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2021年04月04日 イイね!

試乗 トヨタ MIRAIミライG“Aパッケージ” (JPD20) ☆クラウン3.5ハイブリッドと乗り比べ

試乗 トヨタ MIRAIミライG“Aパッケージ” (JPD20) ☆クラウン3.5ハイブリッドと乗り比べ☆2代目MIRAIvsクラウンハイブリッド3.5V6乗り比べ☆
その1 MIRAI


MIRAI。
自分にとっては、ある意味 最高のクルマだった。
ミライに未来を見た。(長くなるのでその話は最後で…)

そういや、ミライトワとソメイティはどこ行った?
東京オリンピックより、そっちが心配。

その2 クラウン:https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/blog/45052051/


【MIRAIについて】
量産型としてはトヨタ初の燃料電池電気自動車。
初代 JPD10 (2014.11~2020.11):新MCプラットフォームの前輪駆動車
2代目 JPD20 (2020.12~):GA-Lプラットフォームの後輪駆動車

~燃料電池自動車とは~
FCV…FuelCellVehicle 燃料電池自動車

FCスタック 水素 と 空気(酸素) を化学反応させる

電気と水を生成

電気はモーターへ → 後輪を駆動
水は捨てちゃう

・MIRAIのエネルギー源・
[FCスタック]…エンジンルームに搭載される
[駆動用バッテリー]…リアオーバーハング部に搭載される
2種類の電池がタッグを組むから…これも一種のハイブリッド?

・MIRAIのパワーソース・
発進時:駆動用バッテリー
巡航時:FCスタック
加速時:FCスタック+駆動バッテリーのタッグ
減速時:回生エネルギーで駆動用バッテリーを充電


MIRAI G “A Package” 7350000円
ZBA-JPD20
全長4975mm×全幅1885mm×全高1470mm ホイールベース2920mm
最小回転半径5.8m
車重1920kg
2WD FR
外装色:プレシャスブラックパール<219> (opt. 55,000円)
アストンのグリルっぽい?

GA-Lプラットフォーム
サスペンション F/R:マルチリンク
ブレーキ F/R:ベンチレーテッドディスク
発売日:2020年12月9日

【グレードと価格】
Z “ExclusivePackage”  8,050,000円
Z            7,900,000円
G “ExclusivePackage”  7,550,000円
G “A Package”      7,350,000円
G            7,100,000円

【グレード別装備など】
<Z “ExclusivePackage”、Zのみ>
・アクティブサウンドコントロール
・パノラマルーフ(オプション)
・アダプティブハイビーム(Gはオートマチックハイビーム)
・2眼タイプLEDヘッドランプ(Gは1眼LED)
・カラーヘッドアップディスプレイ
・カードキー
・本革シート(Gは合成皮革)

<G>(最廉価) ※装備の無いもの
・パーキングサポート(後方歩行者)
・トヨタチームメイト/アドバンストパーク(自動駐車)
・パノラミックビューモニター
・デジタルインナーミラー
・カメラ洗浄機能
・快適温熱シート 前席あり後席左右席なし(G“A”も同様)
・シートベンチレーション(G“A”は前席あり後席左右席なし)

<Z “ExclusivePackage”、G “ExclusivePackage”のみ>
・イージークローザー…リヤドア、ラゲージドア
 (Z標準グレードはラゲージドアのみ)
・電動式リヤサンシェード&手動式リヤドアサンシェード
・助手席肩口パワーシート



1眼タイプのバイビームLEDヘッドランプ (Zグレードは2眼)
LED車幅灯とDRLは全グレード標準。
薄いおめめのチェロキーっぽい?


“流れない”フロントウインカー


スープラのテールっぽい?


“流れない”リアウインカー

この猫背ファストバックスタイルは嫌いじゃない。
あの美しい AUDI 初代A7スポーツバックに通じるものが(少し)ある。
後ろ顔が怒ってないところがまたいいのよ。
どちらかというと2代目A7似かな。


逆スラントしているコンビネーションランプ



ランボルギーニ・ミウラがモチーフだと後でしり 深く納得した、初代A7/S7のおしり(だじゃれではない)

↓ミウラP400S




あ?


あぁあ!?



あああ~~!
さては、オレが 2018年に投稿した
赤のA7の写真をきっかけにしたな〜!?
2018.11.10のクルマネタ:https://minkara.carview.co.jp/userid/1680537/blog/42167908/
めちゃ写真多いです、A7/S7は後半。


東京都大田区羽田から神奈川県川崎市へ向かう「大師橋」。
カタログの方は、CGでかなり加工してるねー。

すぐにピンと来て、(まさかなぁ)と思って
ストリートビューで確認したら、全く同じ場所だった。
同じなのは場所だけで、構図や見映えは似ても似つかない。
だから たまたまかもしれないけど、
似てる事を書いて この場所で撮った写真を再掲して
その後にカタログめくったら、
A7がMIRAIに変わって載ってるんだもの、驚いたよ。


リアが丸ごと開く みつばちハッチなA7とは違い、
こう見えても MIRAIはトランクが独立した「セダン」。
(開いた写真は あとのほうで掲載)

<トヨタ E~Fセグメント 諸元比較> (グレードは抜粋)
全長全幅全高 / 最小回転半径 / ホイールベース / 車重
MIRAI初代 JPD10:4890×1815×1535mm 2780mm 5.7m 1850kg
MIRAI JPD20:4975×1885×1470mm 2920mm 5.8m 1920kg ※今回試乗
クラウン GWS224:4910×1800×1455mm 2910mm 5.3m 1870kg ※同日試乗
セルシオ UCF30:5015×1830×1490mm 2925mm 5.3m 1830kg
LEXUS LS先代 UVF45:5090×1875×1465mm 2970mm 5.8m 2280kg
LEXUS LS現行 GVF50:5235×1900×1450mm 2925mm 5.6m 2260kg
センチュリー先代 GZG50:5270×1890×1475mm 3025mm 5.7m 2070kg
センチュリー現行 UWG60:5335×1930×1505mm 3090mm 5.9m 2370kg

2代目MIRAIは、
全幅は 先代センチュリーや現行レクサスLSに迫る1885mm。
最小回転半径は 先代センチュリー超えの5.8m、
FR車としては大きめ。
逆に言えば、センチュリーや50LSの数値が優秀。

初代MIRAIは Dセグメントあたりの車格と思ってたけど、
外寸は意外に大きかったんだなぁ。




上:MIRAI
下:CROWN
出典:トヨタ自動車(株)
シックスライトのウィンドウグラフィックが似ている。
両車ともに、後席ドア窓にはディビジョンバー(仕切り)がある。
6ライトでこれをやると、縦線だらけでゴチャゴチャしてカッコ悪い。
でも 変にカッコつけると、後席窓を全開まで下げられなくなる。
全開にできるMIRAIをオレは支持するね。(クラウンも全開いけそう)

MIRAIとクラウン、窓だけじゃなくて フォルム全体もそっくりに見えたので、
この写真を目にした時から 実車に触れるまで
“MIRAIのボディはクラウン流用”と勝手に思い込んでいた。
あとで内装紹介で書くが、今回 後席に座った時にけっこうな違いを感じて「?」となった。
あらためてじっくり見ると、MIRAIのほうが Aピラー/Cピラーの傾斜が強く
トランクの平坦部分が少ない。運転席位置も後退気味。(ボンネットはクラウンより平坦)
現行50系プリウスにも少し感じる、低重心のスポーツカー的パッケージングかな。
対するクラウンは、居住空間が大きくとられ、正統派FRセダンらしさが伝わるパッケージング。
MIRAI専用のパワートレーン + あらたにおこしたボディ…
生産台数は多くないだろうから、700~800万なら安いんじゃないか?
少なくとも、そこらへんのクルマから感じる割高感はない。簡単には買えないけど^^;

【内装 インパネまわり・スイッチ類】

本革ステアリングホイール と メーターまわり
メーター真ん中の 燃費表示部分は、AVソース表示などにも切替できる。
右レバーのディマースイッチ(前照灯SW)は、もはや基準となりつつある AUTO位置デフォルト。

トリップメーター(いちおう気を遣って AじゃなくてB)をリセットして、
燃費計測をさせてもらった。
MIRAIの燃費表示は、“リッターあたり”じゃない。“キログラムあたり”だ。


メーター表示燃費:55km/kg
MIRAI JPD20 水素有効搭載量:5.6kg
推定航続距離:5.6×55=308km

電池だから、暖機とかは関係ない…よな?
アクセル踏み込んで楽しんじゃったからな、これじゃ東京~名古屋間もあやしいな…。
将来 愛車にしたあかつきには、“リッター100”…
じゃなかった、“キログラム100”を目指そうっと。


12.3インチワイドTFTモニター
ディスプレイオーディオになってからの地図画面解像度は、
MIRAIやクラウンのクラスであっても高くない。一寸残念。
レクサスLSも12.3インチなんだよなぁ、同じなのかなぁ…。
モニター下部に、ナビオーディオ操作の物理スイッチあり。合格っ!


ナビ画面とエアコン操作画面の表示位置は、左右入れ替え可能


シフトチェンジレバーは、プリウスなどと同じ スイッチ式


エアコン操作スイッチを液晶モニター部に集約させず、
独立した物理スイッチも配置しているのは大歓迎。(初代はタッチパネル)
各ボタンのサイズがほぼ同一で 凹凸もないあたりは デザイン優先と見受けるが、
手動調整も併用する自分にとって 物理スイッチがあるとないとでは雲泥の差。


扱いやすそうな、運転席ドア部のスイッチ類
アウターミラー調整・ドアロック/アンロック・パワーウィンドウ


★インプレッション★
現行220系クラウンのディテールをいじったような外観から
同車の派生車種的な印象を持っていたが、
試乗を終えても それは変わらなかった。
昨年の一部改良で存在感を高めた 現行クラウン。
堂々たる体躯となった 2代目MIRAI。
両車は、クラスに見合った上質感を 静的にも動的にも備えている。

クラウンと異なるのは、言うまでもなく パワートレーン。
FCスタック(燃料電池スタック)で発電し、
そこに 駆動用バッテリーのアシストも加わって、
両者からのエネルギーを受けたモーターが 後輪の駆動を担う。
日産e-powerや ホンダi-MMDに近い構成…と言ったら強引かな?

以前に試乗した日産セレナe-powerを例に取ると、
搭載するガソリンエンジンを 駆動用ではなく発電用に使う点が新しい。
発電機は 従来の駆動用エンジンからの流用。
駆動用であれ発電用であれ、セレナから
マーチの1.2L3気筒の音がきこえてくることには変わりがない。
違うとすれば、アクセルの踏み込みに 抑揚がリンクしない事ぐらいだ。
そんなわけで、モーター駆動ではあっても、
ガソリンエンジン“駆動”車に乗っているような感覚がある。
一方、MIRAIは発電機も静かだから、他の電気自動車と同じような感覚だ。

私が運転を経験した電気自動車は、今までに2台。
仕事で走らせた、1996年(平成8年)9月1日発売の トヨタ「RAV4L EV」。
レンタカーで川崎⇔宮ヶ瀬ダム間を走った、日産「e-NV200」(バン)。
どちらも、コンベンショナルな従来車のみならず
ハイブリッド車にもない、EVならではの持ち味を体感できた。

MIRAIは、それら2車よりも 遮音性に優れていた。
自らが出す音も小さければ、外から入り込んでくる音も少ない。
遮音性が低いと、走行時にも静止時にも 外音はダイレクトに侵入してくる。

クルマは、エンジン音がしなければ静かになるわけではなく、
しなければしないで、インバータ制御音、メカ音、タイヤ音、風切り音…
別のいろんな音が オレがオレがと主張し始める。
信号待ちでアイドリングストップすれば、街の喧騒が耳につき出す。
自然豊かな土地であれば、虫の音がよく聴こえることだろう。

人間の身体で言えば、
すごい頭痛に苦しんでいる時に 少しの腹痛もあるような状況。
頭痛が無ければどれだけ楽になることかと思いそうなものだが、
実際は 頭痛がすっきり消えたとたん
脇役だった少しの腹痛が主役になって 少しに思えなくなる。

MIRAIは 全てをひっくるめて静かなので、とても快適だ。

静かさ静けさのベンチマークたる、先代50系センチュリー。
12気筒エンジンが目の前で動いていることが信じられないような
凄いクルマだが、MIRAIには それを彷彿とさせる静けさがある。

■各種フィーリング■
・取り回し
これだけの大柄で 最小回転半径も5.8mだ、
ターニングサークルの大きさを感じないと言ったら嘘になる。
それ以外は、外寸を意識させられずに運転ができた。
グラスエリアが広くとられているおかげで、全体的な視界も良好。

・ステアリングフィール
電動パワステのフィールは、
据え切り・交差点右左折等の低速域で いくらか人工的な感触があるものの、
不快に感じるシーンは殆どない。

よくできた油圧パワステには未だかなわない印象だが、
低燃費に寄与しているのだから トレードオフと考えれば気も収まる。
ゼロクラウン(180系・2003年)の時代から考えたら、良くなったものだと思う。
電動パワステ黎明期だった当時にも、
小型車には 120系カローラ(2000年)など好感触のものも存在したから、
高級車に相応しいフィーリングをつくり出すのが難しかったのかな。
( “走り込めば良くなる”という開発陣の主張はやや苦しかった…
“走り込まないうちは良くない”と同義に近いし、
実際のところは 走り込んだ個体は更にルーズになっていたし…。)

・乗り心地
四輪マルチリンクの脚は、適度に引き締まっている。
高品質なダンパーを使用しているのだろうか、
19インチタイヤのコツコツ感を巧みに抑えていた。
TNGAとなってからの脚の上質さは、MIRAIにも確実に在る。

・パワーフィール
発進加速や中間加速のピックアップの良さは、
トルクがすぐに起ち上がる特性を持つモーターならでは。
静粛性のみならず、力強さも十二分。
“胸のすく” という表現がぴったりくる、爽快な加速感だ。
ただし、アクセルペダルを床まで踏みつけての全開加速では、
それまで頼もしく感じていたパワーが 意外にも早く頭打ちになる。
ガソリン車でいえば、かなりローギヤードに振ったような特性を示す。
約2トンある車重も関係しているかもしれない。
加速力がどこまでも持続するようなタイプではないから、
高速域でCoCo壱番のパワーを求める向きには物足りないかも。

5リッターV12エンジンの先代50系センチュリーが
電子制御スロットルによってしつけられて
じゃじゃ馬的挙動を示さないのと同じように、
物足りない全開加速=MIRAIの持つ潜在パワーとは限らない。
多かれ少なかれマージンはとっているのだろうから、
これからの進化が楽しみだ。

【内装 後席居住性】
シートカラーは、ブラックが基本。注文設定色のホワイトも選択できる。

クラウン同等の居住性に見えたのだが…

現行220系クラウンとの違いを感じたのは、
フルサイズなディメンションのわりに タイトな後席。


Zグレードにパノラマルーフがオプション設定される関係かな、
段付きになった天井を目立たせないような模様がデザインされている。

ヘッドスペースは、クラウンよりも微妙に少ない印象。
身長180cm超の人がヘアカラーしてすぐの乗車だと 多分天井が変色する。


ニールームは クラウンと同程度だが、
シートバックのサイドサポートの張り出しが大きく ルーズな体勢は取りにくい。
そういう意味でのタイト。絶対的な狭さではないから、閉塞感はないよ。

何かしらの理由から、座面を高くする(頭上狭まる)、背もたれを立たせる、
結果 ホールドする必要性が増してサポートを強める…
背後にあるモーターユニット等の影響を受けてるのかな?
クラウンとの違いを 後席で一番感じるとは、予想していなかった。

MIRAI20:室内長1805 幅1595 高1135(mm)
CROWN:室内長1980 幅1500 高1185(mm)
幅は、外寸で85mmある全幅の差がそのまま出ている。クラウンはナローだからね。
しかし、長さと高さは、
ホイールベースを含めて外寸数値が大きいMIRAIのほうが 逆に狭い。

乗員5名になったのは有難い。
初代は前2後2の4人乗り、後席左右席は シートバック下につま先が入らなかったからね。


センターアームレストとカップホルダー


後席乗員用エアコン吹出口
USBポート(2.1A×2) と AC100Vコンセント(1500W)

【ラゲージルーム】

ここにも、クラウンとの違いが。
ファストバックフォルムのMIRAIは、
トランク開口部の 天面の前後方向がすごく短い。
ホンダのインサイトもこんなんだったかな。
大きな荷物だと、押して突っ込むような入れ方になりそう。

【エンジンルーム】

多くの面積がカバーで覆われた、エンジンルーム。
真ん中にあるのが燃料電池ユニット。

【タイヤ&ホイール】

235/55R19タイヤ&19×8Jアルミホイール(スーパークロームメタリック塗装)
DUNLOP SP SPORT MAXX050

台湾のMAXXISタイヤかと思ったわい。
19インチタイヤ&アルミホイールは全車標準。グレードによって塗装が異なる。
Zグレードには、細かいフィン形状の20インチが オプションで用意される。
見た目なら断然20インチだなぁ^_^

Z “Exclusive Package” (オプション)
245/45ZR20タイヤ&20×8.5Jアルミ
(ブラックスパッタリング塗装・ブラックナット付)

Z “Exclusive Package”、Z、G “A Package”
235/55R19タイヤ&19×8Jアルミ
(スーパークロームメタリック塗装) ※今回の試乗車

G “ExclusivePackage”、G
235/55R19タイヤ&19×8Jアルミ
(シルバーメタリック塗装)


【あっさりな総評】
一見 奇をてらっているようで、その正体は実直。
クルマづくりへの情熱は、オーナーひとりひとりへ しっかりと伝わるはず。



【インフラ整備の展望】
燃料電池車が普及するための必須条件は、水素補充施設の充実。
「水素ステーション」の数は、現時点で 100をやっと超える程度。
全国47都道府県合わせて100。ひとつの県に2つずつあるのなら良いが、そうじゃない。
しかも その配置は都市圏に偏っている。(トヨタお膝元の愛知県は多い)

ガソリンスタンドよりずっと少ないイメージのある
LPガススタンド(タクシー等が利用)で約1500~2000だそうだから、
水素ステーションがいかに少ないか想像できようというもの。



[東京杉並水素ステーション] (株)ENEOS水素サプライ&サービス
東京都杉並区宮前1-17-10
営業時間:9:30~17:00
営業日:月~土・祝日
定休日:日曜日
充填圧力:82MPa
https://eneos-ss.com/search/suiso/sp/detail.php?SCODE=995070
2021.7.14撮影

“東京都区内在住 かつ 行動範囲は首都圏”、
そんなシチュエーションであれば、特に問題ないように思える。
なんだったら、有明あたりのイワタニのステーションひとつだけでも事足りる。
だが、地方都市へ目を向けると、事情は全く異なる。
多い少ない以前に、施設が一つも無い県が複数あるのだ。
(水素ステーションが存在しない県ではMIRAIも販売されないってホント? )
まるで 整備されていなかった頃の携帯電話通信網のよう。


出典:FCCJ 燃料電池実用化推進協議会
(FCCJの会長は、200系クラウンの開発も手掛けたトヨタ副社長寺師茂樹氏が務めている)

懸念されるのは、
水素ステーションには厳重な安全管理が求められるためか
立地条件に制約が多く、ひとつ増やすのも簡単ではないという点。
スマホでいえば、5G基地局を増やすのは 4Gよりも難易度が高いと聞くが、
こちらは需要もケタ違いに多いだろうから 単純に比較できるものではない。
スマホが売れるようにMIRAIが売れたら、インフラ整備にも力が入るかも… これは望み薄。
大本命であろうEV(電気自動車)の将来とて 自分は絶対とは思っていないし、
水素ステーション整備を含めた燃料電池自動車の将来は 予想もできない。
VHS対ベータのビデオ戦争ではないが、MIRAIの未来はまだ読めないのだ。

FCCJのサイトマップ、パッと見は日本語なのに ブラウザではなぜか中国語扱い。



(え、日本語じゃないの?)と、翻訳ボタンを押すと…



「会長は苦しんでいます」って…
「挨拶」=中国語だと「苦しんでる」なのか? 何だか意味深^^;


【補助金】
三桁万円を余裕で出してくれそうなイメージを持っていた、燃料電池車購入への補助金。
初代MIRAIは、自分が知る限りでは 販売店への試乗車配備は無かった。
(申し込んで出向けば乗れるトヨタの施設はあったが、一寸気が引けたので…)
対して、2代目は (自分が乗れるぐらいだから)幾分身近になった。
普及に反比例して国の補助が削られていくのは、道理な話。
「いまはRAV4PHVなんかと同程度」とセールス氏は言っていたんだったかな…。
ドーンとお助け金が出るなら、見積りぐらいはお願いしたかもしれない。残念。


【初代MIRAI】

MIRAI JPD10 (2014~2020)
2018.6


初代も運転してみたかったなぁ。。


50系プリウスと同形状のステアリングスイッチ
うちのクラちゃんにくっつけたプリウス前期型のは白色加飾で、ちと浮いている。
中古で出てきたらGETしたいが、前期オーナーも狙ってるだろうな。


2代目にも面影が残っているように見えたインパネまわり。
あらためて見ると、だいぶ違う。
エアコン操作はタッチパネル。


後席は、あまり広くなかった。
中央には座れない4人乗りなのです。。


前席シート下に、つま先が入りまてん…。
いつも白のアスレジャー。ほっといてくれ。


今回試乗した2代目と、ほぼ同価格。


2016年撮影




東北道にて
2017.3.21撮影

【MIRAIのご先祖様】

トヨタの燃料電池車は、初代MIRAI登場の12年前から存在していた。
初代ハリアーの兄弟車 クルーガーがベースにした「FCHV」(2002.12~)。
バックドアに貼られている呼称、FCVでなく FC“HV”なのは、
燃料電池以外の電池も使う点を ハイブリッドとして表したようだ。
(であれば、MIRAIもやはりハイブリッドなのかな?)
メーカー自身の実験走行か 官庁へのリース車か、都心を走っているのをよく見かけた。
同時期、ホンダの燃料電池車「FCXクラリティ」(2008.11~)も目撃したのも 都心でだった。
2010.6.24撮影


【ガソリン車が消えても…】※話が脱線します※
6気筒以上のガソリンエンジンでしか得られないフィーリングに拘る自分だが、
電気自動車(広義でのMIRAIも含む)が無味乾燥とは 露程も思っていない。
それは、1980〜90年代にやり込んだ 1/10電動ラジコンカーの経験にもある。
おもちゃっぽくない呼び方だと、1/10 EP OFFROAD RC CAR。

サーキットでの走行時に 1/10エンジンカーがユル~く乱入してきたことがあったのだが、
ジワジワとスピードにのっていくその姿は
ゼロ発進から力強い電動カーとは明らかに違う特性のものだった。
(ユルくない一線級のGPカーだったら印象も違ったかもしれない)

RCカーでは むしろ “EVひとすじ”だった自分。(乗り物じゃないからEPだが)
EVは音が静か というイメージ、そこは実車とは異なる。
ミィ~~ンッ!と虫が叫ぶような音を発するエンジンカーに対し、
電動カーは 音の種類は違うが こちらも静かとは言い難い。
モーターの動力を車輪に伝える間にピニオンギヤが介入するため、
ギャーッ!と けたたましい音を発するのだ。(だじゃれではない)

だが、唯一 静かな伝達機構がある。
私がレースに初参戦したマシンがそれだった。
ギヤでもチェーンでもシャフトでもない、
オールベルトドライブ駆動のフルタイム4WD車。

ほぼ無音。ほんとに音がしない。
わずかに音がするとしたら、モーター音(負荷が掛かっているので空転時より静か)と、
ピンで留まったポリカーボネートのボディが シャーシとの間で擦れるカタカタ音ぐらい。

当時のレース界は、2WDのRR車が全盛で、
その後 4WDが猛威を振るうことになるとは思われていなかった時代。
若年層に支持を得ていた田宮模型が4WD車を初めて発売する、それより3年も前の話。
チェーン駆動とベルト駆動とがあった4WD車は マイナーな存在で、参加車も ごく少数。
クラス分けもされず、2WD/4WD混走だった。
ギャーギャーと必死に走る2WD車を、
エキスパートが駆るベルト4WD車が 無音で周回遅れにしていく。
さらに、そのコースは 砂を蹴るダート路面ではなく
天然の芝生だったもんだから、微小な音まで吸収されて 静かさがさらに際立つ。
すごくインパクトがある、一種異様な光景だった。
(無論オムロン、初レースだった私は エキスパートのようには走らせられず、
無音アンダーステアで壁への激突を繰り返し 精彩も恥もかいて終了)
池袋西武百貨店屋上コースでの思い出だ。
その後もめげずにベルトドライブ4WDで戦い続け、
ぽちぽちと入賞もできるようになった。

ベルト駆動は、ギヤのバックラッシュ調整や チェーンのコマ詰めの手間から解放される一方、「歯飛び」という弱点があった。
初期車のコックドベルトは 山が浅く ピッチも細かいものだったため、
深くプーリーに食い込まないから 簡単に滑ってしまった。
無音なベルトが、滑る時だけは ガリガリッ!と 嫌な音を発する。
滑りを防ぐために、ベアリング入りのテンショナーで押さえつける。
テンションを強めると、比例してパワーロスも大きくなってしまう。

弱点は他にもあって、ギヤやチェーンよりも小石が噛みやすいため、
それが原因で ロックして動けなくなることもあった。
燃料電池車のFCスタックならぬ、RCスタック。

モーターから後輪 と 後輪から前輪… 2本のベルト。
前者は デメリットが如実に表れる悩ましい存在で、
削り出しワンオフのスプロケットでチェーン駆動化したり
モーターまわり前後逆配置 ギア駆動ミッドシップ化したり、試行錯誤。
無音マシンは、性能を求めた結果 シャーッ! ギャーッ!なマシンに変貌した。



後年の愛車 シュマッカーCATも、ベルトドライブの4WD。(再掲多くて申し訳ない)
ギャー音がするのは、モーターから後輪への駆動がギヤだから。
この頃には 一時減速側にベルトは使われなくなっていた。
それでも、チェーンドライブやシャフトドライブの4WDよりは静かだった。




先日したばかりなのに、またすっかりラジコン話になってしまった。失礼。
異様なまでに速かった、オールベルトドライブRCカー…
レース初参戦時の あの感覚が、今回のMIRAI試乗でよみがえった。
MIRAIの クルマとしての出来がトータルで良かったことも勿論あるが、
“静かなのに力強い”パワートレーンの記憶が呼び覚まされて、
楽しく そして嬉しい気持ちになった。

そう遠くない将来 ガソリン車が全廃されることになっても、
このMIRAIが傍らに居てくれたら ガッカリせずにすむんじゃないか?
そんなふうにも思えた試乗だった。

Posted at 2021/04/22 17:13:32 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車インプレ トヨタ | クルマ
2021年01月03日 イイね!

音楽♪ ラニ・ホール『ブラジル66メドレー』(1982)

音楽♪ ラニ・ホール『ブラジル66メドレー』(1982)前回記事に書いた、ショーン・コネリーの
主演映画「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)。
その主題歌を歌ったのが、ラニ・ホール。






ラニ・ホールは、1966年から1971年までの間、
「セルジオ・メンデス&ブラジル'66」のボーカルを務めた。

音楽に造詣が深くない私が、探し求めて彼女を見つけたわけではない。
なのに出会えたのは、近藤等則氏のトランペット曲がきっかけ。
(近藤等則氏は今年10月に71歳で亡くなられました…。)

【ラニ・ホールとの出会い】
近藤等則氏のCM曲をカセットに録音したくて、FMラジオ番組から探していた。
1990年代のアサヒ スーパードライのCMではない。1980年代なかば。
♪ぱぱぱぱぱぱらぱぱぱら、ぱぱぱぱらっぱ!
ぱ〜〜 ぱらぱっぱっぱ〜〜〜

(いまだに見つけられない。パラッパラッパーでは勿論ない。)

ラジオのエアチェックは、目的の一曲だけを抜き出すようには録れない。
オンエアされそうな匂いがする番組があれば、父のステレオを借りてタイマー予約。
22時30分からテレビ東京のスポーツニュースを見て、
23時 明治屋提供テニス番組の始まりを合図に 良い子はお風呂入って寝る。
翌日、番組を丸々録音した120分テープを頭から再生して確認作業。
(目的の曲が何曲目に流れるかはわからないので、
もし入っていなければ120分丸々聴くことになる)
幸い 近藤等則氏のトランペットの音色が聴こえてきた。
自分が録音したい曲とは違う曲だった。
丸々聴いたが近藤等則は一曲だけだった。
番組の外国人DJ、リが言えてなかった。「コンドォトシノォ?」

だが、薄くて絡まりやすい120分テープに丸々録って丸々確認する
非効率な作業には、副次的な効果がある。
確認次第消去予定の“その他大勢 ”の中に、思わぬお宝が埋もれている事があるのだ。
自分の欲するものだけチョイスすると、ピンポイントでしかセレクトしなくなる。
昼から一人焼肉なら 豚ロース。パスタなら ボロネーゼ大盛無料。
(おいおい日替りは焼魚定食かよ… 骨取るのめんど… うまっ!!)みたいな
偶然の出会いがあるのが ラジオ番組で聴く音楽の良いところ。
ある程度嗜好に合う番組に絞って聴けば、
るっせーTVCMのようなごった煮シャッフルの騒音を浴びる心配もない。

この120分テープに入っていた他の曲は…
スタイル・カウンシル。名前も知らない人だ。
近藤等則録音失敗残念でした的嫌がらせにしか最初は思えなかったこの曲が、
聴いているうちに なんだか面白くなってきた。
♪ ぴちゅぱいゃ〜 ぴちゅぱいゃ~
ぴちゅびちゅぴちゅぴちゅぴちゅぱいゃ〜 ほれっ!ほれっ!
おんりぃ〜ひゅ〜ひゃふぉ〜ふぃへぇ〜 ひゃおっっ!!!

エロ漫画の擬音ではない。聴こえたままを文字に変換して書き起こしただけだ。
毎回ふざけた長文野郎だなコイツは!と思っても、オレに言わないでくれ。
文句言いながら耐えて読んでくれる偏愛も 友人の少ない私には有難いが、
そこはスタイル・カウンシルさんに直接言ってくれ。
…あ、違ったごめん。スタイル・カウンシルは普通にカッコいい曲だったかも。
たぶん別の人だ。テープにカビが生えるぐらい昔のことだから間違えちゃった。
テープが見つかったら、ぴちゅぱいゃのアーティスト名を必ずやここに刻みます。いずれ。
だめだ、ぴちゅぱいゃが誰だったか気になり始めて集中できない…


※追記 2021.3.21
ぴちゅぱいゃ、思い出した!


『The Lodgers』 THE STYLE COUNCIL
TheLodgers (Or She Was Only a Shopkeeper's Daughter)
やっぱ スタイル・カウンシルだった!
(2:48〜あたりが、ぴちゅぱいゃ部)
U.K. 1985


そして もう一曲。
なんとも綺麗な宝石が埋もれていた。それがラニ・ホール。

【ベストオブメドレー】
無料で宝石GET。人生でのハイコスパな出会い第1位。コスパ言うな。
古今東西 洋の東西問わず シエンタのCMに使われたぐらいポピュラーな曲も入っているから、
大人が聴けば どこかしらに聴き憶えのあるメロディーが登場するはず。

ブラジル66って何? ラニって何?ってぐらい予備知識ゼロで聴いて感じたのは、
すごい! すごい以外に表現できる語彙力(ごいりょく)ほしい!
ふりがな振ったとこ、韻を踏んでるから気づいてほしい!
まぁ メドレー曲というのは どれもそうなのかもしれないが、
短く凝縮して盛り込んで わんこそばのように次から次へと…
そう 一言で伝えるなら、サンバのわんこそば。…違うな、そうじゃない。
原曲を忠実につないだオーソドックスなメドレーも
懐かしんで聴くには良いけど、この曲のアレンジは テンポからして違うね。
原曲をロクに知らない時点で語るなと言われても語るよ、曲として秀逸だから。
彼女がブラジル66のボーカルを離れて11年後の作だから、大胆にアレンジできたのかもねん。


『BRASIL66MEDLEY』(1982)
ラニがボーカルをしていた「セルジオ・メンデス&ブラジル'66」時代の
レパートリー8曲のメドレー。
おいしい水~マシュ・ケ・ナダ〜ガチョウのサンバ~ワン・ノート・サンバ~スパニッシュ・フリー~祈り~フール・オン・ザ・ヒル~デイ・トリッパー

曲の締めは、ビートルズのカバーでもある
「フール・オン・ザ・ヒル」と「デイ・トリッパー」。
締めの締め、日本ではYMOもカバーした「デイ・トリッパー」を
最後の最後に持ってきて二小節だけくっつけるあたりは贅沢で粋だね。
それともカバーだから遠慮したのかな?
その手前の「フール・オン・ザ・ヒル」の方はけっこう長くて、
ダブルボーカルっぽいハーモニーも入ったりして凝っている。
そして、ラニの美しい歌声の特徴もここに表れているように思う。


※この動画は再生しなくてもいいです。できたらしないで下さい。理由は後述。

1.音のみ1:https://youtu.be/DqYR-xEOTWo (上のサムネイル動画)
2.TV番組?(1982):https://youtu.be/H5F0w9dnMFI
3.音のみ2:https://youtu.be/VTHGc3bvv9A (下のサムネイル動画)
YouTubeの音楽動画は PCやスマホからだと
音質(ビットレート)のよしあしがわかりにくいので、
どれ聴いても全く同じだけど とりあえず3つリンクした
※全く同じではなかった。理由は後述。

カセットテープで聴いていた時は長〜い曲だと感じていたけど、
実際はそうでもないんだな。CD盤面記載のとおりで5分57秒。
前々回記事のカプースチンのエチュードが2分なのと同様、濃密濃縮120%!
自分がラニ・ホールに感じる魅力は、高音の出し方歌い方の美しさ。
無理してそうなキツさがなく、かといって 技巧による押し付けもない。
いやらしい意味ではない、女性の爽やかな色気。
1982年「ブラジル66メドレー」と 翌1983年「ネバーセイ・ネバーアゲイン」、
ラニ・ホール 20代後半の頃の歌声だ。

※追記
いやいやいや、3つリンクしといて良かったよ…
なんか急いでるんだよ、ラニが。なーんか急いでて せわしない。
動画の長さ見たら 5:46しかねーじゃねーか、
オレの国内正規品CDには5:57って書いてあるのに!
いくらサンバの国だからって、サブリミナル仕込まれて気付かないほどオレもバカじゃねぇ。
朝も早よから実験すっぞ。
左手にiPhone6sPlus持って1個目の動画(5分46秒)、
右手にiPhoneXSMax持って3個目の動画(5分59秒)。同時に曲スタート!
やっぱり違ってたわ。全然違う。XSMaxの方が段違いに音がいい。
6sPlusのスピーカーが モゴモゴこもる安物ミニコンポだとしたら、
XSMaxは ヤマハNS-1000MMかよ ってぐらい 中音高音が粒立ってる。
わかってます 曲の長さですよね、今から説明します。
3個目動画の「デイ・トリッパー」が始まる時点で、
1個目動画はもうゴールしてる。ドーピングしてるわ、こいつ。
中学校の1500m走で、大会に出て他校女子と交流したいがためにドーピングか?
お父さんはな、そんな事するためにお前にオニツカタイガーのシューズ買ってあげたんじゃない。
5分46秒じゃ大会どころか補欠も無理だぞ、せめてお父さんのように4分台出さんと。
再生回数1.5万回なら間違いないよな と信用してしまう、そこに落とし穴があった。
心理学まで学んじまったよ、まったく。
(2020.12.26 AM6:41)


これ、上でリンクした3番目の動画。やっといつものラニに会えた。

【シカゴの女性 ラニ】
ブラジル'66のボーカルを務めていたラニ・ホールは、
ブラジル人ではない。ブラジル生まれでもない。
だから 聴く人が聴けばネイティブの発音ではないと感じるかもしれない。



彼女は、シカゴ出身のヨーロッパ系アメリカ人。
1966年、シカゴを訪れていたセルジオ・メンデスが声を掛け…
たのか そのへんはよく知らないが、当時二十歳前後だった彼女をボーカルとして抜擢した。
ポルトガル語を知らないアメリカ人女性が ブラジルのバンドでポルトガル語で歌う。
それだけの魅力を彼女が持っていたという証拠なんじゃないかな?
たとえ、プロデュースする上での商業的意味合いが多少はあったにしても。
異国の言葉をマスターして歌い上げた彼女の努力は想像に難くない。


例のトシノォ?な外国人DJが、曲が流れる前に
「しっくすてぃしっくすめどれぃ、らにぃ、めじゃでらにぃ?」と
上手いんだか下手なんだかわからない語り口でタイトルを言ってくれてたから、
自分にでも聞き取れて それを頼りに探せて、今 このCDが手元にある。
クリス・ペプラーのような流暢な喋りだったら 未だ見つけられずに彷徨っていたかもしれん。
だから、一番感謝してるのは DJトシノォ じつはあんたになんだよ。


アルバム「らにぃ、めじゃでらにぃ?」(1986)
正式名称「DO MEJOR DE LANI」
日本発売版「ラニ・ホール・ベスト・コレクション」
ブラジル66メドレーを除いてだと思うが、スペイン語歌詞のアルバムらしい。
そういや、たしかにそんな発音だったな。音楽に国境はないから気にしないで聴いてたわ。


ありがとう、ラニー。
サンキュー。オブリガード。グラシアス。バンデラス。
Posted at 2021/01/03 14:00:51 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2020年12月31日 イイね!

ショーン・コネリー追憶

ショーン・コネリー追憶英国スコットランド出身の映画俳優
サー・ショーン・コネリーが 10月に亡くなった。享年90。







ショーン・コネリー… 映画「007」シリーズの主人公ジェームス・ボンド役の印象が強い。

ここ最近 TVにてシリーズ一挙放映をしていたようで、「007は二度死ぬ」(1967)を目にした。
舞台になった東京の風景や 日本人俳優との共演、
白のトヨタ2000GTのオープンカーで走るシーンなどが印象的だった。

この頃のショーン・コネリーは 若い。まだ30代後半。(ジェニファー・コネリーはまだ生まれていないし、彼の親戚でもない)

自分は、年齢を経てからの彼に親しみを感じていた。
なぜかと言うと、母方の祖父の姿が重なるからだ。

祖父は、骨格がしっかりしていて、柔道が強くて、
ショーン・コネリーのような長身でも目立つ体躯でもないが、醸し出す雰囲気が似ていた。
顔立ちはというと、外国に滞在していた時には 現地の人にしか見られなかったそうだ。
日本人です。チガウ。だから日本人です。イヤ、チガウ。そんなかんじ。
真似てつくれるものではない、ダンディな佇まい。

そう言う私自身にも、祖父の隔世遺伝がある と勝手に感じている。
母に言わせると、歩幅が大きいところ“は”似ているそう。
だったら、スコットランドではないけど 前世イタリア人…
つまり西洋人と信じて疑わない私の顔面も ショーン・コネリーにも似ていてよいはずなのだが、
これがもう 冗談でも絶対口に出しちゃならねーぐらい似ていない。おかしいなぁ…。
前世イタリア人です。チガウ。だからイオソノイタリアーノです。ゼッタイチガウ。

【 ショーン・コネリー 思い出映画 その1 】
「007」なら、復帰作とも言える「ネバーセイ・ネバーアゲイン」(1983)が好きだ。
ラニ・ホールの主題歌をバックにアクションするオープニングがかっこよかった。
この作品は、タイトルに007の名は冠しておらず、シリーズの中にも数えられていない。
シリーズのボンドはロジャー・ムーアが演じていた時代だから、特別編のような存在かな。

Never Say Never Again ( Lani Hall )

この映画は繰り返し何回も観た。
ラニ・ホールが歌い終わったら最初に戻ってリピート。
だから 歌の後から始まる本編は知りえない。胸チラあるが尻はない。

私は 映画鑑賞が好きで、数えてはいないが 1000本以上は観ているはず。
1000本つったって大したことはない。鶴なら年1回、亀なら10年に1回観れば到達する。
でも、007シリーズは観た記憶があまりない。気が乗らないというか…なんでだろ。

~PR~
映画を観ながら 似ていると思った有名人さんペアを
「sokkuri」に投稿しているので、よかったら見てネ。
(高評価?なのは、ボリス・ベッカー/ルパート・グリント、
キルスティン・ダンスト/マギー・ギレンホール、新庄剛志/竹内力あたり。
“そう思わない”に投票されてると凹むんだよなぁ、YouTube投稿もそう。)

~~~〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【 ショーン・コネリー 思い出映画 その2 】
思い入れのある もうひとつの主演タイトルは、マイナー作に分類されるかもしれない。
1988年の「ファミリービジネス」がそれ。
理由は、私が免許を取って初めて運転した我が家の愛車マツダ・カペラが登場するから。
登場と言っても、カーチェイスの巻き添えを食うシーンに一瞬映るとかじゃないよ。
より長尺の日本車登場なら「デュー・デート」(2010)でのGHインプレッサなんかもある。
(居眠り運転でダイブしてスクラップになるあれはかわいそすぎる。当時の現行型なのにTT )

alt
Mazda 626 (日本名カペラ)
ダスティン・ホフマンが運転する横に、ショーン・コネリー。
この写真からは見えにくい いや 見えていないが、後席にはマシュー・ブロデリックが乗っている。
うちの型のカペラに…。劇中だからしっくりきてるけど、
実際を想像すると 似合わね~ かつ 有り得えね〜^^;
元マツダファンの自分としては、レッドカーペットの前にこれで乗りつけてほしいところだが、
ネタにはなっても 20系プリウスのディカプリオのようにはキマらないだろうな、たぶん^^;

映画の中でのこの3人は、親子三代泥棒一家。
写真のシーンは、標的に決めたビルへ仕事をしに向かうところ。
マシュー・ブロデリックな時点で説明不要だが、
華麗に事を運んでマウントを取るような百戦錬磨の面子ではない。
長身のショーン・コネリーが 窮屈そうにカペラの助手席に乗って移動する姿は、
さほど裕福ではない事を表現していたのだと思う。
摩周湖(マシュー子)は、即席の新米。
ダスティン父は、以前は手を染めていたが復帰には消極的。
ショーン祖父は、いまだ血気盛ん。マシューはそこに憧れて加わる。
やめといたほうが…と声を掛けたくなるような危なっかしさ、
そしてどこか哀しさも漂う彼ら。

映画の内容自体も 3人のようにどこか冴えない印象で、
カペラオーナーであってもなくても特におすすめしない。
でも、オープニングは洒落ていた。この映画の雰囲気がよく出ている。
華やかな曲調が、1分過ぎたあたりでスローに変わる。
哀愁に満ちていて 心に沁みる。
なにげに名曲だと思うんだがな、これ。サイ・コールマン。

わずかに前途切れ

曲の終わりとともに映し出される灰が意味するもの…
亡くなったショーン・コネリーが重なる。グスン。


わずかに後ろ途切れ

つまらないじるしの烙印をジュジュジュのジューッと押したくなる的つまらなさではないので、
よかったら観てみてちょ。今でもたまにTV放映されています。

【 ショーン・コネリー 思い出映画 その3 】
カペラよりストーリーを重視するなら(するだろそれは)、
キャサリン・ゼタ・ジョーンズとの共演作「エントラップメント」(1999)をおすすめしたい。
あまり評価は高くないようだが、私はハマった。
駅のプラットホームでのシーンの演出は好きだなぁ。。

~~~~~~~~~~~~~~~


子供の頃は家族皆で、大人になってからはひとりで、毎年のように訪ねた 三重志摩の祖父の家。
祖父が亡くなる何年か前、志摩に二人で居た時に、
銃撃に遭ったが銃弾が水筒に当たったことで命拾いした と 大東亜戦争時の話を聞かせてくれた。
その水筒がなかったら 自分も今ここにいなかったんだよね、おじいちゃん。

祖父が亡くなり 月日は過ぎ、
今春には 一番身近だった私の父も亡くなった。
父には、ショーン・コネリーとジーン・ハックマンとクリント・イーストウッド
この3人は90近いけど健在だよ!と、励ましたい気持ちで声を掛けていたんだ。

Myベスト「ニュー・シネマ・パラダイス」のスコアをかいた
映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネも 今年7月に91歳で亡くなっていたと 後から知った。

歳を重ねてくると さびしい思いをする機会がだんだん増えてくるのを実感している。
生があれば死もある。諸行無常だ。
かなしみは心に留めて、前を向いて生きていきたい。


次の記事は、ショーン・コネリーつながりで…
「ネバーセイ・ネバーアゲイン」の主題歌を歌ったラニ・ホールについて書きます。
映画「ファミリービジネス」に登場したマツダ・カペラについても、いずれ書きます。
Posted at 2020/12/31 22:25:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 車ネタ | 音楽/映画/テレビ
2020年12月28日 イイね!

音楽♪ ゲームや映画の音づくりに学ぶもの&最後にまたクラシック

音楽♪ ゲームや映画の音づくりに学ぶもの&amp;最後にまたクラシックゲームミュージック記事からの続きです。








【制約ある中での音づくりから学ぶもの】
坂本龍一氏が映画音楽を手掛け 世界から評価を得て栄誉ある受賞もしたのは、
映画を引き立てる音づくりの完成度が高かったからに他ならない。
依頼を受けて、相手(映画であれば監督とか観客とか)が欲するものを察しつつ、
画に合う音づくりをするのは、自由な創作とは違う難しさがあるように思う。

・わかってなくてもいい・
YMOが支持された理由には、
技術、センス、いろんな要素が含まれていたと思うが、
単純に聴いて良ければ、それはそれでいい。
あーだこーだ、うんちくとか知識とかいらない。それもあり。もちろんあり。
ガキんちょにも 音楽に精通した玄人にも
皆にすごいと感じさせたところがすごいのだ^_^

レーシングドライバーの中嶋悟氏は、
ターボチャージャーのメカニズムには詳しくなくとも、
トップカテゴリーのF1フル参戦にのぼりつめたほどに速かった。
CGTVの企画では、初めて乗る大昔のクラシックカーを自在に操った。
(でも、NSXの公道試乗でエンストもした)
こうすれば有利にはたらくかもしれない はあっても、
こうしなければならない、ではないのだ。
過程より結果か、結果より過程か、それはケースバイケース。
常識を しかめっ面して延々と論じるよりも、
簡潔さ。一言の重さ。目下のオレにとっての最重要課題。

・こだわりや執着は悪い事ではないが、
偏った考えに凝り固まらず 柔軟さも併せて持て。
・自分基準で人と比べるな、押しつけるな、感謝を求めるな。
妬んだり見下したりせず、個々の感性を尊重せよ。
・あきらめるな、筋は通せ、あくまで紳士的に。
・叶わぬ事もある、自ら退く勇気を持て。
まとめるつもりで客観的に考えたのに、
何もかも出来ていない自分用メモになってしまった…。

「自分で決める今年の目標」2007年度大会(だったかな)
最長持続記録は、1月10日。元日午前0時開始だから、10日間。
まぁ 参加者1名だから毎年優勝してるんだが、
その年のお題は「人の悪口を言わない」。
10日を240時間として考えると、かなりの人格者かもしれない。
課題満載だなあ、あーはっはっはー! 萬斎?

決まりきって変化がなくて冷たそうな電子音楽には電子音楽の、
朝ドラの歌毎日毎日うっせーなと思いながらも生歌には生歌の、
それぞれの良さがある。見方次第。

いい音楽にジャンルは…カンケーないね!
ここからは、ゲームミュージックからは離れます。

・生で聴くことが常に最善なのか・
日本は、音がどうこうに対しての意識はあまり高くないのかなと昔から思っている。
ミュージックが音なら、ノイズもまた音。
指向性のない重低音は、離れた家屋にも容赦なく侵入して窓ガラスをガタガタと揺らす。音というより、空気の震え。
ベンツ、BMW、ポルシェ…ドイツのクルマの良さは認めるところだが、
アイドリング音の平穏破壊力もまた凄まじいものがある。
北からは BMW750iのV12、東からは ポルシェ・カイエンのV8。
戦車のような重低音で毎日挟み撃ちに遭えば、
音に敏感な自分でなくても気付くはず。
2台どちらも、ファーストアイドルに拘らず
数分だけで止めてくれてたのは幸いだった。ぴえん。

少年ファイターズ会員だったぐらいプロ野球とその観戦が好きな自分だが、
いまは 球場に足を運ぶことがあってもせいぜい年1〜2回。
臨場感をも時に上回るテレビ観戦の方が快適に楽しめるからだ。
チケットを手に入場し スタジアムの鮮やかな緑色のフィールドが眼前に広がり 気持ちが高鳴る、
それと同時に襲ってくるあの音 特に反響するドーム球場であの音に覆われると…
(またこれか…)と ため息が出て、プレイボールの前に意気消沈してしまう。
鳴り物応援がある限り、金を払って観に行く気にはならない。
一方で、球団収入の源は何かと考えると、簡単に是非を分けられない。
個人的には、どうしてもと言われたら 二軍戦に行く。
目の前にいる子供がいきなりメガホンで椅子を叩き出し
呪文を唱え始める(何かの応援歌?)こともない。
2020年シーズン、予想だにしなかった外的要因による無観客試合。
図らずも耳にダイレクトに届く球音は、我が家のテレビの
貧弱なスピーカーから聴こえるそれでさえ鳥肌が立った。
プロの凄さをある意味初めて感じ、衝撃でさえあった。
そして、心地良い音とそうでない音についての思いをさらに強くした。
この話を ファーム試合を一緒に観た女性にしたら、
どうやら意見が違うらしく、険悪な雰囲気になってしまった。
おめーもゆずらねーからなー。それはおめーだろ。
おめーじゃねーよ。なにいってんだろ、しかけたのおめーだろ。
いってんだろ ってなんだよ。あげあしとんなよ…うぅっ。
くら寿司行く? うん! よし、行こう!
こんな感じだった。無理に説得しようとしちゃいけないよね。
実際は泣かせてはいない。泣くとしてもオレだから。
くら寿司に行ったのはほんと。
カロリー控えめラーメンがこんにゃく味でガッカリした彼女も
びっくらポンが当たってわーいわーいで和気あいあい。
自己顕示と粘着質な行動は ほとほどにしませう。

・めったに行かないコンサートに行った時の話・
以前、チェン・ミンの「燕になりたい」を生で聴いてみたくて
青山かどっかのホールに行ったんだけどね、コンサート。
客席から遠くてさ。でもって、楽しみにしていた二胡の音色は、
マイクとアンプで増幅したような音に聞こえたんだ…
よしあしは別にして、自分の期待を上回らなかったことは事実。
自分の部屋で弾いてくれるぐらいの至近距離が理想だが、無理だわな。


「燕になりたい」 二胡:チェン・ミン(陳敏)
二胡から奏でられる美しい音色に、心洗われる。
チェン・ミンのそれは 透明感があって素晴らしい。
伊豆沼の鶴と、町で一番偉い人とが、目まぐるしく入れかわってる?
そこに感性を揺さぶられるのかもしれない。
この曲は、年代不明、作者も不明。そこがまたロマン。

個人的には、この動画の時の演奏は
混ざる他の楽器が現代風で あまり好きじゃない。
カレー焼きそばを食べるなら、カレーはカレー 焼きそばは焼きそばで食べたい。
だからここは、揚琴とかにしといてほしい。ポップスとしては受けねーか。

・まとめになってないまとめ・
トライアウトを頑張ってる新庄選手が、一度履いた靴下は二度は履かないって昔言ってた。
靴下に関しては、晒す事を避けられないマッサージに行く時以外は
大穴が開こうが好んで履き続ける自分とは、考え方は違う。
近いと感じたのは、ブログに使う画像は自分が撮影したもののみ、
それを自分の別の記事にも使い回ししない。そこ。(どこが近いんだ)
そのポリシーがここ最近ちょっと… 自分縛りを20年続けてきたら疲れてしまった。
今回のような引用オンパレード祭りは本意ではないが、仕方ない。
同じリンク貼るのでも、文字列じゃなくてサムネイル表示だと、
なーんか罪悪感があるんだよなぁ。してることは同じなのに。
遠藤憲一の顔色をうかがいながら 今後の方向性を定めるとするか。

他人のふんどしとTバックを交換して相撲を取ったら掴むまわしが無い ということわざもあるが、
今回の音楽ネタは 知ったかぷりぶりちぃちゃんで書き連ねたので、変に疲弊してもうた。

・最後は素晴らしい音楽で・
最後は、クラシックに戻って 辻井伸行さん。
(最後と言いつつ ブラウザのスクロールバーが真ん中より上にある…)
彼のピアノ演奏は、聴いているうちになぜか涙が出てくる。
目が見えない もし見えるならお母さんの顔を見てみたい、
そんなエピソードをだぶらせて聴くからだろうか。
他の人が同じ演奏をしたら感動しないのだろうか。
いや、理屈じゃないんだ。惹かれたきっかけはどっちだっていい。


8つの演奏会用エチュード Op.40 1/8 カプースチン作曲 ピアノ:辻井伸行氏
2018年4月 英国・リバプールのコンサートでのアンコール演奏。
ジャズっぽさも感じられる曲。
ところどころにある強く弾く部分、強くはあるが攻撃的ではない。
かといって か細いわけでもない。耳に優しいから 聴きやすい。

この曲がつくられたのは1984年とまだ新しい。
(作曲者カプースチン氏は今年2020年7月に亡くなった)
著作権は、ありま〜す!
JASRACから逃げ切れる百メートル12秒台の走力を必要とされる曲。

前々回記事のきらきら星変奏曲の動画で引用した 近藤由貴さんによる演奏も聴いた。
近藤由貴さん(2012):https://youtu.be/C05f1LLoH4Q
のぶりん(2018):https://youtu.be/faBtdfFYajE
映像無しで一部分を抜き出して聴くブラインドテストしたら、
どちらが弾いているか言い当てる自信はない。
音の粒同士がまろやかに溶け合っているところ、
終盤で強く弾く “とぅれるてぇってーてーてーてーとぅれる” の部分で
煌びやかな中に芯のあるところ、そのあたりは辻井さんの音が好きだ。
他の人がまったくそう弾けないのではないだろうから、
それぞれの表現の仕方の違いなのかもしれない。

しかしなぁ、エチュードって、全然売れなかったマツダ・エチュードじゃなくて、
練習曲っていう意味でしょう? このすんげーのが、練習ねぇ…。
たった2分。カップラーメンの麺もまだかたいのに、どれだけ濃密な2分間なんだ…。


「コルトナの朝」 辻井伸行氏作曲 (演奏も)
リバプールと同年の2018年、アイスランド公演で訪れた時の映像。
イングランドとアイスランドは近いから、続けて公演したのかな。
2010年に 辻井さんが旅したイタリア・トスカーナにて イメージでつくった曲らしい。
あまりにも良すぎて驚いた。ジブリ映画にも合いそう。
ハンディキャップとかそういう事じゃなくて、全てが澄んでいるの。

弾き始める直前 立ち位置に迷う挙動をみせる、
それだけで この女性の人となりがわかる。今はその話はやめような。
撮影してる日本の局スタッフが「違う、もうちょっと前」と指図しているのを想像してはいけない。
聴き終わった後に 右端の田中要次さんが感想を言うとこ、
ヒュー・グラントのような発音に聞こえる。
アイスランドがかつてイギリスの植民地だった名残かな。

辻井さんのピアノを布団に入ってから聴き始めると、ヤバいことになる。気がつくと朝。
完コピしたマッピーを リクエストするといつもフルで弾いてくれた、
同級生の森君のエレクトーン、あの時でさえ その場に吸い寄せられた。
コルトナの朝を直に聴いたら、どんな音が広がるのだろう…。

動画のアップライトピアノの反響のしかたは、
空間の広さも違うから当然かもしれないけど、
ステージでのグランドピアノとはまた違うように感じる。
2曲とも、それぞれで聴けた。


8つの演奏会用エチュード Op.40 1/8 カプースチン作曲 ピアノ:辻井伸行氏
アイスランド交響楽団の面々と カフェにて談話。そしてセッション。
辻井さんのカプースチン独奏披露は、11:45~あたりから。

北欧の女性約1名、大人感があって美しいな。
アイスランドは人口が少ない国だから、チャンスあるかしら。
ガールフレンドの有無を、私にも確認してもらいたい。
違う、その女性にじゃない。そう、そっち。
スカーレット・ヨハンソンとシャーリーズ・セロンを足して、
割らずにいたらもっと美人になっちゃったみたいなほう。
「いません!」 まだ聞かれる前に先走って即答。
呆れられてしょんぼり帰る、談話の時にお酒飲んじゃってるから電車で…
しかし、アイスランドには鉄道は無い。そこを利用してクルマで送ってもらう。
オーロラをバックにプロポーズして、ハネムーンは北極。
あ、でも ビョーク主演の映画「ダンサー・イン・ザ・ダーク」はかなり暗かったなぁ…
やっぱり返事は月末まで待ってもらおう。日本時間の月末まで。
翻訳アプリに げつまつまでまって…と入力しかけたところで、
バス停と時刻表をとっても親切に教えてもらって、THE END。
また余談 いつも台無し 我がブログ。


「コルトナの朝」 2010年 米国公演にて
辻井さんがこの曲をつくった2010年、アメリカ公演での演奏。
指揮者ジョルダーノさんの のぶりんへの愛情、
オーケストラの人が 目を閉じて聞き入る表情、
何度も音合わせをして皆でつくりあげ やり遂げたからこその連帯感が伝わってくる。

観客の白髪のおじいさまの (何てこった)みたいに首を小さく振る反応、わかる。
隣の客 たぶん「グリーンマイル」のジェームズ・クロムウェル氏だと思うんだけど
いびきかいて寝てるんじゃ、それはさすがにわかる。
(おま… 今じゃないだろよ…
神宮球場の外野席で真横にホームランボールが飛び込んだのにも気付かず
新聞広げて読んでたおっさんのこと大笑いしてたお前が… わかりみゼロだよ… )
もしそうでないなら、コルトナの朝に感動してだと思う。

私の体内に貯蔵されていた涙が全て流れ出た後、
少し冷静に聴けた視聴37回目あたりで気付いたことがある。
主旋律と副旋律の音圧バランスを 56対46の比率で弾いている、と。
メロディラインがひとり歩きしないよう サブメロディでスタビライズさせている。
バンドの人達に披露した時は メロディラインが前面に踊り出ていた。
コンサートでは、観客を魅せるために。
バンドの前では、旋律を見せるために。
さながら、状況に応じて駆動力をバリアブルに配分するAWD車のように。
辻井さんは機械ではない。それをつくりだしているのは彼の心。
辻井さんは、自分が伝えたい音、相手に喜んでもらえそうな音、
つまり 音の贈り物を 同じ曲であっても演奏のたびに選んでいるんじゃないかな。

弾く時に贈り物を頭に浮かべるのは私も同じだ。チップを徴収、つまり聴衆からの贈り物。
もうそろそろ合計102なことをツッコんで下さいますか? 56対46のとこ。。

この、ステッドラーのピアノの音は良いね。
それは文房具屋さん…
この時の、スタンスミスのピアノの音は特別に良いね。
靴屋のアディ・ダスラーさん…
この演奏の時の、スタインウェイのピアノの音は特別に良いね。
ドイツつながりでわざとやってるでしょ。
でも、他の人が弾いてもこの音は出ないよ。彼の感情が乗り移って出ている音だから。
ピアノの音が泣いているもの。歓喜。感涙。嬉し泣き。

ブラボー!
アーティストが讃え合う時って、“ブラボー!”が定番なのかな。
ニューヨークの映像でも、ブラボー! ブラボー! だった。
日本で言うところの、なりたや! なりこまやっ! かな。

日本人って 外国からどう見られているか どう評価されているか を気にする人種なのか、
自分もそのひとりかもしれないけど、いろいろひっくるめて素直に嬉しい。

辻井さん自身が 挨拶の時に話す 心からの言葉でもある、
人と触れ合って感じる やさしさ あたたかさ よろこび…
話す言葉が違っても音楽で心がつながるのは世界共通だよね。
彼が、世界各国を訪れ 音楽を通じて交流を持つという
何にも代えがたい経験ができて本当に良かった。

ここに紹介した以外にも、辻井さんの動画をたくさん観た。
オランダのホテルでのクリスマスソングメドレー、素敵だったな。
2019年の12月。ついこないだのことなのに…
今年のクリスマスはその再現でさえ容易ではないと思うと、なんだかかなしい。

辻井さんは、自身のYouTubeチャンネルを今年5月に開設し、
ストリーミングによる有料オンラインコンサートもおこなっているそうだ。

代々木上原駅に鈴木英人のイラスト看板を掲げる団体に親しみは感じないが、
インターネットの良くも悪くも混沌としたスパイラルに
私もまた 自らの意思で足を踏み入れている一人であることは事実。
安近短なカオスワールドでの出会いはきっかけづくりに留め、
落としどころを考えねばならない時期に今また来ている と
理想論ではあるが考えている。世間もだし、もちろんまずは自分が だ。

2020年に入ってすっかり変わってしまった世界の状況が
また以前のように戻ることを願いつつ、
身体だけは大事にして これからも素敵な音楽を聴かせてほしいです。
ありがとう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


アイスランドとは一文字違いで場所も近くて間違えそうになる アイルランド。
辻井さんが2010年に公演したリヴァプールや 首都ロンドンは イングランド。
あと、ウェールズがあって、スコットランドもある。
ユナイテッドキングダム。イギリス。英国。
次のブログは、スコットランド出身の Sirについて書きます。
ヒント1…サーといっても、トーマス・リプトンではない
ヒント2…ジェニファー・コネリーではない


では、またね〜!
Posted at 2020/12/28 02:10:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ
2020年12月26日 イイね!

音楽♪ FM音源とゲームミュージック

音楽♪ FM音源とゲームミュージック坂本龍一→クラシック音楽記事からの続きです。







【FM音源について】
FM合成音色/音源
1967年 アメリカ・スタンフォード大学のJohn Chowning教授が開発

1973年 ヤマハが独占ライセンス契約を結ぶ
特許使用権保有・研究・実用化

デジタルシンセサイザーの発売
1980年 YAMAHA GS1(260万円) / GS2(100万円) Polyphony:16 プリセット音色のみ
1983年 YAMAHA DX7 248,000円 Polyphony:16 音色作成も可能
(1983~1989の間で20万台以上販売・音色づくりは難しく、プリセットのまま使う人も多いらしい)
https://mag.mysound.jp/post/46

1980年代~
様々な電子機器へのLSI供給・搭載
業務用ゲーム機、家庭用ゲーム機、パソコン、携帯電話(着メロ)、パチンコ・パチスロなど
FM音源のチップはヤマハが独占供給していた ということは、
もしヤマハ自身が発展させていなかったら、世に残された名曲も
存在しなかったか 有っても違う物になっていたのだろうか?
トヨタ2000GTのヤマハ JZエンジンのヤマハ アスリートVXのヤマハ LF-Aのヤマハ FM音源のヤマハ ソーファミソファミレのヤマハ すごいぞヤマハ。

1980年代後半 PCM音源シンセサイザーの登場などにより衰退

1995年 スタンフォード大学の持つ特許が切れ、ヤマハ以外のメーカーからも発売が可能に

近年 FM音源ならではの良さがまた見直されてもいるとのこと

FM音源から生み出される音は、エレクトリックピアノ音色の評価が高く、
特にDX7搭載のプリセット音は プロ・アマ問わず世界的な支持を得ている。
別メーカーの機種に “DX7のエレクトリックピアノ”音色が入っていたり
サンプリングで取り込まれたりして 未だに使われるらしい。よっぽど良いんだね。


【ビデオゲームにおける音源の変遷】
・ゲーム目線でのコンピューターサウンド・

(あとから付け足す予定のワード)
AC:ヘクシオン、クォース、アフターバーナーAC版とアルバムの違い、SDI
X68000:W.F.イース、スペースハリアーED曲
家庭用機:スーパーアレスタ・ザナック(コンパイル)、カエルの為に鐘は鳴る

・ゲーム機音源の大まかな流れ・
~PSG音源・波形メモリ音源の時代~
この時代の全ての音源をPSGとまとめるのは強引なようだ。

PSG音源:ファミコンなど
ゲーム機の象徴、いわゆるピコピコ音と呼ばれるもの。
初期の初期のテレビゲームには BGMは無くて、
有っても効果音(SE=サウンドエフェクト)だけだった。
ビープ音は音源ではないらしいから、となると PSGが電子音源の始まりか?
PSG音源搭載機でも、効果音だけのゲームはあったと思う。

波形メモリ音源:アーケード機、ファミコン用ディスクシステム(拡張)、PCエンジンなど
後述のFM音源やPCM音源に似た要素もあるらしく、PSGよりリッチな音という印象。
コナミのグラディウスやツインビーも波形メモリかな?

高クオリティな物の提供は、
コストの掛かった業務ゲーム機から始まることが多い。
アーケードゲームから “聴かせる”メロディーが生まれ出したのがこの頃。
1984年、元YMO細野晴臣氏の監修により ナムコのゲーム音楽がアルバム化。
ゲームミュージックジャンルの誕生だ。
「ドルアーガの塔」「パックランド」などなど、懐かしサウンドがいっぱい。


マッピー(1983) 大野木宣幸氏作曲


リブルラブル(1983) 大野木宣幸氏作曲

スーパーマリオブラザーズの発売によって大ブームを巻き起こした
ファミコンも、PSG系音源。同時発音数は実質3声。
こちらも大ブームとなった「ドラゴンクエスト」シリーズは、
たった3声しかない音源の性能を駆使して 見事なまでの音を奏でていた。
ジャレコ「シティコネクション」(1985)は、クラシックをうまくアレンジしてBGMにしていたね。
そのファミコン、追加発売されたディスクシステムを接続すると、
ディスクシステム内に搭載された波形メモリ音源1音が追加され、
ファミコン本体のPSG3声と合わせて 4声に拡張される。
夢が広がる 音も広がる、ディスクシステム。
初代「ゼルダの伝説」の リバーブの効いたBGMを思い出す。
サードパーティーでは コナミががんばっていた。
スポーツもの「エキサイティング」シリーズもGOOD。
サンソフト「メルヘンヴェール」はバロック調BGMが印象的だった。
ディスクシステムはさほど売れずにあまり広まらなかったけど、名曲はたくさんあるよ。
晩年の任天堂昔話シリーズ三部作(日本の昔話/遊遊記/タイムツイスト)なんか、
ゲームで遊んでるっつーのに泣けてくる。
音楽のみならず、内容全体があたたかさで満ちあふれていたよ。

任天堂初期タイトルだと、「パルテナの鏡」なんてどうかな?
https://www.nicovideo.jp/watch/sm7115068
7:45~ 天空界 一つだけ選ぶならこの曲かな〜。

任天堂「メトロイド」(1986)のエンディングらしいエンディングもとてもいいね。

ゲーム自体も、他とは次元が違う秀逸な内容であった。

PSG音源の原理は広くとらえるとPCMらしいから、
サンソフト「デッド・ゾーン」(1986)で
ロボットが「キャリーでぇ~す」って喋ったのも
その要素を活用したものだったのかな。



〜FM音源の時代〜
アーケードゲーム、パソコン、携帯電話など
FM音源については、音楽(楽器や演奏)に接点がなくても、
1980年代後半から90年代にかけて
コンピューターゲームを楽しんでいた人ならご存知かと思う。

アーケードゲーム機でFM音源といえば、まず思い浮かぶのはこのタイトル。

ナムコ「ドラゴンスピリット」(1986) 細江慎治氏作曲
FM音源 YAMAHA YM2151 8声

ゲームミュージック黎明期にはエンターテインメント機としても粒揃いだったナムコだが、
1980年代後半以降は セガやコナミの後塵を拝した印象がある。
もっとも、一要素に過ぎないBGMがインパクトに欠けたからといって、
ゲームとしての良し悪しにダイレクトに反映されるものでは勿論ないのだが。

セガ「ファンタジーゾーン」(1986)
FM音源 YAMAHA YM2151 8声

メロディーがヨキヨキ。

タイトー「レインボーアイランド」(1987)

ベルみたいなキレイな音色なんだよね〜!
オズの魔法使い「OVER THE RAINBOW」…のアレンジだよね? )^o^(

そして、FM音源は家庭用パソコンにも。
Windows機が席巻する前の、長らくNECパソコンが天下だった時代。
坂本龍一「黄土高原」の曲づくりには、NEC PC-9801のソフトも使われたそうだ。


〜FM音源+PCM音源 ハイブリッドの時代〜
FM音源の後に出てきたのが、PCM音源。
サンプリング音源なので、生に近い音が出せる。
アーケードゲームのBGMにも積極的に採用され、
ドラム(パーカッション)・ベース・オーケストラヒットなど、
サンプリング音色がふんだんに使われるようになった。

今で言うところのハイブリッドですな。
検便採取が個々の事情により困難だからと 代わりに飼い犬のを出したら、結果が出た時に大騒ぎになる。
ならば足して混ぜて提出、それもハイブリッドと言えましょう。

家庭用ゲーム機では、メガドライブ(セガ)が
6音中1音をPCMとして使えるFM音源を搭載。
セガは コンポーザーの技術力が高く、AC版「SDI」「ダンクショット」など
FM音源時代からドラム音の表現には既にこだわりを感じていたが、
メガドライブの「ファンタシースター2」は 念願?のPCMドラム。
音の歯切れも良くて、コンシューマー機としては感心させられるサウンドだった。
セガのフリークによれば、このドラムはうるさくて仕方ない音のようだ。
しかし 自分は任天堂派で、友人にハードごと借りて
唯一最後まで遊んだセガのRPGタイトルがこれなので、
ファミコンからは聴こえてこない音の心地良さにひたったのだった。


セガ「ファンタシースター2」(1989) 上保徳彦氏作曲
FM音源6声 YM2612(MD初期型のみ) or YM3438(CMOS) ※FM6声のうちPCM1声
06:22~ Pressure (セントラルタワー)
12:04〜 StepUp (データメモリー)
が、自分のお気に入り曲。
たしかに これでもか!な破裂音ドラムはうるさいっちゃーうるさいかもね^^;

・アーケードゲーム・
褒め言葉だが、この頃のアーケードゲームのBGMは無駄に贅沢。力の入れ方が豪華すぎ。
だって、ゲームセンターに行くと あちこちのゲームの音だらけだから、聴こえない。
友達と行くと、会話も「あのさ!◯◯がさー!」「え?なにー!?」みたいになる。
でもって、プレイの最中にはBGMに効果音が混じるから、ますます聴こえない。
あと 当時のゲーセンは、「何見てんだオラ!」と
いつ絡まれるかわからない緊張感もありましたね、ええ。
だから、BGMをじっくり味わえるような環境ではない^^;
そして一番大きな問題は…
レベルを上げれば強くなれる家庭用機のロールプレイングゲームと違って、
上手じゃないと 先のステージの曲は永遠に聴けないのだ。
難易度低かったら ワンコインでずーっと遊ばれちゃって 商売にならないもんね。
ゲームミュージックのアルバムを購入して家で聴くというスタイルが確立した背景には、
そんな事情も多少はあったのではないかな?

SEGA
セガ「ギャラクシーフォース2」(1988)
FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + PCM音源 12声
スペースハリアー、アウトラン、アフターバーナー…
体感ゲームと呼ばれて当時流行った、可動式筐体で遊ぶゲーム。
BGMの方も、どれも外せないほどの名曲揃い。
体感ゲームは、フジテレビの深夜番組JOCXTV2でも紹介された。
ゲーム好き落語家の林家なんとか平が 興奮してはしゃぎすぎて、
プレイ中にミスしたらゲームに向かってバカヤローコノヤローとキレて、
セガのスタッフ二人は引きつった顔で立ち尽くしていた。
うち一人は竹中直人に少し似ていた記憶がある。
さて、このギャラクシーフォースは、アフターバーナーが流行った後。
1プレイ300円もしたらしいから、たぶんやったことない。
それ以前に このゲーム自体の記憶が残ってない。
筐体が高価で、どこにでも置いてなかったからかもしれない。
筐体にヘッドホンをつないでプレイ中にBGMを聴けたらしいが、
そこまでするのがわかるぐらいのハイクオリティさだ。


シーンセレクトからの…

プレイ本編へつながる流れがスゲーかっこいい。(アルバムだとつながってるのよ)

BEYOND THE GALAXY 並木晃一氏作曲

FM音源のメロディーと、PCM音源のベース&ドラム。
PCMが12声もあるから、つちーつちーちっちっちっ(ハイハット?) とか
いろんな音を取り込んでいるんだろう。
オレの持ってたパソコンX68000のPCM1声じゃ足りない。
ユーザーの要望に応えて移植してくれたとしても、ショボくなる。仕方ないっす。
ギャラクシーフォース2のBGMは フジテレビのプロ野球中継の予告CMで使われた。
ほんの数秒程度の使用だっただけに、(セガには許可とってあるのかな?)と気になった記憶がある。

セガ「サンダーブレード」 (1987)
FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + PCM音源 12声
これも可動型筐体のゲームだったかな。
ギャラクシーフォースと並ぶ、2大ベース曲。


TYPE2 並木晃一氏作曲
1:50〜と4:40〜あたりでベースソロ。これもきっとPCMだね。
よく聴くと FM音源ちゃんがベースを担当している部分もあるような。
そうだとしたら、PCM音との違いが比較できる。

KONAMI
当時、セガと並ぶゲームミュージックの雄だった コナミ。
ノリと勢いでスカしてたセガ、音が濃くてメロディアスなコナミ、
どちらにもファンは多かったはず。
「A-JAX」は、従来型固定筐体で遊ぶゲーム。
これや セガ「アフターバーナー」で操るF-14トムキャットとおぼしき機体は、
前年公開映画「トップガン」人気の反映かな。


コナミ「A-JAX」(1987)
FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + PCM音源

07:43〜 GRAND BATTLE 2D STAGE4
https://www.youtube.com/watch?v=o0xIYmz4nKM&t=463s
PCMサンプリングによるオケヒットが入っている。

17:44〜  RANKING
https://www.youtube.com/watch?v=o0xIYmz4nKM&t=1064s
スコア上位ランキングに入りイニシャル3文字を打ち込む時に流れる曲。
説明しなくてもわかるって? ごめんよ、世話焼きとおせっかいって紙一重なんだ。
A-JAXは、難易度の高かったゲーム。
ゆえに、ゲームセンターに行っても 一番好きだったこの曲は聴けないTT

コナミの曲は、ふぅぅ~ さぁぁ~ みたいなボイス音色が
コーラスとしてよく使われている。
A-JAXのそれは女性系高音、グラディウス3なんかは男性系中音に聴こえるなぁ(^。^)

「グラディウス3」では、そのコーラスが大活躍。

コナミ「グラディウス3」
FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + PCM音源
前作グラディウス2に比べて 飛躍的に音楽らしい音楽になった。

https://www.youtube.com/watch?v=VS8AlVYUqlc&t=140s
イイね その1

https://www.youtube.com/watch?v=VS8AlVYUqlc&t=287s
イイね その2

https://www.youtube.com/watch?v=VS8AlVYUqlc&t=483s
イイね その3

作曲者が複数のようなので 担当曲がどれかはわからないんだけど、
その一人である東野美紀さんは ため息が出そうなぐらい美しい女性コンポーザーさん。


コナミ「出たな!!ツインビー」
FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + PCM音源
どれと選べないぐらい、全曲に渡って素晴らしい。
07:28~ St.4「ワールド・オブ・ザ・モールド」なんかは特にいいねぇ。

コナミのシューティングゲーム「パロディウスだ!」のサンプリングヴォイスは、
クイズ番組とかで今でもよく使われている。「わぁ~ぉ」

曲自体の完成度と 音源に合わせてプログラムに落とし込む技巧、
コアなファンはその両方にシビれてたわけだが、
セガやコナミのミュージックアルバムには
ゲームの世界から飛び出した 全曲オリジナルの物もある。
フュージョンジャンルの一アーティストとして曲を聴いても完成度は高い。
セガ:S.S.T.BAND(1988〜)「ブラインドスポット」
コナミ:矩形波倶楽部 (古川もとあき氏)

・その他・
タイトー「サイバリオン」(1988)

サンプリングボイスがタイトル名を喋るところと、
メロディーの合間の チコだかツカだか(言葉でうまく表現できない^^;)
パーカッション系の音が、なかなかスカしてたねぇ。


【すごいパソコン、SHARP X68000】
アーケードゲームのタイトルがコンシューマー機へ移殖されると、
表現の難しいドラムの音などは どうしてもショボくなってしまう。
FM音源だけだと、メロディーはいけてもパンチに欠けるんだよ。

1987年、シャープから 革新的なパソコン「X68000」が登場。
X1シリーズから大きくスペックアップして発売されたX68000は、
サウンドにも抜かりはなく FM8声+ADPCM1声の音源を引っさげていた。
当時から判官びいきだった自分は、ビジネス用途では鉄板だったNECを選ばずに、
X68000のブラックの初代機を購入した。

X68000の名は、業務用ゲームにも使われていた68000系CPUに端を発する。
似た制御ならばゲームタイトルが移植されやすいかも、という期待もあった。
(ゲームは ソフト会社側が機種に対応して発売するかどうかが命で、
判官びいきもほどほどにしないと 悔しい思いをすることが多い。
百均に置いてあるスマホケースがiPhone用しかないのと一緒。
スマホは統一OSで互換性があるから 裸族でもゲームはできるけどね。
パソコンはゲーム専用機ではないので、発売される保証など無いのだ。)

FM音源のみだったところにPCM音源が加わることで、
“らしい”ドラムの音も出せるようになり、表現の幅が広がった。

「X68000のテーマ」

これは、購入時から入っているデモ音楽。
本体にだったか、フロッピーにだったかは 忘れた。
この曲にはPCM音源は使われてない。
これを聴くために40万円近いマシンを手に入れる贅沢。
持ち歩く物ではないから、クルマほどは自慢できないがね。

BGMにPCM音源を使わないゲームの中では、
リバーヒルソフトのアドベンチャーゲーム(推理・探偵系)をまず挙げたい。
「J.B.ハロルド」シリーズ、はけっこう有名。アルバムも発売された。
同社の和物系「琥珀色の遺言」と「黄金の羅針盤」は、知名度は高くないが、
音楽のみならず 卓越したゲームデザインのセンスを評価されて然るべき名作だ。

他には、
「スタークルーザー」(アルシスソフト) ポリゴン表現のアクションゲーム
「38万キロの虚空」(システムサコム) アルバムにはプレミアがついた
など。


X68000のテーマを、ファミコン音源の音で再現してる人がいた!

・X68000のFM+PCMサウンド・
FM8声+PCM1声の音源搭載を誇るX68000であっても、
性能をフルに引き出したゲームサウンドはそう多くはない。
ゲームミュージックを語るうえで外せないのが、X68000版ボスコニアン。
当時既に“懐かしの”と表現される部類のクラシックなアーケードゲーム、
ナムコ「ボスコニアン」の移植版だ。
移植を手掛けたのは、みんな知ってたみんな買ってた?マイコンBASICマガジン(ベーマガ)の電波新聞社。
オリジナル版は、SEのみで BGMは無い。
そう、このゲームで流れるサウンドは、
X68000版のために書き下ろされた完全オリジナルなのだ!
X68k+古代祐三、最強タッグが生む驚愕のサウンドを体感せよ!
(当時のゲーム誌風に言ってみたつもり)

『ボスコニアン』ナムコ/電波新聞社 古代祐三作曲


FM音源 YAMAHA YM2151 8声 + ADPCM音源 1声
貴重なPCM1声は このゲームではドラム音に割り当てられ、ベース音などはFM音源が担当。
自分が好きなのは、3:58〜の曲。
ベース音までPCMサンプリングで表現する(先に紹介した)ギャラクシーフォース2のようにはいかないが、
カッコ良さでは 勝るとも劣らないぞ。

X68000初代の登場からはけっこう経ってからだったかなぁ、
コナミ直々の移植作「悪魔城ドラキュラ」では
オリジナル要素が加えられ(BGMはほとんどオリジナルだっけ?)、
KONAMIならではの高次元サウンドがX68000上に炸裂。
アルバムでは、X68000音源版とMIDI音源版を聴き比べることができた。

あとコナミはね、「生中継68」っていうオリジナルの野球ゲームもつくってくれたんだ。
野球ゲームはコンシューマー機(ゲーム専用機)で既に熟成の域にあったから
内容自体には触れずにおくが、最初の読み込み(ロード)中に流れるBGMが
録音しちまったぐらい 無駄にイイんだよ^^; さすが、コナ〜ミだよ。

PCM音源の話に戻ります。
パーカッションやベース以外の音色だと、アコースティックピアノの音。
これもPCM音源の得意分野なのでは?
X68000のPCMだったら、同時にドラムが鳴ってたら
違うって判別できるんだよ、PCMあるといっても 1声だけだから。
「ポリスノーツ」でも相変わらずの質の高さを感じさせた、コナミ。
「GIRLS」「INOSSENT WHITE」…。
そして、「LAVENDER」という ピアノの音色とメロディがとても美しい曲がある。ビューティフル。
いや待てよ? これは 3DOREAL(Panasonic)という
CD-ROMゲーム機で遊んだものだったから… CDからの音だったかも。
https://www.nicovideo.jp/watch/nm10331952
上のリンクのは、一巡目がピアノじゃなくてギターだから、
別アルバムに収録されていたアレンジバージョンかなあ。
本物のアコースティックピアノの音…に近いけど、PCMかな。
どちらにしても、X68000からはこの音は出てこない。

音源の種類とは別に、容量制限などの差もあると思うが、
コンシューマー機と業務機とでは
同じ音源チップ搭載であっても 音の厚みがかなり違ったように思う。
性能の壁・コストの壁があったんじゃないかな。
PCMの音色ひとつとっても、サンプリングレートを高くすれば
音質は良くなるけど メモリを食ってしまう。
CDの曲を圧縮変換する時に、MP3ファイル128Mbpsにするのと WAVEファイルにするのと、
ビットレートとかの違いで 音質に比例してファイルも肥大化すると似たようなもんかね。

MyパソコンX68000のメインメモリーは たしか1メガだった。ギガじゃなくて。
で、1メガ増やそうとすると 拡張メモリボードが何万円もしたんよ。ギガじゃなくて。
高かったけど 買ってきてボード挿した記憶がある。
何のためって、そりゃ 2メガないと動かない仕様のゲームを遊ぶためよ^^;

サンプリングレート、ビットレート、圧縮率、メモリ容量。
CDとMP3、AMラジオとFMラジオ。
説明するの難しくなってくるとワードの羅列で逃げるわたくし。

ん? X68000を売ってくれ? できたらタダで?
にーちゃん、タダで遊べるうまい話なんてねーぜ。
夜の街でぼったくられた時にそう言われた経験はないのか、君は。
会計で既にガックリきているところに浴びせられるあのセリフ、
KOくらって倒れてるのにさらに殴られるようなもんだよな。ぴえん。
で、ロクハチの話だが、中途半端に古い物ってポンコツ扱いしちゃうんだ。
その我慢期を乗り越えると一気にコレクターズアイテムに変身するんだがな。
リサイクル業者の無料回収の対象に ブラウン管モニターやパソコン本体が
まだ入っていた時代だったかな、出しちまったんだよ。
怒ってもいいぞ。叩いてもいいぞ。痛っ! ぶって!もっと強く!
X68000本体か モニターか どちらかだけのドナドナだったと記憶しているが、
本体の方を出しちゃってる可能性が高い。
なぜかといえば、ロクハチのモニターはTVチューナー内蔵だったからだよ。
PCで観られるベタッとした画質のテレビじゃなくて、テレビそのものな。15型。
我が家の倉庫から消えているのはどちらか、怖くて見に行けない。
まぁ 今はエミュレーターで擬似体験できる時代だから、
どちらが消えていても そうガッカリすることもないか。

その後、コンセプトとしては近い ソニー VAIO PCV-R62TV7を
まーた40万近く出して買ったのが2000年。インターネットの世界へ。

10年以上先をいってたな、X68000は。
あ ごめん、購入特典のツタンカーメンのカード電卓も処分してたわ。
断捨離ってやつは、時にマイナスをもたらすんだ。


〜PCM音源の時代〜
スーパーファミコンは、FM音源を飛び越えちゃった。8声のフルPCM音源。
びっくりしたなぁもう!ってぐらい、一気に進化。狂喜乱舞。
前述のアーケードゲーム「A-JAX」に用いられたようなボイスサプリング音色や
画面の拡大縮小回転機能が コンシューマー機にまで下りてきたわけだ。
「パイロットウイングス」では そのどちらもが早速活用されていたね。
(拡大縮小回転機能をハードに持たないX68000の「A-JAX」移殖版は、ソフトで表現していた)
PCM8声からリッチサウンドを期待したが、性能やメモリ容量の壁か、
豪華さを感じることは少なかったな。
タケカワユキヒデ氏が作曲を手掛けた「ソウルブレイダー」など、
記憶に残っているサウンドはたくさんある。

アーケードゲームにおいては、
ボイスやコーラスからさらに進化して、ボーカルを前面に押し出したBGMも登場。

セガ「デイトナUSA」(1994) 光吉猛修氏作曲
YMF292 PCM32声?
(FMとPCM両方の音を出せるモジュールなので、正確なデータは未確認)
声の主は、この曲を作った セガのプログラマー光吉猛修氏自身。
歌がとても上手な人なので、このゲームの曲に関しては
アルバムのアレンジバージョンのほうが(さらに)良かった気がする。
サンプリング音色から飛び出した光吉氏が生で歌い上げてるんだもの^^;
制作現場では相変わらずメモリ容量とのたたかいだったようだけど、
このあたり1990年代前半には もう、来るところまで来た感があったなー。
音が煌びやかというか、「ギャラクシーフォース2」の頃と比べると
全体的な音の厚みが増しているよねぇ。だからといって、
前世代のゲームサウンドが色褪せるわけじゃないのがまた面白いところ。


・PCM 余談・
PCMについちゃ、ちょっとオレはうるさいよ。(常にうるさい? そうですね…。)
昔ね、どこかのこましゃくれたガキが セイコーのメモリレコーダー腕時計を買ったんです。
ジウジアーロデザインのスピードマスターの購入資金を
直前になってそちらに回して浮気したぐらいだから、
少なくとも カシオの占い電卓よりは高価だった。
浮気相手だから長くは続かず、どっかに置き忘れて紛失。ひでぇガキだな。
オリンパスとかの 現代のICレコーダーって、
内蔵メモリーだけで何時間も録音できるでしょう?
そのセイコーのはねぇ、2種類の録音モードがあってねぇ、
高音質モードだと4時間。長時間モードだと8時間。すごいよねぇ。
んなわけねーだろ。秒だよ、秒。4秒と8秒。

関係ないけど、ラジコンの送信機にも松竹梅があって、
入門はAM方式、上級者はFM方式を使い、PCM方式も存在した。
電波混信しにくい点で有利だったんだったかな、
正確な送受信は 全日本選手権で優勝するには必須条件だから、
オレはFMかPCMオンリーよ。多忙で予選にも出たことないんだけどね。
倒置法の乱用もほどほどにしとけよ。
そんなことから、PCMという言葉にはリッチな響きがあった。
パルスコードモジュレーション?の言葉の略、までは知ってる。
原理や仕組みは理解できていない。理解しようとする努力もしていない。
いいじゃないか、人間だもの。


〜生音の時代〜
その後、家庭用ゲーム機のROMカートリッジや
パソコンのフロッピーディスクよりも、
桁違いに大容量な記憶媒体CD-ROMが登場。
その時期のファミコンROMカートリッジソフトは、
◯メガROM搭載!みたいに 大容量=内容も濃いかのように宣伝していた。
実際には それが相関関係になり得ないのは周知の事実で、
1万円を超えるまでになっていた異常な価格設定の言い逃れにしか聞こえなかった。

カートリッジタイプを1メガ、CD-ROMを500メガとすれば、
単純計算で容量は500倍。製造はプレスするだけでコストもそうかからず、
半導体不足にもならないから、安価に供給できるという触れ込みだった。
ゲーム機では PCエンジンの拡張機器ロムロム、パソコンでは 富士通FM-TOWNSに搭載。
しかし、混沌とするゲーム業界を皮肉ったラップ曲も生まれた。
「円盤ラプソディ」DJうぶちゃ(2020)
開発費かさむし 理由付けするし むしろ上がる元になるだろし
せーぶできねっし コピーできねっし(コラコラ) ふなっし最近出演なっし
そんな世界は子供にきびし 冷ややかなまなざし送るわたくし
作詞はわたくしです。無断転載・二次利用をかたく禁じます。
冷ややかなまなざし送るわたくし、ここけっこうよくね?

値段の話は別にして、実物に触れる前から 期待とともに嫌な予感があった。
有り余るキャパシティーを使いきれないことからくる、やっつけ・もてあまし。
制約から解き放たれたゆえの苦難。クリエイターの技量がより問われる。
ハイブリッドでの音源利用も、チープな従来音源と調和させるのは難しい作業かと。
ハイスペックな音源が併せて搭載されるハードもあったにせよ、
売る側は 演奏した曲そのまま入れて流す、
遊ぶ側は 本物の音楽みたいにリアルととらえる、
そんな風潮を一時期感じて、白けてしまった。
ゲームソフトは、選りすぐられた良作ばかりではない。
儲けに目が眩んだ三流サードパーティーから乱発される
くそまみれ もとい くそげーまみれの中の宝石探しみたいなもの。
楽しめる内容かどうかじっくり比べて試せる類の物ではなく、
しかも お小遣いで子供が買えるのは 間隔を空けても1本2本がやっと。
ハズレを引こうものなら 大金が消えてくそだけが残り、目も当てられない。
汚物生産メーカーに恨みを抱く少年も少なからず居たことだろう。
クーソー(空想)は頭の肥やしです、と糸井重里氏が言葉をかけても
作り笑いも返せないほどのダメージをその子は受けている。

PCエンジン+CDロムロムのローンチタイトル「天外魔境」(1989)には、
坂本龍一氏が提供した曲がまるっとおさめられていたようだけど…
ゲーム内容は憶えていないので 曲がうまく活かされていたかは知らない。
ツウな人が批評する際に、“ゲームバランス"という表現がよく使われた。
ゲームソフトにディスクメディアが使用されると、
瞬時にプログラムの読み込みがされるカートリッジに比べて
アクセス速度で劣るため、どうしても“待たされる時間”が生まれてしまう。
その時間を うまく間として利用できればまだ良いが、
多くは ゲームへの没入感を阻害する存在としてとらえられた。

・“いい音”と“合う音”の違い・
ドラクエのBGMが楽団の生演奏ならより楽しめるのかというと、それは違う。
また、MIDI対応だからといっても 必ずしも元の音源より良い訳ではなく、
むしろのっぺりした音色で ゲームの雰囲気からは浮いてしまうこともある。
プリセット音色は、そのゲームのためにチューニングされた音色じゃないから。
ゲームミュージックアルバムのアレンジバージョンは、
有名アーティストが手掛けても逆に低評価だったりするのは珍しいことではなかった。
世界観に合わせて練られた原曲の、チープ しかし繊細なテイストをぶち壊してしまうから。
ドラクエのオーケストラアルバム、MOTHERのボーカル入りアレンジ、
あそこまで昇華させれば ゲームを思い浮かべながらもまた別の物として楽しめる。
元メーカー自身による移植タイトルのMIDI対応BGMや、
コンポーザー自身によるアレンジ曲であれば、ガッカリせずに済むかもしれない。
先に紹介したギャラクシーフォース2の曲のアレンジバージョンなんかはそれ。

何らかの縛りがあった方が、立ち向かうパワーが生まれて
良い結果に至ることは往々にしてある。
資源は潤沢になくとも 環境が整っていなくとも
与えられた素材の持ち味を最大限に活かして料理するという。これよ。
君作る人、僕食べる人。(←批判を受けた昔のCMのセリフ)


〜あとは知らない時代〜
インターネットに触れる以前の1990年代後半に、
スーパーファミコンの「XBAND」でオンライン対戦を楽しんだ。
XBANDは 通信に電話回線を利用するシステムで、
対応ソフトは ストリートファイター2(格闘)、スーパーファミスタ(野球)、ぷよぷよ(パズル)、オセロワールドなど。
(自分はファミスタをやり込んだ。ファミスタオンライン対戦は、
のちにインターネット上でもハンゲームにより一時期復した。)
渋谷ClubAsiaを会場にしたメーカー主催オフ会にも参加した。
そんなこんなで一人ゲーへの関心が薄れ、任天堂機の勢いが弱まり
ソニー プレイステーションがメインストリームになって さらに気持ちが離れた。
なので、それ以降の家庭用ゲーム機の音源や曲はあまり知らないのだ。

近年の電子音楽には、ソフトウェア音源というものが出てきているらしい。
音源専用のチップが無くても ソフトで操れば同等の音を出せるということか?
そういや、iPhoneなんか 着信音選びしてるとどんな音でも出てくる印象だけど、
音源はどんな構成になってるんだろうなぁ。


続きます、次が最後。
Posted at 2020/12/26 09:44:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽 | 音楽/映画/テレビ

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