユニットのアルファードハイブリッドが追加。
(THS-C採用は、両車のこの代のみ)

・THS-M
大型セダンへのTHS初搭載は、エスティマとアルファードの間にあるのだぞ。
2001年 170系クラウンロイヤルJKS175・2002年 クラウンセダンGBS12…
“M”は、マイルドの“M”だ。
そう、「THS-M」マイルドハイブリッド!

・THS2
初代10系プリウス改良時にも熟成を進めたTHSだったが、
2003年 2代目20系プリウスで THSⅡとなる。
パワーも燃費も、18年経った今でも通用するレベルに ぶらっしゅあ~っぷ!
https://global.toyota/jp/detail/1666903

・THS2 リダクション機構付(変速無し)
2005年、2代目ハリアー/クルーガー(初代ハリアーのダチ)に
ハイブリッド仕様が追加。ぼくちゃん大好き うきょきょきょ!のMZ型V6エンジンは、
NA国内仕様の2.5L 2MZ-FE・3.0L 1MZ-FEより一回り大きい 3.3L 3MZ-FE。
THSⅡに リダクション機構(変速無し)が組み込まれた。パワー対策?
まぁ こっちのMZは、トルクステアが出そうな(っていうか実際出たんだよE-fourなのに)
馬鹿力はあっても 音が全然うきょきょきょ!じゃないもんで 思い入れは特に無い。
搭載するトヨタ車が他に無い点ではレアかもしれない。
トヨタ車以外にならあるぞ。光岡オロチ。
(その後、変速無しリダクション機構付THSⅡは、幅広く展開。
2009年発売の3代目30系プリウスなど、主にミドルクラス以下のFF系ラインナップに
ハイブリッド仕様が加えられる際に、数多く採用されている。)

・THS2 リダクション機構付(2段変速)
2006年、レクサス車初のHV そして世界初のFRハイブリッドでもある GS450h(GWS191)が登場。
変速の無かったリダクション機構は2段変速に進化した。
2007年、レクサスLS600hへ V8 5L 2UR-FSEとの組み合わせで搭載。
デッカいV8エンジンにモーター加えたのって、これと現行60系センチュリーだけでねーの?
2008年 200系クラウンハイブリッドにも GS同様3.5L V6 2GR-FSEとの組み合わせで搭載。
洗練度はともかく パワーについちゃ スゴいよ、この3台は。

2012年、レクサスGSが10系へとモデルチェンジ。3.5L V6エンジンを2GR-FXEに変更。
2013年、先代210系クラウンマジェスタが発売、同じ組み合わせで搭載して後に続いた。

・マルチステージTHS2 リダクション機構付(4段変速+電気制御=10速)
「マルチステージハイブリッドトランスミッション」
アイシンAW共同開発
リダクション機構のギヤを4段に増やし、電気制御ステップを加えて10段変速化。
8GR-FXSエンジン+モーターとの組み合わせで
2017年3月発売のレクサスLC500hに初搭載。
あの、やけにカッコいいクーペだな。
(5.0L V8コンベLC500は、同アイシンAWの10速ATを初搭載)
同年10月には 50系へモデルチェンジしたLS500h、
そして2018年6月 今回試乗した220系クラウンにも搭載された。


クラウン。そしてTHS。さらなる進化を楽しみにしたい。
試乗要望に応じてくれた店舗とセールスマンに感謝。
Posted at 2021/05/01 19:13:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車インプレ トヨタ | 日記

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「[整備] #クラウンセダン パワステフルード漏れ お悩みメモ https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/car/1963750/8177724/note.aspx
何シテル?   04/22 09:51
・クルマいじりは、型にとらわれず 快適な物を積極的に採り入れるレトロフィットで楽しんでいます。あんまり大したことはしていません。 ・文体:短文敬体長文常体...

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